落語家 新作落語 愛犬 三遊亭円丈落語の世界

落語関係

更新:14/12/31簡略トリ日記」だね~~~!!

<2014年版・おなじみトリ日記・だよ~~~~~よ>


今年で円丈が、芸歴50周年!
 この「円丈トリ日記」も十年はやってるよね。
 えらいもんだ。
 
 今年は、70歳になる年だけど。
なんせもう円丈は肉を食いまくって、
「肉食系円丈」になってるからねえ、
 体力と気力だけは、ホンモノのライオンにも負けない。

とにかく今年も頑張るガオ~~~~~ッ!!    円 丈

◎国立演芸場12月23日昼・「円丈の冬の夜噺累ヶ淵SADAKO3000を聴く会」
◎年末・新宿末広亭12月下席昼トリ(21~28日)・・年末は28日まで

◎国立演芸場9月中席(11~20日)昼席トリ・・金曜日は夜席もあり
◎上野鈴本演芸場9月上席(1~10日)夜トリ・次の国立と20日間連続トリ#ue_9_10
◎横浜にぎわい座・6月11日夜・円丈独演会
◎池袋演芸場6月上席(1~10日)昼トリ16:00あがり、16:30降り)
◎「円丈百個人の会」:江戸深川資料館:3月19日:夜19:00開演
◎浅草演芸ホール3月上席(1~10日)昼トリ:休みなしだよ
◎名古屋「サヨナラ大須演芸場!円丈独演会」:14年1月29日夜席
◎横浜にぎわい座・1月10日夜席・円丈独演会


円丈トリ日記17:国立演芸場12月23日昼・「円丈の冬の夜噺累ヶ淵SADAKO3000を聴く会」

 

怪談噺の後、小円歌、円丈、丈ニ、かっぽれを踊ってるところ。
【画像:怪談噺の後、ラストは明るくかっぽれ。但し円丈、丈ニは、踊れないけど、適当に・・】

<結構恐い・・初の本格怪談噺「累ヶ淵SADAKO3000」>

 とにかく、この1.2年、円丈は、記憶力ががっくり落ちた。それでも少し回復傾向になる。今度の「累ヶ淵3000」は、2回やったが、怖いと評判。そこで今回は、かっきりとアレンジして、台本は、さらに仕上がった。
   しかし、、稽古するんだが、覚えられない。自分の記憶力を考えずにどんどん呼吸飯なんか入れてしまう。当日になっても頭に入らない。いやあ参った。 しかし、お客さんは超満員!

〈・・・・トリでやって見て・・・〉
とにかく全体、構成が複雑すぎる。しまも出てこないんじゃないかとおもうとやっぱり出てこない。もたもたしてた。ホント情けない。しかしと噺の本筋に入ったところから、本来の調子が出て来て、かなりお客さんを引ずりこんだ。ラストがやや、ブレ気味だったが、何とか終わった。

それから、「かっぽれ」!これが良かった。パッと明るくなって、しかもお客さんに手拭を投げて、わ~~っなって、明るい印象を残して、終った。・・・・そして来年の12月23日にこの回をやることも決定した。来年こそ、ビシッとやるよ。 しかし、あんなに照明を使った怪談噺をやったのに、そのシーンの画像が、一枚もない・・・。それこそ、怪談噺だよね。

<<この日のネタ帳・・円丈初の本格怪談噺「累ケ淵SADAKO3000」>>

オ^プニング・トーク・・・・出演者全員でワイワイ!!
三遊亭 丈 二 「大発生」
中村さん大発生するという「大発生」という噺
林家彦いち・・「青畳の女」座布団相手に巴投げをする。彦いちならではのアクション落語
三遊亭 小円歌・・・三味線漫談
柳家小ゑん・・・・「長い夜~~~改Ⅱ」二人の神様が下界を観察しながらいろいろ話をする
  仲 入 り
三遊亭 白 鳥・・「千葉棒だら」
千葉と埼玉で言い争って古典「棒だら」の現代版
三遊亭 円 丈・・・「累ヶ淵SADAKO3000」
フィナーレ・かっぽれ総踊り・・・小円歌、円丈、丈ニ
怪談噺ではねると暗いので、ほぼぶっつけ本番、小円歌師hそうを中心にかっぽれの総踊り、最後パッと花が咲いたね。

◎来年の12月23日も国立の「円丈の噺を聴く会」はやるよ!!きて~~ね。


14年円丈年末トリ日記:新宿末広亭下席昼トリ21~28日リ11~20日・・

 

<円丈、どうってことある不整脈になる!・・原因はストレス!>不整脈の今の薬、サンリズム
【画像:もう1カ月以上前から飲んでる不整脈の薬「サンリズム」】

 <円丈の簡単な不整脈報告・・そんなに安全じゃない!>
 実は不整脈には、どうってことある不整脈と、どうってことない不整脈の二通りある。円丈のは、どうってことある不整脈。頻脈と言う脈拍が150~200に上がり、ドドドンドンとでたらめにうつ、もう動けなくなって座りこんでしまった。その時、血の塊が、脳に飛んで、血栓を塞ぐと脳梗塞で、半身不随になったり、死んだりする。

 そのままにしておくと危険なので、「サンリズム」と言う薬を飲んでいる。今かかってる先生に聞いたら、「今の薬が効かないとなると、その上の薬になる。それは、血液をサラサラにする薬だが、これは、血が固まらなくなってしまい、出血した時、少し危険なんだって、その薬もダメな時は、焼いちゃう!焼いた部分の上にフタみたないモノを取り」付けるという」
 しかし、なんかフタのようなものを取りつけると段々、サイボーグに近くなる。今だってインプラントが7本入って入れ、上の歯に磁石があって、しかも白内障で、目玉がガラス玉になったからね。これ以上、自分をサイボ―グ化したくないよ。

 しかも病気の原因は、結局、ストレスだっていうんだ。しかし、噺家にストレスは付きものだ。半身不随みたいになりたくないけど、ストレスは付いて回る。なるべく薬は飲んで、抑えるつもりだけど、最悪、半身不随みたいなことは、ある程度覚悟をしよう。
<こんな不整脈の中での今回のトリなのだ、もうやる時はやるよ>

新宿末広亭昼トリ・12月21日:初日(日)・・ごめん、本日早上がり!・・・「シンデレラ伝説」

                             

<前日夜が三重県津のNHK「真打競演」で泊り>
 翌朝帰りでこの日、三越で「円丈一門会」なんとか、調整して、新宿末広亭昼トリに上がれるようにと調整してみたが、無理だった。末広亭昼席のお客さんごめんなさい。

<落語やってみて>
 この日はほぼ一杯の客さん。新作の好きなお客さんのようだ。それでトリではないので、15分サイズの落語で「シンデレラ伝説」をやるが、ホントは、「噺家と万歩計」をやろうとしたけど、少し考えてやめた!ただこの「シンデレラ」を聴いてるお客さんが、どうも4割程いるか、あるいは半分程聴いているかもしれない。
正直、いつものウケがない。
それなりにはウケたけど、もう少しネタを考えた方が良かったかもしれない。
これなら「ランゴランゴ」の方が、よかった。それとも「悲しみは埼玉に向けて」のショートバージョンでも良かったか?明日は頑張る!


新宿末広亭12月22日:二日目・・・・「夢一夜」鉄板ネタの筈だけど・・・・・。

  

円丈の高座姿、いい雰囲気の寄席だねだね
 【画像:この日の末広の客席、なかなかいい雰囲気の寄席】

 <どんな客、何をやるのか?>
 今日は、21日休日と23日休日の間の平日でかなり入り、1階はほぼ満員で二階にも結構入ってる。
 楽屋で今日のお客さんの感想を聞くと笑うけど、そんなに落語に詳しくないみたいな答えが多かった。
 今日は鉄板ネタと云われる「夢一夜」をやって見よう。このネタは、外したことがない。
  よしこれでいってみよう。

 <「夢一夜」をやって見て・・・途中から何故か、急になぜかうけなくなった?かすかすセーフか?>
 この頃、どうも寄席によって、その時によって、お客さんが、ばらばらなんだ。
 凄いバラツキのあるお客さんだ。結構ストレスたまるよ。

 高座にあがって、これで盛り上がるかと思うとそうでない。
 いろいろやってみて、そんなに落語は知らないお客さんだね。
 まず寄席のぬう生のマクラ、これが、ドカ受け、このマクラ、こんなに笑ったっけ!
 それから寄席にマクラのふるが、うけたり、そんなにウケなかったり、それで本筋に入る。
 最初は結構、ドカドカンとうけた。ところが途中からあまり笑わなくなった。

 中盤から後半は、あまり受けないモードにはいった。ただどこかにうけなくなった分岐点がある筈だが、それがどこだ変わらない。まあ、こう言う日もあるさ。
 あんまり、ストレスを感じいると不整脈がひどくなるから、今日はこれぐらいにしておこう。

   

12月23日:三日(火)・・・お休み・ごめんなさい。後はありません!

・・すんません!お休みです・・・
(この日は毎年国立演芸場で毎年やってる円丈を聴く会でことしは、怪談噺!)

12月24日:四日目(水)・・・おでん落語「ぐつぐつ」を・・・・やめて、どうしたの?

楽屋でにっこりするたん丈<どんな客、何をやるのか?>
 今日はクリスマス・イブだけど、寄席の場合、特にイブは関係ないようだ。上がった時、今日は下の座席は、ほぼ埋まっていて、桟敷が、ざらざらと6~7割程度の入り。

 まあまあの入り!年齢的に少し高めの中年のお客さんと言った感じ。一般度はやや高そうだが、でも「ぐつぐつ」ならいけるんじゃない!それで行こう!
今日のネタは寒いし、おでんの恋しい季節だから、おでん落語「ぐつぐつ」をやろうかと思う。


<「ぐつぐつ」をやらずに・・・『悲しみは埼玉に向けて』をやってサクセス!!>

 この頃、どうもその寄席により、またその日により、出演者により、お客さんが、バラバラ!
 バラツキのあるお客が多い。

 高座にあがって、探りでマクラをふるが、正直、思った以上に今日は強いお客さんだ。笑うけどドカーンと言う笑いにならない。

【画像:新宿末広亭楽屋、で後ろにいるのはたん丈】 

 そこでおでん落語「ぐつぐつ」では今日のお客さんに太刀打ちできないと判断し、そこで「悲しみは埼玉に向けて」をやる。これが、ピタッと当った。最初はそうでもなかったが、しばらくやると遂にピタッと合って、ドカーンとうけるようになった。
 まあ、これだけうけたらいいんじゃない!!いや、おでん落語「ぐつぐつ」をやったら、それたね。
 

新宿末広亭12月25日昼席トリ:五日目(木)・・・今日の狙いは「いたちの留吉 」だよ。

<どんな客、今日も1階は、ほぼ一杯何をやるのか?>
 今日もほぼ入りは昨日と同じぐらいで、1階はほぼ一杯。
このところお客さんが良く入ってる。入りも昨日と同じぐらいだ。
客層も大体、同じだと言う。そこで、少し以前、とてもよくウケた。
刑務所に42年いて、出所して、マクドナルドに行って、浦島太郎になると言う噺。
やや、高めの世代のお客さんの方が良く分かりそうだし、よしこれをやろう。

<『いたちの留吉』をやってみて・・・いやあ、うけてました。マジ? >
高座に上がって、マクラ振り倒す。まあ、それなりに結構、受ける。
12.3分、マクラをふり、それから、「いたちの留吉 」に入る。
まあ、随所でうける。ラストの方でやや失速気味だったかたな。
まあ、結構うけた。楽屋降りたら、弟子のふう丈とめぐろが、「いやあ、スゲエうけてましたね」「えっ、そんなに!うけてた?」でもまあ、うけてたんだよね。
 昔、円丈の最盛期には、ホントにドカ受けしてた。
これぐらいではさほど受けたとは感じない。

新宿末広亭昼トリ12月26日:六日目(金)・・ズバリ!「ランボー怒りの脱出」それでどうだった?

