更新日11/02/08

エキジブション「ZABUTON
CUP」の優勝者は、意外や意外の噺家だった!

〜自作落語家たちによる「新作落語王」座布団カップは誰の手に?〜  
      これが「ZABUTON CUP」だ!!

 【頑張れ、新作派!!】
  11年1月23日新作落語家による自作ネタを持ち寄ったてチャンピオンを決める「ザブトンカップ」なる会を立ち上げた。

  このところの大体、どうもお客さんは、笑わなくなって、しかもやっぱ古典落語みたいな雰囲気!それに周りの新作派後輩たちが、どうも元気がない。ぱっとしない。これじゃいかん。

 
今の時代こそ、出来た手の新人に、出来たてホヤホヤの新作が必要なのだ。そこで自作のネタを演じて、それをお客さんが投票してチャンピオンを決める。第1回の「ザブトンカップ」(1月23日:日本橋亭)をやった。
  やってみたら、おもしろい!まあ、よんでみてちょうだい!!

                               

       三遊亭  円 丈

【画像:これがザブトンカップのトロフィーと・・ン百万円入った賞金!?】





1月23日:ZABUTON CUP11は大好評!!
今年中に「ワールド・ざぶとんかっぷ」をやるぞ〜〜っ!


【画像: ザブトンカップの表彰式にてどうなったの?】

を1月23日14人の自作噺家のメンバーは以下の通り!
 <日本橋亭:昼の一部・準決勝出演者・・計 8 名>
 ◎実験落語の雄・・夢月亭清麿       ◎元祖オタク落語・・柳家小ゑん
 ◎アウトドア落語・・・林家彦いち      ◎アクション落語王・・三遊亭白鳥、
 ◎関東女新作噺家・・・川柳つくし      ◎芸協日ノ出の勢い・・春風亭鯉枝
 ◎二つ目新作トップ・・三遊亭天どん    ◎ガーコン大魔王・・川柳川柳
    ・・・以上の中から投票で2名決勝に進出!
 
<日本橋亭:夜の部・準決勝出演者・・計5名>

 ◎落語作って 40 年・・三遊亭円丈     ◎関西の新作の星・・笑福亭たま
 ◎コント風味落語の雄・・春風亭百栄    ◎ミュージカル落語・・三遊亭亜郎
 ◎オタクの中のオタク王・・滝川鯉朝
   ・・・・・投票で5名から1名。審査員より、1名選出し、計4名で決勝戦。

 
<夜の部・決勝戦・・準決勝を勝ち抜いた4人で>
 ◎?????????     ◎??????????
 ◎?????????     ◎??????????

 ◎審査員 ( 塚越孝、高信太郎、大友浩 )
 ◎総合司会者・・・丈ニ、ぬう生        ◎お囃子(田中ふゆ:三遊亭たん丈)
 ◎「ザブトンカップ」仕掛け人・・・円丈    ◎会計係・・夢月亭清麿、用務員・・玉々丈

 ((ザブトン・カップのルール))
◎必ず自作の新作落語に限る・
◎最近10 年以内の自作ネタに限る。
◎持ち時間・・予選、決勝ともに20 分以内。それ以上は失格となる!
もし昼夜どちらかで決定戦に選ばれても、その後仕事のある者は失格し、繰り上がりとなる。忙しい者は優勝できない。
◎出演順はくじ引きでその順番を決める。

(投票のルール)
◎昼は 8 人から 3 人に丸をつけ。夜は 5 人の中から 2 人に丸をつけます。
◎昼 2 人、夜 1 人を選出し、そしてもう一人を審査員で1人を選出し、計 4 人が決勝に進む。

・審査員 ( 塚越孝、高信太郎、大友浩 ) で更に別枠でもう一人を選出する。
あなたの一票でチャンプ決まる「 ZABUTON CUP11 」・・フジポッド配信決定!

【ZABUTON CUP昼の部順番】

 このお客さん

 この大きなイベントにしては、客が薄い・・。宣伝期間が短かったことも影響した。60名ほど・・少ない。でも来た人は、良く笑って、面白いと思った芸人を投票できて満足顔だった。

準決勝開幕トーク・
 丈ニ、ぬう生司会
オープニング、くじ引きをして出だ順番に上がる。ところがそのオープニングに川柳兄がまだ来ず!しかも誰もそれを問題にせず。来たトコに上がってもらう!
1 ・白鳥
・・「新婚妄想行進曲」

 もこの日は、殆ど裏方仕事で手いっぱい。もう仲間のネタを聴いてる聴いてるヒマが全然ない。ごめん!!

