ついに新登場!「落語21使用前使用後」なにそれ?読めば分る!
 今度から始まった新シリーズの落語21は、必ず本番の1週間ほど前にリハーサルをやり、そこでブレーン・ストーミングをしてああでもないこうでもないと相談する。そこで最終チェックをして本番に挑む。それならそのリハの時と本番では実際どう違うのか?それを「使用前使用後」で見てみようと言う新企画なのだ。
  大体リハーサルの時評判良くて本番こけるとか、リハはケチョンケチョンで本番はバカウケだの、あの碌でもない噺がこんなによくなったのか?とか意外なことだらけなのだ。そのリハと本番の両方を比較するのがこの「落語21使用前使用後」なのだ。見て頂戴!!   三遊亭 円 丈

 【メニュ−】
◎第1回3月の使用前使用後

◎第2回5月の使用前使用後
◎第3回7月の使用前使用後

 リハの場所は円丈は狛犬を建立した綾瀬稲荷の社務所。借り賃が安くて円丈の自宅にも近い。ホント便利だなあ!えっ、他ノメンバーは?それは遠いんじゃないの?でも時間一杯つかえてイイ!第一回はリハに4時間半!みんなチャンとネタを作ってきて真剣なのだ。

【写真:左より円丈、つくし、清麿、花丸、錦之輔、撮影がゆう生】




【これが7月の使用前使用後】

  7月第3回の使用前
    <リハーサルの時>

 

 【今回のリハに集まったメンバー】
 三遊亭円丈、三遊亭小田原丈、古今亭錦之輔、川柳つくし、桂花丸、昔昔亭慎太郎、三遊亭天どんの7名。
今回は特にこれだと言うネタはなかった。(円)

【リハの場所】
 円丈の関係で綾瀬稲荷の社務所。なにしろ、借り賃が千円で!何時間でも使えていいですね。


 初登場!昔昔亭慎太郎
    『東京ってコワイ!』

【ストーリーは出来てるけど・・・使用前(リハーサルの時)】
 慎太郎くんは、芸術協会で桃太郎さんの弟子。東京にアパートを借りた男が、「東京は物騒だからな」と帰ってくると一人の男が、部屋いて「おれは、霊だがお前は見えるのか?」と話掛けて、10万借りて出て行く。実はそれが詐欺だったという・・。まあ、話からするとなるほどと思う。しかしおもしろっくて笑えるか?となると・・・う〜〜〜ん、今一度、ネタの再考が必要だね。(円)

【当日の使用後はこの下】
一体どうなるんでしょう?



 噺を作ってこなかった
        三遊亭天どん--お前がトリだろ?バカモン!

【参ったね。あらすじのみ!・・・使用前(リハーサルの時)】
 今回で3回やったが、台本として途中まででも書いてこなかったのは、この天どんだけ。しかも今回、抜擢のトリで!もう万死に値するね。師匠の私としてはキレた。どやしつけた。新作なんてあらすじ聞いてもおもしろいかどうかなんて分らない。天どんには、なんらかのペナルティが与えられる。名前を「小天どん」するとか、今考慮中!責任感のない奴はダメだ。(円)
【当日の使用後はこの下】
果たして出演が出来るのか?・・一体どうなるんでしょう?



 久々の登場!!
    春風亭昇輔の『疲労困ぱいコンビニ』

【コンビニ・ネタだけど・・・使用前(リハーサルの時)】
 優柔不断な家族経営のコンビニ店長のお話。ワガママな妹が海外旅行のお陰で勤務時間が突然増えてもうみんな幽霊の幻覚を見るほどの疲労困ぱい!そしてその店長がキレル・・てな話。なんでも普段やさしい男が切れるとどうなるんだろうと言うのが、この噺を作った理由とのこと。しかし・・弾けないネタだね。明るくキレルなら面白いけど。ただキレたってなあ。(円)
【当日の使用後はこの下】
一体どうなるんでしょう?


【以下欠席者】

柳家喬太郎
    ・・・
【欠席・・・使用前(リハーサルの時)】
 休んで当然だね。当日が楽しみ。(円)
柳林家しん平
    ・・・
【欠席・・・使用前(リハーサルの時)】
 休んで当然。(円)

 快楽亭ブラ汁
    ・・・

【欠席・・・使用前(リハーサルの時)】
 う彼には連絡をしたのだろうかね。(円)


【リハの感想・・もう最悪!】

 正直、こんなんでいいの?お客さんは、喜ばないぞ。しかし、新作で一人前になるまでに時間がかかるなあ・・と言うのが正直なところ。本番では何とかなることも多いし、リハに出なかった。喬太郎くん、しん平くんがいる。ま、当日、是非来てください。(円)


  そして使用後
   < これが7月、本番
のネタ> 

 【久々のソコソコの入り、客が戻りだしたぞ】
 前回、ホントに不入りで池袋で落語21スペシャル「円丈一門会」が大入り満員。逆に今回はその反動でまた少ないかと思ったら。まあまあの入り。しかも出演者がみんな頑張って。なかなかの会になった。ああ、ヤレヤレ!(円)