柳家さん八さんと一緒に
【画像:柳家さん八さんと一緒に、共に1944年生まれ】

<どんな客、今日も結構良い入り・・>
 このところ良く入ってる。少し稽古してからと思うが、何故か雑用が多すぎて、思うように稽古出来ない。今日もお客さんは、良く入ってる。いつもより、やや明る目のお客さんだとか?「ランボー怒りの脱出」をやろうと思う。

<「ランボー怒りの脱出」をやって見て・・うけたけど、ドカウケまでは行かなかった>
 どうも、上がってぬう生」のマクラをふるがさほど受けない、ランボーのマクラも今一つだ。このマクラ自体、新しくした方が、いいかもしれないね。
 本題に入って、結構うけるようになったが、仕草が、今一つ雑な感じで、うん。一度このあたりも稽古してしなおしたほうがいいね。
 それでも鉄板ネタ。それなりにど~んとウケた。一度、ネタをメンテナンスした方がいいね。

新宿末広亭昼トリ12月27日:七日目(土)・・本日一番の入り!ネタは「ぐつぐつ」


【画像:本日の円丈トリで「ぐつぐつ」をやる。客席は、良く入ってる】

<今日が一番多くて、客層うもやや若い>
 この芝居、この日が一番の入り、一階はほぼ満員で二階にも入ってる。パソコンのマクラをふってから「ぐつぐつ」をやろう。 

<「ぐつぐつ」をやってみて・・・ずばりハマった。ラストはすごい盛り上がった!>
 円丈が高座に上がったら客席から、ワ~~ッという歓声が上がった。円丈が上がって、ワ~~ッとなることは、時にあるけど、この芝居は今日が初めて!
 マクラが、スマホから、パソコンのネタで、マウスを使うネタをやったが、高座に上がる時忘れたので、楽屋のふう丈に持って来させて、やったが、わざわざ持って、来させるほどはうけなかった。
 それから「ぐつぐつ」のネタに入る。それなりに受けて、ラストの盛り上がりは、凄かった。客席全体をある感動が包んだ。ドカーンと最後で弾けとんだ!!

新宿末広亭昼トリ12月28日:千秋楽目(日)・・夜の「芝浜」に対抗、ホロリ系「藪椿の陰で」

<どんな客・・今日が一番の入り、「藪椿の陰で」で、GOO!!>
 昨日も多かったけど、今日は更に多い、2階もぎっちり満員だ。この12月下席夜トリは、毎年夜席トリは、むかし家今松師。そして楽日は、必ず人情噺「芝浜」をやると言う。
 
 それなら昼トリの円丈もホロリ系で行こう。そこで円丈愛犬落語「藪椿の陰で」をやることにする。でも日曜の満員の客さんなら、本来爆笑系なんだけど、それを曲げて、円丈もホロリで行こうとなった。

<ホロリ系「藪椿の陰で」をやってみて・・・ラストで結構グッとしまっていた。サクセス!>
 今日はビッチリの入り、落語を知らないお客さんも多いが、逆に知ってるお客さんもまたいる感じだね。
 短めのマクラで笑いをとってから、この「藪椿の陰で」は、ストーリーが、ハッキリしていて、ギャグも程良く入ってる。それで結構、チョコチョコ笑いが起こる。
 ラストで、大銀杏の木の下でお馬鹿犬に再開するシーンでは、客席が、かなりグッとしまっていた。いやいや、楽でピリッと良くしまった。あと、その内のこの落語に下げをつけたいなあ。

◎新宿末広亭トリ日記は、8日間、読んでくれてありがとう。

円丈20日間連続トリ日記だよ~~っ:9月1~10日上野鈴本夜トリ: 国立演芸場昼トリ11~20日

 

<白内障手術の成功で円丈遂に芸に開眼!上野鈴本も国立演芸場のトリもやるぜ>
【手術当日、左からぬう生、ふう丈、白鳥、カミサン、円丈とフジTV取材クルー】

 <どんな視力にしたのか?・・高座でカンペが見える視力>
7月に白内障手術して、両目の手術も終了。円丈が先生にお願いした視力は、高座に置いたカンペが読める視力!これが、芸人根性だね。日常生活なんてどうでもいい。高座でチャンと落語が出来るのが、第一なんだ。
 手術したら両目1.2の遠視の視力になったけど、逆に近くが見えない。そこでかみさんが、百円で老眼鏡を買って来た。ピタッと合う。
 普段の高座はメガネを掛けていたので、7500円のダテメガネを掛けている。しかし、やすいねえ!

<円丈のドキュメントを取材してるフジTVクルーってなに?>
 6月頃から円丈にTVの取材クルーが付いてる。あれは何?フジTVの日曜2時台にドキュメントをやってる。あれで円丈を1時間取り上げると言う・・。円丈は、新作をやって来て今年の誕生日12月10日で満70才になる。果たして円丈は、まだ新作を作り続けられるのか?
どうなのかということだ。それで今年の12月まで取材をして、来年1~2月あたりのオンエアになりそう。とにかく、頑張るじょ~~~ん!!

連続20日間円丈トリ日記: 国立演芸場:9月中席昼トリ(11~20日):国立も頑張るよ~~っ

                             

楽屋で高座の道具ヲチェック<国立演芸場も頑張るよおおお~~お>
昼席のみ13:00開演:円丈トリ4:00上がり。
19日のみ、昼夜2回興行,円丈12日、15日お休み、

この国立の芝居は、結構前から、国立演芸場さんとこの頃、 トリを取って、日によっては、照明や、背景を使った出しものをやろうということになっていた。

しかし、どうもこの頃、記憶力や、集中力の低下とか、それにその前に上野鈴本のトリが、決まって、下手やってに逆に国立演芸場さんに迷惑をかけてはと今回は、少し見合わると言うことになった。

この国立は、日によって古典も2.3本はやりたい。なるべく違う噺をやりたい。

それに記憶力、集中力は確かに落ちたけど、ところが最近、かなり回復が見られる。
稽古をしても完全に一時の状況からは脱し、固有名詞は、年齢病みたいもんだけど、それも少しずつ改善が見られ、稽古の時のセリフはかなり、スラスラ出るようになった。
それにもう歳だと思わないようにした。歳だと思うと歳に甘える、だからとにかくやる。

【画像:高座前の、手拭、扇子のチェックと手拭に張り付けカンペの確認、これがプロ!】

9月11日:初日(木)・・「東京足立伝説」と思ったが、初日でうけたい「悲しみは埼玉に・・」

楽屋で記念写真、左から、清麿、川柳、円丈<五割の入り・やや年代層高め>

 楽屋に久しぶりに川柳さんと久振りにあったが、元気だけど少し痩せたね。

 とりあえず自称川柳ウオッチャーの清麿師と三人で記念写真をパチリ!あと10年は頑張って欲しい。

【画像:左から川柳研究家清麿、川柳、円丈、みんな歳とったねえ】

 
<やってみて・・・「悲しみは埼玉に向けて」はやっぱ鉄板ネタ、バカ受け!!>

 今日は初日でこけたくない。ホントは「東京足立伝説」をやりたかったが、マクラを振ってる時、お客さんの反応から、少し外すとそれそう。
 そこで鉄板ネタ「悲しみは埼玉に向けて」変更する。このネタに入って、5分ぐらいしてから本格的にウケ出して、それからは、ドカドカうけっぱなし!昨日も上野の楽日、貸し切りのお客さんの前でやってうけた。二日連続だ。
 ホントは「振り返れば」もやりたいし、「今日足立伝説」もやりたい。でもお客さんを見てだね。とにかく、稽古して、何時でも出来るようにしとこう。それから明日は休み、ごめんね。  

9月12日:二日目(金)・・・お休み・・・ごめんなさい。

・・すんません!お休みです・・・

9月13日:三日目(土)・・・今日は決め打ち・・・・「東京足立伝説」

<半分チョイ欠けるぐらいの入り・・・・・・・よく笑うお客さんだ >35年前の円丈の写真、国立つ演芸場の人が、撮って持っててくれた。
 今日は「東京足立伝説」をやろう!このネタは、今まで何回もやったが、完全にドカ受けしたことがない。しかし、ホントは、もっとうけていいネタなんだけど、それが今一つ受けない。

 何故か、何時も今ひとつなんだね。とても好きな噺なんだけど、どうもしたものか、とにかくやろう。

<やってみて・・「東京足立伝説」・・>
 今日は、小ゑんさんが、「下町せんべい」をやってうけていた。実はあの噺は、菊池1040作で、それを円丈が、大幅に大胆にアレンジして、完成させた。

 当時も良く受けてた。それを得意ネタのようやってるが、円丈はやらない。ある程度、うける自信はあるけど、今の小ゑんくん程受けるか自信がない。だからやらない。

 それはともかく、今日はマクラは受けて「東京足立伝説」に入ったら、ウケから少し落ちるんだ。すんごいスケールの大きな噺なんだけど、いつもそれなりに受けてるけど、ドカンといかない。くやしいな。
 この噺は、地の部分と会話部分の繋がりが悪く、リズム感が出ないいんだ。ホントもうくやしいなあ。もう何とかして、バカ受けの噺にしたいな。
 

【画像:円丈36~7歳の頃、当時、結構ブレイクしていた時、髪は真ん中分けで、ワッペン・べたべたが、当時の円丈のコスチューム。国立演芸場の人が、この写真を撮っていてくれた・・】

9月14日:四日目(日)・・・高座で出た~っ!円丈の「ランボー」は、やりたくない発言!

