落語21・・2002年9月以降〜!

最近、髪を染めた。失恋のせいか?
稲田和浩先生

 毎月、落語21を見つづける稲田先生。時々見つづける円丈。なんせ、出演者も兼ねてるから。自分のネタだけで精一杯。

  更にホントのことを言えば、もう少し厳しい評論の時もあるが、そこは少しHPでは控えている時もある。評論するのもなかなか大変なのだ!    円 丈


   【メニュ−】
◎2003年正月興行
◎12月12月評論

◎02年11月の評論
◎02年9月の評論 
◎02年10月の評論

        どれを?


マウス訳ないっす円丈 

    



2003年正月特集3日間


12月10日例会・・・ここ2ヶ月かなり薄かったが、今回少し増えたね。いかったね。

2003年正月3日間!!!!!!!!の巻

 【正月恒例3日間(2〜4日)】

  【差し入れのあった3日間】

  楽屋にうれしいのは、みんなで食べられる差し入れだね。正月初日(2日)の日は、以前応用落語でお世話になった文芸座の永田さんが、手巻き寿司の差し入れ。みんな、おいしかったが、シイタケの手巻き。これが意外によかったね。

こら、そんなことはどうでもいいんだよ。それより、会の中身はどうだったんだ。そうだね。それは下に書いてある。今回は2.3日は稲田氏が書いて、4日は円丈が書いた。チョイ手抜く気味だけど読んで見て!


【これがおいしい差し入れ!永田さん、ありがとう

【これが初日1月2日のネタだよ〜〜〜ん】

正月初日 出演者
三遊亭かぬう
「おやじフェスタ」
古今亭錦之輔 「超コンビニ」
桂花丸

「黄昏キャバクラ」

コント ガッポリ建設

「クリスマス・ゴジラ」

 中入り  
 
三遊亭円丈 「ランゴランゴ」
夢月亭清麿 「マサコの皿」
三遊亭白鳥 「ナース・コール」
林家彦いち 「陰陽師VS中国拳法」




三遊亭かぬう「おやじフェスタ」
リストラにあったお父さんたちが重い足をひきずりながらむかうのは東京ドーム。リストラお父さんを励ますため(再就職斡旋を含めた)さまざまなイベントが政府の企画で行われている。ダフ屋の親分と連れ立ったお父さんは、会場で自分をリストラした人事部長と会う。
稲田氏:切実なネタでよく作ってあると思います。願わくばあまり暗くならないためにも、ダフ屋のオヤジをもっと明るい狂言まわしにするとか、一考してみてください。


桂花丸「黄昏キャバクラ」
経営不振の老人ホーム。ボケ老人の介護に疲れた職員が辞めたいと言うのを遺留されるが、今度は経営者があまりの経営不振に辞めたいと言い出す。苦肉の策で思いついた、おばあさんたちによるキャバクラの経営をはじめるが。
稲田氏:発想と展開は無理があり過ぎるけど、花丸さんの明るさでうまく聞かせていました。色々なチャレンジに期待です。


古今亭錦之輔「超コンビニ」
友人の経営するコンビニを訪ねる男。そのコンビニは山奥の一軒屋で怪しい品物であふれかえっていた。
稲田氏:お得意のマニアック超ナンセンスもの炸裂です。このところ、やや暴走気味? 


ガッポリ建設 コント こちらも超ナンセンスコント。
稲田氏;コメントなし
円丈:かなり張り切っていたが、やり難そう。ややそれてた。ハリキリ過ぎか?頑張れ、ガッポリ。

【でもこれからはガッポリ時代だ!どういう時代?】

夢月亭清麿「マサコの皿」
人間国宝の陶芸家の焼いた、最後のこだわりの皿をめぐってのお話。
稲田氏:話題のボブサップを登場させたり、清麿流のお遊びで笑わせました。
円丈:残念ながら聞けなかった。


三遊亭円丈「ランゴランゴ」
余興に落語家を呼びたいと寄席の支配人を訪ねた男、ギャラをねぎったばかりに紹介されたのが、出稼ぎ外人の前座。さらにはその師匠まで現われて。
稲田氏:円丈流ギャグパワー炸裂。どんな時にも爆笑をめざす姿勢には頭が下がる。
円丈:実はここでやるのが5席目、やや疲れ気味!


