最終更新日03/08/29 2003年から隔月奇数月の第2火曜日だ〜〜よ!
落語21は2003年から隔月になり、思い切って大幅な世代交代をすることになった。とりあえず今年前半は小田原丈、錦之輔、天どんの若手がトリをとり、我々が前後を固める方式にした。正直まだまだ未熟者。しかし前に進むしかない。よろしくご贔屓に〜〜っ。 三遊亭 円 丈
【前半のトリ・・左から三遊亭小田原丈、三遊亭天どん、古今亭錦之輔】 |
【写真提供:東孝彦氏】
早いモン今回の8月お盆特集で落語21が50回記念になった。もちろんその前の落語2000から数えてだけどね。それでこの会のスタッフの東さんが、その50回の全出演者の全ネタをB3サイズのカレンダー式のポスターにしてお客さんに配ってくれた。うれしいね。
いやいや、なんだかんだと言いいながら50回!苦しい時もあったけど、しかしやっとここに来て若手が育って来た。ここ1〜2年で白鳥、喬太郎くんたちのあとに続いてくれるものと確信をしてる。あと少しの辛抱!この会を支えてくれるプークや、スタッフの皆さん。そして何より、ここに足を運んで下さるお客さんの感謝!ありがとうやんした。(円)
【前座かぬうの手前にあるポスターが、過去50回の全ネタ・・7月の使用前使用後はこの下】 |
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9月9日落語21スペシャル
「清麿&小ゑん頑張る特集」
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9月9日(火)・・18:30開場18:50開演
9月はなんだかんだあって「清麿小ゑん2人会」となった。
2人とも若手が伸びて来て危機感を持っている。もう今回は命を掛けてやるつもりたらしい!
ぜひ中年に差し掛かった2人の30年の集大成を見て頂戴!!(円)
清麿小ゑん2人会 |
出演者 |
ゲストあり |
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柳家小ゑん |
ミッチリ2席 |
無月亭清麿 |
ジックリ2席 |
(注)上記出演順には変更の場合がございます。
【今年から隔月第2火曜日はプークの日】
【場 所 】 プ−ク人形劇場 新宿南口より徒歩5分
渋谷区代々木2-
3
【日 時 】 18:30開場 18:50開演
【入場料 】 前売り(電話予約・チラシ・ハガキ持参)2500円
当 日 2200円
【問い合わせ】
◎プ−ク人形劇場 3379-0234
(注) ◎かわら版の問い合わせは終了しました。
(夜・土日は留守番電話。お名前・日時・枚数・ご連絡先を!)
【メール予約】rakugo_21@yahoo.co.jp ここです
(お名前・日時・枚数・ご連絡先を記入ください)
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(今回からは、新たにリハーサル・システムを採用。1週間前に一度ネタを見せして)
【これがメニューだも〜ん】
(ともみのアンケートなど。多くが終了しました。ありがとうやんした。今別な企画が進行中)
唐突だけど「落語21使用前使用後」が始まったぞ!! ここを見てね!
【これが8月お盆興行3日間(8月13〜15日】
8月お盆興行スペシャル3日間
〜今回リハなしなので使用後のみ〜
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【円丈代演稲田和浩】
今回は円丈が3日間聞けなかったので演芸作家稲田先生のお願いした。それとこの3日間のリハはしていないので使用後のみとなった。3日間の入りは55〜45ほどの入り。ではでは稲田先生お願いしま〜す!(円)
【ゴリラにも負けない稲田先生】 |
初日は60人近く、3日間で一番、笑いの多い日でもあったようだ。英助くんと花丸くんを聞いたが、おもしろいね。中でも花丸くんはギャグもそこそこ作れるけど、それが、高座にいまひとつ反映してなかったが、今回のマクドナルドに狂言師のモトヤくんが、バイトで勤める噺は、文句なく笑えた。それと昇太くんも客を掴んでがっちりと笑わせた。なかなかの会だったね。(円) |
【以下のコメントは稲田先生】
【こんな内容】
子育ての終わった48歳の主婦が女優になろうとオーディションを受ける。思い込みだけで何も出来ない主婦は、当然落選。次に主婦が目指したのは落語家。師匠の家に押しかけるが、落語なんて聞いたこともない主婦と師匠のとんちんかんな問答。
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【稲田先生の一言コメント】
着眼点は面白いし、ギャグもそこそこ。創るセンスは感じます。後半、落語家になろうというのは、安易になりがち。前座のうちから手の内で落語を作らないほうがいいのでは。むりやり師匠の家へ押しかけるのは町田の馬鹿を思い出してしまった。 |
良い線を狙ってる春風亭栄助
『栄助の落語を改良しよう!』
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【こんな内容】
落語の着眼点を現代風にとらえたらどうなるか試演してみましょうという。まずは突っ込み。「浮世根問」の隠居が現代風のボケをかます突込みをするとしたら。次は国際化時代に英語で落語を実演してみたらどうなるか。
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【稲田先生の一言コメント】
はじめはどうなるかと冷や冷やしたが、馬鹿馬鹿しいズレが結構はまった。英語で…はようするに、駄洒落を英語で表現できずに失敗するというネタだが、ちゃんとした英語を喋るのでこれが笑える。なかなかの意欲作だ。 |