<今日は、「ランボー怒りの脱出」聞ければ・・」・・でも円丈はやりたくなかった>
 たまにお客さんからこれが聴けるとなんて注文がある。正直、あまり注文に応じたくない。でもまあ、その気持ちに応えたいと言う気持ちがある。
 小ゑんさんは、「私は、そう言う場合、注文のネタは、やりません」といった。それでも円丈は、「悪いからなあ・・」とやることにした。でもやりたくないと言うのが正直なところ!

<やってみて・・・「ランボー怒りの脱出」・・・>
 今日は、前の小ゑんさんが「鉄の男」がかなり受けてた。「鉄の男」「ランボー」ってにぎやかガチャガチャ系と言うのか?なにかにぎやか噺で、同じ系統じゃないのか?
 彼がガチャガチャ系なら、静か系の噺とか、別な系統の噺の方がいい。実は円丈は、「振り返れば」をうけるかどうかは知らないけど、やりたかった。
 高座に上がって「今日はやりたくないけど「ランボー・・」をやります」と高座で宣言してしまった。噺家50年やってて、やりたくないけどやりますと言ってネタに入ったのは初めてだね。

 でも今日はいいお客さんだった。それからこの「ランボー」を聞いたことがあるお客さんが2~3割程いた感じがした。それから鉄板ネタなのでこの「ランボー」、それなりには受けた。でもよくなかった。噺家のネタは自分が、決めるべきだね。自分で決めてそれたら、それで納得するからね。幕が締まる時、早く幕が降りて欲しいと思った。そしてお客さんに少し悪いことをした気持ちになったご。・・・・めんなさい。

9月15日:五日目(月)・・・お休み・・ごめんね

<・・すんません!お休みです・・・>

 

9月16日:六日目(火)・・・念願の「振り返れば」を・・ついにやる!

<本日、協会事務所で落語台本の一時審査!・・正直今年は不作か?>
今日のサゲ使う予定の袋 今日は落語協会の集まった台本募集、200本の中から、一次審査を小ゑん、清麿、正雀、円丈の4人で12本程に絞った。
 しかし、今年は不作4人が口をそろえて言うから間違いない。しばらくしたら、審査の状況などをお伝えする。

 いやいや、そんなことより今日ののトリのネタ。前からぜひやりたかった。人生回顧録的大馬鹿落語「振り返れば」やる。

 この噺は、実はまえの鈴本のトリの時にやろうと思った噺。何とかカスカス覚えて今日はやるよ。もう止めねえでくれ!

【画像:この頃笑顔が出来ない。無理やり笑ってみた。しらじらしい・・袋はサゲにつかう】

<やってみて・・・「振り返れば」ウン、手応えあり!ダイジョーブ!!」>
 今日のお客さんの人数は、百人、チョイ欠けるぐらい。少し重いお客さんかと思ったら。マクラで2つ3つやったら、ドカンとウケ出した。
 そして「振り返れば」に入る。お客さんが静かになる。おい、大丈夫かと思ったら、とにかく登場人物が、最初に69才の円丈、46才の円丈の会話。
 それから27才の円丈(当時は「ぬう生」)との会話!
こんなタイプの落語ってないから、お客さんは、筋を追っていたんだね。それで大分、この噺に慣れて来た頃から笑い出しサゲは良く受けてた。お客は、結構喜んでいたみたいだ。
 
終わってから、楽屋でこの噺を初めて聴いた清麿さんが、絶賛した。「いい!円丈の落語には哲学がある!」そう言われるとうれしい。さあ、明日も頑張るぞ!

9月17日:七日目(水)・・何をやる?・・・「夢一夜」?「ぐつぐつ」?「いたちの留吉 」?

<「新牡丹灯篭」は、覚えがあやふやで・・・・・・もうやめやめ!!>
 今日は、小ゑん作「新牡丹灯篭」をやろうと稽古してたけど、大体覚えたけど、どうもなんかあやふやな感じ、そこで何をやるとなると4つほどネタが出て来た。
弟子のふう丈は、「今日のお客さんは世代的にもうやや高めなので「いたちの留吉」なんかハマるのでは?」と言う。ふう丈は、前座だけど、かれのアドバイスは結構的確なのだ。多分、外さないのは「夢一夜」、「ぐつぐつ」もいけそう。まあ、とにかく「いたちの留吉 」でもやってみるか?

<「いたちの留吉 」をやってみて・・・まあ、こんなもんかなあ・・・>
少し長目のマクラをふり、それなりにウケタので「いたちの留吉」に入る。笑い方が、いつもより散漫!それなりに笑うけど、それなり。今の「いたちの留吉」では、この程度の笑かな。この噺のギャグをもう少し新しくしたら、もうチョイ笑いが増えるかな。でもまあ、それなりにはうけたけど、物足りない。・・まあ、いい、明日、明日!

9月18日:八日目(木)・・・今日こそ「新牡丹灯篭」をやるぞ!・・・

<上がる前・・不思議だ、この頃、稽古をする!>
 今日は、百チョイ欠けるかな。今回が一番少ないって感じ。でもいいお客さんだ。今日こそ、「新牡丹灯篭」をやろう!小ゑん作円丈アレンジだ。固有名詞の出がスムーズじゃないが、喋りはなんとか覚えてるはず!

<「新牡丹灯篭」やる・・・ウン、手応えあり!よかったと思う>
 マクラが、中途半端だった。本ネタのマクラ「超能力」で笑い」を振って「新牡丹灯篭」に入る。割と落語を知ってるお客さんだとうけるようなギャグは、ほぼそれる!アリリリ!
 お客さんは、笑うより、初めての噺なので、ストーリィを追っている。

 それでも中盤あたりから、徐々に笑いだし、ラストの下駄を履いたランナーと母親の思いは、かなり感動的でグッと客をつかんだ感じだった。
サゲの後、お客さんの拍手が、力強かった。幕が下りるまで席を立つ人がいなかった。実は昨日は立つ人がいた。
 

9月19日:九日目(金)昼の部・本日昼夜2回興行、何をするのか?

<昼の部・・・故あって古典「妾馬」だよ~~~~っ>
 今日は、昼夜の2回興行!そしてこの1回目のネタが、「妾馬」!なぜ「妾馬」なのか?実はNHKの東京落語会で『妾馬』をやるからだ。一応、放送用に28分を収録する。
 それで、国立でやった時は、あまりウケなかった。しかし、後半はお客さんものって来て、まあ、よあったと思う。
 それで夜、東京落語会でやった時は、良く受けた、落語を知ってるとうけるようなギャグが、良く受けた。いやいや、なかなか場所によって、かなりウケ方は違う。いやいや、勉強になったねえ。

9月19日:九日目(金)夜の部・本日、2回興行の2回目・・結構へろへろ!

<夜の部・・・・へろへろで「新ぐつぐつ」!結構うけた>
正直、今日が、三席目、もうへろへろ!疲れてる。今日のネタは、どうする。小ゑんさんが、今日は円丈作の「フィ」をやったので、それじゃ円丈は逆に、小ゑん作の「」新ぐつぐつ』】をやることにした。
 
<やってみて・・・「新ぐつぐつ」!>
 かなり疲れていた。だから上がって、疲れているとか、ぼやきながらのマクラになって、殆ど受けない。お客さんはそんな円丈を静かに見ている感じ。今日はこれ円丈の自滅パターンじゃないかと思った。
 でも「新ぐつぐつ」に入ったら、ドーンとウケ出し、それはサゲまで続いた。マクラはだめだったけど、本ネタは受けた。イヤ、良かった。良かった。

9月20日:千秋楽(土)・・・「遥かなるたぬきうどん」・・・う~~ん、ソレタか!

<上がる前・・今日のネタ、安全パイか?それとも攻めるかの二者択一>
 今日は土曜日の千秋楽、すると本日は鉄板ネタで行く日だろ?しかし、まあ鉄板ネタって言うと「夢一夜」か、「タイタニック」だろうけど、実は午前中から最近、ここしばらくやっていない。「遥かなるたぬきうどん」!一時は結構受けていたネタだ。少し危険だがやってみっか?

<「遥かなるたぬきうどん」をやってみて・・・終わった後に少し悔いが残る!>
 高座に上がると7割の入り。落語好きの客さんも初めての人も結構いて結構幅広い。 陽気なお客さんだ。
 マクラでいつも悩む、何かおもしろいマクラは、それで大して面白ことを言ってない。お客さんを見てると「今日は円丈どんなネタをするんだ?」と言う感じが結構ある。 「・・・たぬきうどん」の本ネタに入る。するとまあ、普通にウケ出して、結構盛り上がったが、しかし、たぬきうどんを食うあたりから失速だね。どうも噺が、ぶつぶつと切れて感情移入が、うまくいってない。最後の結び言葉はトチルし、後半完全失速だ。まずい。
  鉄板ネタをやっておけば、良かったんだけど、後悔はしない。元々、ウケルかウケナイかで、勝率50%に賭けたら、裏目に出ただけだ。当り外れはつきものなのだ。鉄板ネタをやっておけばと言う若干の悔いは残る。

◎国立演芸場9月中席トリは、これにておしまい!!感謝・感謝 !

連続20日間トリ日記17: 上野鈴本9月上席(1~10日):休み3日のみだよ!

< 円丈夜トリ20:10上がり。3日のみ休み!>
【画像:鈴本、初日のお客さんは、少なかったが、もう熱狂的な掛け声と拍手だった・・】
鈴本初日の円丈の高座

9月1日:初日(月)・・・初日からいきなり「ランボー怒りの脱出」のハイテンション

<シトシト降る雨だが、お客さんは陽気・・なにをやろう?>
この日のお客さんは、陽気そう。実は上野の前に浅草演芸ホールに上がったが、少し陰気だった。一体なにをやろう?「悲しみは埼玉に向けて」か、「ランボー怒りの脱出」か、「前座生中継」もあるし、少し悩んだけど、もう一番やりたい「ランボー」をやる。そしてこの「ランボー」を楽しんでやることにした。
 正直、落語やるのがキツイ!何故か?円丈自体が落語をやることを楽しんでないからなのだ。もっと楽しんで芸をやればいいんだ。それが、もっとウケさせねばとか、義務感で落語をやってる。そこで一番やりたい噺をドンドンやればいいのさ。
 この野郎!楽しむぞお。

<やってみて・・・鉄板「ランボー」は、やっぱ鉄板だった>
 上がったら、円丈~ッ、イヨッ、日本一!とか、お客さんは少ないけど、スンゴイ熱狂的の歓迎ぶり。心に一瞬、熱いものがよぎったが、こんなトコでウルッと来てもしょうがない、その心をグッと押さえて、ランボーのマクラをやった。頭で噺全体の流れをかんがえながらやった。良く笑ってくれる。そしてストーリーに入ってから、そうだ「ムービー落語」と「アクション」の説明をしなくちゃとまたマクラに戻って、説明し直すが、全然それが普通の流れで違和感がない。

 トントンと噺は進行して行って、円丈は自然に噺の中で芸に熱中している。ドンドンうけて行ってフィニッシュ!いや、久しぶりに楽しかった。正直、細かい点を言えば、芸的には、ものたりないとこ、いい加減なとこがあったが・・それは、円丈の圧倒的に演ずるパワーの前に消し飛んでいる。

 何時も楽しんでこんな高座が続けていたら、円丈の頭上に落語の神が降臨するかもしれない。ホント?さあああ、とにかくあすも明後日もやりたい落語をやって、落語を楽しむぞ。

9月2日:二日目(火)・・・昨日とは天国と地獄の違い!今日は地獄?

