〜30年間、潰れると言われ今尚潰れない奇跡の寄席〜

 奇跡の寄席!名古屋大須演芸場

 
 ふるさと名古屋にある大須演芸場。この30年間、潰れると言われながら未だに潰れない。奇跡の寄席だ。そして3度目の競売の危機も乗り越えてしまった。経営者は、この不倒王大須に学べ。リストラにあったら大須の根性を見習おう。これはその大須演芸場のペ−ジだ。
  三遊亭 円 丈
    (30年耐え抜いた出番表)

 

 【メニュ−】
◎演芸場競売の危機はどうなった?
◎大須演芸場危機年表
◎大須演芸場の正しい入り方
◎演芸場はココだ〜〜よ!
              どれを?


 
..で大須演芸場、競売の危機はどうなったのか?

 この建物の権利を持つ金融業者が、金を借りて払えなくなってそれで競売に掛けられた。つまり金貸しが、金を借りて払えなくなった訳だ。それで競売の結果によっては大須演芸場は閉鎖になる可能性があった。

  7月某日、1回目は4800万円からの競売で参加者はゼロ!
  8月某日、2回目は3400万円からの競売で参加者はゼロ!

 こんな具合に買い手が現れないとドンドン、競売価格が下がってくる。
この建物、地主は別で改築もできない。建物だけの大須演芸場にそれほど買い手が現れる筈もなかった。 ところが、大須演芸場は、本当に悪運が強い。毎年12月はロック歌舞伎に1ケ月貸していらが、そのロック歌舞伎の主催者から。
 もし大須が、人手に渡るとロック歌舞伎が公演できなくなる。そこで3回目の落札でロック歌舞伎の支援者が、落札し、寄席の営業も今まで通りとなった。
        めでたし、めでたし!
     
(大須演芸場の円丈独演会の対談にて)
右から足立氏(演芸場の社長)、円丈、黒川氏(中日新聞論説委員..ペンの力で影から大須を支えた人)
  写真提供:名古屋タイムズより

 



遂に登場!大須演芸場の危機年表

 ここに大須演芸場の苦難の歴史を年表にした。基本的には年表通りだが、細かい部分で記憶間違いや、具体的な固有名詞で足りない部分もある。もっと正確な年表にして行きたいので。ぜひぜひ、大須の正確情報を知ってる方はぜひ、ご一報を!


     三遊亭 円 丈

 
 年   号   演 芸 場 の 大 事 件
昭和40年8月 大須演芸場誕生!連日大入り満員。席亭 は樋口氏
昭和41年 名古屋の中日シネラマ劇場が寄席に転向。 (大須の成功をみてシネラマをやめ、寄席に)
昭和41年 大須演芸場、寄席3軒チェーン化になる。 (受けに入った樋口席亭は、当時、他に持っていたストリップ小屋を2軒、寄席にして計3軒の寄席の席亭になった。一時、名古屋には4軒の寄席があった)
昭和43年 大須で6代目円生独演会、お供で円丈(当時ぬう生)来る。当時は東京の殆どの名だたる噺家は大須にきてた
昭和45年頃 名古屋で寄席が、増え過ぎてシネラマ、と後でできた寄席2軒の閉鎖となる。再び大須演芸場の1軒だけとなった
昭和46年 大須演芸場で放漫経営の結果、芸人のギャラ滞りだした。
昭和48年8月 足立社長(現大須の経営者)が、大須演芸場の経営権を取得、本格的に寄席経営を始める。
昭和53年8月 演芸場、第1回目の経営危機! (不動産業で蓄財して資金を入れ、なんとか経営を続けたがそれも底を尽き、家賃も1年ほど滞り!本格危機へ) 解決策:そこで徹底したリストラを断行。社長以外の従業員はゼロ!あとは芸人が、キップを売ったり、掃除をしたりして。なんとか危機を乗り切る。
昭和60年8月 裁判所より、執行官来る。営業取り消しへ。
平成12年7月 大須演芸場、競売へ!
平成12年10月 大須演芸場、理解者がオーナーに一応、危機を乗り越え

 


 

大須演芸場の正しい入り方

 大須演芸場はどう入ればいいのか?
  ここで入り方の極意を伝授する。

  ◎必ず友達と連れ立って行く!
...客が少ないことが予想され。行ったら1人しかいなかったと言うこともあり得る。すると緊張して笑えない。そこであらかじめ友達を連れ。どんな場合も笑えるように対処をしてから行く。

  ◎12時までに行け!
...夕方近くになると殆ど終わってることが多い。必ず12時までに行く!そうすれば大体見られる。

  ◎日曜日に行く!
....これも少しでも客の多い日を狙って行くための知恵!
  
  ◎毎年12月はロック歌舞伎の公演!
 この間だけは通常の寄席はやっていないから注意が必要。また極まれに団体専用になることもあるもるので。一応、電話してから行くのが、間違いないと思う。
 問合せ:TEL052-221-1782〜3

 


 

名古屋笑いの殿堂
   
大須演芸場はココだよ!

日   時:11月3日〜5日(3日間) 
       夜6:00開場 6:30開演
場   所:〒460-0011名古屋市中区大須2-19-39
問合 せ: TEL052-221-1782〜3
交通機関:地下鉄鶴舞線大須観音下車徒歩5分

入場料  :2000円?

てなことでまた。何かあれば更新するつもり。ではではでは!


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