林家彦いち「陰陽師VS中国拳法」
作家の夢枕獏に誘われて、中国拳法の一日体験セミナーへ行った時の体験ルポ。
稲田氏:いやー、おかしかった。インチキっぽい中国拳法の先生の一言一言がさもありなんの説得力があって。このところ、こういう漫談に彦いちさんは冴えまくってますね。
円丈:久しぶりに彦いちくんのを聞いたが結構受けてた。よかった、良かった。

三遊亭白鳥「ナースコール」
破天荒な新米看護婦のおりなす爆笑落語。
稲田し:白鳥さんの十八番ネタといっていい作品で、今日も客席を爆笑に巻き込む。作家の夢枕獏に誘われて、中国拳法の一日体験セミナーへ行った時の体験ルポ。
円丈:もう安定してて安心して聞ける。師匠としてうれしい!



【これが初日1月3日のネタだよ〜〜〜ん】

中日(1月3日) 出演者
快楽亭ブラ談次 「前座日記」
三遊亭天どん 「帰って来たスーパースター」
川柳つくし

「会社へ行こう」(吉河悟史・原案)

林家しん平

「もったいないお化け」

 中入り  
 
桂米助 「野球あれこれ」
柳家喬太郎 「樽の中」
柳家小ゑん 「ナース・コール」
三遊亭小田原丈 「公家でおじゃる」




快楽亭ブラ談次「前座日記」
立川流前座の悲惨な生活ぶりを綴る漫談ネタ。 ※ブラ談次さんは自分を客観的に語ることが出来るのがよい点であり、一方で欠点でもあると思います。この手のネタをやるなら一度徹底的に自分を貶めて語ってみることも必要なのでは。テレビのやらせ番組出演の裏話はおもしろかった。
稲田氏:切実なネタでよく作ってあると思います。願わくばあまり暗くならないためにも、ダフ屋のオヤジをもっと明るい狂言まわしにするとか、一考してみてください。



三遊亭天どん「帰って来たスーパースター」
旅先で死んだと報じられていたロック歌手が帰って来た。プロダクションは追悼CDでボロ儲けしていたため、彼の死を隠匿することに。
稲田氏:天どんさんの代表作の一つでしょう。よく出来てますね。頑張って大事にしていってください。



川柳つくし「会社へ行こう」(吉河悟史・原案)
ある企業が業績アップと設備費削減のため、会社の学校化を図る。営業マンに制服、社員食堂を給食に、社員による掃除当番、それがだんだんエスカレートしてゆき。
稲田氏:つくしさんのネタでは受けるネタなのに、やや覇気がなくそれてました。ギャグの羅列でなく、メリハリをつけて。もう少し頑張りましょう。


林家しん平「もったいないお化け」
もったいないお化けにまつわる話。
稲田氏:マクラで語る自主映画のエキサイティングな話ぶりに圧倒されました。


桂米助「メジャー・リーグ」
【あらすじ】 長嶋茂雄のまぬけエピソードを中心に、野球にまつわるおもしろ話。
稲田氏:安定的な笑いをとって頂きましたが、ややエピソードが古い感もいなめません。ある企業が業績アップと設備費削減のため、会社の学校化を図る。営業マンに制服、社員食堂を給食に、社員による掃除当番、それがだんだんエスカレートしてゆき。

【米さん、しばらくお懐かしい・・・(円丈)】


柳家喬太郎「針医堀田と緻密なヘアー」
お得意の言葉のパズルチックなネタです。
稲田氏:こういう喬太郎流お遊びは、アタシは好きです。


柳家小ゑん「樽の中」
若い嫁と姑のおりなす心あたたまる話。
稲田氏:小ゑんさんの得意ネタ。昭和の頃の匂いを残す雰囲気がほのぼのとした笑いを誘いますね。


三遊亭小田原丈「公家でおじゃる」
公家を飼うことが小学生の間で流行。そこへUFOに乗った公家星人が現われて。
稲田氏:これも小田原丈得意ネタ。うまく客を引き込み、そこそこの笑いはとってました。でも、もう少し公家のディテールに凝って噺を深く聞かせて欲しいな。 三日目は都合で来られませんでした。 以上です。

【稲田氏総評】
  お正月はそれぞれが得意ネタで勝負。面白さという点では◎。若手にもう少し頑張りが欲しいところですが。
 円丈:全く全く若手ニ奮起して欲しい。正直、食ってやろうと言う野心も野望もなさ過ぎるな。


【これが千秋楽(1月4日)のネタだよ〜〜〜ん】

正月楽日(1月4日・土) 出演者
快楽亭ブラッC 「無学者・宇宙論」
春風亭昇輔

「実録アンパンマン

神田茜

「おばさん誕生」

立川談之助

「談志50周年」

 中入り  
 
川柳川柳 「ガーコン」
林家たい平 「SIBAHAMA」
三遊亭円丈 「ランボー怒りの脱出」


【千秋楽の評】

快楽亭ブラッC 「無学者・宇宙論」
円丈:きいてません。かれには妙なフラがあり、期待している。ごく一部にこれを面白がるファンがいるけど。それが果たして彼の成長に。プラスかマイナスか?う〜〜〜〜ん。難しい!