<上がる前・・いけねえ、円丈の幟が短い>
 昨日、幟があったらと言われたから、前座のわん丈が、届けさせた。ところがこの幟が短い!約37年前、真打ちになった時の幟。あの頃は、このサイズだと思うが、並べると、隣に並んだ市場師の幟が立派に見える。まずい。これは1本、大きいサイズのを作るか? いやいや、そんなことはどうでもいい。それより、今日は「前座生中継」と言う噺をやろうと思って、いるけど、なにかあいやな感じがする。

<やってみて・・・「前座生中継」で地獄を見た・・・>
  上がって見るとお客さんの数は、同じぐらいだが、昨日は前にお客さんが、つめかけて陽気に拍手してくれたが、今日のお客さんは、客席の周りにズ~ッといて、前の方はいない。いやいや、やりにくい、ギャグを言っても笑うトコと笑わないトコがハッキリしてる。前回、池袋でやった時、ドカンドカンうけた記憶が強力すぎて、しかし、その前、結構受けたり、うけなかったりしたんだ。このネタは、お客さんの落語の知識量によっても笑い方が違ってくる。
 イヤイヤ、勉強になりました。まあ、今日の高座は、あまり大しなかったけど、全然ダメだった訳じゃない、笑うとこと笑わないとことハッキリし過ぎたんだ。そこから充分学んだ。この失敗を明日からの糧につなげよう。次のトリからは、ネタのハードルを上げよう。てなこで・・今日はここまで!

9月3日:三日目(水)・・・すんません。お休みです!!

<お休みです・・ゴメンねえ!>

9月4日:四日目(木)・・・多分うけるだろう?・・「新ぐつぐつ」をやる

<稽古はしたけど・・散漫な感じなんだね?>
今日は何とか受けたいと思う。それで「ぐつぐつ」やる。
大体、8割ぐらいの確率でうける。後、2割はそれる。稽古はしたけどどうなのか?
どうも稽古するとボケっとして来て緊張感がなくなる。
とにかくリラックスして、楽しくやる。しかし、なかなかそううまくはいかない。

<やってみて・・・やっぱうけた。「ぐつぐつ」大成功。これなら、よし・・・>
 この「ぐつぐつ」と「東京足立伝説」のどちらかを考えたが「東京足立伝説」はむずかしいと言う結論にたっした。
 今日は、今までの中では客は、多い、高座に上がると結構待ってましたの声が掛る。まずマクラで昔、外人の乗った外車にはねられマクラでそれなりにうけた。
 この噺に入った。とにかく楽しくやろう。途中で噺をポカッと忘れたとこがあったが、お客さんは、笑っていた。円丈も、全然驚いてなかった。それで直ぐ元の筋に戻り、どんどんどん、この噺は、少し聴かせるとこ、わあっともりあげるとこといろんな局面の場面があり、それが楽しめる。やっててたのしい。お客さんも楽しんでいた。いやいや、うまく行ってよかった。良かった。

9月5日:五日目(金)・・・心と感動の落語「横松和平」・・少しギャグが古かった?

<7割の入り、結構若くて、結構知ってるお客さん>
今日はお客さんが7割は入ってる。団体がいたようだが、結構、落語を知ってるお客さんともう少し若いお客さんと両方いる感じだ。
 

<「横松和平」をやってみて>
 この噺の主人公が、売れない夫婦漫才師、漫才師をやめて、リポーターなる。この設定自体が、古いよね。どうもマクラを振ったが、ウケが悪い。そりゃそうだ。結構若いお客さんもいたのにマクラで登場した漫才師が、地下鉄漫才の「三球照代」と漫才協団の会長だったコロンビア・トップ・ライト!この辺の人は、30代では知らないね。40の後半で分かる程度だからね。でもそれを説明してやっても、尚やるだけその価値があるネタだった。
  だから噺は、やや笑いが薄かったけど、中身は良かった。最後幕が降りて終りになった時」、ワ~~ッお盛り上がった。

9月6日:六日目(土)・・・今日は三軒目、でもやるぞ!・・ムービー落語「タイタニック」

ムービー落語「タイタニック」で円丈が、タイタニックを表現したところ<六割の入り?・・「タイタック」で玉砕>
 今日は若いお客さんが多い。3~40代のお客さんで6~7割の入りかね。いの少し疲れてるかね。今日は最初に横浜にぎわい座で「ぐつぐつ」をやって来た。

 その時入れ歯の調子が悪くて、落ちそうになる。まいったね。でも築かれないように・・一席、それから浅草で「強情灸」を熱演して、いやあ、疲れた。

 今日は釈台を出して、それでやる。死んだジャックの手を演じるギャグが追加・・しかし、チョイ疲れてる。集中力がないのが。気なるが、やるだけだ!

【画像:これが、円丈が表現する豪華客船タイタニックだ!

<まあ、それなりの「タイタニック」だ>
高座上がるとあたたかい拍手、嬉しい。でも結構シビアなお客さん、笑ううとこはドカンと笑うけど笑わないとこは、反応しない!笑うことにハッキリと意見を持ってるようなお客さんだね。そういう意味で「あっ、それた」と言うとこがいくつかあった。
 やや集中力がないから、ええと次は何をやるんだろうなんてとこがあった。まあ、苦しみながらも、なんとかフィニッシュ!もう少しうけさせたかったなあ。もういい、明日、明日!

9月7日:七日目(日)・・・愛犬シリーズ第1作「藪椿の陰で」をやる。

<ネタで悩む?・・「藪椿の陰で」か、「悲しみは埼玉・・」どっち?>
今日は、昨日ほど若くはないが、結構若いお客さん。若いお客さんは、自分に合ったギャグで良く笑うのに、合わないギャグには反応しないようなとこがあって、こえ~~よ!油断ができねえ。
 そこで今日のネタを「藪椿の陰で」か、「悲しみは埼玉・・」か、どっちにするか?「埼玉」は土地ネタで血鉄板ネタ!しかし、この日、喬太郎くんが、やったのが、土地ネタだったので新作ネタかぶりだね。もうひとつの「藪椿の陰で」は、愛犬落語で感動ネタ。じゃこの「藪椿」をやってみるか?

<「藪椿の陰で」・・・結構聴き込んでいた・・・・>
 この日の入りは、半分ほどかね。上がって、マクラで韓流ドラマ「天国の階段」で笑いを取る、いよいよ「藪椿」へ、この噺は語り込むような場面があって、やっとその喋りも安定して来た。新作でも作品が熟成するまでには時間のかかるネタがある。

 ややウケが、いつもより、ややわるい。その半面、笑うとこは、ドカーンと来る。出来は悪くなかったと思う。この鈴本と言うこのキャパ300の空間が、この語り込むようなトコのある噺には、合うと言う感じがした。
 再開した犬が生きてたと分かって、「この犬死んでなんかいないじゃない?」といった瞬間、客席が、ドドーッとうけた。そして終わった時のお客さんの拍手が、力強かった。

9月8日:八日目(月)・・・「悲しみは埼玉に向けて」は永遠の名作なのか?

<「振り返れば」をやろうと思ったが覚えられない・・そこで「悲しみは埼玉・・」を>
 今日は久しぶりに人生回顧録的大馬鹿落語「振り返れば」をやろうと思った。この噺は、現在の円丈と過去の円丈が罵り合う。ありそうでなかったスゴイ設定の落語なんだ。ところが疲れていて、台本を見ると眠くなる。もう疲れている。覚える余裕がない。
 残念、そこですぐ出来そうな「悲しみは埼玉に向けて」をやるにした。

<「悲しみは埼玉に向けて」・うん、ハマった>
 実はココだけの噺だけど、これを今年の春にBS11・「喬太郎の芸賓館」でやったら、しどろもどろになって、ストーリーの構成が分からなくなって、めちゃくちゃ」になってしまった。去年の11月頃から、今年の三月頃まで、もう噺がヒドイ状態だった。

 それから少しずつ稽古をして、かなり状態は戻ってきた。この日の「悲しみは埼玉に・・」も、全くつかえることがなかった。しかし、もう出来て四十年近くたったが、今も変わらず当時作ったギャグのままで、今も受ける。しかも新鮮だ。作者円丈が、スゴイと思う。
 だってこれを越える作品ができない。明日は「振り返れば」かねえ。うん、分からない。

9月9日:九日目(火)・・・今日は「振り返れば」と思ったけど、覚えられず、残念!


鈴本高座のつい立ての唐獅子とポーズ<錦織負けて・・ネタは「夢一夜」!>
 しかし、今日は錦織のテニス決勝だよね。あれが、勝ってたら、みんな盛り場にでかけて、中には寄席で大いに笑おうと思った人間が、いるはずなんだ。

 それが負けちゃったんだから、みんながっくりだよ。うちでやけ酒だとかなる。しかも今日はサッカーもあった。もし今日テニスが、勝っていたら、客の入りが2割増えたね。ホント、残念!

<やってみて・・・結構うけた「夢一夜」>
 今日の「振り返れば」が、覚えられず、そこでお客さんに聴いたら、新作を聞きたいと言う、そこで「夢一夜」をやる。

 思い出せづお客さんは、少しおもいとか言ってたが、円丈がトリで上がるとマクラかれ、よく笑ってくれた。えっ、こんなに笑うのと言う感じ、よくうけた。 
【画像:鈴本高座の唐獅子に負けないようにポーズ】

9月10日:千秋楽(水)・・・本日貸し切り!・・一般のお客さんは、入れません。

<文京区の法人会さんの貸し切り・・30代~60代のお客さん>
  今日は貸し切りなので、こう言うお客さんに慣れてないと苦労してる芸人もいる。

<長めのマクラを振って「悲しみは埼玉に向けて」・・・もうドカ受け、うけたね!>
 イヤネタの選択に迷った。今日は、一般のお客さんは入れないんだから、
特殊の会と考えて、「埼玉」をやる。いやいや、正直、想像以上にウケた。ホント、この「埼玉」は、ホントに強いネタ。首都圏でやる限り、無敵」じゃないかね。
 しかし、こんなことで喜んでいられない、明日から、国立演芸場だ。頑張るぞ!

◎上野鈴本のトリ日記は、これにてチョ~~ン

円丈トリ日記17: 横浜にぎわい座:6月11日夜円丈独演会:6月上席(1~10日):休みなし:現在更新中!!

