円丈映画シリーズ。その1
なぜ、日本映画はダメなのか?
 今、我が家はケーブルテレビで多チャンネル、そこで映画専門チャンネルも洋画、時代劇、日本映画、テレビ映画専門、FOXテレビなどいろいろある。時々、見るものがないと日本映画をみるが、しかしなぜこうも日本映画はこんなにつまらないのか?もう泣けてくるね。
  日本映画の90%以上がゴミ!もちろん日本映画の中にも良いものはあるが、砂浜で0.1キャラのダイヤの原石を探すようなもん。殆ど出会えない。ではなぜつまらないか?洋画と邦画の違いはなんなのか?それを考えてみた。 三遊亭 円 丈

【並の日本映画なら時代劇チャンネルで「木枯らし紋次郎」を見た方が良いネ】
   




 日本映画のここがダメ!
 世の中に純粋芸術ほど下らないものはない。なぜならそこに娯楽が入っていないからだ。芸術と娯楽が混じってこそおもしろいのだ。映画もまず娯楽が基本だと思う。だから娯楽中心のアメリカ映画が好き。昔「E・T」を観た時、英語はもちろん字幕も読めない4つ5つの子供が、「E・T」を観てキャーキャー言ってた。スゴイと思ったね。言葉が分からなくても感動出来る映画。これこそ、映画の王道だと思った。「E・T」を子供だましと言うのは簡単だ。じゃ作ってみろよ!馬鹿タレ。
 逆に
能書きがありすぎるヨーロッパ映画は辛気くさくて嫌いだ。だからカンヌ映画祭なんてなんぼのもんじゃい。商売でアメリカにかなわない者同士が集まった「タニシの歯ぎしり映画祭」としか思えない。そして日本映画は、アメリカにもヨーロッパにも、韓国映画にも太刀打ち出来ない。情けない映画になってる。では日本映画のどこがダメなのか?



日本映画のここがダメ1
 下手過ぎ!光りと影の使い方
 物がなぜ立体的に見えるのか?それは光りと影があるからだ。洋画は、この光りと影の使い方がうまい。テレビ映画『X_ファイル』なんて実に光りと影を上手く使ってる。ところが日本映画は正直情けないベタ照明で光りと影がからっ下手。これ位だから逆光照明なんて全く使い切れていない。

  最近は日本もやや暗めの画像が多いが、その多くはただ画質を暗くしてるだけ!アホじゃないの?光りと影じゃなく、タダの影だろ。特に80年代〜90年代前半、日本のテレビ映画のベタ明りはひどい。もう見てて恥ずかしくなるような照明だ。
【光りと影の洋画・・よく見かける照明方法だけど上手いね】
 【多少日本映画に肩を持てば】
 どうも西洋は伝統的なギリシャ、ローマの写実的な絵画の光と影の伝統があるようだ。一方邦画は、日本画、浮世絵などの影響だろうか、ベタッとした画面になる伝統があるようだ。だから一概に日本的な映像が悪いとばかりは言えない。しかしそれにしたって今の日本の照明レベルは低すぎる。あの画面じゃ金は取れん。


日本映画のここがダメ2
 ドン引きカットが多すぎる
 日本映画は予算の関係だろうか、カット数が少なすぎ。良く見かけるのが全体を入れ込んだシーンだね。例えば店の中だと大体、テーブルを囲んだ3〜4人全員を入れ込んだカット。各役者のUPは一切なしでそのまま3〜4分続く。その中で役者が立ったり、座ったりしてもズ〜〜ッとそのまま。また見かけるのは、店内全体を広角カメラでの固定画面。役者は入ってきて店内をあっちこっち移動するのを広角カメラだけで受ける手抜きシーン。
  もうコンビニの監視カメラじゃないつうんだ。ひどいもんだね。ダイナミックさ、動きがゼロ!おもしろくもなんともない。それに洋画はカットがどんどん変わるのに。日本映画は
引きの全体画面が多く。一体、なにを狙っているのか?サッパリ分からない。
 【多少日本映画に肩を持てば】
まあ、アメリカ映画なんかと制作費が、一桁か、下手すると二桁違う。アメリカではテレビ映画でさえもメイン・カメラは2台!どうしてもカメラ割の省予算の固定シーンが多くなる。しかしいくら予算が無くたって、もうちいっとやりようがあると思うよ。


日本映画のここがダメ3
 絶叫と独り言のダメ演技
 日本映画の役者の演技って最悪!もう絶叫するか独り言みたいにボソボソ。普通に喋れよな。泣く時は堪えながら泣くからリアリティがある。それなのに「これから泣きます」みたいに大泣きする!お前は幼児か?大の大人がそんな泣き方するか?あきれ返るよ。
 まず感情表現がキチンとできる役者を使って欲しいねえ。監督も役者もまず人間を知ってから映画を作って欲しい。これがまず最低ラインだよ。

