円丈おなじみトリ.シリ−ズその9
〜09年・円丈正念場の歳・・・・・・はたして円丈はどうなるのか?〜

円丈トリ日記&イベント日記2009年度版

 【09年こそ・・・・どうなうの?】
 毎年、トリ日記を書いてるけど、今年の09年・・少し円丈に陽が当たる時期がきたのかなと言う感じもする。
  いやどっちでもいい。とにかく、歳を取ると色んな事が億劫になる。このトリ日記も結構大変なんだ。でも円丈のHPはそこらのブログと違って、このHP自体が、落語界のいい資料になる。そう言う側面もあるんだ。   正直、面倒!やめたい〜〜〜〜〜〜っ!でもそうもいかんもんねえ。だから今年も書く!

 多分90歳になって・・・運悪く生きていたら・・やっぱりトリ日記を書く〜〜っ。とにかく好き勝手に生きているようだけど、まあ好き勝手にはいきているが、それだけじゃないんだ。全然、そうじゃないこともしている。
  どうもまだ20年は生きそうだ。じゃ、ぼっちらぼっちら・・。怠けず、焦らず、やすまず、タラタラ人生、生きるべえ!

 なんだか陰気な出だしだけで・・。まあ、こんなもんか?そんなことより、
こんな文を早く切り上げて、落語の稽古だよ、。年とってるから覚えにくくて、すぐ忘れるんだから、さあ、さあ、稽古、稽古!
       いやいや、稽古するぞ!!エイエイオ〜〜っ!!

                                   三遊亭  円 丈


 【メニュ−:2009年】
   ◎国立演芸場:09年12月23日昼:円丈の「死神」を聞く会
   ◎浅草演芸ホール・昼トリ・09年11月下席(21〜30日)
   ◎横浜にぎわい座・09年10月10日・昼・円丈桃太郎二人会 
   ◎大阪繁盛亭・09年9月22日・福笑円丈二人会
   ◎上野鈴本・09年9月中席(11〜20日)・夜トリ
   ◎横浜にぎわい座:09年7月4日:川柳、円丈二人会
   ◎国立演芸場:09年5月27日:円丈白鳥親子会
   ◎名古屋・大須演芸場:09年5月3〜4日、円丈故郷に錦独演会
   ◎横浜にぎわい座:09年4月8日:円丈独演会
   ◎新宿末広亭:09年2月下席(21〜28日)夜トリ
   ◎日本橋社会教育会館:09年7月23〜24日:円丈フェスティバル
  

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その時、円丈に神が宿ったって?!
 円丈の「死神」を楽しむ会国立演芸場
              09年12月23日:13:00開演
 

【えっ、3秒で売れた?円丈とは関係ないじゃん!!】
   この円丈の「死神」を楽しむ会の予約チケットが、3秒で売れたって・言われたけどそんなこと言われたって関係ない。一緒にでてるメンバーでだろうね?正直、少し情け
ないねえ。もう少し円丈も成り上がらないとねえ。

【円丈の置かれた状況がすべて「死神」・・・】
  今年のネタは「死神」だが、ストーリー的には、元々あった童話に近くした。童話から落語になったものも、元の童話に近付けた方が、噺にパワーが出るような気がする。しかも 円丈の置かれた状況は、死神状況になるのではないだろうか?

  まず円丈自身が、65歳になって完全老人化、どんどん落ちる能力は、寿命の蝋燭と同じで、あとどのぐらい円丈の記憶力があるのか?それはいつ頃、消えるのか?集中力も落ち、それがいつ頃終わるのか?すべて死神的な状況なのだ。

  年をとるということは、いろんな体にあるのものすべての状況円丈の新作能力もそれが、いつ頃死神状況、一切すべてが死神的なのだ。
          三遊亭 円 丈
【画像:楽屋にて、みんなで営業笑い。(左から)小ゑん、円丈、昇太、喬太郎、白鳥】



【これが全体のプログラム・・・・・・】
 この日のお客さん  この日のお客さんは去年から見てもかなり若い、しかし、だからと言って、スワのお客さんという訳ではなく。いろんな層のお客さんが集まってて、特にどんなと言う偏った感じのお客さんは、なかった。 
オープニング・・・出演者全員  しかし、このオープニングというのは苦手だね。どうもこの頃、ますますあす苦手になってくる。この頃、オープニングに出るとただ素のままで、出てるという感じだね。そう言う点では、今日の他のメンバーは、みんな達者だね。エライなあ! 
彦いち・・「初天神」  「初天神」が、体躯会系の親子なのか?スンゴイ元気で過激な親子だ。飴のかかった団子を買うトコは、ケーキに無理やり替えてやってた。脇で聞いてて面白かった。
喬太郎・・「井戸の茶碗」  喬太郎くんは、噺上手っていうのかな。上手にストーリーを転がして運んで行ける。「井戸の茶碗」見事に自分のネタにしてる。舌の先で物語を転がすような凄さがある!!えらい。
  円丈も感心してる場合じゃない!爪の垢を煎じてのんだほうがいいねえ。しかし、円丈には、彼のようなアドリブは、聴かない。
小ゑん・・「カーネル・サンダース」  これはかなり昔から小ゑんさんがやっていたネタ、酔っ払ってカーネルサンダースの人形を持ってきちゃった。昔、よくけろよんのカエルを持ってきたとか、そんなことをネタにしたジヨークがあった。
  どうなんだろう?と思ったが、最初、やや受けが悪かったが、結構善戦してそこそこ笑いをとっていた。
昇太・・「短命」

 昇太さんは最近よくやる古典落語だと言う。「短命」を・・。へ〜〜〜えと思った。かなり受けていた。そう言えば、二つ目時代は結構、この「短命」はやった・・そこそこうけたいたね。
 しっかり昇太流に直してしっかり笑いをとっていた。みんなすごい!!

 仲 入 り   
白鳥・・「新ランゴランゴ」  白鳥は、ほとんどマクラを振らずに円丈の「新ランゴランゴ」をやった。円丈のキャラと違って田舎者のキャラでやったいた。
 ギャグの部分はほとんど自分のものにしていたが、ドッカンドッカンうけていた。いやいや、師匠の円丈も65歳になったなんてぼやいてないで!頑張らんといかん。
円丈・・・「死神」  この国立演芸場の年末やる会は、大体、円丈はうけない!何、こんなとこで言い訳してんだ?いや、そう言う訳じゃなく、他のメンバーと比べお客さんの聴く姿勢が円丈だと全然違うか、違うような気がする。それで別に言い訳しようとは思わないけどね。今回の「死神」は、以前やっていたネタだと思われているが、とんでもない今回がネタおろしで、しかもアレンジ「死神」だ。
  65の爺さんにはスンゴイ冒険なのだ。しかし、みんなよくウケてるよな。先輩としても・・なんとかウケたいと思ったけど、駄目だった。それが、それが、それが、それが、それが、それが、悔し〜〜〜〜い!!


 【出来はともかくウケなかった!!】
 
「死神」のアレンジ自体にはかなりの時間を割いて作ったし、いろんな人に読んでもらったから、特に凄いアレンジという訳でもないけど、合格点はいってると思う。しかし、高座に上がって、おしぼり入れにメガネを入れたて落語を始めたが笑わない。考えたら、あまりにも予想できないことなのでお客さんがキョトンとしてるというか、だからどうしたのって感じだ。
  それからマクラで・・受けず・・2番目のマクラでもけられ、噺に入るが、前半は死神と主人公の会話が、受けない!そりゃ笑い声がゼロではないけど、殆ど受けない。その原因のひとつが、固有名詞が、なかなか出ない。何度も稽古してもつかえる!その分だけ、笑いが弱くなる。


 【なんでこんなに噺をうまくできるのだ?】
  去年の「百年目」は評判がとても良かった。これは演技の元に師円生の芸が根底にあったから、芸としても計算出来た。でも今年の死神と主人公は、芸のサンプルがない。 でもうけないが、中盤あたりから芸が、しっかりしてきた。
  後半に入ってもあまり受けないが、噺は、とてもうまく演じている。やり過ぎない、かと言ってやり足りない訳でもなく、しっとりと噺が進んでいく。普段大声で出してる落語ではあまりこんなことはないが、人情噺や、少し聴かせる新作落語でこんな時がたまにある。
それはまるで自分が演じているのに誰かが、円丈に乗り移って、演技をさせてるような感じだ。不思議だ。お客さんもそれなりに後半は、その噺の世界にかなり入りこんでいた・・・しかし、どこまで・・となるとさあ・・。不十分だね。

  【終わって・・うけない自分が悲しく、悔しかった】
 しかし、終わってかなり落ち込んだ。普通は夜寝るまで12時の鐘がボ〜〜ンとなると「ハイ、もうおしまい!」とガラッと変わるんだけど、この日朝起きても悔しかった。くそったれ!絶対のこの悔しさをエネルギーに換えてやる。そこまではないと思うが、芸人は、舞台に上がる時、いつも強気と弱気が交差するんだね。ここんとこやや弱気なんだ。

 【円丈に神が降りた?マジなの?】
  それであくる日、それが、かって賢所で女官をなさっていたさる高貴なお方と言っておこうね。その方にお礼の電話をしたところ、「白鳥さん、他の皆さんは大変おもしろいお噺で・・。一方、円丈さんのお噺は、神さまの世界で聴いていて、ありがたくなり、思わずい手を合わせました」とおっしゃった。
  この方は、円丈の落語は、CDでかなり聴いていて中でも「遥かなるたぬきうどん」が一番好きだと言う。その方が、「死神」を聞いていて手を合わせたと言う。
  そしてやってた円丈自身も、まるで何者かに導かれてるような感じで淡々と芸を演じていた。更に言うと小ゑんさんは、「今回の『死神』はもう少しで円生が降臨したのに!」と言った。
古くからの知り合いは、「円丈さんの落語
に時として、なにか清らかなものを感じることがある」と言った。
  それは、3年前のこの会で「文七元結」をやった時は、「この落語を師円生に捧げます」と宣言してから噺に入ったが、その高座、開場全体をなにか聖なるものに満ちあふれた円生が降臨した感じがした。

  今回はそれよりは、ランクが下がるけど、そう言う感じ。だから、円丈の高座は時に神降りる時ある??マジかよ??君がそれを自分で入場料を払って確認しなさい。でも時に神が降臨する噺家がいたとしたら、そう多くはないだろ。


【画像:まだこの後メガネを外して「死神」へ】










浅草演芸ホール・11月下(21〜30日)昼トリ日記・10日間(2009/11/21〜30)
     【25日のみ休み・・ごめん】

【初日の今日が、奇しくも・・・・・】
 今日は浅草昼席トリの初日だ。その初日の今日が奇しくも兄弟子円楽師のお別れ会、円楽師とは、かって落語協会分裂の時、いろいろあったが、今はただ慎んでご冥福をお祈りいたします。
 しかし、世の中は偶然が重なるもので、この日、円楽師のお別れ会が行われる東京會舘で、昼間、私のお客さんが、ここで結婚式を挙げる。全く偶然としかいいようがない。
  さて久々の演芸ホールのトリ。下旬はどうもいつもより、お年寄りのお客さんも多い傾向にある。とにかく、
  芸人に下手も上手もなかりけり、
         行く先々の水に合わねば
このところ少し合ってない時があるから、とにかく、一生懸命がんばろ〜〜う。
        三遊亭 円 丈


【画像:・・・円
 丈の高座はいつも本気】


【11月21日初日・土曜日・・・・・・さて今日は何をするのか?】
 【高座に上がるまで・・・団体さんもいて超満員で陽気なお客さん!】
 3時半頃、楽屋入りをするともう1、2階とも超満員。すごい入りだ。10組近い団体が入り、もうそれだけでもかなり満員だよ。その上、一般のお客さんもかなり入ってる。
昔は団体のお客さんって笑わない代名詞みたいなところがあったが、今は全く違う。どの団体さんも良く笑う。ただ年齢的にはやや高めと言う感じ。
  このところ、どうも脇の仕事で半分位コケてるから、やや弱気なんだ。