【こんな内容】
マクドナルドに狂言師がアルバイトに来る。
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【稲田先生の一言コメント】
狂言師と現代の女との、どっちも意味わかんない会話は秀逸。イメージとしてはいいのだが、もう少し狂言師らしく演じれば、というか自信をもって演じれば、もっと受けるはず。
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【円丈】
少しむだをそぎ、整理すれば完全に彼の持ちネタのひとつになると思うね。 |
【こんな内容】
ハードボイルドを気取った中年男の失敗談
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【稲田先生の一言コメント】
いつものネタ。その中にも、中年男の時代遅れ感をうまく笑いに転化し、ちゃんとリメイクされてる。 |
掴みからネタの入りが絶妙だね
春風亭昇太「暴力教師」
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【こんな内容】
一度でいいから生徒を殴りたい、と思った教師。その妄想がエスカレートしついに…。
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【稲田先生の一言コメント】
俺たちの世代くらいまでは理不尽に教師に殴られた経験がある。そう考えると、今の教師は大変なのかもしれない。そんな教育論なんか吹き飛ぶくらい、昇太の教師の切れまくりぶりが爆笑を呼んだ。突き抜けた(それでいて計算されている)表現は、ある意味、新作の持つ必要条件でもあろう。この点を花丸、栄助に見習って欲しい。
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カメの甲よりキャリアの甲!
柳家小ゑん「おたくの涙」
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【こんな内容】
舞台は品川水族館。おたく男が餌付けショーのアクアラングの美女に恋をした。そのストーカー的な様子を気味悪く思った女は、自分が実は人魚だったと嘘をつき、男から逃げようとする。
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【稲田先生の一言コメント】
「応用落語」時代のネタ。まったく。小ゑんのおたくの表現のディフォルメのおかしさったらない。そしてオチの伏線もきっちり聞かせている緻密さもありで。
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【こんな内容】
刑務所を36年ぶりに出所した男が、世の中の変貌ぶりにとまどう。
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【稲田先生の一言コメント】
突き抜けた男の表現のおかしさ炸裂。客席の爆笑を呼ぶ。 |
【初日稲田先生総評】
理屈なし。新作落語とは何かを知りたければ、今日の円丈と昇太を見るべし。
【円丈の一言】
そう?なんかてれるなあ・・。 |
わかいモンの日大会・・落語21中日 (8月14日) |
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なんと前座の前の上がって鈴本に急ぐ喬太郎師匠!師匠〜〜っ、少し稼ぎすぎじゃないですか?この日は来なかったので内容は分りません!!でも盛り上がっていたようだね。
【ピースで鈴本に急ぐ喬太郎師匠】 |
【こんな内容】
深夜の新宿歌舞伎町、倒れている男は金魚売りのようだが、ロブスターの売り声を口走る。これは海老の市場を混乱させ、日本経済を壊滅させるために送り込まれた諜報員メアリーの仕業だった。
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【稲田先生の一言コメント】
鈴本の出番のため、前座より前に高座に上がる。近況のマクラから古典の売り声、そして短めのこの噺へ。喬太郎が前座時代にサゲから作った地口落ちの噺。 |
【こんな内容】
「わんわん」「にゃーにゃー」「るんるん」「あつあつ」などのオノマトペを考察する。
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【稲田先生の一言コメント】
言ってることはよくわかるし、内容は興味を引くけど。・・もっとしっかり喋って欲しい。聞いてて時々分らなくなることがある。
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【こんな内容】
師匠が死んだ若手女流真打ち。師匠に入門したての弟子を引き取ることに。若くて可愛いと聞いていた弟子はオカマキャラ。女流真打ちはかつて想いを抱いていた売れない同期の落語家と会い…。
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【稲田先生の一言コメント】
落語版トレンディドラマといった趣はあれど・・内容がやや散漫で・・ややキャラもつかみにくい。笑いのとれるところが落語の内輪話だけというのも少し辛いかも知れない。 |
【こんな内容】
国語辞典の穴。
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【稲田先生の一言コメント】
すっかりいつものネタになってしまった。面白いけど、何年も同じネタというのは…ねえ?