2 ・彦いち
  ・・・「神々の唄」

最近作ったスーザン・ボイ子さんのネタ。彦いちくんは、この後、仕事に行って戻ってこられない。・・だからもし入賞しても出られないので失格になる。しかし、それは内緒にして投票を行う。このネタは、このところ良くやってるネタ。

3 ・小ゑん
・・「秋葉二階ぞめき・序」

 楽屋にも良く笑い声聞こえていた・・・。後半ややおちたか・・。

4 ・鯉枝
・・・「自動車教習所」

寡黙でボツ、ボツと喋るキャラ!このキャラが強烈だ。まあ、ウケたね。実は彼には今日初めて合う。楽屋で全く話さすもくもくとタバコを吸ってた。フジTVの音声さんかと思ったら、彼が、鯉枝くんだった。 
5 ・清麿
・・・「噺家放浪記」
 清麿くんには、この会の会計をお願いした。ネタやっぱ聴いてない。すんません。
仲入り

6 ・天どん
    ・・・「遺言を」
この辺から、川柳さんの途中まで、楽屋にいなかった。なにしろ、仕掛け人は忙しいのが・・。
7 ・つくし
 ・・「健康診断に行こう」
どうだったのかねえ・聴いてない。
8 ・川柳・・・「笑話音曲噺」

笑話と言うは「昭和」のことなんだね。「昭和歌謡史」みたいなネタだね。まあ、早い噺が、「ガーコン」をやらない「ガーコン」とも言えるね。この頃、新ネタをやる時は堂々とカンペを読み上げるからね。しかし、円丈だって、良く忘れる。他人のことは言えないね。

投票・・・楽屋で急いで集計 【そして投票結果は?】
発表!!!  なんと準決勝の昼の部の1位は鯉枝くん!
  だれだ!その鯉枝って????
  2位白鳥、
  3位小ゑん
    ・・・なんと準決勝の昼の部トップは、鯉枝くんだった。

【ZABUTON CUP夜の部順番】

 このお客さん

 この大きなイベントにしては、客が薄い・・。宣伝期間が短かったことも影響したね。60名ほど。やや少ない。でも来た人は、良く笑って、面白いと思った芸人を投票できて、満足顔だった。

準決勝開幕トーク・・・
  丈ニ、ぬう生司会
オープニング、今度は5人の中から一人が決勝!もう一人は、昼夜の中から審査員推薦枠で一人が決勝に!
1 ・百栄
 ・・・「今時の作文」

 とにかく、この日は、殆ど裏方仕事で手いっぱい。もう仲間のネタを聴いてる聴いてるヒマが全然ない。

2 ・亜郎
  ・・・「ひばり情話」

最近作ったスーザン・ボイ子さんのネタ。彦いちくんは、この後、仕事に行って戻ってこられない。・・だからもし入賞しても出られないので失格になる。しかし、それは内緒にして投票を行う。このネタは、このところ良くやってるネタ。

3 ・たま
・・「あこがれの人間国宝」

 たまくんの得意ネタだ。なかなか受けていたね。

4 ・鯉朝
・・・「街角のあの娘」

 不二家の前に置いてあるぺこちゃん人形が主役のお噺。オタクの鯉朝くんが、光る一席だね。 
5 ・円丈
・・「幽霊物件コレクター」
 これは、そんなにはやらないが、そこそこはうける。やや、ハードなネタかなあ。
投票と集計 夜の部・・投票結果・・1位たま2位円丈・・
審査員推薦・・柳家小ゑん 決勝進出者、鯉枝、白鳥、たま、小ゑん
  仲 入 り

   <<これより決勝・・・鯉枝、白鳥、たま、小ゑんの4名>>
決勝1 ・白鳥
 ・・・・「ギンギンラエックス」
去年、協会台本募集を中からネタにしたのを、完全に切り離してたのこがこの「ギンギラエックス」だけど・・、まあ、よく受けていた・・。
決勝2 ・小ゑん
 ・・・・「鉄の男」
これも良くウケていた。得意の鉄道オタクのネタ・・。
決勝3 ・たま
  ・・・・「三味線アり」

「着信アリ」みたいな「三味線アリ」、途中で三味線が入ったりする意欲作!!こう言う決選では、自分の意欲作を掛けるか、いつもの得意モノでいくのか?これは難しいねえ。

決勝4 ・鯉枝
 ・・・「ジスイズアペン」
英語の授業の先生と生徒の噺。まあ、あのキャラで・・ウケル!