【リハは不参加】

 確実に笑いUP!
   快楽亭ブラ汁の『バイトしてレスラー』

【当日のマクラ】
 前座のブラ汁くんは1年ぶりの出演。(円)
【リハーサル・・不参加】
 ある男が「軽い肉体労働のバイト」と言うので行ってみたら。弱小プロレス団体でしかも連帯保証人に判を押させられて無理やりレスラーに。ところがこの日の試合がキャンセルになり、「しかたがない。こうなったら新日に殴り込みだ」「えっ、ケンカに行くんですか?」「いや。リング作りのバイトにいくんだ!」と言う感じの噺。(円)
【採点・・10満点】
 ブラ汁くんは確実に進歩している。レスラーとバイトの男の会話もギャグ沢山でそこそこ笑いを取っていたし、ストーリーも悪くない。将来的にはブラ汁としてのキャラが出てくるとドカーンと受けるようなると思うな。(7点)

リハより、数段よくなった
    
昔昔亭慎太郎『東京ってコワイ!』

【当日のマクラ】
 「体調の悪い時は早口言葉が上手く出来ません」と言ってわざと早口言葉をろれって「今日は調子いいでうね」てなことを言いつつ、彼はあのダジャレ名人昔昔亭桃太郎師匠のお弟子さんだから。どうもダジャレのこだわりがあるようだ。高座で「ダジャレは50%の人が笑います」と確信を持って言ってからホンネタへ。(円)
【リハより数段イイ!・・使用後(落語21にて)】
 本番ではかなり整理され、リハでやった9割が削除されていた。陰気な部屋にいたドロボーや、コンビニ、交番のシーンもカット。変わりに駅前の喫茶店で鍵を開けられないようにドアノブを持ち歩く友人が登場。帰って見るとドアの前にウンコがあり、なぜか彼の部屋の前は外人のウンコ場となってしまった。この辺良く分らないけど・・。でもこれだけ変わるとリハをやったかいがあったね(円)
【採点・・10点満点】
 この慎太郎くん。殆ど表情も変えずマクラも喋り、それでいてなんか不思議なフラのようになってるが、でもまだフラまでにはなっていない。今後、この不思議な慎太郎キャラを育てて欲しい。当日のお客さんは、それほど笑いの量は多くなかったけど。まず慎太郎を初めて見る人が殆どだったせいもあると思う。あのフラがもっとふわ〜っと出てくると面白いと思う。それにアドバイスを聞いてチャンと直している。してのキャラが出てくるとドカーンと受けるようなると思うな。  【7点】

 

貰ったその場で三題噺、天才だね
   林家しん平『三平怪獣、だあもスイマセン』

【当日のマクラ】
 「最近、映画制作に忙しくて落語を作ってる暇がない。そこで自主制作の映画の噺は、その場で三題噺をやるか、どっちが良い?」と言いながら「ととりあえず題を貰って見ようか?何が良い?」すると客席から「ゲーム・ボーイ」「そんなのつまんないよ・却下!」なんて言いながら3つ題をもらう。
  その三題・・「ゲーム・ボーイ」「三平」「着ぐるみ」
普通は一度楽屋に引っ込んでからあらすじだけでも作っからやるが、なんと貰ったそのまま話しだした。スンゴイ奴だ(円)

【リハーサル・・不参加】
 三題噺・・「ゲーム・ボーイ」「三平」「着ぐるみ」
下谷の墓地から突然、全長40mの三平怪獣が、出現して「だあもすいません!」するとそこに談志怪獣が「う〜〜〜ん!」と唸りながら出てきて「相手が、後ろを向くと「グワ〜〜〜ッ!」と毒を吐く。更に小さん怪獣、志ん朝怪獣が出てきて大騒ぎになると言う噺。即興で良くコレだけ作れるなと感心し
た。しかもお客さんからチャンと笑いを取ってる。本当」スゴイ。かれは天才。終わってから私はしん平さんに言った。「なに作らずにやった方がおもいしろいじゃない!」(円)

【採点・・10点満点】
 昔、私(円丈)は池袋演芸場で10日間三題噺をやったことがあるけど。あれは前日、ネタを貰ってあくる日、作ってやると言うもんだった。今もたまに三題噺をやるけど。一度、楽屋に引っ込んで少し考えてからやる。ところがしんちゃんは貰ったその場でやってしかも面白い。天才だね。なんで売れないいんだろうと思うほどだね。この日来たお客さんは、得したと思う。でもストーリーはどんな題でもみんな怪獣モノになったかもしれないね。それはある。でも私には死んでもその場では出来ない。  【もう奇跡の10点】

コレが喬太郎ワールド
    柳家喬太郎『ケンチャンの七夕』

【当日のマクラ】
 喬太郎くんは最近、旅の仕事が多くなって「その町の盛り場のフウーゾクにとても興味がある。あれ?客さん、ないの?あっそう、いいですよ。いいですよ・・」なんて客を上げたり、下げたりしながら「フーゾクのマクラを15分ほど。客は笑っていたけど。同業者の私は少し長いと思った。(円)

【リハーサル・・不参加】
 この日の内に考えて作ったうだ。パチンコに興じるヒモのような男と「けんちゃん、随分、探したのよ」と言う女の出会い。これが実は牽牛と彦星の七夕の出会い。このけんちゃんが、連続食い逃げ犯と間違われて逮捕される。そこに彦星が真犯人を見つけて天ちゃんを救う。そして・・・サゲが「今日は七夕だね」「いやあ、タナボタだ」登場人物はひとりひとりキャクター化されて演じられる、それとマクラの感じも完全に喬太郎流はできあがった。これはもう完全な喬太郎ワールド。ダレもマネが出来ない
!(円)