 

春風亭昇輔「実録アンパンマン」
円丈:ハッキリいってこの日にネタはペケ!次回はこの作品の2段階レベルアップしたネタをやって欲しい。良いものを持ってるだけにとても残念!


神田茜「おばさん誕生」
円丈:ホントに久しぶりに彼女の講談を聞いたが、無駄に年を取らなかった。いい味が出てた。さすが茜ちゃんだ!

【茜ちゃんもやや年を取ってネタもおばさん。いいねえ】


立川談之助「談志50周年」
円丈:いつもの立川流のテーマでなかなか安定して良かったけど・・・。正直、今なら脱北者とか、拉致とか、彼の得意の北朝鮮ネタが聞きたかったのが正直なところだね。


川柳川柳「ガーコン」
円丈:どうも川柳兄貴の「ガーコン」が最近「正調ガーコン」になってやや八方破れのガーコンになっていない。やや、寂しい。


林家たい平「」SHIBAHAMA」
円丈:お世辞も皮肉も抜いて、たい平くんの高座は勉強になる。どうも円丈に足りないなにかをたい平くんが持っている。なんとか芸を盗んでやろうと思うが、でもそう簡単にぬすめるほど彼の高座は、単純ではない。でも盗みたい!たい平くん、盗ませて〜〜〜っ。


三遊亭円丈「ランボー怒りの脱出」
円丈:まあ、なんとか客を誤魔化してねじ伏せたと言うところだろうか。でも冷や汗もんだった。最近の客は強い!さらなるパワー・アップしないとまずいなあ。

 



【次回大予告!3月10日(火)
今年から隔月(奇数月)の例会になりました。その他、年に2.3回スペシャル・バージョンの落語21を行います。

 次回3月落語21だよ!プークに集合  

3月11日(火)・・18時開場18:50開演

3月だよ 出演者
・・・・・・・・・・ 「?????」
・・・・・・・・・ 「?????」
・・・・・・・・・・ 「?????」
・・・・・・・・・・ 「?????」
 中入り
・・・・・・・・・ 「?????」
・・・・・・・・・ 「?????」
出演者未定、分かり次第!更新します。

 

(上記出演順には変更の場合がございます)


【今年から毎月第2火曜日はプークの日】

【場 所 】 プ−ク人形劇場 新宿南口より徒歩5分
        
渋谷区代々木2- 3
【日 時 】  18:30開場 18:50開演
【入場料 】  前売り(電話予約・チラシ・ハガキ持参)2500円
         当 日   2200円
【問い合わせ】
       ◎プ−ク人形劇場   3379-0234
 (注)   かわら版への問い合わせは前回で終了しました


【電話予約】 東京かわら版佐藤 03-3861-1817
(夜・土日は留守番電話。お名前・日時・枚数・ご連絡先を!)

【メール予約】 
rakugo@nasa-inc.co.jpここです
        (お名前・日時・枚数・ご連絡先を記入ください)








落語21 呪われた12月の巻

 【12月10日(火)18:50開演(開場18:30)】

  【今月の一言】

  私(円丈)は、ここ2ヶ月出演していない。この日は昼滋賀県の仕事だが、なんとか出られると清麿師に連絡したのに。スッカリ忘れて円丈は休みになってしまった。しかしこの日の出演者をしっかり聞いた。稲田センセー、今月は任せなさい。


【これが今月のネタ帳!新作でもチャンと書く


【これが12月のネタだよ〜〜〜ん】

12月年の瀬特集 出演者
春風亭小町
「秘密会議」
川柳つくし 「同窓会」作稲田和浩    
三遊亭亜郎(あろー改め)

「パールハーバー」

林家たい平

「クリスマス・ゴジラ」

 中入り  
 
夢月亭清麿 「下北沢無情
柳家喬太郎 「人妻販売員」

【写真撮影:東孝彦氏】

 