 決勝も・・・なんとまたまた鯉枝が一位で優勝!!
 大体、こう言う決勝になった時、割とキャラクターで勝ち上がって来た鯉枝くんタイプの芸人は、2度目には飽きられて、票が落ちると思ったらなんと決勝でも鯉枝くんが、一番の票を集めて優勝した。
  鯉枝クンには、キャラだけじゃない、もっと大きな何かを持っているのじゃないだろうか?これからどんなタイプの噺家になるのかは、誰にも予想出来ないじゃないのか?
  そして準優勝がたまクン。これ弟子の玉々丈!お前なんか「たま」が二つもついてるの。ノミネートもされなかった。しっかりせんかい。
  ◎優勝・・春風亭鯉枝
  ◎準優勝・・松福亭たま 
【画像:結果発表するぬう生、丈ニ・・なんと決勝もトップは、鯉枝くんだった】

 

【ザブトン・カップの優勝者は、誰も予想できなかった】

【彼こそ・・初代ザブトンカップ・チャンピオン
          ・・・・・春風亭鯉枝(こいし)だ 】


この古典落語の大御所みたいなフラをした彼が、とんでもないすっとぼけキャラの全てをぶっちぎって、チャンピオンになった。鯉枝くん。
  彼は、芸術協会で所属が全然違う。でも芸協の噺家に「今だれが、芸協で面白いの?」と聞くと大体「鯉枝!」と言う返事が返って来るので、とにかく彼を呼ぼうと出てもらうことにした。

  円丈が知らないぐらいだからお客さんだって、仲間だって、知らない人が多い筈だ。どんな噺でどんな芸をする人なの?

  それはぜひ君が確かめてほしい。一方、準優勝のたまくんは、この2.3年前あたりからボツボツ上京して、話題になっていた。

 【彼こそ、準優勝・・松福亭たま】

 そして準優勝は、松福亭たまくん。あの新作の鬼・松福亭福笑さんのお弟子さんなのだ。

  噺家では珍しく国立の京大卒だ!でも知能指数とギャクを作る能力はあまり関係ない。普通以上の知能があれば十分だ。それより、どれだけ自分の視点を持つか、どれだけ独自の感性を持ってるかが、大切なんだ。

  その点、このたまくん!たまオリジナルの感性に満ち溢れている。「円丈いじりネタ」なんかやるといじられてる円丈も笑ってしまう。ぜひ今後もすくすく伸びてって欲しい。

 それにしても少し情けないのが、落語協会の新作派の若手だ。正直精彩が全然ない。
  全く何をしてるんだ?バカタレ!正直、情けない。SWA以下の若手が、殆ど育ってない。おめえら、自分で育てよ!ホントにもう・・。



 ・・・そして円丈が、受付係特別賞を受賞!!

 このザブトンカップを企画して、良く「円丈さんもこのかっぷの優勝を狙ってるでしょう?」と言われたが、今回はとんでもない。もう仕掛け人円丈にはやることがあり過ぎて、とても優勝を狙うなんて・・。

  第一円丈が自分で作った「ザブトンカップ」を自分が優勝したらバカみたいなもんだから、とにかく若手にとって欲しい。

  今回、夜の部で円丈が出て2位だった。そこで審査員が、「じゃ円丈さんを決勝に」というから慌てて辞退した。とても決勝にでる体力とネタがなかった。
  この「ザブトンカップ」次回はいよいよ本格的なザブトンカップがスタートする予定だ。激しいバトルにしたい。

  出来れば秋に関西で「関西ブロック決勝ザブトンカップ」をして東京では「」関東ブロック決勝ザブトンカップ」を行って、東西各3名ずつで「ワールド・ザブトンカップ」を行う。今度は、もっと面白い噺家を探してくる。レベルの高いザブトンカップにしたい。円丈だって黙ってない。

【画像:受付をしてた伊藤さん内堀さん須田さんが、結構面白かったのでと・・円丈に受付係特別賞を受賞した】


  ◎次回は「WORLD ZABUTON CUP」(ワールド・ザブトン・カップ)を行うぞ!!



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