 

<円丈にぎわい座独演会・・ネタ出し「新月のじゃがりこ」、「新牡丹灯篭」小ゑん作>
  そしてもう一席が・・・「牛肉少年」
 <ネタがくっつくんじゃ?>
今回のネタ出し、よく考えたら「新月のじゃがりこ」と「新牡丹灯篭」!ネタがかぶる!!
バカタレ! この二題まさかネタが、つくとは思わなかった。「新月のジャガリコ」は、円丈には珍しい。闇金とホステスのラブ・ストーリィ!一方、「新牡丹灯篭」は小ゑん作で下駄を履いたマラソンランナーの幽霊もの!
 じゃ全然違うじゃん!ところがこの「新牡丹灯篭」も実は主人公の母とランナーの恋愛もある。どちらも恋愛モノなんだ。
 それで、ネタだしをしなければ、「新月のじゃがり」をネタ替えしようと思ったんだけど・・とにかくGO!・・・。
にぎわい座の高座で熱演する円丈
【画像:10日間、池袋でトリの後の独演会、顔のアップは、少しつかれが出てた】

三遊亭 ふう丈・・・「同窓会」
  最近、ふう丈が、少しうけるようになってきた。わん丈もうけるけど、元々、ふう丈にもかなり期待をしている。ソコソコうけた。チョイ薄かったことも影響していそうだ・。
三遊亭 円 丈・・・「牛肉少年」構成ハラショー
  前回の落語会にゆで、ネタ下ろしをして『グリコ少年』の二匹目を狙ったのが、「牛肉少年」、まあ、それなりにうけた。このネタは、元弟子のハラショーくんに構成をさせた。
 この日のお客ス案さんは、よるでやや少ないせいか。笑うところと笑わないところがハッキリしていた。
 それなりにウケた。牛丼屋の話をしてから、マックの話にはいる。
まあまあ、かなあ!
三遊亭 円 丈・・・「新月のじゃがりこ」
  この噺は、正直、それ程自信がなかった。実はその前の池袋演芸場のトリの時に、一度テストを兼ねてやってみたが、ウケなかった。
 円丈はどこかでやるネタを事前にやらない方がいいね。受けなかったというのを引きずってしまう。
 でもネタ出しだから、やはりこれをやろう。やって見た。大体、女性が多いと恋愛モノは、盛り上がる。
 しかしこの日は、90%男性。しかも終っみたら40分やったら、やり過ぎだよ。ややホロリとくる、ホロリ・ネタだけど、これはすべったチョイすべり。
  仲 入 り
三遊亭 円 丈・・・「新牡丹灯篭」小ゑん作
 これで三席目、とにかく最近は直ぐネタを忘れるから、高座前は、台本を読んで稽古をしてないと不安なんだ。この「新牡丹灯篭」は、3.4回やったが、大体、評判が良い。この日もそこそこ反応がいい。

 ただ少し疲れているせいもあって、なんかセリフの出が悪い。この噺も最後少ししめると言うほどでもないけど、少しホロッとまではいかないが、ややホロッぐらいくる。まあ、なんとかなった。そこそこだった。

・・やはり「新月のじゃがりこ」が、三題の中のネックになったね。この「月のじゃがりこ」もう30年ぐらいお蔵入りだ。するともう死んでるか?


円丈トリ日記17: 池袋演芸場昼トリ:6月上席(1~10日):休みなし:現在更新中!!

 6月1日より、久々の池袋」トリ、いやいや、頑張るよ。ここんとこ、体調が、悪いと言えば悪いんだ。7月には、白内障の手術をするだろ。それから気になっているのが、3月に不整脈が見つかったんだ。これをほっておくと、脳梗塞になってしまうんだ。

池袋初日満員の客席 コロッと死ぬんならいいけど、体に障害が残ると苦しい。なんとか、脳梗塞は、避けたいよな。

 まあ、そんなことより、10日間、休みなし。頑張るぞ!!

10日間ネタは変えたい!」とにかくやるぞ!
最近、寄席のお客さんがまた少し入れ替わったようだ。笑ってもらえるように頑張るぞ。(円) 
 【画像:初日、池袋演芸演芸場の客席、満席だよ】

6月1日:初日(日)・・・日曜、満員の素直なお客さん・・ネタは「ランボー怒りの脱出」>

<上がる前・・今日は、素直なお客さんとか、マジ?・・その上素直なお客さんとか>

トリの初日って、少し緊張する。まず初日は、外せない。初日から、スコーンじゃ、もう情けないからね。最初はうけて終らせないといけなん。 今日のお客さんは、それ程落語に詳しい訳じゃなく素直なお客さんという。

この芝居は、久しぶりの林家源平さんや、柳家小のぶ師匠もでてる。プログラムの前半は、お客さんの方も緊張してる感じで、だんだんとなじんで笑うようになったとか、川柳さんと白鳥くんがうけたとか!もう鉄板ネタの「ランボー怒りの脱出」をやろうと思う。

<やってみて・・・「ランボー怒り・・・」はやっぱ「ランボー・・」は鉄板ネタだ>
高座に上がる直前に鼻をかみたくなって、ティシュを探すのに手間取って、上がるのが少しおくれた。それで上がったら客席の拍手は力強かった。高座で「鼻をかんでいたので高座に上がるのが、遅れました・・」と言ったら、うけた。

少しマクラを振って、本ネタに入る。まあ、いつもの感じで、ドカンとうけた。このぐらい受ける噺が、50本位入るといいね。やってみて思ったのは、それなりに落語を知ってるお客さんだとおもったね。



2頭の盲導犬と飼い主さんと円丈のワンショット<本日は、客席に盲導犬が・・>

この日は、客席に盲導犬が、2頭いた。白鳥くんの仕事関係みたいで、終ったら、ロビーに盲導犬が2頭!

早速、この2頭と飼い主さんと記念写真!ホント利口そうな顔してる。うちのろっきぃ、ミッキーの十倍、利口だね。

ところで、この盲導犬の飼い主さんと普通に話をしてたから、目が見えると思ってたんだけど、目が不自由だったんだね。

考えたら当り前だ。目が悪いから盲導犬連れているんだからね。ワシャ、アホか?

                       【画像:ホント利口そうな犬で落語教えたらやるね】

6月2日:ニ日目(月)・・・今日は寄席の日で満員!ネタは「いたちの留吉 」

 <上がる前・・・連日超満員、しかも明るいお客!>
しかし、寄席の人は知らなかった。そう言えば、落語協会の理事をしてて、それまで毎月の決まった日に、寄席の日にしたけど、1~2割の値引きであまりお客さんも利用してない、そこで大幅に値引きして、年に一度に設定しなおしたということがあったね。そんなことを思い出した。きょうは新宿の末広亭も満員とか、どこも満員なんだろうね。

<この日のネタ・・そこそこうけそうな「いたちの留吉」をやる>
とにかく、70代目前の円丈としては、一番怖いのは、セリフ忘れ、シナリオ飛び、新作は固有名詞が多いから、簡単なカンペを持って高座に上がる。
 今日は「いたちの留吉 」をさらってやってみて、覚えているようだ。1.2か所、新しいギャグを入れて、カンペなしで高座に!カンペなしは少し怖いなあ。

<やってみて・・・「いたちの留吉 」まあまあウケた・・・>
 今日はあまり落語を知らないお客さんだと楽屋では言うが、しかし、寄席の日にチャンと来るお客さんって、結構落語を知ってるんじゃないかね?
 昨日もあまり落語を知らないと言っていたが、いや、結構知ってるお客さんも多かった。今回もそうだね。もちろん、落語を知らないお客さんもいたけど、半分は結構知ってるお客さんだった。カンペ持たずに上がって破綻なく出来て、まあまあウケたから、充分だ。そりゃ欲を言えばキリはないけどね。 

6月3日:三日目(火)・・今日は普通の入り・・・でもいいお客さん!

<上がる前・・・客は四割の入り?・・・これも鉄板ネタ「夢一夜」>
  初日が日曜で満員、二日目は月曜日だけど、「寄席の日」で満員!
だから3日目の今日はなんかいやな予感がしたんだ。
 そうしたら、4割ぐらいの入りか】と思ったら3割だね。
でも少ないけどいいお客さんだった。

<この日のネタ・・「夢一夜」・・やってみて>
ここしばらくやってない「前座生中継」と言うネタをやろうと思ったけど、
もう少し稽古をしないと・・。高座でメロメロになりそうなので「夢一夜」した。
 ホント少ないお客さんだったが、陽気でよかった。
とにかく、10日間ネタを変えるぞ~~っ。

6月4日:四日目(水)・・いやいや、今日もウケて四連勝!毎日ウケておもしろくねえよな!

天どん、ぬう生、源平<上がる前・・2年ぶり「前座生中継」・・きょうもやや客の入り薄い>

 今日は昨日と同じくやや少ない、初日、二日と満員で、3日4日とやや薄い!まあ、これで中和すると丁度いいか!
 今日は2年ぶりに「前座生中継」をやる。しかし、結構忘れてるので稽古し直して、・・しかし、良く覚えられない。参ったね。でもいいや、今日はコレをやっちまえ!
【画像:左から円丈、白鳥、天どん、ぬう生、源平:デカイ顔してごめん!!】


 <この日のネタ・・「前座生中継」、今日も受けて四連勝!>
 今日はうろ覚えだったけどやっちゃった。寄席に着くまで、ず~~っと稽古していたけど、まあ、なとか出来るかなという程度・・。
 どうも毎日、女性客が少ない。1割程度、やっぱ、もっと女性が来るようにならないとダメだね。高座に上って、昔の寄席のマクラをふると結構良く受ける。そして「前座生中継」に入る。いやいや、結構つかえたりするけど、良くうけるね。こんなに受ける噺をなぜ今まで休んでいたのか不思議なくらいだ。ホントにうけた。
 毎日、うけてこれで四連勝!あんまり毎日うけるとかいてても面白くないね。だから読んでる人はもっとつまらないだろうね。明日辺り、こけるようした方がいいね。
 

6月5日:五日目(木)・・・・ネタに迷ったが「新牡丹灯篭」

<上がる前・・・客席は少数精鋭 
楽屋での集合写真 
【画像:楽屋にて、左から白鳥、究斗、源平、ぬう生、小勝、円丈】
今日は、最近ネタ下ろしをした「牛肉少年」か、それとも「新牡丹灯篭」か、どちらかと思って稽古をしたが、どっちも覚えているか危うい。楽屋入りしてどっちをやろうかと悩んでいるのに、その楽屋では、「最近、おれたたない!」なんて話をしてる。一体、なんの話をしてるんだ。 よし、今日は、「新牡丹灯篭」をしよう。カンペを作ってトリに備える。

