実は円丈は鯉マニアなのだ。昔、都営住宅にいた時からベランダに簡易水槽に鯉を飼ったいた。昔から池が欲しくて今2坪ほどの池がある。もう15年も錦鯉を飼育してる。池と循環システムはもちろん円丈設計だ。
毎日、池の掃除だけはうちにいる限り毎日自分でする。成金趣味とか言われるのがいやでね。 三遊亭 円 丈
【メニュー】 ◎円丈さんちの飼い方 ◎これが錦鯉の常識 ◎うちの錦鯉くん紹介 ◎飛べシオカラトンボ どれを? |
円丈さんちの飼い方 |
【どんな池?】
とにかく家はテントでも池は欲しかった。自分で掘って池を作ろうと少し掘ったが、絶対無理。そこでブロック屋さんに頼み2坪ほどの池を作った。 |
大きさと水深 | 2坪弱 130cm 水8トン(現在は2mぐらいの水深にするのが主流になりつつある) |
構造 | ブロックにセメント塗装の上に防水ペンキ。ろ過循環式。 |
使用器具 | 循環ポンプ、汲み上げポンプ、エアレーションの各1台ずつ |
設計と施工 | 作った人ブロック屋さんと庭師。設計者円丈。だからろ過効率が悪くてダメ! |
ろ過材 | 2種類の濾材を使い、これで約30万円。これが以外と高い!でもず〜〜っと使えるから。 |
池の値段 | 50万円。これをその道のプロに頼んだら2〜300万は掛かったと思う。しかしもっといい水質の池になり、鯉の育ちの良くなってた筈だから、長い目でみるとどっちが得だか、良くわからない。 |
飼育してるもの | 鯉(7〜8匹)、ヘラブナ2、金魚、ヤゴ(濾過層で勝手に育ってる) |
【なぜ錦鯉なの?答え:地味な魚は見えない!】
実は7〜8年前に釣って来たへら鮒が、池にいるのだが、完全に池が済んだ状態でもヘラブナはどこにいるか、わからない。あのフナの色は保護色なんだ。そりゃあ5分も見つめてれば確認できる。しかし確認と鑑賞は違う。やはり鑑賞するとなると色のついた錦鯉が一番良い。色がついてない魚は分からないのだ。
【鯉より池だ!いくらでできるのか?】
もし鯉を飼おうと思ったら良い水の作れる池!それでないと鯉は上手く育たない。
昔 | 今 | |
池の広さ深さ | 昔は広くて浅い池(これでは鯉は育たない) | 最低でも1m以上の水深と2坪〜3坪の広さが欲しい。2mで3坪あたりが一般的。 |
池の製作費 | ブロック積んでビニール敷いてもなんとかなった。 | 円丈宅は50万でしかしプロに頼むと2〜400万ほどは掛かりそう。 |
これを完全にその道のプロにまかせると300万ほどはかかりそう。しかもこれは鯉じゃなくて池だけだからねえ。 昔のように広くて浅くて岩組みの池に飼う人はいなくなりつつある。鯉の成長には水深が一番、必要だと言うのが一般化しつつある。 【この濾材が30万!高い】 |
【年間出費は?】
一体どのぐらい年間に金がかかるのか?実は池さえあればあとはそんなにはかからない。大体、以下の通り!