春風亭小町「秘密会議」

【あらすじ】
  ある企業で秘密会議が行われる。その会議は、出席者が自分の秘密を語らなければならないというものだ。不倫や不正経理など社員たちは秘密を語り、最後の男は自分は秘密会議の内容を調べにきた他社のスパイだという秘密まで話してしまう。
【稲田評】
 正直、さっぱりわかりません。子供の作った漫画みたいなところもあれば、もっとシュールなものを描いているようなところもありで…。むしろ作品よりも演じ方にも問題ありです。彼女の場合、もっと先輩の意見に耳を傾ける心を持つことと、覇気のある演じ方に務めることが肝心でしょう。
【円丈一言コメント】
 う〜〜〜ん、会議で社員が順に発言してしていくだけの構成。面白くはない。しかも高座に愛嬌もない。・・だがこの小町くん、ドカンと化けそうな将来性を感じたね。


川柳つくし「同窓会」(作・稲田和浩)

【あらすじ】
  同窓会に出席する普通のOL、かつての友達が社会的地位の高い男と結婚していたり、キャリアウーマンとして活躍しているのを聞いて、心おだやかではない。
【稲田評】
 拙作につきコメントは控えます。
【円丈一言コメント】
 ひさしぶりに客席の2Fで聞いたけど「また、こんなんかよ!」
5分で横になってしまった。正直、足りない。ストーリーもたりない。つくしクン、確実に良くなってる。しかしその度合いが遅い。もう結婚適齢期の女のテーマから少し離れたら、どうなんだろう。正直、期待してただけにやや落胆!


三遊亭亜郎(二ツ目昇進あろー改め亜郎)

【あらすじ】
  映画「パールハーバー」を亜郎流に語り聞かせる。 昨年、この会でネタおろし。
【稲田評】
 「レ・ミゼラブル」オーディション合格おめでとうございます同窓会に出席する普通のOL、かつての友達が社会的地位の高い男と結婚していたり、キャリアウーマンとして活躍しているのを聞いて、心おだやかではない。
【円丈一言コメント】
 少しこの時間、楽屋にいてラスト部分しか聞けなかった。亜郎は、底抜けの明るさが売りなのだが、それがそれるとタダうるさいだけの芸人になってしまう。この日の高座もタダうるさかった。ただ亜郎にいつも思うことそれは客に対する愛があるのか?


夢月亭清麿「下北沢無情」

【あらすじ】
  所は小劇場演劇のメッカ下北沢。女優の卵相手に芝居の真似が出来る店があるという。その日の客はイメクラと間違えたセクハラを強要する客、つづいてやって来たのは「瞼の母」をやりたいという大衆演劇を気取った客。男は自分がかつて影響を受けた北千住寿劇場の話を女優の卵に語り出す。
【稲田評】
  清麿流大衆演劇薀蓄ワールドとしてはいいんでしょうが、下北沢と大衆演劇の接点といえば、かつて梅沢富美男が篠原演芸場を離れた時に、東京の大舞台として本多劇場に進出したとか、大衆演劇をモチーフにしたテレビドラマの舞台にスズナリを使ったことがあるとか、そういう小ネタも欲しかったような。というか、今ひとつ話にのれないのが、大衆演劇と下北沢の接点の説得力のなさのような気がします。
【円丈一言コメント】
 正最これも後半しか聞いてなかった。なかなか堂々と演じていた・・ただ最近の清麿師匠のテーマが過去のものが目立つ。もっと今の時代の作品を作って、チャンと笑いで勝負して欲しいなあ。

 


林家たい平「クリスマス・ゴジラ」

【あらすじ】
  師走だというのに、アジアンキャバクラに通いつめるお父さん。お父さんには目的があった。ゴジラに会いたいという子供の夢をかなえるため、1ケ月キャバクラ通いをしたら、呼び込みの男が着ているゴジラの着ぐるみを貸してもらえる約束をとりつけたのだ。

  約束の日、12月24日、お父さんがキャバクラへ行くと、前日までゴジラの着ぐるみの呼び込みの男がサンタクロース姿で立っていた。

【サゲ間際でテンションがあがるたい平師匠!】
【稲田評】
 たい平さんの凄いのは、事件や季節のネタを一早く新作にしてしまうことでしょう。未完成や無理矢理感は問題でない。そして、瑣末なギャグを含めて笑いだくさんに聞かせる器量も十分にあります。 ●朝のワイドショーの占い番組に着目。よく当たる占い師を起用したために、占い師の言う通りに世の中が動き出し…。
【円丈一言コメント】
 いいねえ、いいねえ!プロだね。芸人だね。すばらしい!そしてたい平くんには客の愛がある。亜郎見習いなさい!