【採点・・10点満点】
 素晴らしい。ただ少しイヤミな感じがないでもない。この辺が今後どうなのか?  【8点】

柳昇師葬式マクラが大爆笑
    春風亭昇輔『コンビニ「地球にやさし地球家族」』

【当日のマクラ】
 休憩の時、楽屋で世間話をしていたらすでに昇輔くんが上がってモニターからドッカンと言う客の笑い声。慌てて客席に行くと先日亡くなった柳昇師匠の葬儀のマクラ。火葬場でお腹が空くと思って前座に「コンビニでおにぎりを買って来い」と言ったらその中に赤飯が混じってたとか・・火葬場で赤飯!食えない。なんて話をしながら・・本題へ。(円)

【コンビニのテーマだけ残った・・使用後】
 元はコンビニの店長が切れる話が、ガラッと変わった。ある男は酔ってタクシーにのり、運転手とケンカしてと放り出されたてやってきたのが、「いらっしゃいませ!地球にやさしい『地球家族』」と言う客の来ない変なコンビニ。オニギリって言うとお鉢をだして握り始める。手にペッペッ!「おい、今、唾、つけたろ!」「いえ、つばじゃありません。アミノ酸です」なんて言われる。お酒もあって飲むとおいしい。「ウチで造ってまして・・このカメにペッペツと発酵させまして・・なんて具合に客と店員の話。ギャク沢山の噺に変わっていた。かなり笑うを取っていた。
(円)

【採点・・10点満点】
 今まで出た中で今回が一番受けていた。昔、「彦六伝」なんて噺があったように「柳昇伝」のような一席にしたら」と言った。マクラはマクラで面白い噺になるし、ホンネタの良かった。  【8点】

かなり成長した
  三遊亭天どん
『私、幽霊でした』

【当日のマクラ】
 トリなのにリハでネタを作ってこなかった天どんには腹が立っていた。でもまあ、どんなネタをやるのか?と注目してたら。なんかぼやきたそうな顔で登場し、「言いたいこともあるのですが、本題にはいります!」そりゃあ、どう言うマクラだ。とにかく今日は幽霊の噺です。エッ幽霊?おいおい、そんなんで大丈夫かよ?(円)

【リハーサルいたけどネタ出来ていなかった・・使用後】
 このなんか西城秀樹と間違えて近藤真彦と同姓同名の男のところへ「うらめしい!」オバケが出てくる。なんだかんだの末。その幽霊をおくことになり、帰ると幽霊が、食事の支度をして待ってる変な同棲生活。客はソコソコ笑ってる。幽霊の登場の時、ヒザで立って。後ろ足をばたつかせ、これでも幽霊のドロドロと言う擬音!をこれは受けた。再びなんだかんだありの。しばらく振りで幽霊が出てきたら、なんと人間に戻っていた。ず〜〜っと意識不明で入院してる時に幽霊で出てきたとか。サゲが「今度は壁抜けではなく抜け駆けをしました」
(円)

【天どん:幽霊の噺で画像もこわ〜〜い】

【採点・・10点満点】
 出来が悪かったら首絞めてやろうかと思っていたけど。お客さんもそれなりにトリに満足していたようだし、勘弁して上げよう。ただ、後半はダラダラと長く、ギャグのなのか、ストーリーなのか?中途半端になった。あれだってリハの時に出来ていたのなら。無駄の部分を指摘され更に良くなっていた筈、そう思うと今回の採点は・・・・。 【4点】

 【今回の総評・・うれしい会だった】

【当日のマクラ】
 喬今回のリハが終わった時、みんなの出来も良くないし、天どんはネタを作ってないし、どうなるものかと思っていた。しかしやってみたら。みんな結構良くなったし、お客さんの数も今回は回復しつつあるし、しん平師匠の即興題噺も聞けたし、客席でズ〜ッと聞いていたけど、客としても結構楽しめた。いやあ、うれしい会でした。(円)

◎次回の8月予定はこの下!

 



  5月の落語21だよ
     <リハーサルの時>
 



 ニ月三本ペースで作ってる
    三遊亭かぬうの『YAHOO B・B』

 

【旬の時節ネタ・・・使用前(リハーサルの時)】
 最近、かぬうは良く私のところにネタを作って持ってくる。確実に腕は上がってる。今回のネタは「YahooB.B」!実は数日前に私のところに台本を持って来たネタ。アドバイスを与えてそれを元に更に書き直したもの。このネタはどこの駅前でもただで配ってるYahooB.Bをバカにしたかったと言うのはかぬうの本音のようだ。偉い!噺家に反骨精神は必要だ。しかしリハーサルでは思ったほど仲間の評価は高くなかった。しかしリハと本番はいつも逆の結果が出たりするもんだからね。(円)
【当日の使用後はこの下】
一体どうなるんでしょう?