 <この日のネタ・・・「新牡丹灯篭」小ゑん作をやってみて>
 この日のこの2.3日と同じ御客さんは少数精鋭」!どうもこの芝居、とにかく、女性客が少ない。超能力のマクラを振って、「新牡丹灯篭」に入る。まあ、少しセリフであやふやなとこがあるが、なんとか、クリアして、ところが、道路の名前が出てこない。
 そこでお客さんに「東京国際マラソン行われる道路は?」って聞くと客席から「第一京浜!」と答えが返って来たので、すかさず「そう、第一京浜ん!」って。お客さんに教えて貰った。いやあ、情けない。
 もう一か所、あやふやなとこがあったが、全体的な出来はそれほど悪くなかった。この次は、なんとかいける。あしたはなにをするか分からないが、とにかく10日間ネタを変えてやる。
 

6月6日:六日目(金)・・円丈が、今日『悲しみは埼玉に向けて』をやった理由

<上がる前・・・実は九番弟子ふう丈が・・・!!>
今日は円丈往年の名作と言われる『悲しみは埼玉に向けて』をやったが、これをやったのは、うち九番弟子ふう丈が、 「師匠、『悲しみは埼玉に・・』は、聴きたがってるお客さんも多いのでは」と言う。
ふう丈は、まだ前座だから「生意気なことを言うな!」と言うようなことは言わなかった。
 「あっ、そう!なるほどねえ。じゃ、やって、見ようということになった。
 実はこの「悲しみは埼玉・・」は、今年の1月頃、BS11の喬太郎くんの落語の番組でこの「埼玉」をやったら、途中でハタとセリフが出なくなった。いやいやい、これは、客なしでやったから実害はなかったけど、これをやるなら一度キチッと稽古しないといけない。
それで3~4時間稽古をした。歳をとると忘れるのが一番怖い。

<この日のネタ・・お客さんも結構喜んでくれた「悲しみは埼玉に向けて」>
この日は、かなりの雨で客の入りも半分ぐらいの入り、しかし結構若いひとも多い。「今日は、往年の名作『悲しみ派埼玉に向けて』をやります」と言ったら、なんと拍手が起こった。
 へえ、じゃ、やっぱり聴きたがってる人が多いんだ。それから、ネタに入り、かなり受けた。それに稽古をしたのでセリフも滑らかにいって。なかなか反応もよかった。それにお客さんも満足したようだ。 
  ふう丈!お前の意見は正しい。アンタはエライ!!

6月7日:七日目(土)・・飯食って今日のネタを稽古しようと思ったら・・

<上がる前・・・テレビでサッカー日本代表の最後の練習試合>
 イヤ参った。さあ、「牛丼少年」を覚えようと思ったら、テレビでサッカー日本代表が、ザンビア代表と始まったトコ。
 困るよな。こんな時に試合なんかしてもらったちゃ。しかし、日本代表を応援しない訳にはいかないだろ。それで3対4で勝っちゃった。そうしたら、その後、その練習試合を振り返る番組をしてるんだよ。
 もうファンとしては見ない訳にいかないだろ。もうこれで3時間近く、稽古を損しちゃった。もしこれで、今日やる「牛丼少年」が、うまくいかなかったら、サッカーのせいだからな。

<この日のネタ・・久しぶりに満員、ネタは「牛肉少年」>
 今日、朝日新聞のbeの9面に「逆風萬帆」に三遊亭円丈にでかく載った。嬉しい。今回が、上で来週が中、再来週が下の三回に分けて載る。
 あんまりうれしいので高座に新聞もって上がって、お客さんに見せちゃった。見出しには「新作落語の中興の祖」なんて書いてある。
 一方、今日やった「牛肉少年」の出来は、どうも今一つかな。ある程度、。うけるけどドカ~ンとは弾けない。完成度も内容も、もう一段アップさせないとダメだね。明日は久ぶりのムービー落語「タイタニック」やる予定。多分・・!

6月8日:八日目(日)・・トリで上がったら客席から10人位「待ってました」と声がかかった!
すげえ!どうしたの?

<上がる前・・・「今日は満員で昨日より、明るいお客さん!」マジで?>
 この芝居、10日間ネタを変えてるけど8日目でそろそろ稽古疲れが出て来た。
今日もタイタニック」をやろうと稽古してるけど、長くて疲れる、この「タイタニック」はムービー落語で扇子は、2本使うとこや、四本使うとこがあるわ、手拭も四本使うわ、サゲ際で高座から消えるシーンはあるわ、その他アクション芸もいろいろあって、もう大変で、覚える前に疲れちゃったよ。

<この日のネタ・・「タイタニック」出てこなかった「小保方さん」をお客さんが教えてくれた>
 それで高座上がると「待ってました!円丈」「たっぷり」「名人」みたいな事を10人ぐらいから言われたって、はあ、すごいなあと他人事のように思ってしまった。

 それで「タイタニック」って落語は長い。大体、映画「タイタニック」が3時間あるんだから、それを落語で20分にしようと言うのが、図々しい。まあ、それで本筋に入る。ノリのいいお客さんで、かなり受ける。「スタップ細胞の小保方さん」が出なくなって、お客さんか、「それ小保方さん」と教えてくれた。先日は「第一京浜」をおきゃくさんが教えてくれた。

 もう忘れたら、お客さんに聞くに限るね!それでも2,3か所あやふやなとこがあったが、まあ、それでもなんとかなった。終ってみたら、37分位あった。おわってとにかくよかった。 

6月9日:九日目(火)・・「新月のじゃがりこ」・・きれいに決まった?マジで?

池袋』演芸場楽屋でも集合写真<上がる前・・・9日目、そろそろ稽古疲れか?>

 いやいや、毎日稽古をしてるけど、なかなか噺をキチッと覚えない。
 砂漠に水を掛けてるよう感じ。なかなか考えた程の効果はないね。

 しかも9日目で、そろそろ疲れも出て来た。でもやろうね。今日のお客さんは、静か目だとか、でもやってみないと分からないからね。


【画像:写真左から丈ニ、馬桜、わん丈、源平、円丈、めぐろ】

<この日のネタ・・・「新月のじゃがりこ」>
 今日のお客さんは、40人はいない、三十数人だね。成程、少し静かなお客さん。マクラで前座の頃の寄席の話しをする。結構わらう。
 ネタに入ると静かになる。まあ、これは、円丈では数少ない闇金の男とホステスのおばさんのラブ・ストーリィ!まあ、そんなに笑う噺じゃないけど、それでも少し反応は薄い。
 全体、覚えとか、演じ方自体は、結構破綻なく出来た。ただ反応がやや薄いと言うのが正直なやってみた感想だね。
 明日は、楽日、楽に笑えるネタをやろうね。


6月10日:千秋楽(水)・・今日は楽日、あ~~、毎日ネタ変えて、疲れた!

<上がる前・・・稽古してもスグつかえてる。今日のネタ、いやだな・・>
高座に上がる円丈 今日は楽で、とにかく10日間ネタを変えようと、しかもふだん寄席でやってるネタは、
よけて、それでトリネタを10日間変えてやるとハードル上げた。
 そしてそれでなんとかうまくいった。あとは楽日のネタだ。今日のネタは「東京足立伝説」

 しかし稽古をしてるけど、もうセリフが詰まる。ホント参るよな!でもホントはもう少しセリフはおぼえているはずなんだけどなあ。
 
 【画像:高座に上がる円丈】


 <この日のネタ・・いいお客さんに助けれてけられて「東京足立伝説」>

 今日は半分近い入り、とにかくまず足立区のまくらをふろう。するとお客さんが、結構笑ってくれる。
 結構そこそこ笑いをとって、本ネタの『東京足立伝説』にはいる。これは東京・足立の創世記を描いた噺だ。あまり頭の中で考えていたようにお客さんが笑わない。

 しかし、今日は結構いい、うまく笑ってくれる。殆どのツボのところで、笑ってくれる。それにも助けられて、演技の方もス~~ッと入ってのっていける。そして終る。いやいや、いい出来だった。

 稽古では、結構つかえたのに、本番では、感情表現もすんなり出来るし、円丈がうまくなったような気がしたが、いやいや、イイお客さんは、やらしてくれただけだね。

 お客さん、ありがとう!
そして10日間読んでくれてありがとう。

円丈トリ日記17:円丈百個人独演会:江戸深川資料館:3月19日休:夜19:00開演

 

「円丈百個人」と言う名前の円丈独演会

「円丈の百個人」
主催:雑誌「一個人」・・「吉田食堂」PRESENTS
日時:3月19日:18:30開場 19:00開演
会場:江戸深川資料館:
入場料:前売り券2500円:当日券3000円


<円丈は「忘れるんじゃないか病」にかかった!>

 この三月の円丈は、かなりバッドな状態だったね。  
 風邪も治らず、かなり稽古しても思うように覚えられず、精神状態も悪く、しかも3月上席(1~10日)浅草演芸ホール昼トリで、しかも19日が、この「円丈百個人」三席で、しかも3月31日:新宿末広亭で『円丈小ゑん二人会』をやる。
 
 これが、「インド落日」ともう一席「スカイツリー心中」と言う以前やった「サンシャイン心中」のアレンジ版を考えている。 この頃、噺を覚えられない。また忘れるんじゃないかと思うと、ホントに忘れてしまう。殆ど暗示だね。
 
 だからやろうと思って覚えていた噺が、前日は、大分覚えて、これなら明日は覚えて出来そうだと思うが、当日になると、昨日の方が覚えていて、当日、稽古をするとさらに忘れて行く・・・んなアホな!完全に自分で自分を暗示に掛け、そして本当にダメにしてる。
大体、円丈のストリー構成で会話の中に固有名詞と会話の順序が、覚えにくい。もう69のジジイの覚える台本じゃない。覚えにくい。
【画像:この会に画像をスマホで撮ったつもりだったけどない!・・ったく!】

<<この日のネタ帳・・円丈三席!>>

三遊亭 わん丈・・・「動物園」
  前座でもわりとウケる弟子のわん丈は、この日、結構苦戦していた。お客さんが、チョイ薄かったことも影響していそうだ・。
三遊亭 円 丈・・・「なんばん」
  この「なんばん」は、割と評判がイイわりには、あまり受けない。稽古はそれなりにしたけど、セリフの出が悪い。思ったほど受けない。なにか作の一部を手直ししないといけないかもしれない。
三遊亭 円 丈・・・「妾  馬」
  この「妾馬」は、師圓生の人情噺鉄板ネタ!そのネタを更に円丈なりにアレンジして、妹のお鶴に喋らし、そのお鶴の赤ん坊も登場する。結構出来上がってるネタ。これは、それなりにすんなりと喋れた。
  仲 入 り
三遊亭 円 丈・・・「ランボー怒りの脱出」
  この「ランボー・・・」は、円丈の鉄板ネタ、この日一番ウケたし、評判も良かった。これを最後に持って行って成功した。ただお客さんが少なかった。大入りが叶うコトはなかった・残念!