そこで浅草では外さないだろうと思われる「悲しみは埼玉に向けて」を、やろうと思う。円丈の鉄板ネタ。でもこれで外したら、逆にショックは深いようね。


【画像:初日あんまりうけたので集合写真:左から丈ニ、ぬう生、玉々丈、円丈、はら生、正雀】
【実際やって見て・・・まあまあウケた「悲しみは埼玉に向けて」】
 木久扇さんが、かなり受けていたし、円丈の前のひろし、順子先生は、いつものドッカン・ウケをしていた。悪夢は、それで円丈が上がってシーン!これが一番、怖い。
  まあ、そこまではないと思うが、芸人は、舞台に上がる時、いつも強気と弱気が交差するんだね。ここんとこやや弱気なんだ。
  それであがって、いつもの「ぬう生とヌードショーを間違えた」を振ると受けた。よし、この勢いで行こう。時間もないし、直ぐ、「埼玉」に入る。まあ、結構ドカンドカンうけた。中間でやや笑いがおちた部分があるが、少し時間の都合で一部カットした部分があって、それで調子が外れたようだ。でもまあまあ、結構受けたから良かったと思う。でも「埼玉」じゃ受けて当然か?
【終わってからの感想・・・明日からどうするかだね】
 今は来月の無限落語のネタと、23日の「死神」のアレンジをしつつ、この浅草でやるネタの稽古をしないと行けないし、しかも新しく来たパソコン「WINDOWS7」のチューニングもしなくちゃ行けないし、結構、大変だけど、まあ、とにかく、初日、上手く行ったので、とりあえず、どっかで軽く打ち上げに行こう。もうこれから歯毎日、ネタのその日ぐらしだね。

【11月22日二日目・日曜日・・・・・いろいろ忙しかった一日・・】
 【高座に上がるまで・・・前日の夜、楽太郎くんから、電話があって・・!】

 昨日の夜、「トリ日記」を書いたところで楽太郎くんから電話・・。正直、今まで彼から電話をもらってことがない。だから、それかた冗談を言い合ったなんて電話じゃない・・これから・・。ここから・・なにか進展するのか?・・・まあ、そんなことより、ネタだネタ!しかしなんか稽古以外にやることができちゃって、それで高座前に稽古したのは「夢一夜」基本的にある程度話せるけど、しかし64歳になると信用できない。2.3回はさらっておかないと怖いんだ。それで稽古をする。
  それで演芸ホールへ行くと団体も二組入り、立ち見が出て、ギッチリ満員で古典も新作も良く笑う。昨日より、平均10才は若い感じだ。やろうと思ってるネタは「夢一夜」だ。これは、ナンセンス・末期ガン噺だ。こんなん笑えない気がするが、結構笑えてしまう。だから『夢一夜』をやってみよう。
  ただ順子・ひろし先生が、昨日より、ややウケないかなと言うのが気になるけどね。それとあと予備ネタで考えていた「名古屋弁金明竹」が出た!なんと二ツ目になった玉々丈が円丈の「名古屋弁金明竹」を既にやってた。あぶねえなあ。ホントに・・。ウッカリやるとこだったよ。しかもこの「名古屋弁金明竹」がそれなりに受けていたとか・・マジかよ??

【実際やって見て・・・・・多少どうかと思うけど「夢一夜」だ!】
 正直、浅草は、やや新作をやった時に笑わないところがあって不安だが「夢一夜」で行くと決めた!高座に上がると拍手が昨日よりやや弱い、円丈をしらない客も結構多い。いつものマクラで2つばかり笑いをとって、それからマクラが、死んだうちの親父の末期ガン臨終話、これが結構ウケるのだ。でも今日はどうかと思ってやったら、チャンとドンとウケた。それからもう今は、いつホームレスになって、いつ死んでしまうか分からない時代だ。「死」に対してお客さんがズ〜〜ッと寛容になってきた。だから 末期ガン患者が病院を逃げ出してタクシーに乗るこの噺がうける。いやいや、そこそこ受けた。まあ、いいんじゃないかねえ!
【終わってからの感想・・・弟子の天どん「夢一夜」を教えて!】
 終わってから天どんや、玉々丈を連れてデニーズへ、落語家の行くとこじゃないねえ。そんなとこ行くな!まあ、話していたら天どんが、今日やった「夢一夜」を教えて欲しいと言う。末期ガンの噺だから、あまり歳が若いと噺にリアイリティがなくなってうけないことがありそうだが、彼の計算によれば、30代の彼でも少しやり方を変えると大丈夫だと言う・・。まあ、そんならいつでも稽古するよ。
  円丈の噺って実はかなり汎用性のある場合が多い。 今までいろんなものを後輩がやって来たが、円丈作品は結構受けてるのだ。・・・で明日はどうする!う〜〜〜ん、そこだ。




【11月23日三日目・月曜日・・・・・・一番熱狂的な掛け声の日】
 【高座に上がるまで・・・立ち見のない満席状態!】
 新しいマクラを考えた。CMソングを唄うんだけどサッとその歌が出ない。数十回、やったが、すっと出ない。それでこの日は、このマクラをやるのはあきらめた。でもこのマクラ、受けるかどうか分からない。
  それでこの日のネタは、「ランボー怒りの脱出」、とにかく64才になると記憶力が落ちるので出来そうなネタも2.3度はさらってから楽屋入り。今日が、3日間で一番少ないと言っても、座席は1.2回とも満席だ。結構、明るいお客さん。
【実際やって見て・・・・・「ランボー怒りの脱出」を熱演!】
 高座に上がったら、今日が3日間の中で一番熱狂的な歓迎を受けた。しかし、性格だね。あまり熱狂的に迎えられると調子が狂う、かと言ってあまり静かだとムカつくし、まあ、とにかく、マクラをふる。うける。それで「今日は『ランボー怒りの脱出』をやります」すると客席が「ウオ〜〜ッ」って盛り上がった。
  この熱狂が、逆に怖い。
それからネタに入るとまあ、うけるけど・・どうなんだろう?高座を聞いてた弟子は、「若い客で狂いそうになって笑ってのがいました。受けてましたね・・」
そうかなあ。そんなに受けてたかなあ・・。どうも円丈は、自分のうけ方を何割か少なく計算するとこがありそうだね。じゃ、うけたってことにしておこうね。でもなんか、自分では満足のいかない高座だった。
【終わってからの感想・・・・・今日は、知合い記念日】
 今日は知合いが3組も来てくてた。ありがとう。知合い記念日だね。いやいや、もっと頑張って、明日もやろう。しかし、明日のネタは・・・。いやいや、それは明日考えよう。



【11月24日四日目・火曜日・・・・・・8割の入り、久しぶりの「いたちの留吉 」】
【高座に上がるまで・・・とにかく毎日ネタを替えるぞ!】
 今日は8割の入りで、いつものよりやや静か目だが、それは数の問題で、それなりに陽気なお客さんだと思う。しかし、最近、新作が、随分どこでもやり易くなった。浅草の場合、以前は漫談系は受けるけど、ストーリーのある新作落語はあまりハマらなかったが、ここ1.2年、急速にうけるようになった。この芝居は3日間新作をやってうけた。
  今日も新作で「いたちの留吉 」をやってみようと思う。この一年やってなかったネタ。そろそろ、主人公がフーテンの寅タイプで、そろそろタイプとして賞味期限が切れる可能性がある。新作も古典も遠泳にうける噺は、幻想に過ぎない。
【実際やって見て・・・うんまだいけるぞ!!「いたちの留吉 」】
 しかし負け惜しみでもジョークでもなく、客席8割ぐらいの方が、立ち見で超満員の客席より、なんか円丈はやり易いねえ。まあ、収入から言えば、あくまでも満員の方がいいけどね。
  今日も上がってから、いつものマクラ「ぬう生とヌードショー間違えた」を振る。しかしそれにパワーを込めてマジでド〜ンと演じる。するとうける。今日もそうだった。
  それで久々の「いたちの留吉 」37年ぶりにムショから出所する。そのギャップを描いた噺だが、まあまあうける。自分が予想していたより、受けた。そう、この噺は、まだ3.4年は行けそうだ。
【画像:23日の客席からかなり入ってる】
【終わってからの感想・・・明日は休み、ゴメンなさい】
 これで明日は仕事で休み、すんません共に少しホッとするとこもある。楽屋に降りたら、林家源平さんがいて、近くの居酒屋で打ち上げをする。もう源平節が炸裂!芸人がお喋りだね。4人で入って、90%源ちゃんが、喋っていた。ノーギャラなのにあんなに喋ってもらってわるいねえ。





【11月25日中日・水曜日・・・・・・おやすみ・・ゴメン!!】



【11月26日六日目・木曜日・・・・・・「ランゴランゴ」でどうだ】
【高座に上がるまで・・・リッスイの余地なし、ただし。一部招待券の客あり】
 今日は平日だが超満員!だが一部、招待券のお客さんが、いるようだ。今日のお客さんの平均年齢はかなり高めだ。いつもより、やや笑い方が弱いようだ。今までの体験から言ってこの日は古典落語の方が安全だ。だから「名古屋弁金明竹」とか当たりの方安全パイだ。そう言う意味でアフガニスタン人が、噺家になる「ランゴランゴ」は少し危険なんだ。今までも何度か、やって「ダメだった」と言うことがあった。
  でも今日はダメかも知れないけど、やってみっか?
【実際やって見て・・・「お笑いツボ体操」の後、ド〜〜ンと「ランゴランゴ」】

 この芝居は円丈の前は、順子ひろし先生の漫才。87才のひろし先生が、笑いを取ってる。64の円丈もなんと23才も年下なんだ。ガンガンやらないとね。
  今日のお客さんは、あまりドカンと弾けてないから、まず必殺のマクラ「お笑い小噺ツボ体操」をやる。講演会の仕事では良くこれをやるが、この“ツボ体操”では外したことはない。これで一緒に笑いながら“ツボ体操”をやる。ド〜〜ンと受けて客席と一体感が出ていい雰囲気になった。笑う態勢にしてから「ランゴランゴ」に突入!
  結果から言ってこれが大成功、噺に入っても笑いが途切れず、完全に最後まで笑いが続いた。ワリと高齢なお客さんが、この「ランゴランゴ」にここまで笑ったのは初めてだ。笑いの面で完全に新作は古典を抜いてしまった。

【終わってからの感想・・・ひもの屋でごはん!】
 終わってから丈ニなんかと飯を食おうと「ひもの屋」にはいる。最近、よく見かける店だ。680円のサバの開き定食がスゴイ、味噌汁がすんごい大きな丼できて、納豆もそれなりの量があって、ご飯はお代わり自由!サラダも大きなボウルできて、豆腐がきて、サバの開きも結構大きい。
  これで・・・なんと、680円!これがランチ時だと同じ中身で500円になる。もう感動もんだ。そこで・・えっ、話したこと?そんなこと忘れた。でも酒やつまみを頼むと微妙にいい値段になる・・。うんこれが、商売のコツ。ただ定食だけ頼んだら、掛け値なしで安〜〜〜〜っ!



