落語家 新作落語 愛犬 三遊亭円丈落語の世界

2011年落語協会台本

更新日11/09/23

今年は遂に絵入り台本登場。絵はアリモノのようだが、その意図が良く分からない!!



ことしで協会の募集台本も8回目! 今年の作品数は、去年より多く163本。新作台本部の会員が、全て読むのが大変なので、第一次審査員が、十数本に絞り込み、それをみんなで審査するというもの。
  そして 毎年の第一次審査員は、円丈、正雀、清麿、小ゑんの4名で計14本に絞った。

これが最終選考に残った12作品・・全てこの段階までは作者名は伏せて審査をします

作品名 作者 時代 一口コメント
「王選手」 森国土 現代物 ホームラン王王貞治とインドのクリケット選手の名選手を日本人とインド人が、自慢合戦をする。面白い。
「ペット天国」 ・横井正幸 現代物 犬と猫のペット論争、正雀くんが面白いと言うが、どうもペットを飼ってる委員はあまり面白いとおもわない。
「おんぶ霊」 ・胡蝶蘭子 現代物 ストーリー的にはまあまあだが ・・
「謎の田中」 今井洋元 現代物 携帯に登録した田中がどの田中か分からなくなる。まさに今の落語だね
「マガンタンハポン」 ・杉山聡 現代物 ノーベル賞を受賞したので授賞式の挨拶でいろんな国の挨拶をいれたが、長いので結局、タガログ語だけの挨拶になった・・・。そこそこ。
「相撲レスラー」 柿崎洋樹 現代物 プロレスの八百長と相撲の八百長、落語に相撲の八百長モノはあるが、新しい、今の八百長モノ、結構おもしろい
「京の生鱈奈良真名鰹賞(江戸版)」 井口守 現代物 落語のタイトルは「 きょうのなまだらなままながつ しょう」競馬中継で舌を噛みそうな名前がズラッと並んだ実況中継。これを完全に覚えてやれば、ウケると思うけど、委員の総意として、もしやりたい言うものが出てきたら、佳作の 1 本にしようと言うになったが、・・残念、そう言う者は出て来なかった。
「一足違い」 井口守 時代物 旦那を追いかける小僧はいつも一足違い、堅実な出来、ただ、いつも旦那と一足違いで・・。古典に「一目上がり」があるが、これはいつも「一足違い」 この辺にもう少しの変化があってもいいかなとおもった。
「お百度参り」 椎名りお花 まげ物 神社の神さま、けなげな感じの娘にとんでもない目に遭う。神社にお参りくる女の子とそのこの神様の噺。なかなかけなげだから、助けてあげようと思うとその子に後から後から願い事をかなえさせられてしまうと言う噺。おもしろいけど、似た噺は結構ありそうで・・。
「前世」 本田久作 現代物 八っつあん、ご隠居さんの世間話で前世がヤカンと歯ブラシだったと言う。ごく軽い噺。
「てるてる坊主」 薗部雄一 時代物 武士の親子のややほろりとくる噺。
ほっとけない娘の縁談 小林由紀 現代物 仏像にハマった娘のこのみの男は、大仏顔の男。なかなか発想がいい、今どきだね。。
「恐怖のタクシー」 ・山田浩康 現代物 タクシーで元部下の悪口を、するとその運転手が元部下で恐怖が走る・・・
「婚礼の酒」 ??? 現代物 少し古典の「だくだく」とか似てる感じがする。応挙の描いた酒をを飲む、なんとなく

【やはり最終選考に残る作者は、常連ぞろい!】

正直、今年は作品の本数が増えた分だけ、ホントに思わず破りたくなる台本も多かったが、しかし、最後まで読むとそれほど、わるくない。最終選考にまで残った作品となると結構。それなりにいい。それに最終選考になると常連の作者名が、残ってる。もちろん、選考段階では、名前は伏せ選ぶけど、残った作品には、やはり、それなりの作者が残ってるねえ。

【画像:09年の発表会でも表彰式の記念写真】

11年の選ばれた佳作5本はこれだ・・。

五本選ぶのは大変!!

