落語21 2002年5月からだよ!

最近、髪を染めた。失恋のせいか?
稲田和浩先生

   2002年も5月になった。早く芽を出せ、柿の種!ホント若手の新作噺家に一日も早く育って欲しい。そしてこのコーナーで絶賛を浴びなさい。ねえ。稲田先生!うんうん!   円 丈

  
 【メニュ−】
◎5月だぞの会
◎6月だぞの会
◎7月の会です
◎お盆特別興行3日間

        どれを?


煙に巻く円丈 


 7月、台風なんぞに負けてらんないの会

 7月9日(火)18:50開演(開場18:30)】 【写真提供 東孝彦氏】


総評。今月は良かったですよ。お客さんもまあまあ。そして内容の方は、みんな頑張って評判が良い会でした】

7月だぞの会 出演者
快楽亭ブラ談次 「立川流前座日記」
古今亭錦之輔 「眠れない男」
三遊亭白鳥

「魚屋の娘」

三遊亭小田原丈 「当たり屋の師匠」
 中入り  
柳家喬太郎 「必要経費」
夢月亭清麿 「渋谷の思い出」(作・吉河悟史)



 

早く良くなれ・・
     ブラ談次「立川流前座日記」

【あらすじ】
  横浜にぎわい座の出演や、談志直門前座の破門騒動の顛末などを、虚実おりまぜながら綴る。
【稲田評】
  当人はストーリーものの新作をやりたいそうですが、この漫談にブラ談次さんのフラが生きて面白い。おちょくりの視点でなく、立川流前座の悲喜こもごもが真摯な視点で語られることの面白さはありますね。



一こだわり男のこだわり落語
   古今亭錦之輔「眠れない男」

【あらすじ】
  徹夜して研究論文を書き上げた大学生、さぁ、寝ようと思ったところへ友人が訪ねて来る。一晩泊めてくれという友人をいやいや泊める大学生だが、友人はやれ腹が減った、テレビが見たい、ゲームがやりたいと寝かせてくれない。
  大学生の中で何かがぶち切れ、大学生は友人を殺す。警察の取調べを受ける大学生、うとうとし出すと刑事が机を叩いて寝かせてくれない。執拗な取調べにまたも切れた大学生は刑事を殺して逃走、山の中へ逃げ込むが…。
【稲田評】
  ※友人の見たがるテレビやゲーム、警察の取調室のディテールなど、いつもながらの錦之輔ワールドで笑いの世界に引っ張ってくれます。シチュエーションへのこだわりの小憎らしさ全開。


やっぱ落語は笑いだ
   三遊亭白鳥「魚屋の娘」

【あらすじ】
  魚屋の主人は娘を溺愛している。その娘も年頃。娘の彼氏なんか認めたくない父親、だけど娘には幸福になって欲しい。娘の産んだ孫も抱きたい。そんな葛藤、やがて訪ねて来る娘の彼氏に、魚屋は…。
【稲田評】
  ネタおろしだそうです。凄い荒削りですが、親の愛の変形というテーマと、白鳥さんのパワーとで爆笑落語として、とにかく受けさせてました。

  多分、一度やった感触をもとに練り直して、さらに面白いネタに仕上げてくれるのでしょう。白鳥さんはネタおろしの場としての「落語21」をもっとも有効に活用してますね。



【これが白鳥の座布団芸】


一流のストリィ・テーラー
   三遊亭小田原丈「当たり屋の師匠」

【あらすじ】
  当たり屋稼業45年の男がある日、文部科学省から重要無形文化財(人間国宝)に認定された。大衆犯罪である当たり屋が少なくなったため国で保護しようというのだ。大衆犯罪から伝統犯罪への道を歩み始めた当たり屋だが、男はマスコミで注目を集め、弟子も出来、包帯の巻き方や交渉の仕方が伝統として受け継がれてゆく。男はそのことに疑念を抱きながらも、当たり屋稼業を続けていたが…。
【稲田評】
  ※ようするに、当たり屋と落語を重ね合わせたお約束の世界なんですが、客をうまく小田原丈の世界に持っていったというか、くだらない話を違和感なく聞かせていったのは、小田原丈さんの技量的な成長だと思います。