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【円丈】
そう、稲田先生の言う通り!師匠だって2〜3年でリメイクしてるんだから。受けないギャグを取り、新しいギャグを入れる。 それは当然の話。 |
【こんな内容】
旅行に行った息子が携帯電話を忘れていった。困るだろうと、勘違いの親は息子の携帯に電話して知らせてやろうとダイヤルするが、着信するのは目の前の携帯で、当然息子にはつながらない。
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【稲田先生の一言コメント】
当人曰く、SFやマニアックネタでない、ごく身近な題材を落語にしたというが。シチュエーションが中途半端にリアルで、しかもありえないマヌケぶりで、はっきり言ってつまんなかった。
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【円丈】
このネタは、実はリハーサルで聞いている。軽いおもしろいネタだったと思う。、まあ、それから少しまた変更したかも知れないけど・・。でもこの日のお客さんは結構笑っていたと聞いたから・・・。良いんじゃないかしら?
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【こんな内容】
あるツボを押すと人間を時計にしてしまうという技を持つ指圧師は許せぬ悪人を時計にしてしまう必殺指圧人…。
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【稲田先生の一言コメント】
「応用落語」初期のネタで、もはや手のうちにしている。意味不明な点はまだあるが、整理されてわかりやすくなった。
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【こんな内容】
古道具屋で3つの願いを叶えてくれる河童の手を手に入れた若旦那の失敗話。
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【稲田先生の一言コメント】
これも「応用落語」の頃のネタで、柳家一琴らも演じている。今日も安定した笑いをとっていた。
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【稲田先生の総評】
このメンバーでつきぬける作品が出ないのは少し寂しい気がする。しかし雨の中、よくお客さんは来ました。 |
この日のお客さんは静か・・・。出演者の出来はそんなに悪くなかったようだけど・・・。静か・・感動しすぎたのかしら・・・いや、マジで感動する作品がなかったせいかも知れない。すると私はネタ下ろしより、感動ネタをするべくだったのか?う〜〜〜ん!(円) |
【こんな内容】
三遊亭かぬう「潔癖医」
潔癖症の医師がもしいたら、という話。しかも裏口入学で医大に入り、ろくに手術の経験もない。そこへ運ばれて来た急患の患者の悲劇。
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【稲田先生の一言コメント】
ナンセンスギャグふんだんで、面白い。無理はあり過ぎるくらいなわりに結構きっちりした落ちなのがまたおもしろい。 |
【こんな内容】
三遊亭天どん「遺言」
修業中の落語家、師匠の家へ通う道で、少年に呼び止められる。少年は病院に入院していて、窓の下を通る落語家と友達になる。ある日、落語家は少年の母に呼び止められる。少年が危篤で、今、手術中だと言い、落語家への手紙を渡す。
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【稲田先生の一言コメント】
人を食った小生意気な少年に翻弄される落語家の、人のいいマヌケぶりが面白い。少年と落語家、両方に天どんならではの味わいが出ている。
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またまた出ました!
林家しん平のその場で「三題噺」
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【こんな内容】
「一期一会」「禁煙」「東北弁」で三題噺に挑む。 |
【稲田先生の一言コメント】
即興三題噺は凄いの一言。小じんまりした話に見事仕上げていたのは流石。 |
【こんな内容】
春風亭昇輔「父の手紙」
友達の家に泊った時、本を盗んできた男、本の間に友達の父の「お前に残す言葉の代わりにこの本を託す」という手紙が入っていた。友達はこの手紙を入れておくと本が必ず返って来るとネタばらしをする。早速真似てみる男、だが手紙を時刻表の間に入れてしまい…。
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【稲田先生の一言コメント】
おうむ返しのたわいないネタ。しかし、昇輔のキャラクターがよく出て、面白い一席に仕上がっている。 |
【こんな内容】
作家の夢枕獏に誘われ行った中国拳法体験の実録。 |
【稲田先生の一言コメント】
実話の面白さ。彦いちのキャラクターのおかしさで、ユニークな一席。 |
【こんな内容】
もう大爆笑の嵐!!!ホントに???