でもこの日は「忘れるんじゃないか病」は、最初の「なんばん」の一部で少し怪しい感じのとこがあったが、それ以外は、まあ、なんとか大丈夫だった。ヤレヤレ!

円丈トリ日記16:浅草演芸ホール昼トリ:3月上席(1~10日):休みなし

今日から浅草演芸ホール、各寄席にによって、お客さんは微妙に違う。今回、円丈が、浅草昼トリ、上野昼トリが小ゑん!

末広亭の客席・雰囲気がある。寄席の良い雰囲気がある。 これじゃ新作のお客さんが、股裂きになっちゃうよ。
去年は、新宿昼が円丈で、夜が小ゑんくん。


何でこう」なるのか?

 まあ、とにかく頑張ろう!浅草は自宅から近いし、やるよ。さあ、何をやるかだ。それが問題だ(円)  

3月1日:初日(土)・・・今日は、うんこ噺『肥辰一代記』をいきなりやっちゃいました。

楽屋で弟子たちと一緒にパチリ<上がる前・・今日のお客さんはオモイ、ホント?>

 本日土曜日で、客席の入りは、一階がザッと一杯で二階が、半分で、まあまあの入り。

 今日は夜、渋谷で「円丈ゲノム」の会があり、そこでやろうと思っている「円丈うんこ噺の代表作「肥辰一代記」をやろうと稽古した。

 客席は少し静かな感じがするけど、よし、この初日のトリでやってみるか?


【画像:楽屋にて左から玉々丈、円丈、わん丈(下)、丈ニ(上)】



<やってみて・・・思ったほどウケなかつた「肥辰一代記」>
上がった瞬間、なんとなく静かな客席って感じがした。この「肥辰・・」は、噺が長いので、何時ものいわゆるツカミのネタなしで、トイレのマクラから入るが、笑うコトは笑うけど、なんか反応がイマイチ。

 どんどんウンコの噺になって行くが、ドカ-ンと言う受けにならない。しかし、うんこ
の噺をして、静かに聴かれると、スンゴイまじめな噺をしてるようなきになってくる。
 それなりには、うけるけど、全然もの足りない。

 降りて来てから
「あまり受けなかった」と言ったら!弟子の丈ニが
「いや、師匠、普通にちゃんとうけてましたよ」
「いや、そんなことないぞ」すると弟子のわん丈が、
「今日のお客さんは、オモイです!」
先に教えろ!このバカタレ! それを知っていたら、他のネタにしてたよ。第一、もっと客ツカミのマクラをふってから噺に入ってたよ。しかし皮肉なことにここでやってうけが悪かったので、夜の「円丈ゲノム」でもやらなかった。

3月2日:ニ日目(日)・・・「今日は漫談系がいいです」・・・『シンデレラ伝説』

 <上がる前・・・ネタに迷って「シンデレラ伝説」>
 昨日と同じぐらいのソコソコの入り。どう言うネタが良いのか?楽屋入りした時、三平くんが、漫談でそこそこウケさせていた。周りに聞くと今日は漫談はいいけど、落語はダメ!と言う。「それじゃ『悲しみは埼玉に向けて』なんかいいかね」と言ったら、小燕枝さんが「『埼玉』だったら、オレ聴きたい!」って、アンタに聴かせるんじゃないよ。まあ、よく分からないけど、とにかく楽屋のアドバイスが、とにかく難しいことを言うと離れるお客さんだと言う。じゃ、とにかく『シンデレラ伝説』でもやっておこう!
 <この日のネタ「シンデレラ伝説」・・・うん、よかった>
 マクラで昔の寄席の噺なんか良く受ける。実は「シンデレラ伝説」をやる直前まで、おでん落語「ぐつぐつ」はどうかと考えていたが、記憶力に自信が無かったので「シンデレラ伝説」にする。うん、まあまあだったね。とにかく、目の前にいるお客さんを笑わせて満足させるのも、結構大変だねえ。

3月3日:三日目(月)・・今日はハマった!・・おでん落語「新ぐつぐつ」

演芸ホールの高座で落語をやる円丈<上がる前・・・密かに稽古してた「ぐつぐつ」>
 

 今日は一階が、7~8割の入り。浅草は、他の寄席とまた違うタイプのお客さん。それで、また難しい!初日、あまり思うようなウケ方でもなかったので。それがすこし糸を引いて、ネタで考えてしまう。


ただ、昨日から、やろうと稽古していたネタが、おでん落語「ぐつぐつ」、このネタは、結構うけていたが、この1~2年、あまり受けなくなっていた。
それでやらなかったが、いや、もう一度やってみようと稽古をして臨んだ。【画像:演芸ホールで熱演する円丈】

<「新ぐつぐつ」をやってみて>
上がると2.3人のお客さんから待ってましたと声が掛る。まず、ツカミのネタで結構、うけさせて・・、「これから、おでん落語の『ぐつぐつ』をやります」と言ったら、お客さんが、「えっ、そんな噺をするの?マジ!」みたいな感じで引いた。
それでも、ひるまずに「ぐつぐつ」に入る。しばらくは受けたりうけなかったりのせめぎ合いが続くが、段々、お客さんが、「ぐつぐつ」の世界に入って来て、サゲのところでチクワが、犬に食われる「バクッバクッ・・バクッバクッ」でドッと拍手が、来た。
「へえ、こんなおもしろい噺だったの!楽しかった」
と言うラストのお客さんの拍手は、楽しげで力強かった。そう、これこそが「ぐつぐつ」のサゲの感じなんだ。いやいや、今日はやってよかった。

3月4日:四日目(火)・・今日も少しオモイ?・「悲しみは、埼玉に向けて」

<上がる前・・・「悲しみは埼玉に・・」を少し稽古してた>
とにかく、この頃、記憶力が、ガクッが下がって、少しずつでもネタの稽古をしないといけない。
 そこで今日は二席ほど稽古した。その中の一席が、この「悲しみは埼玉に向けて」、まあ、これは、なんとか一人で出来そう。客席は一階が、ほぼ9割の入り。三平くんの漫談が結構受けていた。
  いやいや、負けちゃいられない。頑張ってウケをとろう。

<「埼玉に・・」をやってみて・・ビル工事の騒音に負けず>
 今日のお客さんは、うけても直ぐ引く。でもこの「埼玉」は、まあ、鉄板ネタ!今までうけなかったということはない。それをやった。
 しかし、なんと楽屋でドラの音がするんだ。しかも4回も5回も・・。しかし楽屋の騒音だと思ったら、なんと裏でビル工事をしてて、その騒音!

しかも、10分位おいて、またガシャ~~ンガシャ~~ンと音がする。最後は、下げマジカでまたガチャン!思うわず、高座でずっこけた。まあ、ここで笑いが来たから、まだ良かったけど、いやいや、工事現場の騒音じと戦いながらの、『埼玉』ネタ。まあ、それにしちゃ、結構うけたんじゃないかねえ。

3月5日:五日目(水)・・今日は冷たい雨、静かな客席・・「遥かなるたぬきうどん」

演芸ホールの前置かれる立て看板2枚<本日、少しオモイ?マジ、そればっかしだよ!!>
このシトシトと降り続くこの冷たい雨じゃ、そりゃどうやってもお客さんは少ないよね。きょうが一番お客さんが、少なくてオモイという。

 しかし、オモイ客というのは、あまり信用してない。芸人がウケさせらないだけじゃないのかね。チャンとうける人がやれば、うけると思う。今日はここしばらくやっていない「遥かなるたぬきうどん」。まあ、うけるか、うけないかは、天の任せよう。

<「遥かなるたぬきうどん」をやってみて>
 この「たぬきうどん」、数年前は、良くうけて評判の良い落語だったが、ここ3年ぐらいうけが悪くなった。

 それともうひとつの原因は、どうもうどん食っても、インプラントは、7本入っていて、上顎の方には磁石が、入っている。
 そのせいか、いくらうどんを食べてもを良い音を立てて、食えない。インプラントのせいでうどんを食っても良い音がしない。と言うコトしておきたい。

 噺には行ったら、お客さんはふつうに笑う。まあまあのできかな。あまり、円丈が落語をやった時、途中で席を立つというのはないんだけど、この日は2人途中で帰った。円丈としては珍しい。ただ噺は破綻なく喋れ、出来は悪くなかった。
 タダやはりうどんを食べる音はうまくでなかった残念! 
 
 【画像:寄席の前に立てられる立て札2枚!!】

 3月6日:六日目(木)・・・・五番弟子究斗の真打パーティに遅刻!ごめんごめん!

浅草楽屋でパチリ、左から三三、円丈、天どん、彦いち、川柳<上がる前・・・なんだかんだで疲れたけど「夢一夜」>

 今日は大変、上野精養軒で真打ちの昇進パーティの前に10時から真打昇進記者会見!つくばTXで事故があって、入場制限してる。ズラ~~ッと並んで、ニ~三千人行列してる。

 これはTXじゃ無理だから、タクシーを思ったが、もちろん、こんな時タクシーなんて捕まらない。

 仕方がない、家に帰ってかみさんに頼んで、北千住まで、これが、結構渋滞してちんたらちんたら、結局、15分遅れて目的地に着いた。
 乾杯の時に少し注がれてシャンパンを飲んだら、それだけで酔っぱらった。情けない。

【画像:浅草楽屋にて、左から三三、天どん、円丈、彦いち、川柳】

<とにかく本日は「夢一夜」で決め打ち!・・う~~ん、少し外したか?>
今日の客席はは、一階ほぼ一杯の入り、彦いちくんがやってたが、漫談系は受けるようだ。
は良さそうだけど、これならいけるだろうと「夢一夜」に入ったが、どうもお客さん、「夢一夜」の世界に入ってこない。笑うことは笑うんだけど・・う~~~ん、どうも・・その後もそれなりに善戦はしたが、う~~ん、お客さんに負けた。 まあ、こう言う日もあるね。
 明日はリターン・マッチ!やるぞ!!

3月7日:七日目(金)・・・風邪だ!噺は間違えるし、最悪!「名古屋弁金明竹」

<疲れた、今日は手慣れたネタで「ランゴランゴ」か、「金明竹」で・・>
 そもそも、今日の風邪は、昨日のつくばTXで入場制限して、歩いたり、走ったり、それが風邪につながって、しかも「金明竹」の前半のオーム返しで、大ポカをした。
 それでヤバイんで、そのオーム返し自体、切り上げて、後半の名古屋弁に繋げた。お客さんは少しキョトンとして、後半のラストで、やっとウケ出した。
 悔しい。リターンマッチしたいけど・・どうするか?