ご存じ!!!!!
   柳家喬太郎「必要経費」

【あらすじ】
  つぶれかけた旅行代理店、企画もののツアーがヒットし、約3000万ほどの利益をあげた。倒産をまぬがれ社員にボーナスも出せると大喜びの社長。ボーナスだけでなく、必要経費で一人50万なんでも好きなものを買ってもいいと言い出す社長。三人の社員は大喜びで町へ出るが…。
【稲田評】
  ※ウルトラマンを熱く語ったり、まぁ、喬太郎ワールドで受けてはいますが。このネタに関しては綿密さも奇抜さもないですね。力量はアピールしても、面白くはない。 私も作り手ですから、いつもいつも面白いネタが作れるわけでないことは百も承知ですが、今回はあえて苦言。


これが清麿わーるど
   夢月亭清麿「渋谷の思い出」(作・吉河悟史)

【あらすじ】
  夢月亭清麿「渋谷の思い出」(作・吉河悟史) 来年には取り壊しになるという東急文化会館。その屋上にやって来て渋谷の街を眺めながら思い出の渋谷に思いをはせる初老の男。男は少年時代を渋谷で一緒に過ごした元同級生と再会する。男は銀行に勤めて渋谷を去り日本各地を転々、久々に見る渋谷の変貌を嘆き、同級生は渋谷のビル持ちの息子で移り変わる渋谷を見て来た思い出を綴る。
  男は癌に犯されていて、人生の最期に懐かしい渋谷の街を見に来たのだという。男の心残りは、東急文化会館のプラネタリウムの銀のドームと双璧に、道玄坂にあったリキパレスの金の王冠がなくなってしまったことだと言う。同級生は、仲間に呼びかけ、リキパレスの王冠のレプリカを掲示して男を励まそうとするのだが。
【稲田評】
  ※先日の「清麿独演会」でネタおろしした作品を整理して、端的な面白さでまとめていました。渋谷のディテールは流石ですね。思い出回顧といった後むきな部分はありますが、同級生たちの偽善的な盛り上がり方が馬鹿馬鹿しく、初老の男たちのいい加減さがユニークで笑えました。 めき日日シシシシシシシレケメカラル



  ほんでもって結論・・稲田先生


わりとお客さんは来ました。山陽さんの披露目と重なり心配してたんですが、お客さんはあまり重ならないようだった。
前座のブラ談次さんから結構受けてましたし、快調な一夕。 錦之輔さんの濃さ、白鳥さんの爆笑は王道、それに、小田原丈さんの成長、喬太郎さんの技量は闊達。清麿さんもただディテールを綴るだけでなく、初老の男たちのいっぺんのドラマとしての面白さをよく構築してました。全体には、かなり面白かったんしぜゃないでしょうか。

  ほんでもってゴメン・・円丈


今回はコメントもノータッチになってしまって。ゴメン!来月からはもう大変・・。



 6月、W・カップにまけてらんないの会

 6月11日(火)18:50開演(開場18:30)】 【写真提供 東孝彦氏】


総評。円丈、しん平、小ゑんの充実に、つくし、天どんの着実な成長が見られたいい会でした。
ワールドカップなんか吹き飛ばせ…。でも日本の三戦はテレビにかじりついていた私ですが…

6月だぞの会 出演者
快楽亭ブラッC 「ゲームの裏技」
三遊亭天どん 「出番前」
川柳つくし

「Xデー」

林家しん平 「まげとらまん」
 中入り  
柳家小ゑん 「レプリカント」
三遊亭円丈 「東京足立伝説」



 

