落語家 新作落語 愛犬 三遊亭円丈落語の世界

更新日14/12/03

14年度落語協会・新作台本発表会・・・今年は191本

落語協会・新作落語台本発表会と書いてるタイトル
 
 「今年は不作なのか?私がバカになったのか?」

 毎年、読み手を変えていて今年は円丈、正雀、清麿、小ゑんの4名!応募総数は、191本でやや少なめ。 今年の作品は、低調と言う感じだ。
 作品に番号がついているが、これは脚本が送られてきた順に番号が振られる。番号順に読みだして、最初の頃は、ホントつまんないので
「これはおれがバカになって理解できないんだあ!」と思ったが、他の読み手もみんなつまんないと思っていた。
 確かにヒドイけど、その分、本数が増えた分だけ、いい作品も多い。トップの方のレベルは上がってると思うな。
 しかし200本近く台本、決してパラパラなんて手抜きの読み方はしない。結構、根を詰めて読む。そして今年の読み手4人が集まって200本の台本を13本に絞った。

第一次予選・台本選考会・・・まず12本ほどに絞る・・アッサリ決まる!

「みんな、口を揃えて“今年は低調!”・・9月16日」
 大体、予選選考会で12本に絞る時。結構もめるのだが、今年は、こだわるほどの作品がない。それどころか、12本残すのが、大変なほどだ。それが、決まった12本が次の作品だ。

落語協会台本部会員のメンバー・左から・
【画像:協会事務所2階に密かに集まった新作台本部ノメンバー、
 左から、吉窓、円丈、丈ニ、つくし、清麿、時蔵】

第一次予選を通過した12本の台本

 一言コメント
「孔雀茶屋」  当時としてめずらしい孔雀を見せてお茶を飲ませる。<まげ物>
「屏風の恩返し」 なんでも井原西鶴の作品とか、その割にはあまりおもしろくない。<まげもの>
「出合いがしら」 であいがしらの美人ドライバーとの接触事故。それなりには・・。
「カラオケ刑務所」 刑務所で、替え歌を歌うというとてもイージー。結構使いまわしが効くし、まあ、いいかなと言う感じの作品。
「屁負い比丘尼物語」 お姫さましたオナラを全て自分のせいにする商売、同タイプのネタが、もう1本あったが、こっちの方を選んだ。<まげ物>
「スパイタクシー」 どうも新作にはタクシー物というジャンルが成立しそうなほど、結構タクシーの運転手と客の会話の噺が、良く来る。これは運転手が、わたしはスパイと言うタイプだ。
「応援されたい」  個人を応援するだが、応援の仕方が、野球の応援のやり方だけなんだ。これが少し弱いなあ。<現代物>
「第ニンの人生」 忍者モノ、忍者モノでは、もう1本、外人忍者モノがあって、円丈はその方が好きだったが、それは落ちた。<現代物>
「鶴の恩返しNEO」  本は、女性がいいだろうとこの昔ばなしネタを、三遊亭粋歌くんにやってもらうことになった。二つ目女子の名中では粋歌でしょ?<まげもの>
「母さん助けて詐欺」  この台本が、ワープロで書いた最初の台本なのか?字が大きかったり、小さかったり、読んでる内にそれがむかついて来てはずした。<現代物>
「皿屋敷外伝」 まあ、楽に書いた幽霊もの、それなりに面白い。一応、ここにいれておいた。<まげもの>
「チャーハン小僧」 2次元、3次元と言う言葉が出て来て、その言葉に惑わされて、良く分からなくなる。えんじょうにとってはすごい難しい噺だ。<現代物>

◎この12本の中から、5本の台本を選んで・・11月24日の発表会で選ぶ!!

・・そしてみんなで投票した結果の最終台本が、この5本になった!