【11月27日七日目・金曜日・・・・・・今日が一番、年齢手的に高いお客さん】
 【高座に上がるまで・・・トリの稽古をしたいけど、やること多すぎ!】
 今日は落語協会の事務所で、12月1日にやる協会募集の「新作台本発表会」のリハーサルがあった。円丈は、役員なのでリハに出て、色々アドバイスをした。しかし正直、他人の作品をとやかく言ってる場合じゃない。12月5日の無限落語のネタが殆ど出来てなくて、12月23日、国立でやる「死神」のアレンジも上手く行ってない。それに今、浅草のトリだからその稽古もしたいけど・・うん、なかなかやることばっかり多くて稽古ができない。
 そして演芸ホールに来ると、今日もお客さんは立ち見でぎっしり!しかも今日が、今までの中で一番年齢的に高い感じがする。とにかく、今日は、古典の「名古屋弁金明竹」あたりでどうだろう!それで行こう。
【実際やって見て・・・『名古屋弁金明竹』なんとか合格点って感じ!!】
 高座に上がるが、な〜〜〜んか雰囲気が違った。少し円丈にはアゲインストの風が吹いていた感じだね。いつものマクラを振るが、今までのような反応ではない。やや冷ややかだ。そして昨日のように「お笑い小噺ツボ体操」をする。もちろん結構笑うが、昨日のような一体感には欠ける笑いだ。
 そして「名古屋弁金明竹」に入ってもなんか今一歩、乗り切れない。受けているけど、今ひとつなんだ。そして最後まで今ひとつって感じで終わった。
【終わってからの感想・・・「円丈さんは、毎回、満塁ホームランを狙う」】
 今日は、正直それほど良くなったが、しかし毎日そんなにうけちゃいけないんだ。少しダメな日とか、惨敗の日があるからこそ、それを反省して昇っていくんだ。時々言われることは「円丈さんは、毎回、満塁ホームランを打たないと気に入らない」と言われることがあるが、そうみたいだね。
  終わってから近くの喫茶店に行って、弟子の丈ニ、天どん、玉々丈に「死神」の台本を読んでもらってアドバイスを聞いた。
 もう何時までも落ち込んだり、反省したってしょうがない。明日明日、さあ、前進あるのみだ! 



【11月28日八日目・土曜日・・・・・・落語って難しいねえって感じ・・。】
 【高座に上がるまで・・・土曜のお客さんで超満員!】
 昨日より、お客さんは、やや若く、色んな世代が混じっている感じ。反応はどうなんだろう?今ひとつドーンと来ない気がする。今日は、「一ツ家ラブ・ストーリー」をと考えていた。まあ、このネタなら大はずれはないだろうと思っていた。
  でも弟子の丈二は、新作のネタをやろうとして、そのマクラを振って、うけないのでネタをいつも漫談ネタに変えたと言う。そりゃ少し心配だな。でもまあやるしかないだろ。
【実際やって見て・・・「一ツ家ラブ・ストーリー」ぎりぎりセーフか、ぎりぎりダメって感じ】
 高座に上がると立ち見も一杯でりっすいの余地もない。やや少し重って感じかね。いつものマクラを振るが、微妙な反応!・・これで内心、微妙に慌てた・・これが、どうも最後の最後まで・・なにか影響した。実はもう2つばかりマクラを振ってから、「一ツ家・・」に入ろうとしたが、慌てて直ぐ入った。一ツ家のマクラでも反応が今ひとつ・・良くない。本ネタにはいる。それなりにはうけるけど、うけ方が悪い。
  後半に入ってそれなり、うけ出したが、いや、どうも良くない。ただ満員のお客さんは、ひとりも帰らなかったから、それなりには聞いていたんだろう。でも、う〜〜〜ん、この芝居で一番納得の出来ない高座だ。ぎりぎりセーフか、ぎりぎりアウト!いや、やっぱ、アウト!・・いや、落語って難しいねえ。
【終わってからの感想・・・終わってから台本募集のネタの相談】
 終わったら12月1日にやる落語協会台本募集の発表会のネタの相談。入船亭扇治くんの演る「今犬」をどうする?まあ、無責任にワアワアいって、ああだ、こうだ!帰ると12月6日の無限のネタ作りをして・・。やること多すぎてトリの稽古もなかなか出来ない。



【11月29日九日目・日曜日・・・・・・「遥かなるたぬきうどん」!合格点だけど・・・】
 【高座に上がるまで・・・一階が一杯で立ち見なしで陽気なお客さん】
 今日は2〜30ぐらいの団体のお客さんが数組入っていたが、なかなか反応のいいお客さんだ。かって昔は“団体のお客さん”と言うのは、イヤなお客さんの代名詞のようだったが、10年ぐらい前から、そんなことはなくなった。今の団体さんは、楽しみで寄席にくると言う感じなのだ。
 今日は昨日とは、違う陽気なお客さん。更に若い人が多い。感覚的にもいい。そこで「遥かなるたぬきうどん」をしようと思う。もう一つ「現代版ガマの油」でもやろうかと思う。しかし以外とこの「現代版ガマの油」は、お客さんを選ぶ・・・。弟子の丈二、玉々丈に聞くと『遥かなるたぬきうどん』で大丈夫でしょう?と言われたのでこれをやる。
【実際やって見て・・・・まあ、うけたけど・・あれで良かったののかな〜〜あ?】
一応、「たぬきうどん」稽古はした。歳をとると記憶力が衰えるので念のためにネタくりをする。それをしてもしシャキッとセリフが出てこない時がある。なさけない。
  マクラをふって、菓子パンのマクラから、ガシッ、ガシッのたぬきうどんをやる。うん、まあ、うけるし、悪くないけど・・なんか、これでいいのだろうか?いや特にどこがどうもいうコトはないが、なんか中途半端な出来のような気がして、いやいや、結構いいのかもしれなおいけど、なんか、マンネリと言うか、そう「一ツ家ラブストーリー」をやった時にも感じたマンネリ化のような感じがした。実際どうだか分からない。
  もう一度、暇な時に台本を書き直し、やり直してみたい。
【終わってからの感想・・・いよいよ明日千秋楽・・いやいや、ほっとするね】
この日帰りにたん丈が久しぶりきたので、玉々丈、丈二らと軽い打ち上げ・・。隣の席のおばちゃん4人組が元気元気、一方、噺家5人組は、すっかりお株を取られて・・。シュンとしちゃったね。まあ、明日もう一日頑張るぞ!!



【11月30日千秋楽・月曜日・・・・・・今日でおしまい、10日間、長かった〜あ!】
 【高座に上がるまで・・・・・ワリと静かなお客さん!】

 今日も満員だが、やや静か目な客とか、千秋楽、正直疲れた。なにかやることが多すぎて、稽古不足もあったし、もう・・フ〜〜ッ、疲れた。今日ぐらい楽したい。実は夜、他で「アマゾンの朝は早い」と言うややシュールなネタがあるが、いやあ、これをやるのは、危険だね。ドン引きになる場合があるからね。
  そこで「手紙無筆USA」をやろうと思う・・が、なんと出番の最初の頃に「手紙無筆」が出てる。しかし「手紙無筆」の進化系が、この「手紙無筆USA」だからやっちまえ!!

【実際やって見て・・・今日も「お笑い頭のツボ体操」から「手紙無筆USA」!】
今日も「お笑い小噺ツボ体操」をして笑いとってから“今日は「手紙無筆」が出てますが、ネタとしてくっ付かないので「手紙無筆USA」をやります”と宣言してから、ネタに入るがややお客さんが引いた。
  それでもネタに入る。マクラから本筋に入っても結構受けていたが、後半やや息切れした。失速した感がある。どうも一部、噺で抜けたとこがあるんじゃないか?まあ、大体、このネタは、ワリと後半になってうけなくなることが多い。
【終わってからの感想・・・円丈、芸のマンネリ化かか?】
 どうもこのところ、落語をやってて、マンネリ感がある。どうも芸が、重い!セリフに軽快さがない。もう一度落語をキチッと稽古してみようと思う。台本を覚えるのじゃないく、自分の落語を聞いて、耳から落語を覚えてみようと思う。そうしないと生きた芸ニならないような気がする。



◎10日間、ありがとうございました。


横浜にぎわい坐
  桃太郎・円丈 二人会  2009 年10月10日(土)昼


【画像:この二人、うまく噛み合うのか?円丈、桃太郎?】

【桃さんとの初めての二人会・・どうなるの?】

 桃さんとは、三年ぐらい円丈の方が先輩になる。しかし、協会が違ったのであまり、交流がない、同じ新作をやって来たが、どうも今まで接点がなかった。それに芸風も静と動
と言うか、正反対なんだね。

  円丈は口から泡を飛ばして話すけど、桃さんは静かなんだね。ホント好対照だ。今回は、新作、古典を一席ずつ。円丈の古典は「茶の湯」で桃太郎さんが「春雨宿」!

  この「春雨宿」って「ケメ子」とか名前はでるし、結構、今ッぽい、ただ落語協会では、やる人がいないので知らない噺なんだ。「これが、ホント古典なの?」と思ったら、帰る時、「古典じゃなくて、中典だね!」と言ったけど、古典と新作の間で「中典」なんだねう。昭和の初期に出来た噺じゃないのかね。




 円丈桃太郎ニ人会

9月22

 一言コメント
にぎわやかオープニング
  ・・・・・・・ 円丈、桃太郎、ぬう生!            
 ぬう生は、結構司会は慣れてる感じだが、桃太郎さんと絡むのがはじめてなので、。さぐりさぐりやってた。オープニングで桃さんは、「ある奥さんと終わってから食事の約束をしたけど、客席のその奥さんがきてないけど、どうしよう?」何言ってるんの?これから二人会が始まろうとしているのに?
  不思議な雰囲気のある人だよね。
 三遊亭ぬう生
   ・・・・・・ 「父さんホストになる!」
 タイトルはこんなタイトルじゃなかったと思うけど、駐輪場で係員をしてた中年のおじさんが、ひょんなことから、ホストになるって噺。ぬう生にはホスト・シリーズの落語があってその中の1本。そこそこおもしろい!

昔々亭桃太郎
   ・・・・・・ 「春雨宿」

  これが実は古典じゃなかったのでは、「古典じゃなくて中典」じゃなないかと言う噺になった。旅行にいって春雨宿に泊まる旅モノの落語。よくうけてた。・・でもヤッパ古典じゃないね。  

 三遊亭円丈
    ・・・・ 「茶の湯」
 このにぎわい坐で独演会や、二人会をもらってるから、この三年ぐらいにやって古典を避けようとすると、もうネタが殆どない。
  そこで出てきたネタが「茶の湯」、少しウケがこの頃弱いんだ。それではじめるとヤッパ、うけ方が弱い。ただチャンと聞いているんだけど、ウケ方が弱い。最後まで弱かった。ちゃんと聞いてるけど弱い。悔しいので、今度は逆に徹底的壊したタイプの「こわし茶の湯」を考えている。近々、「茶の湯リターンマッチ」をするぞ〜〜ッ!
     仲入り
 昔々亭桃太郎
   ・・・・・・ 「金満家族」
 このネタは桃さんの十八番!「金満家族」は、よくやる。そう言う意味では、かなり聞いてるお客さんがいた感じがするので、ややうけ方が、わるいかなと言う感じがする。
  ラスト近くの5分!かなり登場人物は、最近の人が登場する。この部分が今回のためにアレンジしたところらしい。しかし、静かに飄々と喋って笑わせると言うは、うるさい円丈は、学んだ方がいいねえ。

三遊亭円丈
  ・・・・・・ 「ランボー怒りの脱出」

 「茶の湯」があまり」うけなかったので、この新作のネタは外すわけには行かない。こう言う時は、あまり外さないネタで行く。そこで「ランボー怒りの脱出」をやる。この「ランボー・・・」このところ再びうけだしたって感じがする。
  イヤ、予想通りうけた。最初はさほどでもないウケだったが、中盤から後半には、完全に掴んで、ドッカ〜〜ンと言う感じ終わった。いやいや、ウケてよかった。ほっとした。ホント、よかった、よかった。


 

天満天神繁盛亭
  第2回円丈・福笑 二人会  2009 年9月 22日 夜


【画像:缶ビールを持ってチーズ!これ2本目?】

【福笑、円丈のウンコ対決はどうなった?】

 第二回の円丈福笑二人会。最初にやったのは、繁盛亭は、できた時だから、、もう3年ぐらいかね。今回はウンコ二本立ての二人会
!繁盛亭この日の昼席のトリも福笑さん。

  大阪駅まで福笑さんが、わざわざ迎えに来てくれて・・手をつないで・・・。手はつながったけど、仲良く。繁盛亭へ、福笑さんは、例によって、上がる前から、ビールのロング缶を飲んでる。しかし、酒が弱い円丈は、酒を飲むと呼吸が乱れて、落語ができなくなるのに、昼トリやって、ズ〜ッと飲んで夜二人会で二席やって、ケロッとしてるんだから考えらないね。

 しかしウンコを二席も聴かせて、大丈夫かと思った。お客さんも喜んでたみたいだし、まあ、よかった、よかった!!