早く良くなれ・・
     快楽亭ブラッC「ゲームの裏技」

【あらすじ】
  仙人(修業者)の師弟。弟子は壁に当たり、それを乗り越えようとするが、師は壁は乗り越えるものでなく突き抜けるものだと言い、壁を突き抜けてみせる。師は、この世は神々が作ったゲームのようなものだ、自分は壁抜けのようなゲームの裏技を用いて数百年生きてきたのだと言う。弟子は、自分は神々の作ったゲームをクリアし、神々に挑もうと決意する。
【稲田評】
 うーん。なんと言ったらいいんでしょうか。与太郎キャラのブラッCさんが哲学めいたことを語って笑いをとろうとしているわけでもないんですよね。実際…。次回作が楽しみでもあるのですが…。
【円丈一言コメント】
 今回は聞けなかった。でもまだもう少し時間がかかりそうだね。なかなか面白いキャラクターなのでなんとか早く良くなって欲しいなあ。



一皮向けつつある
   三遊亭天どん「出番前」

【あらすじ】
 肌襦袢姿で登場。出番前の芸人(天どん自身)という雰囲気のモノローグがつづく。つかみはどうしよう、自分のキャラクターをどのように見せようか、出番が近づき、男は新調の黒紋付に着替える。係員が楽屋へ呼びに来る。これは一人芝居でなく、落語なのだ。天どんは係員も演じる。そして、出番前の芸人と思った男の正体は?
【稲田評】
  おもしろかったですねー。噺の仕掛けが巧みで、愚痴のような芝居のような雰囲気が生きてました。 作る力はある人ですから、問題はどう演じるのか、なんでしょうね。 き直ってストレートに女の心情をぶつけているところが好感ですね。やれば出来るじゃない、という感じです。
【円丈一言コメント】
 実は彼につい一週間ほど前「普段、独り言ばっか言ってるんだから、それなら独り言の落語を作ったらどうなんだ?」と言った。その影響で今回の噺になったのではないかしら?


安定味が増して来た・・
         川柳つくし「Xデー」

【あらすじ】
  師匠が急死した女性落語家、師匠の弟子を引き取ることに。おかまキャラの生意気な弟子に四苦八苦。彼女はかつての修業仲間で、あまり売れていず死体置き場でバイトしている落語家に心惹かれている。修業仲間と正反対の性格の弟子のおかげで、女性落語家は男へ愛を確信してゆく。 講釈師やモノローグ語り部のうまい人的な演技力があれば別ですが、もっと落語家の語る世界を模索したほうがいいのではと老婆心ながら思う次第。 失踪した男がメッセージを残していた。友人の水口は警察に連絡、早速、金田一耕介と警部が来るが謎が解けない。手がかりがブルートレイン「ふじ」にあるところまではつきとめたため、時刻表トリックのエキスパート十津川警部の登場となる。
【稲田評】
 ストーリーは面白いとは思います。師匠の死によるてんやわんやと、女性落語家の恋の二本柱のストーリー展開がややもすると冗漫ではありますが、それはそれでたいした問題ではない。問題はつくしさんが今後もこの路線で突っ走るつもりなのかというところにある。女性落語家を主人公にした恋愛と師匠いじりの私小説的な落語に限界を感じるのは私だけでしょうか?
【円丈一言コメント】
 彼女の細い高い声がとても気になった。しかも少し小さい声で笑いにくい声なんだ。ところがそのあと打ち上げで、彼女、スンゲエでかい声で話してた。つくしくん!飲んでる時の方が声が大きい。あの声で落語もやりなさい。


しん平怪獣落語の傑作?・
            林家しん平「まげとらまん」

【あらすじ】
  江戸の街に突然火の玉が落ち、八五郎は命を奪われる。火の玉の中からの声で呼び起こされる八五郎は、火の玉の声から命を蘇らせてやろうと言われる。
  火の玉の正体は、そう。光の国からやって来た、まげとらまんだった。おりから江戸の街に怪獣が出現する。