<終ってから・・・この芝居てネタ運が悪い>
 しかしこの芝居、初日にいきなりうんこ噺「肥辰一代記」をやったのが、裏目に出た。渋谷の円丈ゲノムの会で「肥辰」をやろうと思ったけど、あまり受けなかったので、渋谷でもやらなかった。
 いやあ、いきなり寄席でうんこ噺はまずかったね。お客さんもなかなか乗れなかった。これが皮切りで、どうもネタが、シックリこないとこがある。
 今、8日目の朝で、この文を書いてるけど 正直結構、本格的風邪になっちゃった。でもこんな風邪ぐらいじゃ、休まないぞ!今日は何するのか?とにかく稽古して、高座に上がる。それだけだ。結果はその先について来るものだ。

3月8日:八日目(日)・・・風邪気味から本格的風邪に・・、苦しいよ。「ランボー怒りの脱出」

<今日は一部立ち見がでるほど・・・「ランボー怒りの脱出」>
とにかく記憶力、集中力が落ちてるので、「ランボ-・・」をいきなりやって、忘れたりする。
そこであまり「ランボー」の稽古はしないけど、ヤバイので稽古をすると・・「ええとこの後なんだっけ?」って、わからなくなる。ヤバイヤバイ!集中力が落ちてるとこに。風邪で頭がボ~ッとして、使えるとこが、何か所かある。
 それから何回か稽古して、何とか覚えて高座に・・・。

<「ランボー・・」・・・風邪も吹っ飛ぶほどの熱演、ウケた>
「陽気なお客さんだと言うけど、なんかそんなにうけてないぞ。お客さんって魔物だからね。直ぐ変質するんだ。
 高座に上がったら、なるべく明るくやろう。しかし「ランボー・・」は、大熱演をする噺だから、途中でスタミナ切れにならないか?まあ、そうなったらなった時だね。
 それで・・。最初、少し静か目に入って、少しずつ。ボルテージを上げて、トップに!段々うけて行って、サゲ際は、絶叫するぐらいの声を出すけど、その声が、楽に出た。その瞬間、もう風邪じゃないみたいだったね。降りてきたら、五番弟子の究斗が、「いや、お客さんは、最初から最後までドカでしたね」と言ったけど・・。
そんなにうけたかなと思った。どうも同じ高座でも人によって、違うもんだね。とにかく、明日明日! 

3月9日:九日目(月)・・・・本日、団体客多し!・・・「横松和平」、う~~ん、難しい>

<予定通り、「横松和平」!・・・それる!>
 本日は、団体客のお客さんさんが、2000近く入っていた。今日は「横松和平」をやろうと思って稽古して、何とか覚えた。しかし、200人近い団体が入ると「横松和平」なんて音楽が入ってホントはネタを中止してりゃ良かったけど、覚えたからとやってしまった。
SEの音は雑音だらけ、どうもCDの裏が、どっかに落としたと見えて、雑音は入るし、ヒドイSEだった。何とかやったけど、良くなかった。反省反省!

<千秋楽は、もうリターンマッチで「名古屋弁金明竹」?>
 とにかく後一日で千秋楽。この芝居は、どうも出来がよくない日が多かった。中でも少し噺を間違えて。「名古屋弁金明竹」!これでリターンマッチしよう。 

3月10日千秋楽(火):楽は小春日和のような良いお客さん!・・・・でも風邪は抜けない

<「金明竹」のリターンマッチか、「ランゴランゴ」か>
とにかく、千秋楽ぐらいはにぎやかに笑ってお互いハッピーで終わりたい!とにかく風邪は引いてる、寒気はする。それが更に集中力や、記憶力を落とすつ、これがマイナスの連鎖に入って、更に調子を落としちゃう。

<良いお客さん囲まれて、そこそこ受けて良かった・・・・「ランゴランゴ」>
とにかく、今日は楽、長かった。今日は、失敗したくない。安全パイか。あるいは先日やって噺をを間違えた「名古屋弁金明竹」か、「ランゴランゴ」、まず「金明竹」の稽古!
 一応、2時間程稽古をするが、しかし、とうも傘や、猫の云い立てに入る時、知らずに元に戻りそう!それじゃダメじゃん。そこで「ランゴランゴ」、いいお客さんに助けられて、楽になって、少しだけハッピーになれた。ありがとうやんした。

◎ 「トリ日記」読んでくれてありがとう!!じゃ、また・・

円丈トリ日記14:さようなら大須!円丈独演会・14年1月29日・夜席

   14年1月29日:17:30開場 18:00開演
  場所・・大須演芸場 前売予約:3000円 当日3500円

<超満員だけど・・円丈独演会     >円丈独演会の出演者
オープニング・・・出演者全員でワイワイ
桜   ゆ み・・・・唄
鈴々舎 馬るこ・・・「真実のドクター中松」
三遊亭 円 丈・・・「人情鉄板ネタ・妾 馬」
仲入り
の だ ゆ き・・・リコーダー
三遊亭 円 丈・・・「ランボー怒りの脱出」」

<超満員で盛り上がった・ラスト円丈独演会>

 今日は超満員で何とか盛り上がってる。
最初にみんなでワイワイとオープニング、なくなる大須の思い出を話そうと言うことになったが、歌手の桜ゆみさんは、今年1回出ただけ!なんだい、思い出なんかねえじゃん!
それからのだゆきさんは、3年前初めてで、馬るこくんが、六年前!みんな、大須に縁が無さ過ぎだ。その点、円丈は、50年の大須との付き合い。しかも10日間ギャラと交通費を最初の席亭からまだ貰ってない。

 それから、独演会はなかなか盛り上がった。のだゆきさんは、段々とうけるようになって来た。馬るこくんは、「ドクター中松」の後援会みたいなもうに入り、そのマクラがおもしろかった。良く受けてた。
<ネタだし1席目・・鉄板ネタ人情噺「妾馬」にするぞ>
ネタだし一席は、師圓生が、鉄板人情噺ネタにしていた「妾馬」だ。この「妾馬」は、何度も少しアレンジしながら、やって来て、やっと形になって来た。この日も結構、うけた、最後のラストのホロリとくるとこが、もう一歩だったね。もう少し稽古をやり込んだらいける。師匠に負けない鉄板ネタ人情噺「妾馬」にし上げるよ。

<もう一席・・鉄板新作ネタ「ランボー怒りの脱出」>
今日は、ひるの大須演芸場を持ちネタ30分2回興行!
そして夜が独演会で2席!いやいや、疲れる。あれこれ考えたが、もうこうなったら。円丈新作落語の鉄板ネタ「ランボー怒りの脱出」をやることにした。古典は、師匠の鉄板人情噺ネタ「妾馬」で、もう一席は、自分の鉄板ネタ「ランボー・・」をやることにした。
やったら、やっぱ、鉄板だった、。ドカンとうけた。
お客さんも一杯入って、良く笑ってくれたけど・・・やっぱり淋しい。とにかくどんな形にしろ続いて欲しい。



【今度こそ、ホントに潰れる大須演芸場??】


<名古屋の大須演芸場が潰れる>
   ・・・・・円丈が話しを総合するとこうなる。

 今度こそ、ホントに潰れるのか?           独演会の時の満員の客席
 大須演芸場は、一体 、どんあことにあんるのか?

 円丈がいろいろ話しを総合するとこうなる。
 円丈は、64年の東京オリンピックに噺家になり、65年に大須演芸場が出来た。円丈と大須は、半年しか違わない。
 大須演芸場は、今まで何度も今度こそ潰れると言われて、潰れなかった。まるで奇跡の寄席、名古屋の大須演芸場だ。
 しかし、今度こそ、本当の危機のような気がする。それがなぜこんなことになったのか?
【画像:独演会の日の客席、お客さん、ありがとう!!「】

 とにかく、今のオーナーと演芸場の足立社長に少し行き違いがあったようで、それがどんどん広がって、大須が1月31日を以って、一応閉館することになった。
 更に2月3日の午後1時半に裁判所から執行官が、やって来て小屋の使用禁止を伝え、使用禁止の札を貼り、そこでとにかく、一時、寄席を閉める。それが、永遠の閉鎖になるのか?再び開くのかは、わからない。

<一方、寄席側は・・・?>
 そこで演芸場側では、1日以降は営業が、出来ないから、入場無料で寄席を続け、最後の意地を見せると言う訳だ。ところが、そして執行官が来る3日13:30の頃は、演芸場の社長は、講演の仕事で他で稼いでいる。

  その執行官に来る時間に快楽亭ブラックさんが、高座に上がっていて、執行官に対応させようと言う。ところが執行官は、それは業務妨害で逮捕もあり得ると言う。
ブラックさんは、病み上がりだし、気が弱いから、どうなるんだ?とにかく一度、穏便に閉鎖して、その後もう一度、「新大須演芸場」とか、「ニュー大須演芸場」とか、何でもいいから今の場所に今の古いままの小屋で、再開して欲しい。下手に小屋をいじると、消防法の適応が、厳しくなって、営業出来なくなる可能性がある。
今のオーナーも出来れば、なんとか再開したがっているので、もう一度」、再開をして欲しい。この大須がなくなると多分、二度と寄席は出来ないような気がする。この「大須演芸場」を大切にしたい。(円)


円丈トリ日記14横浜賑わい座・円丈独演会・14年1月10日・夜席:

  

高座前に気合を入れる左から、亜郎、円丈、枝太郎

<これが円丈独演会の中身だよ>
 円丈、亜郎・・・・オープニング
 わん丈・・・・・「開口一番」 
 円 丈・・・・・・・「居残り佐平次」
 なんと一時間もやってしまった。
  仲入り
 亜郎・・・「西行」
 本編の「西行」がたったの5分だった・
 円丈・・・「妾馬」
 30分でぴったりだった!

 <久々のにぎわい座での「円丈独演会」・・なんとかなったな?>
大張り切り、あまり張り切り過ぎたのか、最初の一席の「居残り佐平次」が、何と1時間もやってしまった。やり過ぎ!大体、落語は、50分を過ぎると危険水域!もう長いとお客さんの集中力も落ちて来る。それなのに1時間やった。そのせいもあった。やや盛り上がりに欠けた。

中入後に、亜郎が上がったが、円丈が伸ばしたので亜郎は、持ち時間が短くなった。亜郎は、マクラをガンガン、ふってふってふり倒して、古典の「西行」に入ったかなと思ったら、なんと中身5分で終わった。いやいや、プロの技だね。

 トリは、師圓生十八番の得意ネタ「妾馬」、絶対、「妾馬」では外さない。鉄板人情噺だ。一席目は、やり過ぎたので、その反省で、噺をややつまみ気味にいくとお客さんも結構、ウケ出した。
 円丈の「妾馬」、妹のお鶴が「お兄ちゃん、お兄ちゃん」と話しかけてくる、お世継ぎの鼻を引っ張ったりするとこが円丈の工夫したとこだね。そのあと、サゲ際ちょいとほろっとさせてから、唄を歌って終る。うん、これは、ハマった!
 更に稽古して、この「妾馬」を完成させよう!!


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