落語ちゃん 2004年1月正月特集!

【稲田センセーは平成16年正月特別興行3日間を見たのだ1】

最近、髪を染めた。失恋のせいか?  平成16年になって円丈稲田の落語ウオッチャーはやめた。そして今回から新たに「稲田センセーは見た!」の新企画になった。とにかくイナダセンセーが見たのだ。どう見たのか?それは読めば分かるのだ。イナダセンセーは、いつも見てござるぞ!  円 丈

  


 


夏休み特別企画回予告!!
 

 平成16年正月2〜4日 プーク恒例:お正月特集

 2004年正月2月〜4日17:30開演】

【初日だよ】

「初日(2日)・・久々の百人」」
【出演者が熱演し過ぎてハネが10時!】

 初日、二日目は、新作派大集合の顔見世、三日目は「らくごちゃん」若手公演。コンスタンスな笑いを提供する新春らしい初日、二日目、新しい笑い創造をめざす意欲的な三日目、それぞれの色あいを見せた三日間。 (稲田)
 
いやあ、お客さんが入ったね。今年一番の入り。客が多いと直ぐ熱演するのが、芸人の悪い癖で。6時半に始まって終わってなんと夜の10時10分前!ホントみんな芸が好きだねえ。それに誰に聞いても3日間の中で内容的にも笑いも一番の日だった。よかった!よかった。(円丈)
【楽屋の時計はもう10時】


 

 初日・笑門来福大会
    1月2日 17:0
0開場 17:30開演 
【解説、寸評ともに稲田センセー】
桂 ゆう生

「どつちの町でショー」
過疎の村がテレビの町対決番組に出場することに。なんとか勝って村の知名度を高めたい村の指導者たちはディレクターを接待したり、あの手この手の作戦に出る。
  ストリーはきっちり出来ているし、過剰なナンセンスもご愛嬌。あとは思い切って、やることだ。

三遊亭小田原丈

「任侠の面接」
関西暴力団の東京の出先、組員が集まらないため、アルバイトニュースで募集。応募してきた女子高生をコテコテの関西やくざが面接をする。 ※ナンセンスネタ。もっとギャグが作れそうだけど、ちぐはぐさの面白味で十分な笑いをとる。
神 田 茜 「あの頃の夢」
宝くじで 2億円当たった夫婦。妻はそのため豹変。夫は間違ってスボンを洗濯し宝くじをボロボロにしてしまい賞金が受け取れなくなったと嘘を言う。それから数十年後…。 ※ようは「芝浜」なんだけど。この夫婦のリアリティが茜さんの独断場。くじの当たりが、2万、20万、200万、2億で、それぞれの反応ぶり、宝くじの賞金が受け取れないと知った妻の落胆、落胆のあまり出る科白「仲良くしましょうね」の説得力の凄さは極め付きだ。

柳家 小ゑん

「長い夜」
天と大地が人間の進化をウォッチング、夜の盛り場をのぞき見る。※これは得意ネタ。安定した笑い。
林家 しん平 「急性アルコール中毒体験記」
元旦に急性アルコール中毒になった実体験を語る。 ※もう凄過ぎる。自分の身に起きた実際を、主観客観虚実おりまぜて、笑いだくさん、見事に語る。
柳家 喬太郎

「怪談のりうつり」
  窓際族サラリーマンは会社の同僚を執拗に飲みに誘う。誰も友達がいない。男は同僚に、彼のガンモドキにまつわるエピソードを語るが、同僚は気味悪がって帰ってしまう。男はガンモドキの新興宗教に入る。翌日、ガンモドキを窓の外に捨てたOLを見た男は、ガンモドキを追って窓の外へジャンプする。
「応用落語」の時、「怪談のりうつり」のタイトルで口演したもの。久々に聞いた。ネチョネチョした窓際男の、気味悪さと哀れをうまく表現。

   仲入り  
三遊亭 歌之助  「坂本竜馬伝」
坂本竜馬を語るように見せて、それにまつわるキーワードから綴る漫談。※お約束の話で、爆笑。
三遊亭 円 丈

 「横松和平」
売れない夫婦漫才がレポーターに転職。世の哀切をレポートする。※ご存じ。しみじみと、そしておかしき一席。

【円丈寸評】

 
この日、4軒目で少し疲れていたね。この日の「横松和平」、少しつかえて、反省、反省!