 リハに来られなかった
   林家久蔵『????』

【リハが終わった時、大手町にいた・・・使用前(リハーサルの時)】
 今回が初めての久蔵くん!なにをやるのか?彼は新作を初めて日が浅い。だからリハはぜひ来て欲しかった。多分とても勉強になったと思う。(円)

【当日の使用後はこの下】
 果たして本番では?!(円)


 この1年では出色の作
     川柳つくし『江戸っ子を探して』

【なかなかの良い作と評判だった・・使用前(リハーサルの時)】
 今実はつくしクン、前回1本作って持ってきたが、正直、あまり良い出来ではなかった。そして今回、そのリベンジ!江戸っ子のおじいさんの遺言は、江戸っ子と結婚したら孫娘に遺産を相続させると言うもの。そこで江戸っ子探しが始まったが果たしてどうなるてなテーマ。
  仲間の評判も上々で
今回のは良い!つくしクンもマジになってきた。まあ、注文をつけた部分も多いが基本的に良い!(円)
【当日の使用後はこの下】
 果たして本番では?!(円)


 なんとなくシュールな
    春風亭栄輔『俺達影モノで〜〜す』

【良いような悪いようなネタ・・・使用前(リハーサルの時)】
 久しぶりの栄輔くん。なんとなくシュールな男だね。リハーサルにいても何を考えているのか分らない栄輔くん。この日やったのがアニメを影で支える人たち。それから落語を支える人たち。それが司会が出てきて次の方どうぞ!でつないで行く。中に受けそうなギャグが入ってるけどね。ネタが並列的すぎる。前半3つがアニメで後半2つが落語でどうもすっきりしない。いろいろ。それに盛り上がって行かない。なんてアドバイスをしたけど・・果たしてそれをどう取り入れるかだね。(円)
【当日の使用後はこの下】
 果たして本番では?!(円)


 悩んで作ったネタ
    柳家小ゑん『小春日和?』

【リハでもネタで悩んでた・・・使用前(リハーサルの時)】
 今回のリハの中で途中までしか作ってなかったのはベテランの小ゑんさんだけ!さすがにベテラン。なんだ皮肉か?ハイ多少!小ゑん師のネタは、言葉にうるさい江戸っ子職人のところにテレビのバカ・レポーターが来て・・なんて言う噺。昔私もやったことのある。「下町せんべい」と言葉ネタ。でもなんかどっちつかずの感がある。それに江戸っ子を強調するとつくしクンの江戸っ子ネタとくっつく。私は江戸っ子も職人もやめて、言葉だけの1本ネタを勧めたけど。本人は悩んでいたみたい。いや、人が悩むのってうれしい!(円)

【当日の使用後はこの下】
 果たして本番では?!(円)


 グエッ、それって前回出たよ!
    三遊亭小田原丈『実は俺って・・・』

【悲運の小田原丈・・・使用前(リハーサルの時)】
 今回のリハで一番運がなかったのが小田原丈。このリハでやったネタが前回花丸くんがやったのと同じ男が妊娠すると言うテーマ。ギャグ自体は随分違ってるし、おもしろいギャグも入ってる。しかし同じテーマだもんね。正直、花丸くんの噺を聞いた時も思ったけど、男が妊娠するテーマって陳腐過ぎる。58のおっさんが陳腐って言うんだから相当陳腐だ。師円生の落語『安産』のマクラでも男が妊娠する小噺があるよ。
  私は中のギャグがどんなに面白くてこのテーマじゃ笑えないね。正直もうちっと面白いことを考えろと言うのが私の意見。多分、小田原丈はネタを変えると思うね。30代の新作落語家なら1日でネタは作れる。リハから5日あるんだから。(円)
【当日の使用後はこの下】
 果たして本番では?!(円)


  そして使用後
   < これが5月、本番
のネタ> 

【なんと出演者3人がリハのネタ変更!】
  この日雨のシトシト降るいやな晩で!あっ、雨は降ってなかったか?客は薄かったが、高座は熱気ムンムン。なんとリハのネタをしたのが、かぬうとつくしクン、2人だけ。んなアホな。しかしそうとは言えない。リハでやっていろいろ考えて新しくネタを作った。エラ〜〜イ。これぞ新作魂だ。
  栄輔くんい「新しく作ったネタを聞いてくれ」と言われた。今急に聞いてと言われても下手に高座前に聞いてアドバイスしても高座に悪影響与えそうだし・・。聞かなかった。なかなか私的には面白かった

【写真・・客は薄かったけど】




 まあ、こんなもんかなあの
     三遊亭かぬうの『YAHOO B・B』

【当日のマクラ】
 どこでも配ってるYAHOOB.Bをもじって。「以前良くあったのが、外れなしのスピード三角クジです。クジさえ引けばもれなく立川流の弟子になれて全員上納金を払える」・・う〜〜〜ん、笑えそうで笑えない・・ギャグは難しい。 いずれにしろ、かぬうに言ったのは、この「YahooB.B」は時節モノ。今が旬だから直ぐやれ!と言ったら今回それを出してきた。このネタをやるんなら当日ホントに客に配YahooB.Bを配ったら・・?(円)
【リハ通りの出来?・・使用後(落語21にて)】
 以前よりはるかに受けるようになった。悪くない!しかし、う〜〜〜ん!リハーサルの時とあまり変わっていない。もう少し無駄が整理されると良いけど。 う〜〜〜〜〜ん!なにか足りないような気がする。どうもかぬうを指導してるが、作品が円丈流になってしまっているのかも知れない。いずれ、かぬう風が出てきた時に本当のおもしろさがでるかも知れない。一皮剥けつつあるが、まだ剥けた訳ではない。剥けつつあるという現在進行形!(円)
【採点・・10点満点】
 どうもまだかぬうの持ってる潜在能力が出てない。しかし円丈の指導も難しい。あくまでも円丈のアドバイス。それを最後は噛み砕いてかぬうのものにしないと・・まあ、5点だ。