柳家喬太郎「人妻販売員」

【あらすじ】
  スーパーで働く40代の男、最近派遣でやって来た女性に一目惚れ。やっとのこと、ランチに誘う。人妻だが夫と別居している話などを聞き出した男は、その夜の忘年会に賭ける。忘年会には、大阪支社の部長が子供連れで参加して来た。
【稲田評】
 ※喬太郎さんのいたずら者心炸裂。大筋は二つで、人妻に淡い恋心を抱いた男の話と、人妻の意外な(無理矢理作った)正体の面白さ。久々に小利口でない喬太郎さんが見られて面白かった。
【円丈一言コメント】
 いいねえ、いいねえ!プロだね。芸人だね。もうたい平くんと同じ感想だけど。この2人が抜けてた。笑わせ方と演じ方を知っている。

 



11月12日例会・・・ここ2ヶ月かなり薄かったが、今回少し増えたね。いかったね。

 落語21!呪われた11月の巻

  【11月12日(火)18:50開演(開場18:30)】

  【今月の一言】

  中身は濃いのにお客さんは薄い。 しかし、ここまで薄いと問題でしょう。 外向きの発信が弱いのと、安定感がないのが原因? 私にはよくわからんのです。そのへんが。

【あれ、馬風師匠!あっ、談生くんか・・・

【これが11月のネタだよ〜〜〜ん】

11月晩秋特集 出演者
三遊亭かぬう
「寄席グラディエーター」
三遊亭天どん 落語「朝の占い」    
春風亭昇輔

「アボガドの妖精」

林家彦いち

「お父さんのアンケート

 中入り  
 
立川談生 「女乞食」
三遊亭小田原丈 「SMの世界」

【写真撮影:東孝彦氏】

 

二ツ目昇進寸前の・・・・・
    三遊亭かぬう「寄席グラデイエーター」

【あらすじ】
  近未来。街は失業者であふれ、落語家志願者がやたらと増え、前座の数が7000人を超えた。ある席亭が映画「グラディエーター」にヒントを得て、寄席をコロシアムに改造、前座による生死を掛けた格闘を行うことに。負けた前座は廃業、買ったら割りの大幅アップに、前座たちは生死を賭けた戦いに挑む。寄席コロシアムは連日大満員。落語は見向きもされず、ついには真打ち幹部によるマッチも行われる。
【稲田評】
 ※かぬうさん頑張ってますね。意欲的な挑戦に期待は大です。
【円丈一言コメント】
 このネタは、ネタ作りの時に持ってきた・・・。基本的に行けるネタです!!


それ行け!
  三遊亭天どん「朝の占い」

【あらすじ】
  ●朝のワイドショーの占い番組に着目。よく当たる占い師を起用したために、占い師の言う通りに世の中が動き出し…。
【稲田評】
 ※着眼点と物語の運びの上手さはいいですね。テレビ局のプロデューサーがカーディガンを首にまいてたりとか、突発的なギャグも面白い。後半の占いが現実になるところは、もっとグチャグチャにしてもいいのかもしれませんね。
【円丈一言コメント】
 正最近やっと芸に気付き始めたね。もう少し時間はかかるけど。期待してる。


いいぞ!いいぞ!
    春風亭昇輔「アボガドの妖精」

【あらすじ】
  旅行に行くと言って出ていったきり1ケ月帰ってこなかった両親が突然帰って来た。成人しているとはいえ、心配していた子供は「どこへ行っていたのか」と執拗に問う。両親は実はアボガドの妖精で、妖精の国に一時帰国していたのだと言う。
【稲田評】
 ※北朝鮮問題を彷彿させる展開だが、話はどうということのないメルヘンもの。 マクラで見せたパワーをもう少し話にも欲しいところ。
【円丈一言コメント】
 ホ大分、安定してきたようだね


そこそこ!!
   林家彦いち「お父さんのアンケート」
【あらすじ】
  自信のないお父さんは娘に自分がどう思われているか気になってならない。消火器のセールスマンのお父さんは、最近は消火器も売れずどんどん自信喪失になっていく。お父さんは娘が自分をどう思っているのかアンケートを試みる。
【稲田評】
 ※パワフルな語り口がいつもながら冴えてますね。ただ内容の弱さもありますね。お父さんの自信のなさがもっと具体的になると、リアリティが出ていいネタになりそうです。
【円丈一言コメント】
 久々の登場!うれしいなあ。


