落語家 新作落語 愛犬 三遊亭円丈落語の世界

更新日13/12/04 このページのタイトル・2013新作落語台本発表落語会会

13年は例年より、応募台本が多いぞ!・・・198本

<200本読むのにもう大変・・>
 毎年、読み手を変えていて、今年は円丈、正雀、清麿、小ゑんの4名!この4人で読んで、十数本に絞り、協会台本部の会員で、5本を選び発表会をする。

<「今年の作品はひどい」と言う声はホント??>

 それで読んで見ると結構 ヒドイ!あまり台本なんて書いたことない人が、落語を書いてる。初心者が多いから。ヒドイのもある。
 確かにヒドイけど、その分、本数が増えた分だけ、いい作品も多い。トップの方のレベルは上がってると思うな。
 しかし200本近く台本、決してパラパラなんて手抜きの読み方はしない。結構、根を詰めて読む。そして今年の読み手4人が集まって200本の台本を13本に絞った。

<マゲモノ>  
「旅のかかし」 成り行きで生きたかかしにさせられ、気者になってししまう!妙にある不思議な噺
「先送り政談」 なんでも先送りする奉行の後から、ドンドン事件を裁く奉行が・・。
「若様世直し日記」 円丈の評価低く。選ばなかった作品、だから良く分からない。それほどでもない
「辻泥棒」 気の弱いにわか強盗が、老婆を襲う・・が、それなりに・・おもしろい。
「お花団子」 正雀師、一押しの噺、円丈さほどでも・・。だからホントはどうなのか?
<現代物>  
「江戸会話学校」 小ゑん師、一押しのネタ。うん、面白いけど・・そんなに面白くはと言う気がする。
「予告ホームラン」 才賀師、ぜひやりたいと言う作品。大手術をする子供にホームランを撃つと予告する、するとその相手の投手は、その試合を『予告完全試合』するみたいな噺
「ずっとやりたかったこと」 ええとどんな噺だっけ、わすれちゃった。
「お受験パパ」 子供が、有名幼稚園に入るためにパパも気に入られるような父親面接揉もう特訓!
「世界征服はつらいよ」 コント風な入り方でギャグはなかなかおもろしろい、しかし実際、落語でやってみて面白くなるのか?
「じげん」 2次元、3次元と言う言葉が出て来て、その言葉に惑わされて、良く分からなくなる。えんじょうにとってはすごい難しい噺だ。
「もてる」 「鶴の恩返し」の虫編みたいな噺。ハエとか、カマキリが出て来る、結構おもしろい。好きな噺だ。
「派遣家族」 仲の悪い夫婦の何とか戻そうと派遣家族に頼んで、一人、息子を派遣してもらうと仲が良くなって・・みたいな噺

・・そしてみんなで投票した結果の最終台本が、この5本になった!

落語協会台本部での台本の選抜をしてるところ
【画像:台本部で台本の審査をしてるところ】

<時代もの>
「旅のかかし」作萩野幸子・・ダントツの一位だった 演者柳家はん冶
「お花団子」・作山本智子・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・林家正雀
<現代物>
「もてる」作石山悦子・・・・・11票、1位・林家彦いち
「江戸会話学校」作今井洋之・・・5票、3位・柳家小ゑん
「予告ホームラン」作佐野浩二・・5票、3位・桂 才 賀
以上計5本だ。

<今年は、常連の人で落ちた人が多かった>
 去年の優勝者「うちに来ないで」の小宮くんは、今年は本数もそこそこ、応募してきた。しかし、最終選考の13本にも残らなかった。いや、本当に差はないね。ちょっとしたことで、当落がきまったようなとこがあった
 読む時は、作者名を消して読むので、誰だか分からない。それでも原稿の書式と中身で、小宮くんのは、なんとなく、見当は付いたが、正直少し作り方が雑なような気がした。
 マゲモノでは、「先送り政談」が、落ちたのは残念だね。いい出来だったけどね。投票で選ぶから・・。

2013新作落語台本発表会・・・・これが当日の発表会ダヨ~~ッ

      

新作台本の稽古会のリハーサル風景
【画像:本番前に稽古番、旅のかかしの仕草を研究する左・半冶、小ゑん、正雀】

平成25年11月29日(金) 
時 間:開場18:00 : 開演 18:30
入場料:当日 2000 円:前売り 1700 円:(全席自由席)
   【予約受付開始は1月前から】
場 所:お江戸日本橋亭( 03-3245-1278):地下鉄三越前下車1分
問合せ:落語協会: TEL03-3833-8563