【これがマゲトラマン!つ、つえ〜ッ】
【稲田評】
  これはもう、しん平さんならではの世界で面白い! 後半、怪獣とまげとらまんの戦いは冗漫ですが、世界を持っている人の語りは説得力があって強い。
【円丈一言コメント】
 客席で聞いてたけど面白かった。怪獣が出てきたらしん平師にかなう奴はいないね。最近の彼の作品の中では一番の傑作!ただやや無駄が多い。あと3分の1刈り込むと完璧だった。


ああ、あの頃の日本は良かったなあ・・
            柳家小ゑん「レプリカント

【あらすじ】
  酔った勢いでケンタッキーチキンのカーネルサンダース人形を持って来てしまった男。彼は酔うと、看板や店の備品を盗む癖があった。今なら帰せば騒ぎにならないと、翌日、カーネルサンダースにコートを着せて、ケンタッキーチキンへむかう男と友人だが…。
【稲田評】
 「応用落語」のネタの再演。世界を持っているという意味では、小ゑんさんの味わいも抜群。現代の与太郎噺的な面白さが楽しめました。
【円丈一言コメント】
 酔っ払って帰ってきてケロヨンと朝寝ていたって。昔、そんなタイプのギャグが流行ったことがあったけど。あの手の話だね。古き良き時代って感じがする。今だと帰って来て朝起きたらホームレスを5人連れてきて大騒ぎになるなんて噺を私なら作る。やや、チョイ古いって感じがするなあ。



足立区民が書いた、足立区民のための、足立落語だ・・
            三遊亭円丈「東京足立伝説」

【あらすじ】
  天地創生の時代。足立区を流れる二本の川、荒川と中川が恋に落ち、生まれた子供が綾瀬川。呪われた綾瀬川を巡り、荒川と中川の夫婦喧嘩がつづく。そして数万年後、神はこの地にアダとチクという男女を作る。
  しかし、二人は禁断の綾瀬川の水を飲んでしまう。さらに数千年後、アダとチクの子孫で五反野の里の若者が、世界は足立区だけで北千住の里の先には何もないという村長の言葉に逆らい、冒険の旅に出る。

【はじめに足立ありき〜っ!すると足立だけが出現した..名作だよ】
【稲田評】
 大スペクタクル駄洒落地噺。これははまると馬鹿なおかしさです。聖書や古事記を基盤とした、相変わらずのゲーム感覚ストーリーが聞く側をわくわくさせますね。
【円丈一言コメント】
 く、悔し〜〜〜い。ロレツは回らないわ、途中忘れるわ、悔しいかった。この日、以来1日15分ほどの発声練習をして。3.4日目から効果が出て。一週間で回復した。その後、浅草演芸ホールでやってチャンと発音出来てもっと受ける!ざまあ、見ろ!これが足立芸人根性だ、住むべし!

(上記出演順には変更の場合がございます)




 5月だぞの会

 5月14日(火)18:50開演(開場18:30)】 【写真提供 東孝彦氏】


【落語21の報告であります。 えー、お客さん少なかったですね。それでもぼちぼち増えてはいたようですが。 連休明けというのはお客さんも出にくくなるんでしょうか。 では、内容と一言コメントです。 今月もやや薄かったが熱演が続いた・・と思う!】

5月だぞの会 出演者
春風亭小町 「鈴木を売る店」
川柳つくし 「女三十」
古今亭錦之輔

「失踪メッセージの謎」

夢月亭清麿 「恐怖のメロディ」
 中入り  
林家たい平 「フーリガンがやって来る」
三遊亭小田原丈 「中村さん増殖」



 