餌代 | 5千円 |
電気代 | 2万円(ポンプ2台とエアレーションで)冬は循環をとめるが、エアレーションだけは使用する |
水道代 | ???円。毎日、少しずつ水を足してるので年間にすると一万以上は掛かるのでは? |
鯉 | 5000〜3万円 |
ポンプ | 大体、数年に一度はポンプや、エアレーションをとっかえるので。1〜2万かかる見当! |
まあひとつの趣味として考えると池を作る以外の維持費は、大した出費ではない。そりゃあ一匹数百万円の鯉を買えば金は掛かる。しかし数百万の鯉なんて飼っていたら。心配で出張もできない。私のように安い鯉にすればいつも安心。もう全滅しても平気だ。しかしこの趣味は毎日の管理が必要なのでホントに好きな人以外には勧めない。
【錦鯉飼育って実際なにをしてるの?】
「鯉の飼育とは水質管理と見つけたり」
こうずぼらな性格だが、この2坪足らずの池の掃除は冬の冬眠期を除き、毎日掃除をしてる。少し水を入れ替え、毎日水を見てる。どれだけ良い水を維持するか?それが出来れば鯉は丈夫で元気に育つ。しかしこれがなかなか大変だ。鯉の飼育とは水道局の局員みたいなもん。
【円丈の飼育レベル】
まあ、大したレベルではない。中級の下か、あるいは下級の上あたりのユ−ザ−だろうね。 通常鯉マニアはその地区の鯉クラブに入って。品評会にだすのが一般的。池も鯉もそこそこ大きくまた将来性のある鯉(大形になり、しかも形が崩れず、色も褪せない鯉のこと)はプロに頼んで野池に放し。さらに成長させる。
その点円丈はどこの鯉クラブにも入っていないし。未だかって品評会に出した事もない。また今後も出す気もないし、だしても賞が取れないだろう。
【円丈の飼育法】
毎年5千円〜3万円ほどの鯉の稚魚を買い。一年間育て。思うように育たないと中川に放流!以前5万円の鯉がだめで放流する時、手が震えた。そこでリミットを3万に下げて。大体一万どまり。最近、池で勝手に産卵し、濾過槽で孵化するので殆んど買わないで育てるが、これは例外なくクズ鯉!
【..でなにが楽しいの?】
これが一番、返事に困る!いや正直、そんなに楽しい訳じゃない。もう毎日の池の掃除は生活の一部になってる。とにかく池が好き。水の民なんだね。水のユラユラした水面を見てると心が落ち着く。そこに魚が泳いでいるとさらに心が和む。そう言う遺伝子を持ってるんだろうね。
もし10万坪の土地と金があまってたら9万9千坪で池と水路を作り、水郷公園みたいにもんを作って一般開放するね。ただしバス釣はさせない。毎年、池ざらいをしてバス退治をしてみんなで食べるね。日本水系の生態系を大きく破壊するバス放流は許さない。
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錦鯉の常識 |
錦鯉は変動相場制である |
鯉が大きくなる公式 水深の2分の1 |
錦鯉は年々弱くなってる |
これが魚の人工呼吸だ |
これが錦鯉の雑誌 |
それほどマニアがいるとは思えない錦鯉に専門誌が2誌もある!写真が「鱗光」ともう1誌が「NISHIKIGOI」!れは便利だ!これは一般書店ではなく。錦鯉を扱ってるペットショップで見かける。内容にはもちろん錦鯉でチャンと錦鯉飼育漫画も連載してる。 内容的には「NISHIKIGOI」の方が好きだが、宣伝が多い「鱗光」を買ってしまう。専門誌になると宣伝は貴重な情報のひとつなのだ。 |
我が家の錦鯉紹介 |
池の主のような鯉でうちでは最大だった!今時60cmなんてサイズはどうってコトない。昭和62年3000円で買った。体型が悪く。色も大分鈍くなった。ハッキリ言えば完全な駄鯉。この大きさなら探せば1万円ぐらいでずっと良い黄金が買えると思う。しかし10年もここで生きぬいてくれた鯉だ。毎年、一匹〜二匹要らない鯉を放流した。 それに残り、飛び出して死ぬこともなく、よくぞ生き残ってくれた。ある友情のような感情が芽生えた。しかし今年4月に飛び出して死亡!いやあ、がっくりした。今、この鯉のジュニアが15cmが泳いでいる。親よりさらに質は落ちるが、忘れ形見だから育てようと思っている。 |