円丈、福笑・・うんこ・対決

9月22

 一言コメント
笑福亭たま
  ・・・・・・・ 「伝説の組長」            
 東京で来た時時にもやったネタ。よくうける。たまくん、元気があってパワーがある。うちの弟子に「たまくんに負けるな・」とハッパをかけてると言うことは、今現在、完全に負けてる!たまくん、いい。
 笑福亭福笑
   ・・・・・・ 「油屋金兵衛」
 時代物の新作落語、ケチな油屋金兵衛から金を借りるためには、「こうしてああして」とか教わって、金を借りに行く噺。昔、円丈も「招き猫」と言う時代物の新作をやったことがある。福笑さんの鉄板ネタだね。

三遊亭円丈
   ・・・・・・ 「藪椿の陰で」

  うんこ対決でこの愛犬落語はどうなんだろう。合うのかしら?しかも少しホロッと来る噺だから、どうなんだろ?でもあまり気にすることもなく、まあ、よかったんじゃないかね。  

     仲入り
 三遊亭円丈
       ・・・・ 「肥辰一代記」
このネタはうけるけど、あまりやらないのは、みんな笑っていても必ず一人ぐらい「こんなウンコの噺しやがって」とイヤな顔をするお客さんがいるから、それがいやであまりやらない。でもネタ出ししていれば堂々と出来る。どうどうとやって、堂々とうけた。

笑福亭福笑
       ・・・・ 「絶対絶命」

 便意をもようをした女の人が「お便所かして下さい!」と言う噺。なんだかんだあって、野グソをするんだけど、3分ぐらいビリビリやってる噺。もう正真正銘のうんこ噺の王道だね。円丈はこの噺をやっても3分ウンコは出来ない。立派だ。

 


簡略版・・・上野鈴本】

上野鈴本・9月中席(11〜20日)夜トリ日記・10日間(2009/10/11〜20)
     【12
日のみ休み・・ごめん】

【画像:・・・円丈の高座はいつも本気】

 【長めトリだと・・古典ばっか?・・さあどうする?】
 いやいや、一体、何年ぶりの鈴本のとりだろうか?とにかく頑張って行こう!!仲後の本数が一本少なくて、「みっちりやれ」と言うミッチリ指令!それでミッチリ・ネタって考えると長いのは古典の「百年目」、「大晦日文七元結」、怪談「真景色累ケ淵」、「茶の湯」、「居残り佐平冶」・・って、全部古典じゃん?
  新作で長いのはないのか? 長いのは大昔作った「ギャグを訊ねて三千里」というのが、2時間40分で・・・。これじゃ長すぎる・・。
大体、 基本的に自作の新作は長くなると別な部分をカットして長くしないように調整しているから大体25〜30分、困るねえ。
  まあ、そこでその中でも長そうな新作を選んでやるんだね。多少ながいのも入れると「悲しみの大須」、「」一ツ家ラブ・ストーリー」のフル・バージョン。まあ、フルと言っても3分ぐらい長いだけダだけど、とにかく、割りと長めの古典、新作を半々でやりたい、まあ、とにかく頑張りま〜〜す。

 それでこの鈴本のトリで見に行こうと思ったら、ここにトリの間だけ有効な割引券はココ!!これを自分で印刷してね。ではでは高座で会おう!!
  ボケかかった円丈が、ちゃんと10日間、できるのか?エンジョウワールドは輝くのか?ホント、楽しみだ。
        三遊亭 円 丈


【9月11 日初日(金曜日)・・・・・・長めネタと考えて「悲しみの大須」をやる】
 【高座に上がるまで・・・・この日の客筋も演るネタも受けるかどうか、不明!!】

 とにかく何をやるより、とりあえず35分以上できるネタを考えて、とりあえず古典落語なくて、新作落語でと考えるとこの「悲しみの大須」と出てきた。だから受けるかどうか?それはやって見ないと分からない。・・でこれを演ると決めた。

 【実際やって見て・・・お客さんと微妙なズレを感じた「悲しみの大須」】

 トリで上がって見たら、それなりの入りで、まあまあ、とにかく今まであった色んな寄席のマクラを振る。マクラはかなり受けた。特に東陽町の若竹はドカドカうけたが、これが強烈過ぎて、肝心はメインテーマの名古屋の寄席、大須演芸場のドキュメント落語の受け方、受ける時とそれる時が、ハッキリしていて、若竹のギャグの部分より受けない。

  ただお客さんがかなり多様で中には、こう言うドキュメント落語の入って来ないお客さんも一部いる。なんで名古屋の寄席なんだ?みたいな!

  とにかく時間だけは、充分やって全部で45分あった。いつもの「悲しみの大須」は、30分チョイだから、かなり長かった。長すぎたのが、逆にダラッとした印象を与えたとも言える。でも一部のお客さんをのぞいて、殆どのお客さんは、結構、幕が締まるまで惜しみない拍手をしてたから、やはり微妙にずれたといえる。


【画像:初日、高座前の写真。左から弟子の丈ニ、天どん、百栄くん、円丈】

 【終わってからの感想・・・後、どんなネタが良いのか?ウ〜〜〜〜ン、考えちゃう!】

 ・・しかし一体、次から、どんな噺がいいのか?う〜〜〜〜ん!考えちゃう。終演後、近くの安い店で軽く打ち上げをした。小ゑんさん、百栄くん、丈ニ、天どんがいたが、後輩たちのアドバイスは、長い古典落語は、土日はやらない方がいい!そうかなあ、一概にそうは言えないような気がする。
  小ゑんさんの分析は「悲しみの大須」は、マクラの寄席と本題の大須演芸場ドキュメントが、ネタがくっ付き、逆に変化にが乏しくなってしまったと言う評価だ。これはとにかくあと3.4日、いろいろ試してみて、それでだんだん、お客さんと円丈のネタがあって来るような気がする。とにかく、いろいろやるぞ!じゃ、なにを・・う〜〜〜ん!それが難しい。



【9月12 日ニ日目(土曜日)・休み・・すんません!】



【9月13 日三日目(日曜日)・・・・迷ったあげく「藪ツバキの陰で」】
 【高座に上がるまで・・・・もしかして円丈がプチ・ブレーク!マジかい?】

 初日はまあまあの入りだったけど、3日目は更に多い。そういえば昨日、東洋館の「ろんだいえん・激論落語会」も結構お客さんが入った。どうも「ろんだいえん」以後、ホンの少しだけど円丈が、プチ・ブレークしてるんじゃ?まあ、多少それはあるかなと思う。プチと言ってもホントのプチで日本中でに13人とか、多少それはあるかもしれない。
  この日はとても好意的なお客さんで、ただこの鈴本のトリに来てるかなりのお客さんは、極、最近の新しい落語ファン・・あるいは新作ファン・・または円丈 ファンと言う感じだ。この日は新作が良く受けていると言う・・・。この日は「藪ツバキの陰で」を稽古したのでやることにする。とにかく記憶力が落ちているので、少しでも稽古をした方が安全だから、このネタをしょう。

 【実際やって見て・・・・・熱い拍手・・「藪ツバキの陰で」・・まあまあの出来?】

 上がった時の拍手が、スゴイ力強いのが、しかも頭を下げ、上げ終わってもしばらく続いた。トリの時、強い拍手はあるけど、拍手が熱い。元々の鈴本のお客さんに、元々の円丈ファンだけじゃない。どうもやはり新たな円丈ファンがどうもいるみたいだね。でもそんな拍手されると「いやあ、オレそんなに大したもんじゃないよ」と思ってしまう。
  良く寄席で振るマクラを振ってみる。結構受ける。これは新しいお客さんが来てるね。そして「藪ツバキの陰で」の本題に入る。途中のぐっラストの感動の前までは、良く受けている。そしてラスト・・「よし、なんとかなった!」と思った。ラストの地語りの部分でもっとピシッと思ったが、まあまあの出来だと思う。終わっての拍手は初日よりも力強かった。でもまだまだ足りないと思った。

 【終わってからの感想・・・明日はどうしよう?】

 終わったら楽屋に落語会に良く着てくれる藤原さんが、来てくれて・・「よかったです」といってくれた。そこで円丈は「ホントですか?」こんな疑り深い芸人はいないね。しかし、今日は朝から三島で仕事だったし、明日は鈴本に入る前に珍しくNHKの収録がある。もう少しゆったりとした状況でトリにあがりたいね・・・・・ところで明日のネタはどうしよう?・・・実はあるプランがある。意外なネタをやろう・・と思う。



【9 月14 日四日目(月曜日)・・・・・少し心配だけど真景累ケ淵「豊志賀の死」】
 【高座に上がるまで・・・・・昼間NHK「笑いが一番」の収録で疲れた】

 いやいや、今日はNHK「笑いが一番」収録で正直、疲れた。放送と言うのはプレッシャ−がある。昨日から少しずつ「豊志賀の死」を稽古したが、もう疲れてしまった。いや、ちゃんと出来るか心配だね。
  今日は月曜日で一番お客さんが少ない。しかし、逆に陽気で暖かいお客さんだ。まあ、少数精鋭と思えばいい。ただ円丈は疲れてる。大丈夫かな。ネタは、そこで上がる時、玉々丈にもしネタを忘れてこの豊志賀の台本のこのページを持ってきてくれと言って高座に上がった。

 【実際やって見て・・・・・「豊志賀の死」・疲れでややで集中力がない・・】

 円丈は、怪談噺は全て普通の照明でやることにした。その方は、笑いが大きくなるし、そんなに怖くないのがいいのだ。怪談噺は少しぐらい怖くたって、さほど面白いもんじゃない。そう、円丈は怖くない怪談噺を目指す。
  先月、全生庵で「豊志賀」をやったが、あの時は台詞がスラスラ出てきたが、疲れで集中力を欠いて、セリフが、スコシゴツゴツする。
  ただセリフを忘れて、玉々丈を呼んで台本を持ってこさせることはなかった。
  いやいや、もう少し稽古して望みたかった。いやいや、円生が言った「芸は砂の山」とはこのことだ。ただ当日のお客さんは、終わった時の拍手は熱いものがあった。 演者とお客さんの感じ方の違いはいつもある。 多分、お客さんにとっては、かなりの出来だったのだと思う。

 【終わってからの感想・・・やや集中力に掛ける「豊志賀の死」だったが・・】

 この日の出来は不満だったが、正直、お客さんの反応は良かったし、最後まで付いてきてくれたし、終わりの拍手も強かった。この噺は「アラフォー豊志賀の婚活」なのか?新吉は草食系の男だったのか?39才豊志賀と21才新吉との恋。それは絶望のラブ・ストーリーなのか?まだまだ、この「豊志賀」は、シナリオも豊志賀のセリフも少しずつ変わり、「おひさ」キャラも脱円生化をしようとしている。もっともっとおもしろい「豊志賀」に仕上げたい。




【9 月15 日中目(火曜日)・・・・新しいサゲにしたぞ!「ランボー怒りの脱出」】
 【高座に上がるまで・・・・・間際までなんにしようか?】
 この日は何をやろうかと考えた。それでココしばらくやってない『振り返れば』のアレンジ版「新振り返れば」!それでそのサゲを今日別のサゲにした。いや、サゲなんか変えてる場合じゃない。その結果、覚える時間がなくて、他のネタに・・なんだ?それじゃ意味ねえじゃん。それで3.4回やったことがある。「幽霊物件コレクター」はどうか?と少し稽古したが、どうも・・これじゃないね。そこで新しくサゲにした「ランボー怒りの脱出」をやることにした。
【実際やって見て・・・・・・『ランボー怒りの脱出』はドンとウケ、新しいサゲはダメだった!】 