 リハに来られなかった
   林家久蔵『だらだら研究所』

【リハの時大手町にいた・・・使用前(リハーサルの時)】
 こなかった。

【当日のマクラ】
 少し緊張気味?マクラを振る余裕がなかった?今回出る状況説明をして本題に!(円)
【熱演・力演の「だらだら研究所」・・使用後(落語21にて)】
 だらだらしてる大学生が母親から追い出され、しかたなしに図書館に行ってだらだらしようとするとこそにへんな爺さんが出てきて、だらだら研究所にいってだらだらチャンピオンになると1000万円くれると聞いて浜松のその研究所に行く。
  一生懸命だらだらするが、実は一生懸命だらだらしてる奴は使えないと危うく、ヤミの臓器提供させられそうになり、慌てて帰ってきてそれ以後まじめに働くと言う!しかし実はだらだらしてるのを心配した祖父と祖母が仕組んだ。ことだった・・・しかし孫を更正させるためにわざわざ浜松に研究所まで建ててしまった訳だね。すごいストーリーだ。

【熱演久蔵くん・・だらだらの奥義を極めようと寝ながらキャッチ・ボール】
【採点・・10点満点】
  彼はリハに来なかった。でも来ていればもう少し変わっていたようにおもう。それほど受けた訳ではないが、一生懸命やっていた。新作は時間がかかる。期待値を込めて5点!次は頑張れ。


 なかなか受けてた
     川柳つくし『江戸っ子を探して』

【当日のマクラ】
川柳師匠の失敗談を話し、「川柳には、きっとどこか尊敬するとこがあるだろと思っていた。私がバカだったと言うことに気がつきました」なんて話をしてからホンネタへ
【結構こ受けていた・・・使用後(落語21)】
ほぼリハ通りストーリー。細かい点に改良が見られた。ただ細かい点に工夫が入った分だけ、時間が延びた。お客さんはかなり受けていた。私はリハで聞いたせいか、正直、あまり笑えなかった。
【採点・・10点満点】
 7点・・でもこれだけ受けさせれば充分だね


 リハでやったシュールなネタ
    春風亭栄輔『俺達影モノで〜〜す』

 本番はネタ変更・この日一番の出来!
        春風亭栄輔『劇空間プロ野球』

【良いような悪いようなネタ・・・使用前(リハーサルの時)】
 久しぶりの栄輔くん。なんとなくシュールな男だね。リハーサルにいても何を考えているのか分らない栄輔くん。この日やったのがアニメを影で支える人たち。それから落語を支える人たち。それが司会が出てきて次の方どうぞ!でつないで行く。中に受けそうなギャグが入ってるけどね。ネタが並列的すぎる。前半3つがアニメで後半2つが落語でどうもすっきりしない。いろいろ。それに盛り上がって行かない。なんてアドバイスをしたけど・・果たしてそれをどう取り入れるかだね。(円)
【当日マクラ】
 「
プロ野球には10年にひとりの選手が多いですね。特に巨人は10年にひとりの選手が20人います。でも落語界には10年に一人の噺家が30年に一度しか出て来ません」・・おもしろい!
【スゴイ、底力を感じた栄輔の新境地だ!・・使用後(落語21にて)】
  これが今日一番の出来! あらすじ・9回裏2アウト2-3のフルカウント!最後の1球。ここでのピッチャーとキャッチャーのサインの交換。投手は、自分の得意のストレートを投げると言い、捕手はあくまでスライダーを要求する。この投手と捕手の熱気を帯びた会話が続く!そして外人バッターの叫びこれがスゲエおもしろい!まさに栄輔の新境地だね。少ない客も大笑いしていた。

【熱血の高座・・ウオ〜〜ッ、ワシは14歳からワシと言って来たんじゃ。ワシのストレートで勝負じゃ・・】
【採点・・10点満点】
 ラストが下らなかった、あれがなければ10点。聞いてて私も大笑いした。圧倒的パワーな迫って来た。聞いてて「よし、おれも負けずにワパーのある落語を作ろうと触発された。素晴らしい。9点!(円)

 

 やや小ネタの感があった
    柳家小ゑん『小春日和?』

ネタ変更で大成功?
     柳家小ゑん『パソコンを買おう』

【当日マクラ】
 
天文マニアの彼は言う「白装束の集団が"ニビル星が、接近して人類が滅亡する"って言ってますが、人類は破滅しません。なぜか?そもそもニビル星なんて星はない。それに冥王星より外側を回っている10番目の惑星が、地球に近づく訳がない!」いやあ、ナットクだね。「それを知らないマスコミは東京天文台に問い合わせるからもう大忙し!通常の仕事が出来なくなって困ってる」なんて話をしてから。
【まさに小ゑんの世界だね・・使用後(落語21にて)】
  「パソコンを買おう」 「母さん、これからはデジタルだ。パソコンを買ってデジタルになるんだ!」「じゃあ、父さん、メルトモも出来るのね?」「メルトモ?なんだ、そうか源のメルトモ?」と訳の分らないことを言ってハンダゴテ得意のおじさんが、女房と秋葉に出掛ける。訳の分らない店に行って「ゲーム・ボーイがあるか?」と聞くとゲー・ボーイが出てきたりして最後にパソコンを見せられて・・サゲが、「デジタルは及ばざるが如し!」とにかく全編くまなくギャグが入っていて受けていた。正直、ネタは変更して成功だったように思う。
  ただ小ゑんさん自体、ハンダゴテの男で詳しい。それ自体はおもしろいギャグになっていたが構成上からはもっと電気事自体にも弱いタイプの方が噺としては妥当性があると思う。小ゑんさんはギャグを作るのは上手いが、やや構成力が弱いところがある。これにも少しそれを感じるね。