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これは15cmの稚魚を3万円で買った。これがうちの池では一番まともな鯉。体型も柄もまずまず!満足している。 緋が醒めてないし、地の白も良い。先ず先ずあと5年ほどこの状態が続いて欲しい。 |
卸しの店で買ってきた鯉。この鯉が一番我が家では古い。体調50cm未満で全然大きくならない。柄は当時から全く変らないが、頭でっかちでなまずのような体型がどうにもイヤだ。しかしこの池の主だし、えさを蒔くと真先に飛びついてくる。 ホントは整理して緋写りってタイプの鯉が欲しいんだけど。出来ない。13年一緒にいた鯉はそう簡単には手放せない。分かれる時がつらくて..悲しい。 |
【鯰頭の金写し】 |
とにかく昭和3色は毒々しいくらいのパンチのある模様が好きだけど。この3色、なにか足りない。つまらない。それにやや片模様気味。でもまあ、しばらくは飼育するつもり。 |
去年飛び出て死亡! 買ってきた当初、やや細身ながら模様も良く。なかなか良い鯉だった。飼育6〜7年目から緋の部分が、2年ほどで飛びなくなった。 それでも10年もいてくれた鯉は放流しにくい。それでそのまま、にしておいたら、しかし去年、旅の仕事から帰ってきたら池から飛び出し。死んでいた。 |
【かっては美しい鯉だったのに..】 |
大正3色がいなくなって。新たに2万で買ったのがコレ!店で見た時は値段の割にはまあまあと思ったが、毎日、見てるとつまらない。正直、駄鯉だね。平凡だね。 |
11年間池で飼育してたが、ついに昨年死亡! このムギツク、川の中流域に住み、もの陰に隠れていて小さな魚や、水生昆虫を襲うようだ。 それがフラットな障害物のないうちの池で、しかも大きな鯉と一緒に住み。11年も頑張って生きてくれた。死んだときにはセコケ病になっていた。さぞかし暮らしにくかったことだろう。ムギツク!ありがとう。 |
飛べ!シオカラトンボ |
円丈設計の濾過槽。正直、とんでもなく性能が悪く。底のヘドロも一度、濾材を取り、ポンプで吸い取らないとダメ!このヘドロのせいで池がイマイチきれいにならない。しかしこのヘドロに小さな赤虫が自然繁殖する。 そして羽化してそれを狙ってヤモリや、トカゲが繁殖し、産卵した鯉の卵がここで孵化し、成長する。さらにヤゴが棲みつく。そして春になるとトンボが、羽化する。ダメな濾過槽を中心に小さな循環ができている。池はきれいにならないが、まあ、いいか! |
【うちのヤゴの一年】
季節 | 説 明 |
秋 | 毎年この時期にシオカラトンボが池に産卵してる。 |
12月 | 冬篭りで掃除をすると数十匹のヤゴが、見つかる。それを救って。ヘドロだけ取って。ヤゴだけを再び濾過槽に戻す。 |
4月 | 春の掃除の時ももう一度、ヘドロを取り、ヤゴだけ戻す。5月、ヤゴの羽化!しかし羽化するヤゴはホンの一部。 |
5月 | ごく一部が羽化する |
濾過槽の掃除の時、バケツで汲み上げ、その水を細かい網に空け、ヤゴを拾い。最後に戻す。結構面倒! 今年は60匹ほどいた。それで毎年1〜2匹が、飛び立つ!いやいや、歩留まりが悪い。 【洗面器に拾い集めたヤゴ】 |
【今年のトンボ成績】
ヤゴは60匹ほど越冬した。毎年1〜2匹しか羽化しないのに。今年は成績が良い。なんと4匹が飛び立って行った。自分の池で羽化したトンボが、東京の空を飛んでるかと思うとホントうれしい。 【人工的な濾過槽で羽化するのはタイヘンだ】 |
シオカラ名 | 2001年 | 結 果 |
シオカラ1号 | 5月*日 | 見事、羽化成功。東京の空に飛び出す |
シオカラ2号 | 5月*日 | またまた羽化成功。東京の空へ |
シオカラ3号 | 5月*日 | 後ろの羽根がシワシワ!しかし姿を消した。飛べたらしい。 |
シオカラ4号 | 5月*日 | 一度水から上がってきたが、羽化する前に水に落ち、おぼれて死亡!羽化失敗。うん残念だ! |
シオカラ5号 | 5月*日 | 触ろうとしたらサッと飛び立った。今までの中で一番元気がよかった。大成功!! |
◎一体、今年はあと何匹羽化できるのだろうか?でもそれほど多くはなさそうだ。やはり大部分、トンボになれずに死んでゆくのだろう。ヤゴも濾過槽で生きてゆくのは中々タイヘンなようだ。なんとか歩留まりを上げられないかと考えるが、う〜〜〜ん、難しい!