  この日のお客さんの入りは昨日より、やや多いぐらい。もう少し入るともっといいんだけど・・。 しかし、そのお客さんの上がった時の拍手凄かった。頑張らねばと思う。
  今回のトリは、エンジョウ・ワールドなんて書いてあって、なんとなく長講一席みたいな感じなんだ。そこでどうしても長目にやろうと言う意識が強く働く、この連日、平均40分はやってる感じんなんだけど・・。
  どうもそれが、ウケル方に行ってるかと言うとどうもそうじゃなく、少しだら〜っした感じになってるんつた感じがする。
  今日も上がって少し長めに話そうとしてマクラに足立区の噺とか、するが、どうもあんまり受けない。いや、いつものマクラを振ればいいと思うけど、それが出来ない。それじゃない別なマクラをしてしまう。どうも高座時間が長い
のは、やや水増しになりやすいとこがある。

 それで「ランボー怒りの脱出」に入るといやいや、ドカンドカンとうけだした。どうも円丈のネタには流行り廃りがあるみたい。この1年ぐらいの「ランボー」良くうける。今はランボー時だね。そして新しいサゲをやったが、少しそれ気味だね。「うなぎ屋」のパターンを 「ワニ」にしてやってみた。あまり、うけない!!う〜〜ん、まあ、これはご愛嬌か? そして終わった、幕が降りるまでの拍手は凄かった。この拍手を聞くと「もっともっと頑張らねば・・」と思う。

【画像:「ランボー怒りの脱出」の時の高座で・・・これはマクラ部分!!】

 【終わってからの感想・・あと5席さあ、何をやろう!!】
 これでいよいよ後半になる。後は一体何をやろうかと思う。考えてしまう。でもとにかく長くやっていいんだから、時間も考えて、古典落語で「百年目」と「居残り佐平冶」だ。まだこの2席は外したことがない。円丈の古典の中でもどちらも評判はいい。
  それであと3席は新作だね。一席は「一ツ家ラブストーリー」この新作は出来て10年ぐらい経つけど、コンスタントにうける。しかも以前より、今の方が受けると言う不思議な噺だ。これのフル・バージョンの「一ツ家ラブ・ストーリー」をやって見ようと思う。
  フル・バージョン「一ツ家・・」は1回しかやってない。そう円丈CDだって、フルじゃない・・。それをやってみようと思う。
 それとやろうと思うのが、落語のオマケ落語みたいなのはどうか?一席やって、最後にオマケの落語をつけるみたいな・・。
やるかどうかは?分からないけど・・・ね!!



【9月16 日六日目(水曜日)・・・でました!今日は古典人情噺「百年目」やる?】
 【高座に上がるまで・・・・・もう「百年目」まっしぐら・・】

 とにかくこの10日間は長演ができる。そうなると普段のトリではできないネタもやりたい。すると40分以上ある人情噺「百年目」もやっておきたい。今日はこの「百年目」の稽古をする。
  このネタは2回やって2回ともハマった。今度で3回目!やろうじゃん!人情噺になると芸だけじゃない。人間性が出てくる。この「百年目」には、円丈の優しさみたいなものが出てくる。それがいい。番頭と旦那の噺だが、不思議な感動をもっている。正直、初めてこの師円生の「百年目」を聞いた時。やはり感動した。それをやる。
  この日は、民主党政権の発足の日、少しお客さんが減りそうな感じだが、まあ、昨日と同じぐらい少ない。でも昨日と同じ位、好意的なお客さんとか・・。

 【実際やって見て・・・まくが締まってもまだ、拍手が聞こえた・・・】

 最初の拍手はいつもみたいに力強い拍手のあと・・・「今日は古典落語の「百年目」をやります」と言ったら、どうも正直お客さんが、ひいた!古典はヤバイ!今日は新作だと思ったが、もう後戻りは出来ない。メガネ外しカウントダウンをして「百年目」のマクラに入る。古典でも円丈が入れたやや新作っぽいギャグはうける。割りとごく最近、落語ファンや、円丈ファンになった感じのお客さんが多い感じだ。全体的に噺の中に入れたウケがやや弱い感じがした。しかし、ここでひく訳には行かない。
 それから更に力を込めて後半のホロッとくるシーンへ、ココはかなりの感情移入をした。かなりのお客さんは、ガツンと「百年目」の感動の世界にうまく引き入れた。
 完全にうまくいった。ラストの拍手は力強かった。そして幕が閉じてもその拍手はしばらく続いた。うれしい!!

 【終わってからの感想・・林家源平さんと打ち上げ・なにそれ!!】

 仲間の林家の源ちゃんが、「いやあ良かったですね」なんてヨイショされて、じゃ、どっかいこうか?となった。しかし、この高座でヤバイこともあった。実は後半部分で栴檀(せんだい)と言うことば出てこなかった。これは非常にまずい!!メガネとるとカンペを書いておいても良く見えない。もうこれからコンタクトレンズを使ってみようと思う。



【9月17 日七日目(木曜日)・・・・『振り返れば』をやろうと思ったら覚えられなくて】
 【高座に上がるまで・・・・結局「一ツ家公園ラブ・ストーリー」】

 この日、オマケ付きで「新振り返れば」をやろうと思って稽古した。そのオマケ付きってなんだ?そう、オマケとして短い落語を更にオマケとして付ける。そのオマケ落語として考えていたのが、『三重苦の噺家ヘレン』をやろうと思った。でも結局覚えれなくて、直ぐできる「一ツ家ラブ・ストーリー」にした。
 この日のお客さんも昨日よりやや多いほど、前座ざんに聞くと「多くはないですが、明るくて好意的なお客さんです!」と言う。しかし、このセリフを今週の月曜から聞いている。
  たまには「満員ですが、オモイ客です」とかあってもいいなあ。

 【実際やって見て・・・・・前半、微妙に食い違う・・】

 この日のお客さんとは、マクラ、導入部でお客さんと微妙に食い違う。噺に入ってもなんか微妙にノリが悪い。。いつもウケがない。この原因は、お客さん世代も影響している。今日のお客さんは、平均四十代!考えるとこの噺は、50代以上のお客さんがいた時の方がウケがいい。いや、更にその上の60代の客だともっと受けてる。
 でもこの噺の本題の後半なって、やっとお客さんを捕まえたと言うか、円丈ワールドに引き込んだね。そしてその勢いでラストまで一気に行く。
 ・・そしてラストの熱狂的な拍手は、この日同じだった。

 【終わってからの感想・・・サイゼリア万歳!】

 今回、終わってから良く行くのが鈴本隣のサイゼリア!安い店だね。まあ、安い居酒屋の代表として「さくら水産」の名前があがる。サイゼリアは、パスタ屋で酒もあるからパスタ居酒屋だろうね。
  だけど、ホントに安い。グラスワインが1杯、百円!もう、この店で3千円食うと腹がパンクするんじゃないかね。この値段の安さから、見るとサクラ水産の魚肉ソーセージ50円も色褪せるね。魚肉ソーセージ、50円は高くねえ?と思えてしまうとこがある。 まあ、そんなことより、終わってからの感想だ。・・・・・・明日は今日出来なかった。「新振り返れば」とオマケとして「三重苦の噺家柳家ヘレン」をやる!例えウケなくてもこれで、玉砕するぞ!イケ〜〜ッ!



【9月18 日八日目(金曜日)・・・・・宣言通り!「振り返れば」と おまけの落語「奇跡の噺家柳家ヘレン」をやる】
 【高座に上がるまで・・・・頑張るワリにその成果が現われない・・・】

 今日は宣言通り「振り返れば」をやるために稽古をするが、どうも稽古しても2.3年前から比べても、ガクッと覚えるペースが落ちている。これとオマケの落語「柳家ヘレン」をやるが、こっちの方も良く覚えてないが、これを稽古する時間はない。こっちは誤魔化すしかない。カンペも作って、もう今日は玉砕覚悟!!もうダメな時はダメなんだから・・。イケ〜〜〜ツ!!

 【実際やって見て・・・・・なんだか、盛り上がってたみたいだけど・・どうなの?】

その1:高座に上がって、まず「奇跡の噺家柳家ヘレン」をやる。早い話、「奇跡の人ヘレン・ケラー」落語版で円丈が柳家ヘレンになり切って演じるネタ。まず一度高座を降り、今度は前座さんに手を引かれながら登場!
  そしてヘレンを演る。この噺はキモの部分は、三重苦で客の反応がわからないので、お客さんに紐を持ってもらい、面白かったら、紐を引いてもらう。なんだか、結構うけた。出来もなにも夢中でやったから、お客さんは喜んでたみたいだね。

 その2:人生回顧的大馬鹿落語「新振り返れば」これが本ネタ。思ったほどウケがなかったが、でも結構おもしろかったようだ。とにかく幕が仕舞ってもしばらく拍手があったから・・。

【画像:「奇跡の噺家柳家ヘレン」の熱演中!なんじゃ?こりゃ?こう言うネタなの】

 【終わってからの感想・・・】
 
  この日もお客さんの拍手は力強かった。そして今日は、トリと取った時など、なにかあった時、こう言う風に熨斗袋に印刷をして祝儀をくれる岩本さんが、久しぶりに来て祝儀を置いていった。いやいやありがとうございます。

 明日はなにをしよう?楽日は古典の「居残り佐平冶」と思っている。では明日は、う〜〜ん、どうしようかね。

  新作だね。そんなに手馴れてない「アマゾンの朝は早い」とか、なんか少しは冒険してみたい。でも何をやるか?決めてない。

  【画像:これがそのいただいた祝儀・高座を降りた直後で上半身裸!】 



【9月19 日九日目(土曜日)・・・・もう「アマゾンの朝は早い」で行くぞ!!】
 【高座に上がるまで・・・・ほぼ8割の入り、別のネタの方が・・でもやる!!】

 この日は「アマゾンの朝は早い」のネタをサラって、なんとか出来そう!それで、鈴本に来たら、ほぼ8〜9割の入りで初日以来の入り、ホントに?そんなにいる?マジで?どうも、入りには疑り深くなってる。
  この「アマゾンの・・」原住民の言葉で「へレへ、ドバハ、ダバヤ」なんて分からない言葉で会話が続くネタ、果たして今日のお客さんに通じるだろうか?
  でもせっかくやると言ってきたし、まあ、いいか、やってやろう!いや、少しまだウロ覚えだから・・でも歳で覚えてるの時間が掛かる。エ〜〜〜イ!やっちまえ。もう決めた!!

 【実際やって見て・・・・・うけない訳ではないが、充分受けたわけでもない「アマゾンの朝は早い」】

 高座に上がってマクラを振る!その反応から、普通のお客さんが6割!そして円丈あるいは新作ファンが4割と踏んだ。新作でもワリと分り易い方が全体から見てうけ易いそうだ。だから円丈の持ちネタで言うと「夢一夜」、あるいはまず外したことがない「悲しみは埼玉に向けて」がよさそうだが・・。とにかく、「アマゾン」まっしぐら・・思うようにはうけない。ただ全然うけない訳ではない。ウケがやや悪い感じだ。
  ただ噺に入ってから、それなりには受けていた。ただ円丈もウケがイマイチなので、なんとなく噺が上滑りになってしまってる。出来も良くない。そしてフィニッシュ!
 この日の終わってからの拍手は、普段の拍手でこの芝居のあの圧倒的な拍手ではなかった。  

 【終わってからの感想・・・もういい!反省なし・・疲れてる・・明日、明日・・】

 いやいや、結構大真面目にトリを取って来たから疲れている。まあ、いいや、・・・・・・。それより、千秋楽はなんにしよう?古典の「居残り佐平冶」を考えていたが、う〜〜ん、どうなんだろう?
それは明日寄席に行って考えよう。ほんじゃ!!  