【小ゑん師匠・・粋に羽織を脱ぎながら「ニビル星なんて星はないんです」】
【採点・・10点満点】
  でもこれだけ受けさせれば充分だね。(採点..10点満点)7点!(円)

 グエッ、それって前回出たよ!
    三遊亭小田原丈『実は俺って・・・』

果敢にネタ変更で健闘はしたが・・
     三遊亭小田原丈『セールスマンは弥勒菩薩』

【当日マクラ】
 
(マクラ) 「今日はどうしてこんなにお客さんが少ないですね!なぜですか?」客が苦笑。小田原丈のトリだろ?お前に責任はないのか?聞いてて情けない。正直、悲しくなる。
【小田原丈の世界ではあるけど・・使用後(落語21にて)】
 男が妊娠するネタを変更して街頭のキャッチ・セールスと客との噺。変なキャッチ・セールスがいて「お前はなんて名前だ?」「おれ弥勒菩薩!57億年先に人類を救うけど。それまで暇でキャッチ・セールスしてる」 日常的なものに異質なものが入り込む。これが最近の小田原丈の作品傾向。今回もその典型的パターン。セールスしてるのが弥勒菩薩!これ自体はおもしろい。しかし登場人物を弥勒菩薩まで広げてしまうと一体どうやってストーリーを進めていくのか?次のシーンを57億年先にするのか?興味はあるけど、もう収拾がつかなくなる。難しいね。 一体、どう処理をするのか?と思っていたら。結局、ストーリーは進めなくて。路上のやり取りで終始して、最後に同僚の不動明王が出て来て。「紙にサインしたろ?」「いえ、カミはダメ。仏ですから」みたないサゲ。
【採点・・10点満点】
  それなりに受けていたとも言えるが、トリの責任と言うことも考えると・・4点!(円)

<そいでもって5月の結論>
    リハーサルの熱気のスゴサは必ず会に反映される!


【リハの熱気は必ず明日に繋がる】
 正直、会とするとやや物足りない部分があった。小田原丈がガツンとトリで弾け、各出演者があと1歩UPしてれば・・と言うのが正直なところ。でもリハーサルの効果は、かなり出てきている。代表的なのは、今回は栄輔くん、各出演者のネタ見せで何かを掴んだような気がする。それに今回のリハではじつは錦之輔くんと花丸くんが、出番がなくてもネタを作ってきた。2人とも前回のネタよりはるかにおもしろい。しかも例会にはチャンと見に来ていた。
  それにつくしクンも3月のリハに出番がなくても参加して1本ネタを持ってきた。しかし正直、つまらないネタだった。でもその時の反省が今回のネタには反映されてる。正直、リハーサルと本番の通し券を売り出すともっと面白い会になるのではと思ってる。今はやや客の少ないが、とにかくリハの時のやる気、真剣さ、熱気は必ず近々、ある評判のいい会になると信じてる。「お笑いとしての落語」がここにはある。新作を笑えない軟弱な客は要らない。時代は変わるしかないのだ。

◎次回の7月予定はこの下!


 

  第1回落語21の使用前使用後

 3月発表会の1週間ほど前、円丈が狛犬を奉納した綾瀬稲荷でリハーサルは行われた。各自キッチリとネタを作ってきて。そのネタ見せのあと、ブレンストーミングがあり、なんと4時間半に亘る本気のリハーサルとなった。結構先輩の噺でもきつい意見も出た。その時に出た意見を参考にもう一度ネタの最終チェックをして本番に挑む。果たしてリハーサルと本番はどう違うのか?それを使用前、使用後で比較してみた。第1回、果たしてどうなったのか?  円 丈

【本番あらすじ解説】...稲田和浩 

新作初挑戦でガチガチに緊張!
  桂ゆう生『商品開発』

【使用前(リハーサルの時)・・・リハなのにガチガチに緊張】
 前座のゆう生クンは,今回が新作初挑戦!しかしゆう生、私が前座時代の芸名がぬう生!かれはゆう生。なんか似てて親戚みたいな気がするが、今回、リハーサルのゆう生くん、ムチャクチャ緊張してる。
 ◎リハーサルなのに既にネタを覚えてた。えら〜〜い!だから台本を見ずにやった。スゴイ!
 私は自慢じゃないが、いまだかって300席作ってそんなことは一度ない。自慢じゃない。ホント自慢じゃないね。
  ◎商品開発の噺でネタが並列的。最初に落語を作ると良くありがちな構成。ギャグも正直ややコテコテ気味。その辺を指摘したら今度はスッカリ悩み切ってしまった。それだけ真剣だったんだね。(円)
【稲田解説】
 新商品開発の会議風景。覚せい剤を売ろうとしたり、すでに発売済みの商品を開発してしまったりと、うまくゆかない。 (稲田)
【使用後(落語21にて)・・・ウソ、客が笑った!】
 一体、どこを改良して本番に臨んだんだろう!と期待して高座を聞いたが、殆ど同じ!ガクッ・・。一体、あのアドバイスはなんだったんだろう?アドバイスした私が悩んだ。まあ、新作を作って最初の頃は一度作るとどう変えたら良いか分らないコトが多いからね。でも新作のお客さんは、とても暖かい!なんと彼のギャグで笑った。だから落語はおもしろい。リハーサルと本番って全く違うね。でもこれで癖になってドンドンゆう生クンには新作をやって貰いたい。(円)