2回目で・・テーマも悪くないが声が小さ過ぎる
    春風亭小町 「鈴木を売る店」

【あらすじ】
  海外赴任から戻った男が故郷の街で「鈴木を売る店」を見掛ける。不思議に思いのぞいてみると、男が海外に行っている間に、苗字均等法が出来、鈴木と佐藤を名乗る人たちが少ない苗字の人と結婚し改姓されられることになったという。この店は鈴木さんに少ない苗字の結婚相手を紹介する結婚斡旋業者だった。
【稲田評】
 面白くなりそうなところもないわけではないですが、どうしても全体が説明調になって面白いところまで至らないというところでしょうか。 彼女の場合、作品を練ることも大事ですが、とにかく元気にやって若さをぶつけて欲しいですね。それを皆から言われて、やや反発しているようなところがあるのは落語家として損してますね。
【円丈一言コメント】
 彼女、どうも声が小さいようだね。新作以前に「落語は声を大きくハッキリ」と言う大基本がないとプロにはなれないと思う。今回のテーマ自体なかなか面白そうなだけに残念。どうも各師匠方は女の弟子に甘すぎる。弟子入りは花嫁修業でやってるんじゃない。飯を食うためだ。しかもそのまま二ツ目になり、それが当人を苦しめることになる。私の弟子なら首を締めてる。



一皮向けつつある
   川柳つくし「女三十」

【あらすじ】
 30歳の女があせりまくり結婚をGETする話。
【稲田評】
 開き直ってストレートに女の心情をぶつけているところが好感ですね。やれば出来るじゃない、という感じです。 女の行動が男の視点から描かれているから、多少女性からは反発買うネタかもしれませんが、本音とコミカルな部分がうまくからまって、ストレートな笑いにつながってました。 女性が作ったを強調するなら主人公の生活のディテールを掘り下げるとより面白くなると思います。
【円丈一言コメント】
 彼結構評判が良かったようだ。これに気を良くして更に上昇して欲しい!


今度推理だ・・古今亭錦之輔
       「失踪メッセージの謎」

【あらすじ】
  失踪した男がメッセージを残していた。友人の水口は警察に連絡、早速、金田一耕介と警部が来るが謎が解けない。手がかりがブルートレイン「ふじ」にあるところまではつきとめたため、時刻表トリックのエキスパート十津川警部の登場となる。
【稲田評】
 ミステリーマニア、クイズマニア、駄洒落マニアの錦之輔さんならではのネタでしょう。笑いも多かったし、このキャラで市民権を得てしまえば強いのかもしれません。
【円丈一言コメント】
 聞きたかったなあ。どんな噺」だったんだろう?聞きたい!


映画のことなら・・夢月亭清麿
            「恐怖のメロディ」

【あらすじ】
  マニアックな映画のビデオしか置いていないレンタルビデオ屋。主人はそのあたりの地主の息子で映画マニア。ほとんど道楽でビデオ屋をやっている中年の独身男だ。この店に毎週末、クリンスト・イーストウッドが初監督した「恐怖のメロディ」というビデオを借りに来る美女がいる。主人はこの美女に心惹かれデートに誘う。女性とデートなどしたこともない主人は舞い上がるが、女と映画の話で盛り上がる。ハンフリー・ボガート映画の名台詞の応酬。別れ際、美女はボギーとローレン・バコールが主演した「脱出」の名科白を主人に投げかける。
【稲田評】
 これもミステリータッチの落語ですね。映画の味付けが達者で、清麿落語の傑作の一つでしょうね。
【円丈一言コメント】
 清麿師本人は、これを評価してくれる人がいるのは事実だが、まだ少し足りないとのコメント!この謙虚さがいいなあ。ただ声が最近,小さいと言う指摘がある。少し気になるところだ。