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【こんな内容】
三遊亭円丈「怪談不動産屋」 不動産屋にふらりと現われる金持ち男。幽霊の出る物件はないかと言う。 |
【稲田先生の一言コメント】
ギャグはふんだんだが、登場人物に感情移入出来ないところがある。発想の面白さがあるから、色々ふくらみそうなネタでもある。それにしても、円丈ネタおろしパワーの凄さには脱帽
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【稲田先生この日の一言】
天どん、昇輔がぐんぐんよくなっているのが楽しみ。 |
◎次回の9月9日の予定はこの下!
(上記出演者・出演順に変更の場合がございます)
皆様のお越しを!来たことない人、一度来てみて。楽しいよお。
【落語21、3つの約束】
(1)必ずネタおろしか!
(2)10年以上やってないネタ
(3)これをしない者は腹を切ります!
以 上
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【新作ネタおろしの聞き方】
初めてネタは、もう人体にどんな影響を及ぼすのかさえ不明!かなりの緊張感がある。しかしネタおろしでドカンと面白い噺を聞いた時の感動は病みつきになる。古典落語の予定調和の反対にある。手に汗握る落語会なのだ。
(注)当日のネタとタイトルが全然違う!良くあることです。
これは作ったら全然面白くないので!ネタ変更と言うこと。手抜きでは決してない
ところがその変更した日を1週間、まちがってた。つまり全然関係ない日を変更してた。
【さあ、「今回の使用前使用後」はどうなる?】
【 ご 挨 拶 】
2000年から始まった落語21も林家彦いち、三遊亭白鳥などを出してそれなりの存在意義があったと思う。しかしどうも最近は客が少ない。その来ない原因を別なところに求めていたようだ。
一番の原因は若手だね。後輩が育って来ない。力不足!これが客の来ない一番の原因。それならもいっそ彼らにトリをとらせて重 圧を掛けて、育つか、潰すか、どっちかにしようと言うことになった。今回からリハーサルをして、ビシッとした噺に仕上げて本番に挑むことになった。ぜひぜひ、暖かいご支援を!
落語21主宰者 三 遊 亭 円 丈 |
これが新作落語宣言
新作落語2000旗上げ宣言
この度。新作落語ネタ下ろしの会「新作落語2000」を新宿プ−ク座にて旗揚げすることになりました。渋谷ジァンジァンを根城に昭和53年より始まりました実験落語、放送禁止落語は、西暦2000年1月8日を以って22年年間の歴史に幕を閉じました。
そこで新たなる新作ネタ下ろしの会を新宿プ−ク座(キャパ百ほど)にてきまして今月3月より、毎月開催する運びとなりました。我々自身の新たなる飛躍と若手の育成を目指し、オ−プン.スタンスな新作落語のメッカになるべく「競争と助け合い」を掲げ、最善の努力をして参りたいと思います。
古典落語は、2000年の今なんのメ−ッセ−ジも持ちえなくなりました。一方新作落語の状況もそれほど芳しいものではありません。21世紀を目の前にして落語を取り巻く状況は厳しさを増す一方です。今後十年の間に何かの波を起こさなければ落語そのものが滅亡すると思います。
しかし古典が終わろうとしている今、落語の未来は新作の中にしかなく新作だけが落語界を救えると確信しています。そして日本全体が、今静かに底辺で動きだし、変化しつつあります。
今こそ、我々は自分達と落語界の生き残り掛け、大真面目でムチャンコおもしろい落語を作り、更にパワ−アップして行きたいと思います。
我々の主張は
「江戸に帰ろう!!」です。
江戸は全て新作だけだったのです。
これからは落語と言えば新作です。新作だけが、21世紀の落語を創造できます。勝負は後10年で決まります。落語が残るのか?滅亡するのか?今まさにその瀬戸際です。
小さな会ではあリますが、志を高く掲げ、300年の伝統を消さないためにも今、静かにスタ−トします。我々、新作派が、落語界を引っ張って行くことをここに宣言します。
そしてこの会を成功させるためには皆様に心からのご協力、ご支援を頂けるよう一重にをお願い申し上げます。
西暦2000年3月 落語21
主宰 三遊亭 円丈
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いやあ、少しカッコ良すぎたかなあ。
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