なるほどそうか!
    立川談生「女乞食」
【あらすじ】
  したたかな女乞食が、欲を出しすぎたために失敗する古典風のネタ。
【稲田評】
 ※前回、差別ネタで顰蹙を買ったことを逆手に取ったマクラは愉快。それを受けてか、古典風新作をもってきました。悪い話ではないが、ギスギスしてますね。
【円丈一言コメント】
 ホント馬風師匠に似てるけど。血のつながりは??ないよね。


 う〜〜〜〜ん、そうか!
   三遊亭小田原丈「SMの世界」

【あらすじ】
  蝋燭から生まれたM太郎が佐渡ヶ島にサドを退治しに行くというおバカな物語を父親が子供に聞かせる。
【稲田評】
 ※うーん、なんといったらいいんでしょう。小田原丈さん、悩んでるのかなぁ。インディアンの話もそうだけど、思いつきが走って話のディテールが足りないから、凄く軽くなっちゃう。それにやっぱり、小田原丈さんのSM話は引く…ね。
【円丈一言コメント】
 う〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん、どうなのかねえ。聞いてなかったからなあ。

【総評】

若手会でそれぞれが個性的に頑張っているのが見えます。 ただ、皆さん、マクラが長い。全体の時間のことも考え、構成を配慮したほうがいいかもしれませんね。

【12月大予告!特別企画12月10日(火)

 12月落語21だよ!プークに集合  

12月10日(火)・・18時開場18:50開演

12月だよ 出演者
春風亭小町 「?????」
三遊亭あろ− 「?????」
川柳つくし 「?????」
無月亭清麿 「?????」
 中入り
林家たい平 「?????」
柳屋喬太郎 「?????」

 

(上記出演順には変更の場合がございます)

(上記出演者・出演順に変更の場合がございます)


10月8日例会・・・呪われた日・・客が遂に20人代。ウス〜〜〜イ!ぎゃあ!!

 落語21!呪われた10月の巻

  【10月8日(火)18:50開演(開場18:30)】

  なんとなく色々なことがかみあわなかったとでもいいましょうか。 プーク公演のため、落語21が一週づれてしまい、出演者の入れ替えやらでDM発送の遅れもあったようです。雨もしょぼしょぼ降ってしかも「拉致問題」です。 まぁ、そんなことより、内容にいきましょう。 
稲田 中身は濃いのにお客さんは薄い。 しかし、ここまで薄いと問題でしょう。 外向きの発信が弱いのと、安定感がないのが原因? 私にはよくわからんのです。そのへんが。 内容です。


【「ええと・・今回、私の作品が2本もありまして・・・ですから」と歯切れが悪い稲田先生

 
【これが10月のネタだよ〜〜〜ん】

10月秋です特集 出演者
三遊亭あろー
映画「タイムマシン」
古今亭錦之輔 落語「タイムマシン」    
神田昌味

「お見合い修羅場」

夢月亭清麿

「大崎ニューシティ物語」原案:稲田和浩

 中入り  
 
川柳つくし 「あら所帯」作 稲田和浩
三遊亭白鳥 「ゴキブリの通夜」

【写真撮影:東孝彦氏】

 

二ツ目昇進寸前の・・・・・
    三遊亭あろー映画「タイムマシン」

【あらすじ】
  映画「タイムマシン」をおもしろおかしく語る。
【稲田評】
 いや、おもしろかったですね。歌やお約束のギャグで綴る一遍は、映画を超えたエンターテインメントでした。
【円丈一言コメント】
彼は台本を持ってきたが、読んだがそこそこおもしろいうとおもったね。


もう、錦之輔ワールド満喫・・・・
    三古今亭錦之輔落語「タイムマシン」

【あらすじ】
  工学部の学生がふとしたはずみでタイムマシンを発明してしまった。原理はメビウスの輪だ。学生は早速、タイムマシンを利用してビジネスをはじめる。過去から歴史上の人物を連れて来て、プロモーションしてテレビ企画として売り出すのだ。
【稲田評】
 歴史上の政治家たちを並べて「朝まで討論」、司会は聖徳太子とか。そんなギャグが満載。まさに錦之輔ワールド全開の一席。でもこういうネタって、聞くより作るほうが楽しそう。
【円丈一言コメント】
 正直、聞きたかった。残念だなあ。