日本映画のここがダメ4
 日本のスタイリストはホントに映画を良くしてるのか?
 映画にリアリティは必要だよね。ところが日本映画のスタイリストは、きれい好き。個人的にきれい好きなら良いんだけど。登場人物の着てる物もきれいにアイロンを掛けして、きれいにしてしまう。襟垢のべっとり付いた臭い着物の百姓も、すっかり小奇麗に小サッパリした百姓になってしまう。
  江戸時代にそんな奇麗事の百姓がいるかよ!になってしまう。映画がスタイリストたちによってドンドン絵空事のウソ映画になって行く。映画に必要なのはリアリティなんだ。そんなにキレイにしたかったら洗濯屋さんになりなさい。


日本映画のここがダメ5
 監督、脚本家にホントーに才能があるのか?
 日本映画ってバカみたいに軽すぎるか、意味もなく暗過ぎるかのどちらか。しかも映像には動きがない。リズムがない、分かりづらい、で結局なにが言いたいんだ?早い話が才能のない小津安二郎もどき、無能な黒沢明もどきが映画を創っているようだ。
  元々、日本映画は何を狙っているのか?娯楽映画なのか?芸術映画なのか、AV映画なのか、なんなのか?サッパリ分からん。しかも娯楽映画だと単なるおふざけゴッコ。ひとりよがりで幼稚!もちろん、すばらしい日本映画だってある。だが100本に1本もあるのか?それが問題だ。



日本映画のここがダメ
 最悪、これだけはもうやめてくれ!


やめれ1・・セックス・シーンになると突然AV映画に変わる
 普通の映画だと思って見ているとセックス場面になると突然、いやらしいAV方式の撮り方に変わる。しかも女優が「アヘアヘ〜っ!」なんて喘ぐんだよ。馬鹿か?ホントに!ワシはH物を見たかったらホンモノのAV映画を見るつうんだよ。ホント恥ずかしいねえ。こんなの馬鹿映画の代表だね。映画後進国の見本だ。まあ、サービスだと思って裸を出すんだろうけど、時代遅れ過ぎだ。


やめれ2・・強姦シーンは禁止しろ
 個人的に一番嫌いなのが強姦シーン!あんなに見たくない。それに洋画には強姦シーンなんてないぞ。いまだに堂々と強姦シーンを撮り続ける日本映画関係者の感覚はなんなんだ?時代が全く読めてない。それになぜ映倫は強姦シーンを禁止しないのか?不思議でしょうがない。見ていて実に不愉快だ。とにかく日本映画は、リンチ・シーンとか、暴力シーンが多すぎる。

やめれ3・・いまだにサングラスはカッコいいアイテムと思ってない?
 日本映画って主役は、よくサングラスを掛けてる。なんでなの?今だにサングラスってカッコイイなんて思ってないよね。そう思ってってたらカッコワル〜〜っ。それにどうして日本映画はあんなにヤクザが登場するんだ。笑っちゃうよ。ヤクザを出さないと映画が作れないとでも思ってるんじゃないのかねえ。そのあげく、強姦、リンチ、暴力シーン満載。これじゃ日本映画は救われない!

やめれ4・・同世代映画は底が浅すぎる!
 同世代だけ集めた日本映画って多いね。 役者も台本、監督全て同世代!観ててもなんかウソっぽくて厚みがない。老人役も若い役者がメークで無理矢理老けさせたりして。見ておもしろきゃ、それで良いんだが、全然詰まらないんだよ。うすっぺらであさはかで退屈なんだ。やめてくれ〜〜っ!

やめれ5・・・3年経つと恥ずかしくなる映画
 日本映画でこの3年経つと恥ずかしくて見てられない映画って多い。ほぼ半分はコレじゃない。しかしこんな映画は制作時からよく見れば恥ずかしかった、セコかったんだよ。3年の時すら越えられない映画って最低!

やめれ6・・・全員無言で呆然とするシーン!
 日本映画が多いのがこの呆然シーン。大勢の人間が無言で無表情でボーゼンとする。CMなんかでも良くある。わざと無表情で全員が呆然とする訳だ。その全体を入れ込んだシーンを撮る。正直、なにも表現なんてしてねえぞ。馬鹿タレ!こんなシーンを撮って喜んでるのは監督が自分は無能だと宣言してるようなもんだ。こら、監督、もっと新しい表現を見つけろよ。それをクリエーターってもんだろ。

◎そのうちこのパートUを書こうと思ってるけど。いつもコトやら。 



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