更新05/03/29

落語コラム その7


 ゲッ、円丈の正座は正座ではなく誤座だった!

 イヤイヤ、人生60年生きているといろんなことがあるね。噺家になって40年。落語をやる時はズ〜ッと正座をしいていた。しかし、なんとその座り方が間違ってどうもいた。
  いやいや、その座り方自体は、更にその前から、小学生の頃からの座りからだから、もう半世紀にわたって間違い正座ををしていた訳だ。では一体、どう言う正座をしていたのか?  三遊亭 円 丈

 
  お弟子さんの正座の場合は?
【弟子小田原丈くんの正しい正座!】
 これが正解!正しい正座は、足の親指を同士を重ねる。おっ、チャンとなってるじゃないか。いやいや、さすが今年真打で三遊亭丈ニになるだけのことはあるね。
 しかし小田原丈くん、靴下を洗濯したまえ!少し汚れてるぞ。
【弟子天どんくんの正座は?・・残念正しくない】
 残念だが、天どんくん違うぞ。 足の親指が重なってないじゃないか?その少しの違いで芸の面でいまひとつ伸びがない。
  それに黒の上着と黒の靴下は、デジカメで全然撮れないからやめてくれたまえ。


  ・・で円丈は?グ〜〜ヒ、全然違うじゃん!
【円丈の正座は・ギャオ、足を重ねすぎだ〜〜あ】
 な・な・なんだ?この座り方は?いや、正直60才になる今日までこれが正しい座り方だと思っていたら全然違うじゃん。
  今まで「円丈くんの座り方は邪道だぞ」とか、「それって名古屋座りって言うんじゃないの?」なんて言われたことは一度もなかったから、この正座が違うなんて思ってみたこともない。参ったね。
【では円丈くんの高座では・・やっぱ重ねすぎだ〜あ!】
 それで高座ではどうかと思って写真を見ていたら、やっぱ、派手に足を重ねてんじゃない。どうもこう言う座り方をしてる噺家はあまりいないようだね。
 しかしこの「派手足重ね」こそ、円丈の高座の元気な素かもしれない。う〜〜〜ん、きっとそうだ。


  正しい正座をしてみたら・3分でしびれる!なんだこりゃ?
 しかしこの間違った正座はまずい。落語協会の真打だもん。これが芸協の真打ならともかく・・どう言う意味だ。いえ、決して他意はありません。芸協、好きです。それはともかく、50年も間違った正座をしてた。大体、40分正座するとシビレがが切れたのはそう言う理由だったのか?50年経ってやっと気づくのは、遅すぎる。情けない。
 
  【円丈は間違った正座が正しいのだ!】
  そこで遅ればせながら両足の親指を重ねる正しい正座をしてみた。うん、なんか安定が悪い。しかも背が低く見える。・・でも少し我慢!・・1分・・2分・・3分・・4分・・5分・・イテテテッ、いかん。あしがしびれる。
  なんだこりゃ?正しい正座の方が、シビレが切れるじゃないか?と言うことは円丈には、間違った正座が正しいと言うことだ。うん、これからもこの間違った正座で円丈は頑張るぞ!・・それでアンタはどう言う正座してるの?



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