女性には女性しか作れない・・
    古神田昌味「お見合い修羅場」

【あらすじ】
  お見合いに挑む年頃女性の心情を、講談の修羅場を用いて綴る。
【稲田評】
 まずまずの面白さ。ただ全編を修羅場で語り込んで行くのは客も疲れる。聞かせる手法としての修羅場なのだから、クライマックスでより効果的に用いるべき。一考。
【円丈一言コメント】
 ホントこう言うネタは男が作っても面白くないもんね

 

清麿得意の土地ネタモノ・・
    無月亭清麿「大崎ニューシティ物語」原案:稲田和浩

【あらすじ】
  山手線の落ちこぼれ駅、大崎で張り込む刑事。なんとなく知り合った一人の女性と、休日を過ごすことになる。数日後、その女性がテレビのニュースに…。
【稲田評】
 拙作につきコメントは控えます。わりと好きなネタなんですが…。
【円丈一言コメント】
 お前から大崎っておもしろいって清麿、稲田両氏が話しをしてた。そしてついに誕生!残念ながら聞けなかった。


なんじゃもんじゃどんなもんじゃ・・
    川柳つくし「あら所帯」作 稲田和浩

【あらすじ】
  年頃の娘を持つ後家のお咲、大家さんが娘の縁談をすすめてくれたので、娘と婿との三人暮らしをはじめる。しかし、お咲はなんとなく疎外感を感じていらだつ。
【稲田評】
 拙作につきコメントは控えます。古典落語風新作落語です。
【円丈一言コメント】
 


ますます快調・・
    三遊亭白鳥「ゴキブリの通夜」

【あらすじ】
 人間に潰され殺された妻を弔うゴキブリ。ハエや鼠、蚊などの害虫仲間が次々に弔問に訪れる。
【稲田評】
 破天荒な爆笑ネタでした。そらっとぼけた白鳥キャラクターが味で、漫画チックなユニークなネタを増幅。漫画だったらビジュアルが気持ち悪いけど、落語だから語ることの出来る、そんな世界でした。

【いろんな害虫だ出てくるけど「蚊」だね!コレは】
【円丈一言コメント】
正直、これは聞きたかったなあ、少し間違ってたら、この手のネタは私が作っていたろうね。残念だなあ。

 総評
 
稲田:拙作が出るときに客が少ないのか、拙作が出るから客が少ないのか。うーん…。
円丈:いやあ、そろそろこの会自体の行く先を考える時が来たようだ。う〜〜〜〜ん!!





9月18日例会はもう雨は降るわ、拉致にも負けず・・。やっぱ負けたか?

 落語21!9月の巻

  【10月18日(火)18:50開演(開場18:30)】

  なんとなく色々なことがかみあわなかったとでもいいましょうか。 プーク公演のため、落語21が一週づれてしまい、出演者の入れ替えやらでDM発送の遅れもあったようです。雨もしょぼしょぼ降ってしかも「拉致問題」です。 まぁ、そんなことより、内容にいきましょう。 
稲田 中身は濃いのにお客さんは薄い。 しかし、ここまで薄いと問題でしょう。 外向きの発信が弱いのと、安定感がないのが原因? 私にはよくわからんのです。そのへんが。 内容です。


【(
左)犬友達の稲田先生より、羊の耳の薫製(ドッグ・フード)を頂いてご機嫌の円丈!そんなの落語と関係ねえだろ。でも嬉しい】

 
【これが9月のネタだよ〜〜〜ん】

9月秋です特集 出演者
快楽亭ブラC
「アンドロメダ星人」
三遊亭天どん 「小言の湯」    
桂花丸

「べろべろびっち」

柳家小ゑん

「なみの男

 中入り  
 
三遊亭小田原丈 「ジェロニモ課長」
三遊亭円丈 「臨死屋02」

【写真撮影:東孝彦氏】

 

 

なんじゃもんじゃどんなもんじゃ・・
    快楽亭ブラC「アンドロメダ星人」

【あらすじ】
  マクラで、人類の意味を考えてみてはどうか?とか、宇宙は何故出来たのか?とか、意味不明のことをひたすら、たどたどしく繰り返す。 噺は、アンドロメダ星人がある日、訪ねて来て、オチは地口落ち。  
【稲田評】
  ※マクラの途中で、ここをのばせば面白くなりそうな部分はありました。ただ、前座にこういう意味不明なことをやられちゃうと、後に出る人が辛いと思う。お客さんも辛いと思う。受けてた? 一部の彼のような芸人を面白がる人は確かにいます。でも大多数ではない。 せめて言いたいことがあるなら、ちゃんと話にまとめて稽古して、少なくともつっかえずに論点を明確にしゃべって欲しいものです。
【円丈一言コメント】
 う〜〜ん、彼の訳の分からんシドロモドロ漫談モドキは評価が分かれてる。今はう〜〜〜んとだけ言っておこう。う〜〜〜〜ん!


