ゆめであいにきたろっき-   
    
      
  ロッキーは律儀な犬でなにかの区切りに良く夢にでてくる。その夢に出てきたロッキ−の話。
  ロッキ−の夢をかみさんに話すと
「どうしてロッキーは、お父さんの夢の中ばかりに出てくるの!ホントに」
「知らないよ」 
 でも知ってる。私とロッキ−は、友達だからね。でてきて当然なのだ。
 
     三遊亭 円 丈
(写真:貴公子だったロッキ−T)
 
    
 

 

 埋葬した晩
    ロッキーを叱ってた夢 
  実 際 見 た 夢   夢 自 己 分 析 
 それは墓堀りと言う慣れない力仕事をして疲れ、夜8時過ぎ少しうたた寝をした時、夢にロッキーが現れた。
夢の中で私は庭の水道でロッキーの足を洗いながら
「こらっ、ロッキー!お前はどうしていつもいつも世話をやかすんだ!!ホントにもう」
と散々怒っていました。でもロッキーは、すました顔をし、足を洗い終わると涼しい顔して室に入って行った。
(ロッキーは座敷犬)。
 実は以前からもしロッキーが死んだら庭に埋めようと考えていた。しかし同時に例え犬とは言え死者を庭に埋めることに対する抵抗感や、死者ロッキーに対する恐れが、心の何処かにあった。それに対し、夢の中のロッキーは、あの生きてた時のロッキーでまた主人と犬の関係だった。
つまり“死んでもロッキーは普通の犬ですよ”と言うことを知らせる夢。
でもそれを知らせたのは、私の潜在意識か?それとも死んだロッキーそのものなのか?

 

 四十九日の晩の夢
     蒼きロッキー登場 

  実 際 見 た 夢   夢 自 己 分 析 
 いつもの居間にいるとロッキーが、現れました。しかしそれは、全身蒼いロッキー。正確に言えば体は、薄紫の毛に覆われ、その毛はシットリと濡れ、まばゆいばかりに光り輝いていた。

それは、最早この世の犬ではありませんでした。
しかしその外見以外は、全くあの生きてた当時のロッキーそのもの。
いつもの低い姿勢から
「わんっ!」と吠え。体をクルッと反転し、どこかに私を誘おうとしていました。
 蒼きロッキーは、もちろん死者ロッキーの象徴!またある種の神々しさは、生前からロッキーを我家の守護神と位置づけていたのが、夢の中では文字通り守護神ロッキーになっていた。
 そのロッキーは、私をどこへの誘おうとしていたのか? 死者ロッキーの案内できる唯一の場所。それは、ずばりあの世!
 つまり夢の意味は、ロッキーが、私をあの世から迎えに来た。そう言う夢でした。しかしこの夢には自分の潜在的な意識が、強く反映している。

 

 百カ日から2日後の夢
      静かに座ったロッキー
 

  実 際 見 た 夢   夢 自 己 分 析 
 99年1月2日は百ヶ日。夢を見たのは、なぜかその2日ほど経った晩。正月なのでせめて正月3ガ日は、遠慮したのだと想う。
 それはホントに短い夢でした。いつもの居間にいると生前と同じ姿で現れ、私のすぐ横に静かに座った。私はロッキーにさわることもなく、いつものように原稿を書き、そしてロッキ−もいつものようにいて。心は妙に落ち着いていた。
 これは、ロッキーと私との心の永続性の象徴の夢。しかし同時にそれはふれたり、見たりすることができない。心の中にしかいないと言うロッキ−と私との間にある限界の現われである。

 ロッキ−は、見ることも触ることもできないが、いつまでも私の心に住み続けると言う暗示の夢。

背景には「ロッキ−2オデコ.jpg」使用

 

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