<今年も常連の人で落ちた人が多かった>

 2年前の優勝者「うちに来ないで」の彼は、「皿屋敷外伝」で、来たけど、12本に残ったけど、最終審査で落ちた。もう少しネタを知ったり作って 読む時は、作者名を消して読むので、誰だか分からない。
 それでも原稿の書式と中身で、たら良いのにとおもう。残念、そのほかにもなんいかの常連さんがいたが、結構外れていた。ただ今回、落語台本は慣れていないけど、文の書き方に慣れている人が結構いた。来年以降に期待したい。


<選ばれた五作品、作者とそれをやる出演者たち>

<時代もの> <作品とそれをやる演者>
「孔雀茶屋」作牧野加代子 三遊亭吉窓 ・・時代物で吉窓くん、久々の登場!果たしてどうう安定してるネタをなのか?このネタの中では強い
「鶴の恩返しNEO」作佐々木陽子 三遊亭粋歌・・数少ない新作に命を掛ける新作落語女子!この軽い昔ばなしネタを、粋歌君くんは、どう料理してくれるか?楽しみだ。
<現代物> <作品とそれをやる演者>
「カラオケ刑務所」作堤博文 桂才賀・・才賀師匠と言えば「知る人ぞ知る刑務所慰問の鬼!今まで、慰問に何百回、何千回と行ってる。このネタが合わない筈がない。かっての柳昇師「カラオケ病院」のようなネタになるのは間違いない。
「母さん助けて詐欺」作森山大輔 橘家文左衛門・・新作初挑戦!この「母さん助けて詐欺」をどうやるか?楽しみだね。
「チャーハン小僧」作上遠野充 三遊亭円丈・・これは、デパ地下ネタの決定版になるのか?この作品を勧めた円丈本人がやることになった。さて、どうやるのか?

◎優勝勝ち取るのは果たしてどの作品か?

2014新作落語台本発表会・・・・優勝は、文左衛門の「かあさん助けて詐欺」が優勝・11月24日・日本橋亭

      

<新作落語台本発表会・・お客さんは満員・雰囲気も良かった>
 今回は、お客さんも満員状態、しかも良く笑ってくれるいいお客さん。新作台本の会も十年近くになって、やっと会が定着して来たって感じだ。
 以前はお客さんがシーンとしてることが多かったけど、良く笑ってくれるし、それに結構落語も聞いてるった感じの人が多いって感じだね。


発表会・・・優勝・文左衛門「母さん助けて詐欺」、準優勝・才賀「カラオケ刑務所」だ

作品名 作者 時代 演者 こんな高座だったよ~~ん
オープニング・トーク     丈二などみんなで・・・ もう毎年丈ニが、オープニングでわあわあ、言ってオープニングのスターだね。わいわいと!!
「鶴の恩返しNEO」 佐々木陽子 現代物 三遊亭粋歌  かなりキッチリ覚えて来て、自分でもアレンジしてる、ただこの新作台本は、トップでやるのは、かなりのハンデがある。今までやって、トップでなんとかなったのは、丈ニが一度トップでやって準優勝したのが一度だけだ。
 結構うけると思っていたが、お客さんは最初で緊張してるせいか、割と静かだった。出来は悪くなかったけど・・う~~~ん、らくごって難しい。
「母さん助けて詐欺」 森山大輔 現代物 橘家文左衛門  上がる前、ガチガチに貴重してた。しかし上がっ瞬間、パワー全開!マクラの私に前科はないけど、逮捕歴は、あるという体験談でドッカンドッカンうけた。もう反則技だね。そして本ネタに貼ってからも、ギャグでドカンドカン沸かせていたね。
 もう優勝はこれしかないと思ったら、やっぱ、文左衛門の「母さん助けて詐欺」が優勝!しかし、文左衛門くんは、古典より、新作の方が向いてるね。いやいや、面白かったね。
「孔雀茶屋」 牧野加代子 まげ物 三遊亭吉窓  吉窓くん、久々の新作台本!この「孔雀茶屋」は、聴かせる静かな噺。
 しかし、この前が、文左衛門くんが、ワンワン。沸かせた後、「孔雀茶屋」!こりゃハンデになる。この新作台本の会は、出番によって運、不運がある。今回の5本の中では静かな噺。これはかなりのマイナスだ。いやあ、残念!!
  仲入り      
「カラオケ刑務所」 堤博文 現代物 桂才賀  刑務所慰問の鬼!才賀師匠の独壇場だね。この、「カラオケ刑務所」は、もう誰にも出来ないネタだね。囚人たちが、おかした犯罪をいってからカラオケを歌う。かなり受けていたけど、ただこのネタは、場所によって、お客さんが引く場合がある。
「チャーハン小僧 」 上遠野充 現代物 三遊亭円丈  デパ地下の試食品ネタは、ストリーがないので、ストーリィを入れた。、それが、試食品探偵サリバンくるみ!このキャラがドッと引いた。これがもう少しウケル予定だった。だめだった。残念!でも次出たら必ず優勝してやる。
・・・表彰式・・・       優勝・・・「?????」誰になるのか?