相変わらずウケル・・林家たい平
       「フーリガンがやって来る」

【あらすじ】
  イングランドチームを誘致した淡路島の村。村長が村人を集めてフーリガン対策を考える。
【稲田評】
 ネタが早い! 凄い! 「七人の侍」の村人たちが山賊が来るのをどうしよう、というノリで未知の怪物ともいえるフーリガンに悪戦苦闘するさまは、とてつもなく馬鹿馬鹿しくおかしい。ペットボトルを置けばいいとか、案山子を置けばいいとか、そんな他愛もないギャグがやたらおかしく、フーリガンに対する用心棒にテレビショップの外人を連れて来るところでは声優の物真似でたい平さんの芸の広さも存分に披露。やる気まんまんたい平ワールドでした。 翌日、どっかの地域寄席で掛けると言っていたが、来月の頭ぐらいまでしか出来ないのがこのネタの難。
【円丈一言コメント】
 たい平くんが、新作に目覚めてのはうれしいなあ。そのうちに受け方教えてもらおうかなあ。

 

彼好みのテーマ・・・三遊亭小田原丈
  「中村さん増殖」

【あらすじ】
  ある島で「中村」という苗字が増殖しはじめた。これを駆除するには「望月」を送り込まなければならない。しかし、「望月」は「山本」も駆除してしまうという性質があった。そこで、島の病院で「山本」姓のすべての島民を保護したが、「中村」を駆逐した「望月」が病院を襲撃しはじめた。
【稲田評】
 ストーリーを書き出すとわけわかんないですが、いや、なかなかよく出来た噺でした。小品づくりにセンスがある人ですね、小田原丈さんは。これからに期待です。 総評。小田原丈さん、たい平さんがかなり面白くよかったですね。笑いのボルテージ的には、錦之輔さん、つくしさんも負けてなかった。間に清麿さんのお洒落な一作もありで、盛りだくさんの内容でしたね。
【円丈一言コメント】
 聞きたかったね。いかにも小田原丈好み話。ただ名前だと更にドカンと弾けるために少しつらいテーマかもしれないね。




次回予告!!6月11日(火) 18:50開演

 梅雨を吹っ飛ばせ6月   

 燃える円丈。燃える小ゑん、燃えるしん平。もうみんな燃えてるぜ!

花と嵐の落語会 出演者
快楽亭ブラッC 「?????」
川柳つくし 「?????」
三遊亭天どん 「?????」
林家しん平 「?????」
 中入り
柳家小ゑん 「?????」
三遊亭円丈 「?????」

 

次々回予告!!7月9日(火) 18:50開演

 夏は笑うべしの7月   

 夏に強い組・・白鳥・錦之輔・喬太郎。
 夏に弱い組・・ 清麿・小田原丈・ブラ談次の対決。
    さあ、勝つのはどっち?

夏は笑うべしの落語会 出演者
快楽亭ブラッC 「?????」
川柳つくし 古今亭錦之輔 「?????」
三遊亭小田原丈 「?????」
三遊亭白鳥 「?????」
 中入り
柳家喬太郎 「?????」
夢月亭清麿 「?????」

(上記出演順には変更の場合がございます)

 

夏休み特別企画8月13日〜15日回予告!!
 8月はお盆特集はプークに集合!  

開演時間は未定分かり次第 目下特別企画を考え中。
受けなかったら芸人やめるとか、わくわく企画を練ってます!!!!



【今年から毎月第2火曜日はプークの日】

【場 所 】 プ−ク人形劇場 新宿南口より徒歩5分
        
渋谷区代々木2- 3
【日 時 】  2月12日 18:30開場 18:50開演
【入場料 】  前売り(電話予約・チラシ・ハガキ持参)2500円
         当 日   2200円
【問い合わせ】
       ◎プ−ク人形劇場   3379-0234
      

【電話予約】 東京かわら版佐藤 03-3861-1817
(夜・土日は留守番電話。お名前・日時・枚数・ご連絡先を!)

【メール予約】 
rakugo@nasa-inc.co.jpここです
        (お名前・日時・枚数・ご連絡先を記入ください)

(上記出演者・出演順に変更の場合がございます)


     ***** めでたし めでたし *******

 



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