生き物、ばんばんざいざい!  

 ディ−プエコロジスト  
       三 遊 亭 円 丈 

またまた新コ−ナ−誕生!!題して「生き物ばんばんざいざい!」だ。来週は「生き物ばんざいざいざいざい!」になってるかもしれない。
とにかく私はディ−プエコロジストだもんからして。
これからはディ−プエコロジストの時代だ。ねえ。分かるね。
 さあ、君も今からディ−プエコロジストだ!

 【今後のメニュ−予定】
(1)想い出の小動物
(2)想い出の小動物
(3)円丈の動物コインコレクション
  でぜ〜〜〜んぶまとめて工事中!


そこで今回は、
 夏休み特別企画
 「室内カ−テンで見るセミ羽化ライブショ−」

        を見て頂こう!!この下だよ〜〜〜〜ん!

 


夏休み特別企画

室内カ−テンで見るセミ羽化ライブショ−
    〜それは楽しいショ−で始まり、怪奇ショ−で終わった〜


見よ!カ−テンでセミが!!
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 99年7月30日,夜公園に犬の散歩に行った時かみさんがセミの幼虫を捕まえてきて、カ−テンに幼虫を捕まらせた。
夜公園に犬の散歩に行った時かみさんがセミの幼虫を捕まえてきて、カ−テンに幼虫を捕まらせた。 夜公園に犬の散歩に行った時かみさんがセミの幼虫を捕まえてきて、カ−テンに幼虫を捕まらせた。
 夜10時過ぎからカ−テンで羽化が始まり。午前12時、幼虫は神秘的なエメラルド.グリ−ンのセミに変身し、やがて夜明け近くにあのアブラゼミに変り、翌日放たれたセミは、どこかへ飛んで行った。

この夜なんと7匹いっぺんに!

 99年7月31日、なんと7匹の幼虫をかみさんは捕まえてきた。
  こうして豪華絢爛なカ−テン、セミ羽化ライブショ−が、始まったの!

     

 

楽しいカ−テンセミ.ショ−

夜11時過ぎ 羽化だあッ 
 7匹の幼虫。羽化の始まり始まり〜っ! 3匹羽化が始まる。
6匹目は背中に割れ目が入り、もう直ぐ羽化!

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もう我が家のギャラり−も大集合!!

 円丈の観察
 セミは背中かた羽化しグッと体をそらせる。体の殆どがでる。このままいくとポトッと落ちると思わせておいて。すると一転して脱皮した背中に近づき、捕まる。そして今度は、全身をスポッと抜き、脱皮自体は完了!  

   
1.グッとそってええ。 2.抜け殻につかまる!  

午前0時30分 不運な幼虫、床にボトッ!!
6匹羽化の最中。残る1匹は、不運な幼虫。床にボトッ!
少し痛んだが、もう一度、カ−テンに捕まらせる。

円丈の観察
脱皮が、完了のあとシワシワになって羽根がピ−ンと伸び。一応セミの形になるが。体がふにゃふにゃでグリ−ン!そこで体が、黒っぽくなり同時に固くなるのを朝までひたすらに待つ。

         

午前1時過ぎ  続々、脱皮
最初の2匹。羽化完了!落ちたセミ以外全て脱皮が始まる。もう脱皮競争!

 

   午前1時半 もう脱皮合戦i-se-gu0.jpg (18486 バイト)

円丈以外の家族は飽きて寝る。円丈は、パソコンをいじりながらも観察を続ける。4匹脱皮完了!

一度落ちた幼虫また落ちる
 ボトッ!!運の悪いやつは、どこまでも運が悪い。カ−テ−ンに捕まらせるが、つかまれない。そこでレ−スの穴にムリヤリ足を引っ掛けてぶら下げる。るが、つかまれない。
 そこでレ−スの穴にムリヤリ足を入れた。
 しかし二度落ちたので、桃が落ちていたんだみたいに中が、やられたかも知れない。大分弱ってる。 羽化できるのか?(右下のが落ちたセミ)

午前2時半 2匹が脱皮を中断!
最初に脱皮したセミは、大分色が黒くなる。
しかし、しかし、あとから脱皮した2匹が、頭を出したところで脱皮が中断。
止まる。おい、どうしたんだ? コラッ!