【9 月20 日千秋楽(日曜日)・・・・ついに千秋楽で満席に!】
 【高座に上がるまで・・・・・今日は始まる前に100人並んでいた、マジで?】
 やっと連休になってお客さんが入ってきた。弟子の亜郎が「今日は来た時、お客さんが100人ほど並んでました」「エッ、ホント〜オ?」昨日は、8割から9割の入り、しかし千秋楽で遂にほぼ満席になった。いやいや、うれしい。
  そしてネタは古典の『居残り佐平冶』!正直、円丈の持ちネタ「悲しみは埼玉に向けて」や、このところ良くやる「遥かなるたぬきうどん」をやれば、うけると思う。しかし、自分の安全パイより、もう少し冒険をしたいと思う。それで「居残り佐平冶」をやる。
 【実際やって見て・・・・・力強かった拍手・・「居残り佐平冶」】
 遂に千秋楽でほぼ満席になった。今日は女郎買いの噺「居残り佐平冶」だ。こう言う、女郎買いの必要な情報をマクラで振って、本題に入る。う〜〜ん、今までやった3回では、今回がややウケが弱い。
  稽古はしたけど、どうもイマイチ覚えがあまり良くないのか、流れが悪い気もする。でも破綻なく噺は出来たとおもっている。
  「居残り佐平冶」が、終わった時もやはり力強い拍手だった。そしてそれは幕が閉まっても続いた。

  それはカーテンコールだったのか?分からない。でも何日か、終わっても拍手が合った日があった。それもカーテンコールだったのか?もうこれからはカーテンコール用の短い噺を作って置いた方が良かったのだろうか?
【画像:楽日の客席ほぼ満席】

 【終わっての感想・・拍手をしてくれてありがとう】

 いやいや、終わって見ると10日間はあっけない。皆さん、読んでくれてありがとう!10日間、楽しかった。 そして力強い拍手をくれたお客様へ、こんな円丈を応援していただきて、本当にありがとうございます。これからも円丈は愚直に真っ直ぐな道を進みたいと思います。



 【拍手をしてくれお客様へ】
 いやいや、今度の10日間をやって見て。拍手してくれたを熱心なお客さん一言お礼がいいたいことを言う。本当に白書 

 

◎ここまで・・。読んでくれてありがとう!!


 

:円丈フェスティバル2009
   「燃えよジジババの夜」と「百年目の夜」の二夜、ひやひやモンだけど成功だった。
           2009 年 7 月 23〜24日 日本橋社会教育会館 ( 人形町 )

【画像:これがお囃子さんの千葉しん師匠も迎えての生デイスク・ジョッキー】

【二日間連続独演会・・大成功っていう〜かあ、小成功かな〜〜あ】

  二日間通しの独演会。客の入りは、最初の日が、7割ほど、二日目の人情噺の方が、8割5分当たリの入りか?キャパニ百位だから、満員にしたかったけど、まあ、この程度が、円丈の実力ってことだろうね。

  23日の「燃えよジジババの夜」もう、声を張り過ぎて、ラストでこえが出なくなってしまうわ、「燃えよジジババ」は、途中でつかえるわ!「藪椿・・」では「モズ」って言葉がでなくなるわ、・・でもそれを逆に笑いにしてたから、ライブの独演会としては、結構おもしろい会だったんじゃないだろうか?

  24日の「百年目の夜」は、なんと人情噺二席独演会!こんなの聞いたこともない。果たしてどんなものなのか?とにかく、2席やってみた。いやあ、評判はよかった。まあ、なんとかなってよかったよかった!!


第一夜「燃えよジジババの夜」7月23日

7月23

 一言コメント
三遊亭玉々丈
        「金明竹」            
 ***************古屋弁金明竹」を玉々丈に教えたら、なんか良く受けてたな。今日のお客さんは、古典好きかと思ったほど、受けていた。
 軽いオープニング
      ・・・円丈、ぬう生

  大体、独演会のオープニングって、これから自分のやるネタのことばかり考えてるので、心ここにあらずだね。オープニングの喋りは、殆どぬう生に任せッぱなし。頭の中でネタのことだけ考えて、首を振ってた。

  三遊亭円丈
       ・・・・ 「東京足立伝説」
 この「東京足立伝説」って、ウケる時とそれる時は半々、持ちネタの中では、信頼性に欠けるネタで心配。
  でやって見るとウケはいまひとつってとこ!いろいろ直しているけど、安定的にドカーンとウケるようてならない。おもしろいと思うんだけど・・。やっぱ大したことないのかなあ。

 三遊亭ぬう生
  
  作円丈 「ランボー怒りの脱出」
         

  古典落語のようにぬう生に教えたこの「ランボー怒りの脱出」、いやいや、うけてたねえ。ホントによく受けていた。
  新作のネタは、それを作った本人がやらないとつまらないな〜〜んて、言われるけど、まるっきり嘘っぱちだね。それを実証した新作ネタ。最近、弟子が円丈の持ちネタをやり出したが、結構受けてる。そろそろ「ランボー・・」も古典になるのか?
 

三遊亭円丈
     「藪椿の陰で」
 最近、評判がいいのは、この史上初の愛犬落語「藪椿の陰で」!結構ホロッと来るのだ。最初にやった十年前は、あまり受けなかった。この日も結構良かった。
  しかし、最初の導入で「秋の渡り鳥モスが、足立の木々に・・」と言うとこで「モズ」が出なくなってしまった。これが。64歳の記憶力だ!情けない。そこで「秋の渡り鳥・・・のあの鳥が!」、あの鳥になってしまった。1分後、思いだして「さっきのトリは、『モズ』
です!」って。ホント情けない。
でもそれ以外は、うまく行った。
仲入り  

三遊亭円丈
    「燃えよジジババ」

  高座に上がったら、この三席目で急に声が出なくなってしまった。このホールは、演者の声の返りがないので、つい声を張り過ぎて、珍しく喉の調子をやってしまった。そこで楽屋に言って、水を持ってきてもらって「え〜〜あ〜〜」発声練習をしながら、噺を始めたが、実はこの「燃えよジジババ」!先月やったパターンを少し元に戻してアレンジした。
  それを64歳が、覚える訳だから、なかなか頭に入らない。参った。セリフ、もカミシモもキャラも間違えながら・・。まあ、間違えたとこは、チャンと笑いをとった・・。だから、出来としては良くなかった。


第ニ夜「百年目の夜」7月24日・・なんとかなってよかったねえ。

7月24日・人情噺二席ってどうなの?

 一言コメント
 軽いオープニング
      ・・・円丈、丈ニ

 丈ニ、円丈のごく軽い、オープニング!

  三遊亭丈ニ
       ・・・・ 「119」

 最初、丈二には、時間の関係でデイスク・ジョッキーだけ。しかし、それだけじゃまずいなあと思っていた。
  そこで急遽ごく軽く10〜15分の軽いネタをやってもらった。ネタは得意の救急車の「ホントに行きますよ」ってあれ!!

三遊亭円丈
      「大晦日文七元結」
         

  正直、今回、全部で人情噺を入れて5席。どうも稽古時間が足りない。「大晦日文七元結」!やや危なっかいいとこががあったが、破たんなくまとめた。
  この円丈アレンジの「文七」は、かなりストーリーがうねって、噺としてもう少しサラッとした方が、聴きやすいのかも知れない。

仲入り
 
 
丈ニ、円丈の
      デイスク・ジョッキ-
 しかしお囃子さんに出てもらって、あらかじめに質問を受けておいて、それに応えながら、お客さんの生のでばやしのリクエストをするデイスク・ジョッキーってどんなもん?しかし、円丈の頭は、トリの「百年目」のことで一杯だった。

三遊亭円丈
    ・・「百年目」

  この「百年目」は、今まで2回やったが、外したことがない。円丈の人情噺の中で一番の十八番になるのが、この「百年目」かもしれない。そして三回目のこの時もハマった。

 


 

:有りそうでなかった円丈、川柳二人会・・・いやあ、ほぼ満員で良く入った!
            7月4
日(土)・横浜にぎわい座:14:00開演〜:

【画像:円丈、川柳ともにメガネを外して古典を熱演】

【合わせて140歳コンビだってか?】
  しかし、川柳、円丈二人会は、ホントありそうで一度もなかった落語会だったね。65才と78才で140才コンビだね。
 
  川柳さんも結構、丈夫だから、これであと10年後になると合わせて160才コンビで行ける。うまくすると20年後に180才コンビも行けそうだね。

  しかし、お客さんは、良く入ってたねえ。大入り袋が出た。にぎわい座の円丈独演会でこれだけ入ったことがないのが、ホント少し残念だな。

  今回の「川柳円丈二人会」で川柳さんは、かなりやる気になっていた。
 
  最初じじは円丈がトリの予定だったが、川柳さんのやる気で、もちろん、元兄弟子の川柳さんにトリを譲った。

 


【画像:同じくメガネ外して「首や」を演じる川柳】


これが親子会でやったネタ!

7月4日・川柳・円丈二人会

 一言コメント
三遊亭玉々丈
        「名古屋弁金明竹」
              
 円丈がやってる「名古屋弁金明竹」を玉々丈に教えたら、なんか良く受けてたな。今日のお客さんは、古典好きかと思ったほど、受けていた。
  しかも後で聞いたらこれが、ネタ下ろしの「名古屋弁金明竹」、玉々丈の名古屋弁は正直下手でも受ける。これでいいのだ。
 いきなり突然オープニング
      ・・・円丈、川柳、つくし

  番組表には、オープニングがなかった。でもやった方がいい?きっとお客さんは、川柳、円丈が同じ舞台で上がって喋るのを見たい筈・・。それでオープニングをやることになったけど、川柳さんが到着開くしない、とにかく、都バスで移動・・横浜ににぎわい座に都バスで来られるのか?多摩川が超えられるのかと心配してたら。十分前に到着、遅すぎ!

  川柳つくし
       ・・・・ 「少子化対策」
 つくしは、このところ確実に腕を上げたね。15分ぐらいのネタだけど、シッカリ受けさせていた。女性の噺家って貴重だから、ドンドン頑張って欲しいなあ。小淵優子で毎晩、旦那が、拒み続ける・・これも少子化対策でも旦那、お前もお父さんに似てき産休をとるんですか?スピーチ、それは否認できません。
三遊亭円丈
      「居残り佐平次」
         

  この1.2か月でやる古典、あるいはここ1.2カ月でやった古典を外して、それ以外の古典をやる・・となるつ結構限られてくる。そこで「居残り佐平次」をやる、今まで3回ほどやったが一度も外してない。上がった時の拍手は、かなり力強さがあった。
  結構、年代的にに上かなと思ったが、考えたより若かった。・・思ったほど、うけないが、「居残り・・」は女郎買いの噺だから、年代的に若い分だけ、やや笑いが弱いのかと言う気がしたが、うけないと言うより、真剣に聴いてるって感じがする。出来は悪くないし、受けもまあまあと思う。

 

川柳川柳
     「首屋」
 「首屋」は、川柳さんの得意ネタだね。しかし、割と古典と言うとこの「首屋」をやるけど、もっと他のネタも教わったように思うけど・・「首屋」なんだね。
  でも この日はマクラで円生に弟子入りした時に習う「八九升」の小噺をやっていた。円丈は今もこの「八九升」を入門編で弟子に教えている。しかし、円丈も川柳さんも共とメガネを外してやる・・。なんじゃ、そりゃ!円丈は、メガネを外してやったら、「これはいい!」と真似て、川柳さんもメガネを外したって訳だね。
仲入り  

三遊亭円丈
    ・・「夢一夜」

  この時、実は「東京足立伝説」をやろうとおもってネタをさらっていた。それで考えたら、「円丈フェスティバル」でこの「東京足立伝説」をやる。そこでこれは外そうとそれで「夢一夜」をすることになった。いやいや、なんかドッカンドッカンうけた。面白いほどうけた。
川柳川柳・・「昭和の昭和」
  「昭和の昭和」って、映画ネタだね。おもしろい、「映画の穴」みたいな漫談ネタだね。結構昔にやった映画ネタの集大成って感じがした。ただお客さんは、川柳さんに歌ってほしかったって感じはややあったね。「ガーコン」でなければ、ソンブレロを被って、ギターを弾いて欲しかったような気がしたが、でも終わった時の拍手はとても喜んでいたから・・。まあ、いいか!!