 

 中日・この日も百人の大入り
    1月3日 17:0
0開場 17:30開演 
【解説、寸評ともに稲田センセー】
 三遊亭 かぬう 「買いもの依存症」
買いもの依存症のOLがペットショップへ行く。※新作を作れる前座の最右翼。実際の社会問題を素材にした一席で、キラリと光る。
 三遊亭 らん丈 「新明解国語辞典」
国語辞典の不思議な表記をる。※3年連続同じネタ。客が変わっているからいいってもんじゃない。
 林 家 彦いち 「ワン・インチ・パンチ」
「中国武術体験談」をもとに綴る武術漫談。※話を練って整理し、面白く聞かせている。

 無月亭 清 麿

「寿限無の仇討ち」
やくざが兄貴分に子供の銘々を頼むが、落語好きの兄貴分に「寿限無 …」の長い名前をつけられてしまう。父親は出入で死に、数年後…。※二十数年前のネタ。噺よりマクラの「寿限無」薀蓄が面白かった。
 ガッポリ建設  おもしろコント
 三遊亭 白 鳥  「時そば」
古典落語「時そば」を白鳥流に語る。 ※コメントは控えます。
 仲入り  休  憩
 林 家 たい平  「落語ネズニーランド」
落語協会が小さんの指示のもと、根津に「ディズニーランド」を模した「落語ネズニーランド」を作る。 ※ディズニーパロディを物真似で綴る。ミッキーマウスのパレードだと思ったら、三亀松の新内流しだったり。こら、面白い。
 春風亭 昇太

 「花粉寿司」
花粉症の寿司屋の話。※ちょっときたない噺だけど、昇太さん大熱演。

【円丈寸評】

こ3日目は出なかったが、この日は計5軒掛け持ち、一軒は横浜の賑わい座。正直疲れたね。
時間があればよったけど、時間がなかった。残念!

 

正月楽日・・らくごちゃん
    1月4日 17:00開場 17:30開演 
【どんな時でもリハだけはシッカリします】
これは去年の暮れにこの日のリハをした。大体、リハの出来が悪いと逆にシッカリネタを変更したりするので反対に当日、良かったりする。この日は、リハが良かったので逆に心配!(円丈)
【解説、寸評ともに稲田センセー】
 賑やかにオープニング! ワイワイ
 快楽亭ブラC 「宇宙人がやって来た」 宇宙人がやって来る。※古典の口調になるとスムーズに話せるのは何故? 話をちゃんと覚えているから、今回はマル!
 川 柳  つくし  「数字に強くなろう」数字に弱い女性が、昔の数学の先生を訪ね、数字に強くなろうと奮闘。※数字なら数字にもつとこだわってネタを作らねば。沖縄言葉の先生とか、はずれたところで笑いをとろうとするから、何もかもが中途半端になつちゃう。 落 語 
 三遊亭  福楽  「出会い系」 独自の語りで聞かせる福楽ワールド。※円楽党より参加。独自の世界観。自分の世界で突っ走るのもいいが、これを機に他の新作派の影響をもっと受けるべき。 落 語 

  桂   花 丸

 落 語
 古今亭 錦之輔  落 語
 三遊亭 円丈  「笑わない寄席」※今回は超内輪ネタ。内輪ネタなのに、このボルテージの高さといったら…。 落 語
 仲入り  休  憩
 春風亭 昇輔  「ブードーの呪い」いじめにあっている子供が、ブードーの呪いで復讐をするが …。※「初天神」を思わせるマセ子供と変な異人、古典的シチュエーションでナンセンスな展開をうまく聞かせる。 落 語
小らくごちゃん
5分間落語
司会春風亭昇輔
【 桂 花 丸 】 人気お笑いの老後を描く・奇抜!もう少し人物を演じわけられるともっと面白くなる。あとは力いっぱいやること
【三遊亭天どん】不便道を説く・・天どんの我が道を行く的な語りがいい
【古今亭錦之輔】「魔法使いゼリー」(女装で)・装しても気持ち悪いだけ。今回は話に覇気がなかった
【栄輔 代演三遊亭かぬう】 着流し漫才師の噺  一番まとまりがあった
稲田先生の寸評!

 話を一つに集中させることは難しいが、それぞれよく演じていた。次回というより、こうした経験を次の創作に活かして欲しい。

【円丈寸評】

正月忙しい最中にこの日の自分のネタ。もうそれだけで精一杯になり、他を聞く余裕がなくなった。しかしこの小らくごちゃんは、相変わらず評判が良い。次回は円丈も乱入だぞ!若手たちよ、覚悟しろ!


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