とにかく台本部のみんなにまず14本を読んでもらって、なるべく彩りよく5本を並べたい。と言う訳で一応議論した。するとスポーツ物では、「王選手」と相撲の八百長もので「相撲レスラー」!どちらも台本が良くできているが、時期的には「相撲レスラー」の方がタイムリーとか、常連の井口さんは、選んでみたら2本入ってた。なにか少しずつ足りない感じで惜しくも2本外れた。

そして「ほっとけない娘の縁談」が、去年の優勝者小林さんの作だった。はやり優勝や、佳作に選ばれるのは、フロックなんてことはほとんどない。実力だね。

とにかくどんなつまらない台本でも目を皿にして読んでるから、うっかり作品漏れと言うもはないね。
【画像今年の最終選考会の様子!】

これが・・今年の落語台本発表会・メンバー・2011年11月14日 18:00開場:18:30開演:お江戸日本橋亭にて・・

   
作品名 作者 時代分け 演者 一口コメント
「前世」 本田久作 現代物 三遊亭円丈 前世がヤカンだった・・これを円丈がどうやる?
「相撲レスラー」 柿崎洋樹 現代物 三遊亭歌武蔵 相撲ネタと言ったら、歌武蔵くん!これをどう料理するのか楽しみだ。
「恐怖のタクシー」 山田浩康 現代物 夢月亭清麿 自作「バスドライバー」がある清麿くんの得意ジャンルか?
「てるてる坊主」 薗部雄一 時代物 林家正蔵 正雀さんが、やりたがっていた、ややホロリネタ。どうなろ?
「ほっとけない娘の縁談 」 小林由紀 現代物 三遊亭亜郎 去年の優勝者の自信作?亜郎はどう演ずるか?
    <実は予定していた演者が2.3名いたが、みんな仕事で・・少しやや弱くなったかなあ?>

ここでやるからきて~~~~~~ッ!

日 時:平成23年11月14日(月) 
時 間:開場18:00 : 開演 18:30
入場料:当日 2000 円:前売り 1700 円:(全席自由席)
   【予約受付開始は1月前から】
場 所:お江戸日本橋亭( 03-3245-1278):地下鉄三越前下車1分
問合せ:落語協会: TEL03-3833-8563

<<毎年の募集要領はこんな感じ・・2011年・落語台本募集>>

募集要領

【テーマ】 1・・現代物 2・・時代物 どちらか
【作品内容】 寄席でも出来る15分程度の笑いを中心としたモノ。
【原稿】 A4サイズ・・400字詰15枚程度(大体15分程度の分量)
  テープ、ビデオテープ、CD、FD、DVDも可。但しその場合、必ず原稿を2部添付して下さい。
【送付方法】必ず郵送(宅配便可)して下さい。
【詳細は落語協会HPまで】
【応募期間】
  平成23年5月1日~6月末日(必着)
【審査期間】
  平成23年9月、5本の作品を台本部のメンバーで選びます。
  合わせて、出演者を決定します。
【発表】
  (今のところの予定)・・平成23年11月14日(月)・お江戸日本橋亭(夜)
【賞金】
  優勝作品 三十万円
  準優勝作品二十万円
  佳作三本 五万円
【選考委員】
  三遊亭円丈、林家正雀、など他協会所属落語家により審査!!
【原稿の変更について】
  各演者の創意、工夫により、変更、削除などがあります。予めご了承下さい。
【応募先、問い合わせ】
  ほぼこんな感じ。
  なお詳しく正確な情報は社団法人落語協会まで!!!
  〒110-0005 東京都台東区上野1-9-5 
  TEL03-3833-8622 FAX03-3833-8599
  ◎ 落語協会HPも告示中!ちなみに落語協会はここ

もう毎年応募して頂戴!

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