:円丈の骨、白鳥の肉、親子会は、満員御礼・・・白鳥の出来が良かった!
            5月2
7日・国立演芸場:18:30開演〜:主催:夢空間

【画像:白鳥作「トキそば」を演じる円丈】

【いや、参った蔦!全然集中できなくて・・う〜ん】
  今回、かなり早くから切符がなくなって・・。
  しかし、こまったのは、ネタが覚えられない。歳のせいだね。覚えるのに丸三日間時間をとったけど、全然覚えられない。

  しかもパソコンはパンクして、もう大変だよ。しかし、その台本の入ってるデイスクがおかしくなって・・もう。タイヘン!

  そりゃ早い話が、言い分けかよ。まあ、早い話がね!

 それに比べて、白鳥は今回、円丈作を2本「ランゴランゴ」と「悲しみの大須」を「悲しみの東洋館」に変えて、2本とも完全にものにしていた。
  今回は白鳥に負けたね。でも次はやるよ!マジで・・。ホントに?



【画像:円丈作「らんごらんご」を演じる白鳥】


これが親子会でやったネタ!

5月27日・円丈の骨・白鳥の肉親子会

 一言コメント
オープニング:なつかしのビデオ上映!
              ・・・・・円丈・白鳥
恒例になった、円丈が、昔制作した「冗談ビデオ」をオープニングで今年も公開。どうも去年見に来たお客さんが、3割はいたね。
  今回は、「冗談ビデオ」と「先代小さん75歳の誕生日ビデオ」を公開、16.7年前のビデオでなつかしい芸人大集合だね。いやそんなことより、自分のネタ、良く覚えてない!まいった。
三遊亭白鳥・・・円丈作「らんごらんご」

  円丈作の「ランゴランゴ」、白鳥はテストで池袋でやって、けられたという・・そこで白鳥流アレンジをして、この本番に挑んだ。
  それだドンぴしゃりと決まって、いやあ受けてた。白鳥の高座を楽屋でモニターを見ながら、自分のネタを・・・。どうも覚えてられない。

三遊亭円丈・・白鳥作「ウオーキングそば」
          「トキそば」の改作
  もう、正直、ネタがうまく覚えられなくて、もう海外に高飛びしたいぐらいだった。アレンジ台本を何人かの知り合いに見てもらったが、それなりに面白いと言ったが、そうかなな。
  それより、きちんとまず覚えることが大切だけど。。これがさっぱり、この「ウオーキングそば」は、体を鍛えるために鉄下駄のドンブリと鉄アレイ箸で食べるというものだけど・・。
  だめだったねえ。台本云々より、まず覚えてないと・・なあ。だから海外へ逃亡したかった。
仲入り

三遊亭白鳥・・円丈作「悲しみの東洋館」

  円丈の「悲しみの大須」を東洋館にアレンジしてやっていた。正直、大須演芸場を、浅草の東洋館に変えても、正直どうなのか?と思ったが、いやいや、見事だったね。
  爆笑に次ぐ爆笑で、お客さんは大満足だった。東洋館の悲しみがチャンと出てる。
  一体どうやるのかと興味をもって見ていたら、完全に自分のモノにしていた。これは、完全にこれからも自分のネタとして使えるね。 この2席で今日は、白鳥にパチパチだ。
三遊亭円丈・・「一ツ家ラブ・ストーリー」
  もう「ウオーキングそば」だけ稽古していて、トリのネタは、安全パイを選んだ。そこで「一ツ家ラブストーリー」をした。まあ、まあ、合格点だろう。
  でも勝負は白鳥に負けた。しかし、64歳と言う年齢は、ネタ下ろしのときは、最低でも5日ぐらい覚える時間を取らないとだめだね。


   ・・・今回は、 白鳥に負けた。でも次回は頑張る!!


   




:円丈故郷に錦独演会:長編人情噺二夜、二日間やってヘトヘト・・!
            5月3〜4日13:00開演
場所:名古屋大須演芸場

【大須の円丈独演会は、大須の若旦那と二人三脚で】
 
この大須の円丈独演会は、大須の足立社長の若旦那の野田さんと二人三脚で今までやってきた。今回は、新聞に予告が載るのが、かなり遅くなって、しかも豚インフルエンザ!おい、来ないでくれと祈っていたね。もうあんなのが国内で出たら、ガクッと入場者が減る。
  今年はかなり入場者が、少ないと思ったら、しかし、終わって見たら、昨年よりは、悪かったが、丁度2年前と同数くらいは入ってほっとした。
客が来るのか?どうか?心配で!!
【いけねえ!四日の「百年目」を覚えて・・3日の「文七元結」はまだ覚えてない!】
 
今回のネタ出しが長演二席「文七元結」と「百年目」だ。10日ぐらいかけて2席を稽古した。まず3日にやる「百年目」を覚えた・・と思って、大須の楽屋にの着いて、チラシを見たら「百年目」は4日のネタで3日は「文七元結」?げっ、「文七」はまだ良く覚えてない、参ったなあ。




   5月3日:悪戦苦闘、「ランボー」と「文七」!

3日:ネタ出し:人情噺「文七元結」の円丈独演会

 一言コメント
この日のお客さん
これがつかめない・・・?
 今年で三回目になるが、今回のお客さんは、今まで2回より、若いし、客層が、かなりバラツキがあり、正直、良く分からない。しかし円丈独演会に来たお客さんだからねえ。
  古典好きのお客さんもいるし、円丈ファンもいるし、新作好きファンもいる。どの層と言えない。ピタッと来ない。
オープニング:丈ニ、円丈途中から玉々丈

 円丈一門の中で一番、司会の得意な丈ニ司会ををさせるが、しかし、ややうけが悪い。どうもネタ出し古典人情噺「文七元結」とオープニングが合わないんじゃないか?とにかく思った程の反応がない。

それなりにうけた
三遊亭玉々丈・・・・「子褒め」
 最近、師匠と一緒の時は、古典をやる。この日も「子褒め」もやる。でもそれなりに受けていた。
マクラでパッとしなかったが「ランボー」は受けた
       三遊亭円丈・・・「ランボー怒りの脱出」
 トリが人情噺「文七元結」でその前に爆笑ネタとチラシに書いた。だから最初の一席目は笑わせなければ、そこでいろんなマクラを振るが、あまり受けない。そこで「ランボー」をやる。果たしてどうかと思ったが、ドカンと受けた。
なぜか?それた!
三遊亭丈ニ・・・「1パミールの恋人」
          
 良くやる救急車のマクラを振ってから、血液型の噺、「1パミールの恋人」うをやるが、正直、結構、苦戦してる。
 降りて来てから「今日は古典をやった方が、うけました」と言う。そうかな・・。
仲入り
カラスの鳴き声に負けずやりきった
     三遊亭円丈・・「大晦日文七元結」

 一日間違えて明日のネタを今日やると思ってネタをさらっていたから、稽古が足りないので、少しの暇を見て、あっと頭の中でもストーリーをさらってから高座に上がる。
  しかし、長兵衛が吉原についた頃から、楽屋の裏の公園でカラスが鳴く、そんなに大きな声じゃないが、これが5回、10回、・・十数回鳴く。こら、カアー公!もう感情を込めて演技するとこで鳴きゃがって、それでもカラスに負けずに噺に没頭。 そしてフィニッシュ!それなりの出来とは思う。


【初日が終わって・・お客さんが読めない】


  「ランボー・・」受けて、「文七」もそれなりだったけど、今一つ手応えを感じない。果たして一体、お客さんはどうかんじたんだろう?表であったお客さんは、「ランボー・・」は面白かったといっていた。


  じゃ、「文七・・ 」はどうだったのだろう?もしだめでもカラスのせいにすればいいや。しかし、あのカラスは、いろいろ聞いてみたが、客席には聞こえなかったようだ。その点はほっとした。


【画像:オープニング・・盛り上げようと思ってるほどは盛り上がらなかったね】

 



5月4日:朝、午前三時に起きて「百年目」を稽古!

【4日目:なんと午前三時に起きて稽古をする円丈】
 この日の朝、なんと午前三時にホテルで目が覚めた。そこで「そうだ、今日『百年目』を稽古しよう」と稽古を始める。こんなことは殆どない。
 そして、朝6時頃からもう一席は『グリコ少年』をやろうがと思ったが、途中で考え方を変えた。円丈うんこ噺の傑作「肥辰一代記」をやろう。それを稽古する。しかし、しかし、・・・やっぱ、「グリコ少年」の方がよかっったんだね。

円丈独演会

 一言コメント
午前三時から起きて稽古をした。
 この日は、予約が少なかったが、当日客が増えて、昨日と同じぐらいの客の入りになった。1.2階ともざっと一杯状態。そして分かって来たのは、今回は、人情噺のネタ出しをしたので、かなり古典の好きなお客さんが、混じっていた。これでお客さんの層が読み切れなかった。
オープニング:丈ニ、円丈途中から玉々丈
 「昨日もさほど盛り上がらなかった。今日のオープニングは、もっと盛り上がらなかったですねえ」と丈ニが言った。とにかく、あまりオープニングの好きなお客さんじゃないんだろうね。まあ、こんなもんでしょ。

名古屋弁金明竹ならもっと受けたはず
   三遊亭玉々丈・・・・「金明竹」

 玉々丈には、円丈の「名古屋弁金明竹」を教えてる筈・・なんだけど、やったのが、関西弁のオーソドックスの「金明竹」なんだ。下手でもいいから「名古屋弁金明竹」ならもっと受けたとおもうけどなあ。
やっぱ「グリコ少年」をやっときゃよかった! 
     三遊亭円丈・・・「肥辰一代記」
 この日のネタで一番間抜けだったのが「肥辰一代記」だったね。せっかくグリコ、森永、明治のキャラメルを持って行ったので、少しサンプルで「グリコ」を十分やったら良く受けた。
  ところがその後にうんこ噺の「肥辰一代記」をやったら、お客さんが、引いて、うけない!まいったね。最初の通り、「グリコ少年」をやってたら、もう完璧な落語会だったのにねえ。
なぜか?それた!
三遊亭丈ニ・・・「極道のバイト達」
          
 このネタは、丈ニが、寄席でも良くやるやくざネタ、東京の寄席なんかじゃ良く受けてる。しかし、そのネタが受けてない!は〜〜あ、どうして?
  やっぱり新作のお客さんじゃなく、全体に古典落語っぽい客層になっていたね。
仲入り
うん、やっとピシッと決まった
     三遊亭円丈・・「百年目」

 この「百年目」は、初回、二回目ととても評判がよくて、今回が三回目!でも今回は少しどうなのかと思って、やったが、最初のとこから笑いが来て、後半の旦那と御隠居のシーンでは、完全にお客さんは、感動モードに入っていた。終わった時の拍手も力強かった。
 



【画像:去年より、少し落ちたけど、まあまあの入り】

 【終わり良ければすべてよし!!】
  今回、お客さんが鳴かずにカラスが泣いたとかいろいろあったが、最後に「百年目」が決まったよかった。今回、毎日、ネタ出し長演一席。いやいや、「百年目」がズボッとハマってくれてよかった。正直、ホッとしてる。円丈アレンジの「文七元結」も評判がいいけど、この「百年目」は更に評判がいい、それに引き替え「文七元結」は、アレンジはピタッと決まったけど、最後の感動のシーンをもう一つビシッと決まると更にいいんだろうね。

  【二度と聞かない報告!】
  3日に来たお客さんで円丈の「ランボー怒りに脱出」にうるさ過ぎるだけだと帰ったお客さんがいた。そのあと「二度行かない」とメールが来た。しかし、あの時の高座はみんな喜んでいた。かえったのは、その人だけだ。そんなことを言われても、今までランボーをやって起こった帰ったお客さんは、今回だけ!
  多分、かなりの古典ファンで、落語に対する許容量の問題のような気がする。落語がおもしろいか、どうかの判断は最後主観になるからねえ。だから。まあ、仕方がないだろうねえ。全てのお客さんに満足のいく芸人には円丈はなれません。それにラジカルだからね。しょうがないやね。








:円丈独演会、好評だった「百年目」を更にアレンジして挑む!
            4月8日19:00開演・横浜にぎわい座

【円生「百年目」稽古はしたけど・・ホントに覚えてるの?】
 今回は去年やって好評だった「百年目」の再演だが、いやいや、去年の暮、国立演芸場で「円丈の『百年目』を聴く会」でやった「百年目」は、好評だったが、笑いが少な過ぎた。

  そこで全体に明るくアレンジをして、そして覚える。しかし、なかなか覚えられない。ボケとしてる。やったぱ、64になるとなんか脳がしゃきっとしない。


  【今回は今までの中でも一番若いお客さんだ!!】
 今回は、夜の独演会!客席は、今までは結構中高年が多かったが、今回は今までより、結構若い感じがする。いろいろ聞いて見ると落語がそんなに詳しくない人が多いとか?一体どんなお客さんなんだろう?円丈さん、あんたのお客さんだよ。そうだね。なんつったって、円丈独演会に来るお客さんだからね。さあ、このお客さんで勝負!!!