30年選手決断!占い師になる
       無月亭清麿『都市型占い」

【げっ、客と占いをやる?・・使用前(リハーサル時)】
 清麿師匠は30年選手。最近の彼のネタは、昔の時代モノが多い。やはり新作は現代とシッカリ向き合って作って欲しいと言うのが円丈の本音だね。その彼が、今回は破れかぶれと言うのか、遊びと言うのか、漫談に挑戦する。しかもお客と占いをして遊ぶと言う訳。・・で山の手線占い!その町の特徴からその人の性格を占うと言う大体のみ。
  まあ、清麿師匠お得意の能書き路線だね。そこで円丈は直ぐ反論!山の手線の駅名と占う人間とどう言う関係?どうも結びつかない。しかも「山の手線駅名で占いをします」だけの説明じゃ、面白いもんやらどうやら分らない。まあ、これこそ、やって見ないと分らないね。 (円)
【稲田解説】
  『都市型占い』 「占い」に興味があるという清麿。山手線の駅名タロットと、現代の代表的な十人の人物を書いたカードから占うシステムを構築。実際にお客さんを占ってみる。
【そこそこウケタ・・・使用後(落語21では)】
  後半の半分聞いた。それなりにお客さんは、笑っていた。お客さんは半分お遊びで聞いていた感じだった。それなりの笑いはあったが、遊びでこの形式ならもっと笑いをとっても良かったと言う気がすると言うのが円丈の本音だね。

リハーサルのクレームでネタを変えた
             桂花丸「妊娠のすすめ」
【使用前(リハーサル)・・・それって差別でしょ?】
 リハの時のネタは、子供がペットとしてホームレスを飼育すると言うテーマ。おもしろいって言えばおもしろい。それにギャグの一杯入ってるけど、でも笑えるのか?ホームレスをペットで飼う噺を!笑えない。第一これは完全な差別ネタだよ。まあ、私も差別をネタにすることがあるけど。これはモロ全編差別ネタ!下手するとどっかの団体からクレームすら付きかねない。しかも困ったことに花丸クンはこれが差別ネタと言う意識が全くない。 とにかく強硬に注意してやめて欲しいと頼んだ。彼はまだその時、作ったギャグが諦め切れないようだった。果たして本番、花丸くんはどうするのか? (円)
【稲田解説】
  『妊娠のススメ』 教頭先生が突然妊娠してしまったことから起こる騒動。
【使用後(本番では)・・・ネタを変えてとにかく良かった】
 当日は学園モノで男の先生が妊娠したと言うのがテーマ。あまり本番まで時間がなかったのでシナリオがこなれてなかった。このテーマが途中で消えてしまう。この妊娠したと言う先生がそれでどうなったのか?それはダレも分らない!でも良くネタを変えた。偉い!(円)



十数回も推敲を重ねた
  三遊亭円丈
「リーモートコントローラー」

【台本を見んなに読んでもらった円丈・・使用前(リハーサルでは)】
 リモコンが生活の中に入ってきてもう20年になるけど。リモコン・ネタはない。これはことによる結構イケルんじゃないかと作り始めた。最初弟子に台本を読ませ、この意見を参考に作り直して。リハーサルに挑んだ。しかしどうも評判は大して良くない。弟子にはラスト部分が、少し飛びすぎてると言われたので別なものに変えたが、そうしたら「後半が平凡だ!」と言われた。じゃあ、おれはどうすりゃあ良いんだ!参った。
  でもまあ作品の評価はともかくとして。10回以上書き直したからこれは完成度は高い。それから元のストーリーに戻して更にアレンジしてやっと出来上がった。十数回の手直し。大体、あまりに手直しをするのは、ダメなネタの場合が多い。これもそうか?果たして本番はどうなのか?もうやるしかない。失敗なんぞ恐れて新作が出来るか!(円)

【稲田解説】
  『悪魔の冷蔵庫』 リモコンおたくの家へ遊びに来た男が、押してはいけないというリモコンのボタンを押してしまったために、家中の家電製品が誤作動を起こす。やがて庭に埋めて封印してあった悪魔の冷蔵庫が復活する。
【前半部分まで受けた・・・使用後(本番では)】
 ギリギリまで書き直していたら出来上りが当日になってしまって覚える時間がない。ホント良くあるパターンだね。それでもうろ覚えでやったら前半は結構受けたが、後半の「悪魔の冷蔵庫」が喋り出した瞬間、客が引いた。パタリと笑わなくなってしまった。考えると冷蔵庫が喋るコトがイメージ出来ないよね。残念だ!なんとかもう一度直して掛けたい。どうもこの噺は円丈作品の中では中の下ぐらいの評価みたいだね。・・・チクショウ!悔しいな〜〜あ。いつかこのネタで受けさせてやる。


新作の爆笑王!?
  三遊亭白鳥「武州屋のジョージ」

【リハーサルに参加しなかった白鳥・・本番前(リハーサルでは)】
 仕事で来なかったので分らない。でも最近の白鳥の安定ぶりを見てるからなにも心配していない。(円)