まだまだこれから・・
    
三遊亭天どん「小言の湯」
【あらすじ】
 
銭湯でやたら小言を言うじじいと若者との攻防。
【稲田評】  
 演じ方がすっきりしてきたし、間で愚痴をこぼしたり噺を投げたりすることがなくなったので、天どんさんの大きな成長に思えます。ただ、演技力のなさは確かにあります。小言じじいをもう少しディフォルメ出来たら受けるのになぁというのはあります。あと、もう少し噺を整理して欲しいですね。このネタなら10分集中の爆笑ネタになる可能性もあると思います。
【円丈一言コメント】
 あらすじ程度しか聞いてなかったけど・・。しかし天どんの年代で古典落語に出てくるマクラのような世界をやること自体。どんなもんじゃろと思う。テーマが後ろ向き過ぎる!



確実に笑いを取る腕がある
 
    桂花丸「べろべろぴっち」
【あらすじ】
  電車の中で女子高生を注意したら「べろべろぴっち」とののしられた中年サラリーマン。会社で部下から、家で妻や娘からも「べろべろぴっち」を知らないことをあきれられ、馬鹿にされる。「べろべろぴっち」の意味がわからぬまま町を徘徊する。

【確実に笑いを取る花丸ちゃん】
【稲田評】
 ※テーマはゼネレーションギャップ? なら、もっと自分の世代の視点で描いていかないと。中年世代の悲哀みたいなものは、描くのは難しい。 女子高生には「おやじ」、おじさんたちからは「餓鬼とか若造」と呼ばれる自分の世代を描いて、はじめてゼネレーションギャップのネタは真実味が出て生きてくると思います。 古典落語の口調で噺を運ぶのもやや辛いところがありますね。もっと自分の言葉で、自分を語ってみては?
円丈一言コメント
  確実に笑わせるギャグの作れる人。ストーリーの方が、やや平凡だった感がある。

新作落語の重鎮??
   柳家小ゑん「なみの男」
【あらすじ】
 田舎者のサーファーの悲哀に満ちたお話。
【稲田評】
 「応用落語」の時のネタで、小ゑんさんの持ちネタの一つといっていいでしょう。 現代の与太郎噺としての面白味があり、また、時代に乗り遅れた不器用な男の悲哀がなんか伝わってきて、しみじみと馬鹿馬鹿しく笑えます。
【円丈一言コメント】
  小ゑんワールドのひとつ。スゴイ!!



そろそろ真打ち・・??
   三遊亭小田原丈「ジェロニモ課長」
【あらすじ】
  会社の課長がもしインディアンだったら、というナンセンス落語。
【稲田評】
 発想は馬鹿な面白さ。絵を想像しただけで笑えちゃいますね。ただ、インディアンのディテールにもう少し凝らないと噺が薄っぺらになっちゃう。「公家でおじゃる」も公家ディテールが足らない部分が弱いけど、むこうはまだファンタジーなところが救われている。一考欲しいですね。
【円丈一言コメント】
  ラストの方を聞いたけど正直ツライ。もう一度小田原丈落語の再構築が必要だと思った。真打ちだって近い。さあ、がんばれ小田原丈!

円丈作品傑作の1本になるのか
         三遊亭円丈「臨死屋」
【あらすじ】
  臨死体験をさせましょう、と流して歩く臨死屋。面白そうだ、と呼び止めた男が体験する臨死…。
【稲田評】
  ※「応用落語」第一回のネタの再演、というよりは随分改作してのリベンジネタ。臨死屋のかもし出す雰囲気と、ナンセンスな展開にあきれの爆笑。面白かったですね。
【円丈一言コメント】
 なんか結構評判が良いねえ。ニンマリ。サゲを派手目にしてこのネタで勝負してみるか?


総評】
 稲田:客が薄かったこともあり、やや低調とも言えますね。ただ円丈の爆発で平均点は高かったのではないかと思います。 小田原丈の発想、天どんの成長と、花丸の可能性に期待です。 田舎者のサーファーの悲哀に満ちたお話


 

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