<さあ、発表会当日は、ほぼ満員だったが・・・・

作品名 作者 時 代 演者 一口コメント
オープニング・トーク     円丈他・・。・ ・・・・・・。わいわいと!!
 「江戸会話学校」 今井洋之 現代物 柳家小ゑん  おもしろそうだが、いまひとつ、作品のコンセプトがよく分からないとこがある・・果たしてどうか?・
「旅のかかし」 荻野幸子 まげ物 柳家はん冶 成り行きで生きたかかしにさせられ、それで逆に人気者になってしまう!妙に雰囲気のある噺だが、はん冶くんがどう料理するのか?
「予告ホームラン」 佐野浩二 現代物 桂才賀  「予告ホームラン」は「ホームラン」なるかどうか?
  仲入り      
「もてる」 石山悦子 現代物 林家彦いち  現代物では、この「もてる」が、噺家の間では,人気があったが、本番では、彦いちくんが、果たしてハエ、カマキリをどう表現するのか?
「お花団子 」 山本智子 まげ物 林家正雀  このマゲモノの「お花団子」は、正直、あまり印象にない、やや聴かせる話のようだが・・本番ではどうか?
・・・表彰式・・・       優勝・・・「?????」誰になるのか?

<各噺は・・・こんな感じ>
「江戸会話学校」・・それなりに笑うが、残念ながら、いつもの小ゑんさんのウケはなかった。
「旅のかかし」・・・・それなりに盛り上がったが、かかしの持ってる哀愁とか、情感のようなものが、どうだったのか?難しい噺だね。
「予告ホームラン」・・・・昭和32年天覧野球試合で長島が、ホームランを打つとこから始まるが、円丈はお面白かったが、客の笑いが、いまひとつなんだ。野球がダメなのか?巨人がダメなのか?それとも噺が古いのかねえ。わからん!
「もてる」・・・・・・・・・・・・本日、一番うけたのがこの彦いちくんのやったこの「もてる」が、この日一番うけた。
「お花団子」・・・・・・・・・正雀さんは、実に良く覚えて、しかも改良を加えて、この噺にツケを入れたり、三味線が入ったりして、出来としては、カンペキに仕上げた。よかったが、客の反応は、やや足りないね。


 【そして優勝、準優勝は?誰の手に?】

<優勝・「もてる」石山悦子さん・・賞金三十万円>
審査員の噺家が、一人3点をもって、投票した、その結果、満票だったのが、彦いちくんのやった「もてる」作石山悦子!
<準優勝・・「旅のかかし」荻野幸子さん・・賞金二十万円
実はこれが困った。「江戸会話学校」、「旅のかかし」、「予告ホームラン」の3本が、同点の準優勝!一体、どうする。もうこれは、3人でじゃんけんをして貰って決めたらと言ったら、
 この落語台本の会長は円丈さんだから、円丈さんが決めるべきだ。「そういうの、いやだな」
でも円丈が決めろと言ったんだから、ジャ決めよう。
準優勝は、マゲモノの台本を選ぶ時にマゲモノでは、人気第一位だった「旅のかかし」にさせてもらった。

<佳作三本は・・それぞれ五万円>
佳作 「江戸会話検定」・・・今井洋之さん・・五万円
佳作 「予告ホームラン」・・佐野浩二さん・・五万円
佳作 「お花団子」・・・・・・・山本智子さん・・五万円

◎皆さん、ごくろうさまです。お疲れさまでした。
 また三月に落語台本まつりをする予定だよ~~~~~っ!

<<毎年の募集要領はこんな感じ・・2013年・落語台本募集>>

募集要領

【テーマ】 1・・現代物 2・・時代物 どちらか
【作品内容】 寄席でも出来る15分程度の笑いを中心としたモノ。
【原稿】 A4サイズ・・400字詰15枚程度(大体15分程度の分量)
  テープ、ビデオテープ、CD、FD、DVDも可。但しその場合、必ず原稿を2部添付して下さい。
【送付方法】必ず郵送(宅配便可)して下さい。
【詳細は落語協会HPまで】
【応募期間】
  平成23年5月1日~6月末日(必着)
【審査期間】
  平成23年9月、5本の作品を台本部のメンバーで選びます。
  合わせて、出演者を決定します。
【発表】
  (今のところの予定)・・平成25年11月29日(月)・お江戸日本橋亭(夜)
【賞金】
  優勝作品 三十万円
  準優勝作品二十万円
  佳作三本 五万円
【選考委員】
  三遊亭円丈、林家正雀、など他協会所属落語家により審査!!
【原稿の変更について】
  各演者の創意、工夫により、変更、削除などがあります。予めご了承下さい。
【応募先、問い合わせ】
  ほぼこんな感じ。
  なお詳しく正確な情報は社団法人落語協会まで!!!
  〒110-0005 東京都台東区上野1-9-5 
  TEL03-3833-8622 FAX03-3833-8599
  ◎ 落語協会HPも告示中!ちなみに落語協会はここ

もう毎年応募して頂戴!

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