【稲田解説】
  二代目の極道若旦那、武州屋のジョージは、なんでも自分の思い通りになると思っている。吉原一番乗りをはたそうと、なじみの舟宿から舟を仕立てて大川へ。そこへ、貧乏ながらやはり放蕩の限りをつくしている二代目若旦那のキムチ屋の金が武州屋に対抗すべくオンポロ舟で追って来た。
【ドカンと受けてた!・・使用後(本番では・・)】
 いや、客はかなり笑っていた。まあ、それで安心して・・聞かなかった。でもあれだけ受けてたんだから。とにかく合格だね。


リハーサルでもカッキリ覚えて来る
     古今亭錦之輔「超高速捕り物帖」
【リハでも完成度は高い・・・本番前(リハーサルでは)】
 錦之輔くんにはかなり期待してる。リハでもかなり作りこんでいる。少し心配なのが、オタクな点だね。だからネタがオタク・ネタになり易い。もう少し一般的なテーマで作ればもっと楽に受けるのにと思う。そして今回のトリのネタもオタク・ネタ!・・・ガックリ!いやだな。
彼の今回やった落語を一口で言えば宇宙論的江戸推理落語だね。
 (1)宇宙旅行・・落語じゃ受けない、ダメ!
 (2)推理落語..これまた絶対受けない。
 (3)光の速度を超えて時間をさかのぼる・・絶対受けない!
 (4)サゲが本人の声だけになる・・芸人なんだから声だけじゃなくて顔も出して芸をしろよ。
 とまあ、こんな感じ!中に入ってるギャグはおもしろいのになんでそんなに難しくするのか?正直、「アインシュタインの相対論」なんて10冊ぐらい読んでるけど、そんなこと高座で話さないよ。でまあ、あれこれ注文をだした。本人はかなり深刻に受け止めていた。果たして本番はどうなのか? 
(円)
【稲田解説】
 『超高速捕物帖』 八五郎が強盗にあったと親分に訴える。親分は、発明おたくのご隠居に相談。ご隠居の発明品、超高速ロケットで光よりも速い速度で宇宙へ飛ぶと、過去のことを見ることが出来るというので、早速犯人探しのため親分と八五郎は宇宙へ飛ぶ…。
【・・使用後(本番でが)】
  半分以上意は聞いた。それなりには受けてた。・・でも噺は殆ど変わってない。これは錦之輔くんが、喋り込んで仕草も考えた上で作る。円丈のように当日まで台本を書き直しているのとは違うから一度作ると直すのが難しいようだね。円丈に言わせれば錦之輔は、ごく普通のストーリーにギャグを流して作ればそれで充分受ける芸人なのにわざと宇宙だ、高速だ、推理だと難しいテーマのストーリーにする。それが素人!彼にとってストーリーなんてなんでも良い訳、もっと日常的な落語で彼のギャグが入ればドカーンと来る筈だ。それに今回、トリを意識しすぎたような気がした。トリなんだから変わったことをしようみたいな意識があったね。でも彼はこの1年ぐらいで急速に伸びそうな気がする。(円)


【それでもって今回の総評】

【稲田氏総評】
「新」と銘打ち、ネタ見せをやったそうですが、その成果は確実に見えてますね。悩みぬいて、まとまりのなくなってしまった花丸さんにしても、噺を練り直すという作業の重要性には気付いたはず。今後に期待です。清麿さんのネタも、大きなタロットを作ってくるとか、工夫は必要です。試みとしては、面白かったですが。 当日券のお客さんが多かったということは、新しい可能性への期待が大きいというとこでしょう。


【円丈評】
特に今回、悪い訳ではなかったけど。アンケートの内容が殆どなにもないようだった。やはり少し物足りなかったのではないか?まあ、自分のネタも含めてやはり反省だね。




【おまけだよ】



その1
 【新作一口知識・・原稿はパソコンで入力すべし】
 円丈仲間にはネタはパソコンで打ち込めと大勢に勧めているけど。面倒臭がってなかなかやらない。メールは送っても台本は手書が多い、その中で白鳥は、ついにワープロ派になった。大学ノートに書いてるのでは書き直すのに限界がある。しかも5回も6回も絶対に直せない。自分が、しばらくぶりにやる時もパソコンに打ち込めば絶対有利!
  パソコンを20年近くやってきて、知り合いにパソコンを進めたことはない。しかし自分でやってみて。パソコンで打ち込みこんな台本を作るのが楽なのか?それで仲間に勧めている。

その2
 【新作一口知識・・応用落語時代のリハーサルで円丈は毎回大好評】
 平成初期の頃、池袋ル・ピリエでやってた応用落語の時代も毎回、リハーサルをしてた。その時、毎回リハで評判が良かったのが円丈!他のメンバー(彦いち、白鳥、喬太郎など)は、さほど作って来ない。「師匠の落語はおもしろい!」なんてほめられたが、本番になると円丈が毎回ボロボロ!で他家の出演者が、受けるのなんの。なんでこうなるの?
 これは考えると後輩たちは円丈をけなせないんだね。だから「師匠のネタはおもしろい」となる。それを真に受けたのが間違いだった。その反省があるから自分のネタを評判を聞く時、相手の顔をジッっと見て「こいつは本気で言ってるのかどうか?」と観察することにしてる。

その3
 【新作一口知識・・あらすじしか書かないあらすじ派がいるよ】
彼は落語をキチン書かないであらすじだけで作る。
(あらすじ書かない3芸人)
無月亭清麿、林家しん平、春風亭昇太各師匠。
 記憶力が良くて頭の回転が速い落語家に多い

 

◎次回は終わり次第にUP!ホント?するつもり。


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