みんなで撮った集合写真ボケボケ、弟子のふう丈がとった画像
【画像:表彰の後に取った集合写真、こらふう丈ボケボけだろ。誰だか分からないぞ。、最前列に立っているのが、文左衛門くんで左端がたい平くん】


<それで結果発表!・・プレゼンテーター林家たい平>
優勝・・「母さん助けて詐欺」作森山大輔・・・・賞金三十万円 演者橘家文左衛門
準優勝・「カラオケ刑務所」作堤博文・・・・・・・賞金二十万円 演者桂才賀

佳作・・「チャーハン小僧」作上遠野充・・・・・・賞金五万円 演者三遊亭円丈
佳作・・「孔雀茶屋」作牧野加代子・・・・・・・・・賞金五万円 演者三遊亭吉窓
佳作・・「鶴の恩返しNEO」 作佐々木陽子・・・賞金五万円 演者三遊亭粋歌

◎演者の方には、当日のギャラ以外にこの賞金は、一円もはいりません。
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日 時:平成25年11月24日(月:祝日)
時 間:開場17:40 : 開演 18:00
入場料:当日 2000 円:前売り 1700 円:(全席自由席)
予 約:予約受付開始は1月前から・・。
場 所:お江戸日本橋亭( 03-3245-1278):地下鉄三越前下車1分
問合せ:落語協会: TEL03-3833-8563

<来年もよろしくね>

<<毎年の募集要領はこんな感じ・・2014年・落語台本募集・・2015年も・・こんな感じだと思う>>

募集要領

【テーマ】 1・・現代物 2・・時代物 どちらか
【作品内容】 寄席でも出来る15分程度の笑いを中心としたモノ。
【原稿】 A4サイズ・・400字詰15枚程度(大体15分程度の分量)
  テープ、ビデオテープ、CD、FD、DVDも可。但しその場合、必ず原稿を2部添付して下さい。
【送付方法】必ず郵送(宅配便可)して下さい。
【詳細は落語協会HPまで】
【応募期間】
  平成23年5月1日~6月末日(必着)
【審査期間】
  平成23年9月、5本の作品を台本部のメンバーで選びます。
  合わせて、出演者を決定します。
【発表】
  (今のところの予定)・・平成25年11月29日(月)・お江戸日本橋亭(夜)
【賞金】
  優勝作品 三十万円
  準優勝作品二十万円
  佳作三本 五万円
【選考委員】
  三遊亭円丈、林家正雀、など他協会所属落語家により審査!!
【原稿の変更について】
  各演者の創意、工夫により、変更、削除などがあります。予めご了承下さい。
【応募先、問い合わせ】
  ほぼこんな感じ。
  なお詳しく正確な情報は社団法人落語協会まで!!!
  〒110-0005 東京都台東区上野1-9-5 
  TEL03-3833-8622 FAX03-3833-8599
  ◎ 落語協会HPも告示中!ちなみに落語協会はここ

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