午前3時半 脱皮中止の2匹体が黒くなる。

もう眠い!だが脱皮を中断した2匹のセミ。体が黒くなり出す。
おい、頑張れよ。しかし...もう脱皮できないかもしれない。



 

 

午前4時半 7匹の幼虫の総決算

 もう無茶眠い!限界、休もう。その前に今日の総決算

7匹のセミたち    結果...こんなんなりました。
羽化完了の4匹 無事脱皮できた4匹は、かなり色が黒くなり、もう普通のアブラゼミだ。
二度落ちた幼虫1匹 カ−テンにひかかった足を動かすが、脱皮の始まる様子なし。今日の羽化はなし?
脱皮中断の2匹 更に体の色が黒くなる。完全に脱皮に失敗。
多分この2匹はもうセミにもなれないだろう。なにか気が重い。

もし野外の公園で拾って来なかったら多分、チャンとセミになっていたろう。
ああ、気が重い。さあ寝よう!

【円丈の観察】
羽化できなかった理由は、次の2通り考えられる。

(1)羽化開始時間。
  最後に羽化を開始した2匹が、セミになれなかった。
それはシンデレラのカボチャの馬車のように夜中の12時までに羽化を始めないと
セミになれない!ありうる。
それに野外のセミでは早いものは、夜八時ごろから羽化を始める。

(2)幼虫の足が取れたり折れたりしてた?
  すると脱皮が始まって、その折れた部分が引っかかり脱皮不可になる。

楽しいセミのショ−は、やがて怪奇スト−リ−へと...。

翌日、4匹のセミは放され、残りの3匹が見当たらない。聞いたらごみ箱に捨てた! バカタレ!なんてことをするんだ。可愛そうに!自然の摂理に従う者達は、大地に戻してやるべきだ。それが、彼らに払う敬意なんだ。ホントに、もう! ごみ箱を探したら3匹を発見。


セミになれなかったセミは、まだ生きていた

 
例の二度落ちた不運な幼虫。動いてる。死んでないよ!今晩、羽化するかも知れない。 
そこで再びカ−テンにムリヤリ貼りつけた。そして
セミになれなかったセミ。脱皮した部分の色は完全にアブラゼミの色だ。
頭だけセミになれた幼虫。

ジッと見ると気味が悪い。
だが動いた。頭をそらせるように動く。こいつ。まだセミになろうと努力してる。
しかももう1匹もやはり動いてる。 頭だけだしたセミは、なおもセミになろうと時々もがく。少し恐くて気味が悪い。そして悲しい。

 

見かねて殻を剥いてやった

 しかし昆虫は立派だ。こいつらは絶望と言う言葉を知らない。体が完全に固くなった今、どんなのもがこうと無理なのに。だがセミになろうともがき続ける。息の絶えるまでもがき続ける。 そこで見かねて。
 少しでもセミになるように。爪楊枝でセミの殻を取ってやる。やがて出てきた
羽根は完全にシワクチャのまま。抜いた足はやや白っぽく。しかも完全に奇形だ。
 その上、全ての殻を剥くこと出来ない。殻とセミの部分が、くっ付いた部分があり、それをしかも爪楊枝で!無理な話だ。ついに剥くことをあきらめて写真をとる。気味が悪い。
 しかしそもそも持ってこなければチャンとセミになれたような気がする。自然の中で頭だけ出して羽化の止まったセミなんて見たことがない。自然の系にいるものは、自然のままでいるのが一番だ。

セミになれなかったセミをさつきの葉の上に置いた

 そのセミをどうするのか?迷った。潰してころしてやるのが、一番イイだろう。しかしもがき続け尚もセミになろうとしてる姿を見ると殺せなかった。ソッと庭の木の葉の上に置いた。
 そして幼虫のままだった1匹は、それから4日間カ−テンに貼り付いていたが、完全に動かなくなった。 ただセミの幼虫は2度と持ってこないでくれと頼んだ。

もしセミの羽化を見たかったら

 7月末、夜9時頃に公園に行けば簡単に羽化を見ることが出来る。決してウチに持って来てはいけない。薄気味の悪い。後味の悪さだけが残るから。

ああああ〜〜あ、終わり!!

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