【画像:本番前に奇声を上げてから元気を出す円丈とぬう生】




    極めつけアレンジ「百円目」で勝負!

円丈独演会

 一言コメント
この日のお客さん
これがつかめない・・・?
 
 この日は一階で1〜2割空席食う正があった。割とにぎわい座で独演会をやるとやや年代が高めだったが、しかし従来のお客さんより、いて、そう言う意味ではバランスが取れてる。やや年代層は高めとも言えるが、お客さんの感性は高く、ハイブローなギャグでも反応する。
三遊亭玉々丈・・・・「から抜け」
 最近、玉々丈は古典を真剣にやってる。あまりギャグも変えないで開けないで、古典も王道で芸で笑わせようとしているようだ。
  確かに古典落語の修練は必要だけど・・。最近、あまり面白いギャクも聴いてないからな。少し心配だ。
オープニング:対談ぬう生、円生
 このコーナーは、最初のプログラムには書いてなかったが、5分位はやった方が賑やかになる筈と急きょ、ぬう生とオープニング対談をすることになった。少しこの日のお客さんは、硬いかんじがするけど、考えたら、ぬう生と円丈が固いのかも知れない。
三遊亭ぬう生・・・「稽古屋」
 ぬう生のこの「稽古屋」は、ネタ下ろしだという話。なにも師匠の独演会でネタ下ろしをしなくても・・と言う感じもするが、しかし、この「稽古屋」で紙屑を読むとこで、新作のギャグのようにクイズダービーの時、クイズとか、なかなかおもしろい、新作ギャグが出てくる。
  しかし、こんなおもしろいギャグをこの「稽古屋」みたいな古典落語と、クイズダービーとは合わないと負うけどなあ。少し笑いが少ないような気がする。
なぜか?それた!
三遊亭円丈・・・「茶金」
          
 先日、新宿の寄席のトリの時、この「茶金」をやって、それた?それで、少し稽古をして、当日にそなえたが、ウケない!マクラも受けない、本ネタも受けない。
中盤から少し新作っぽいギャグが入るようになってから、ウケ出しが、これじゃダメだね。(実は、この翌日、国立演芸場のトリだったのでここでメガネを外して「茶金」をやったが、やっぱ、うけない。原因が分からないが、もうやめた。10年ほど辞めた。その間にに死んでるか?まあ、そんならそれでもいいや。
仲入り
今度は笑いも取って感動も取ったよ
          三遊亭円丈・・「百年目」

 正直。前半の「茶金」が外れたので、この「百年目」を外す訳にはいかない!なんとしてでも成功させないと。
  円丈がよく寄席でやるマクラをやってもノリが悪い。聴いてるのかもしれない。でも今日のお客さんは、確かにそれほど落語に詳しい訳ではないが、しかしギャグの感覚はいいと思う。
  それでネタに入った。するとアレンジしたとこで笑いが、来る!なんでだ?もう殆どのアレンジした部分のギャグでは笑ってくれた。
  そしてラストは、感動シーンでガツーンと入った感じだった。そそいれサゲを言い終わった時、幕が閉まるまで、お客さんの力強い拍手は続いた。いん、OK!!


 【終演後・・・「百年目」は円丈の完全な持ちネタの1本になりそう】
 いやいや、「百年目」がズボッとハマってくれてよかった。正直、ホッとしてる。円丈アレンジの中で人情噺「大晦日文七元結」も評判がいいけど、この「百年目」はそれより、さらにいいのかも知れない。円丈人情噺の持ちネタの最右翼になるかも知れない。最後に出てくる旦那のやさしさは、円丈のやさしさそのものだね。最後は人間性が出てくると思う。

  それにしても今回やった「茶金」がどうもこれと翌日の国立を入れて三連敗した。、もうやらない。絶対やらない。そんなにネタに困ってる訳じゃない。

 
  このあと、5月3日4日と名古屋の大須演芸場で独演会をするが、
  3日 長講一席「百年目」で4日は人情噺「大晦日文七元結」で長講一席。
  それで本は出る。狛犬の本も出す。7月にはCD、出版記念の独演会があり、結構忙しいけど・・ホントは充電したかったなあ〜〜っ。

 
 【画像:この日は、いつも陣羽織タイプじゃなく、明るい羽織を着て、メガネを外して「百年目」を演ずる円丈】





簡略版・・・新宿末広亭】

新宿末広亭・2月下席(21〜28日)夜トリ日記・10日間(2009/02/21〜28)
     【25日26日
・・・休みです。ごめんなさい】

【画像:08年夏、新宿でトリを取った時の高座】

 【出版にネタ下ろしと老化と・・なにかとタイヘン】
 今日になって本の大体の原稿がほぼUPした。しかしまだまだ他に本を出すよ。 いやいや、こんな64歳で原稿書くと上がるのが遅い。
  その中で新宿さんのトリ、いつもトリを取りたいとおもっているが、なかなかとらしていただけない。

 とにかく・・・この文章を書きたくない!これが本音!
だって稽古したいんだ。こんな文章書いたって落語覚えられる訳じゃない。
 今日やるネタを稽古、稽古、歳を取ると稽古しないとホントに高座で恥を掻くからね。
 
 とにかく・・これから稽古!今日のネタ?分かんない!とにかく稽古なの!じゃあ。とにかく頑張りま〜〜す。
        三遊亭 円 丈


【2月21 日初日(土曜日)・・・とにかく「埼玉・・」を!】
 【高座に上がるまで・・・・・候補いろいろ、う〜〜んなにをしよう】

 寄席楽屋に来ていろいろ仲間にどんなお客さんか、と聞いてみると「ええ、フツーのお客さんです」とか、「今日は古典がみんなオオコケです」とか、いろんな情報が飛び交ってけど、少し大人しいというか、笑わないというか、小ゑんさんが、おでん落語「ぐつぐつ」をやるが、いつものウケがない。う〜〜ん、どうしよう。このところ迷った時「悲しみ埼玉」!それか、「一ツ家公園ラブ・ストーリー」、稽古は「藪ツバキの陰で」をしてたけど、まだピシッとした状態じゃない。「埼玉」か、「一ツ家」だね。

 【実際やって見て・・・・・・なかなかドカンとは来ない「悲しみは埼玉に向けて」】

 トリで上がった時の拍手、結構スゴイ拍手だ、円丈を待っていたと言う拍手。今日のお客さんは、落語を知らない人もそりゃいると思うけど、半数以上は結構知ってるお客さんで、それで笑いが、少ないのでは?と思った。いつものマクラを振るが、それほど受けない。これは結構聴いてる人がいるってことだ。こう言うお客さんは、怖い。そう結構聴いてるお客さんが多いってこと。
  終わりの時間もあるし「埼玉」で行こう。それで「埼玉」に入るが、いつものウケからすると弱い!そこで円丈の声が、いつもより、一段あがり、大きくなる。終始熱演する・・。途中から結構笑いだしたが、でもドカ〜〜ンと言う笑いではない。
  あと3割わらいがすくなかったと思う。割ってから、幕が閉まるまで一応お客さんは立たなかったので、そこそこのなのか?

 【終わってからの感想・・・・・楽屋では「いや、ドカンときてました」マジかなあ・・】

 終わって楽屋で「ドカンと来なかった」と話したら、弟子の丈ニが「いや十分ドカンと来てました」と言う。「あれで?そうかなあ」
まあ、とにかく終わった。新作のメンバーなんかと打ち上げに行ったが、となりの部屋では若者が「そんなの関係ねえ、そんなの関係ねえ」で友達を受けさせていたが、そんなの去年だろ?
  さて明日はなにをするかだ。しかしその前に明日は名古屋の仕事を一つこなしてから末広のトリだ。そんなの関係ねえ訳ねえ!さてと・・ど〜〜するか?



【2月22 日ニ日目(日曜日)・・・「昨日より、静かなお客さまです」「げっ、ほんまかいな、そうかいな」】

 【高座に上がるまで・・・・・名古屋の仕事のあと末広亭へ

 いや今日は、名古屋の仕事を終わらせてから寄席へ、正直、トリの時は仕事より、稽古がしたい。でも仕事は絶対断らない。

新幹線乗ってるだけでも疲労感がでる。東京に夕方ついてから、紀伊国屋の地下のカレー屋で激辛赤カレーの更に100円UPの超激辛カレーを食ってガオ〜〜ッ!この勢いで客の食ってやる。

ハ〜〜〜ア、マジ辛い!

  それで喫茶店で稽古をして楽屋入りすると「昨日より、重いお客さんです」そんなのばっかりだなあ。


  【画像:楽屋ニテ、持ってるメガネを全部掛ける円丈】

 【実際やって見て・・・・・・「悲しみの大須」】

 上がった時の拍手はひ弱、昨日とは大違い。そしてお客さんとしての一体感がない。一瞬、「一ツ家ラブストーリー」がイイと直観したが、「悲しみの大須」に入ったが、全然お客さんが起きない!起きろ!それに受けても長続きしない。それでも何とか、後半は少し盛り返したが・・。とにかく全体として持ち上がりの欠いた高座だった。

 【終わってからの感想・・・・・明日、明日、明日はギャフンと言わせてやる・・・】

 ?終わってから、亜郎、玉々丈と軽く食事した・そしてうけない原因がわかった。その理由は書けない!この芝居は、それが原因なら、どうも苦戦をしそうだ。でも今日の名古屋の営業では大爆笑をとったのだ。ネタは全然違うけどね。営業でうけて、寄席でうけない!そんなことはプロの噺家の円丈は、プライドが許さない。明日がどんな手を使っても受けさせてやる。明日のお客さん、覚悟!



【2月23 日三日目(月曜日)・・・平常心で高座に!】
 【高座に上がるまで・・・・・28日用の新ネタのアレンジを!】

 この日は朝から28日の新ネタ『カレー屋ジョニー』をアレンジしてら、もう早くアレンジをしないと覚えられない。しかしなかなかアレンジがうまく進まない。とにかく後、愛犬落語「藪ツバキの影で」を稽古、どうもそれでも・・・。64の爺さんの記憶力は全くあてにならない。なんとか覚えていそうだけど・・。しかし、今日もお客さんが暗かったら・・。もうアントニオ猪木の「元気ですか〜あ?」から入ろうと思ったが、しかし、入りは客席の半分ぐらいだが、今日が3日の内で一番明るいお客さんみないで・少し安心した。

 【実際やって見て・・・・・・手応えはあったが「藪ツバキのかげで」】

 高座で前から考えていたマクラ「オバマはアンパンマン」をやったが、下らないギャグだが結構受けた。それから犬のマクラのあと、本題へ。まあ、なんとか、セリフは何とか破たんなく出来たが、後半に来て少しホロッとする噺でお客さんも結構入り込んでる。そう言う意味では、まあまあだが、でも上下や仕草をきちっと稽古する暇がなかったので、どうもその点が上手くなかった。それがどう引っかかる。更に、もう一段稽古して、そのレベルまで高めたいと思う。それだどうも残念だ。、

 【終わってからの感想・・・・・?今日は早く帰って少しでも稽古を!!】

 3日目で初めてまっすぐ家に帰る。早く帰って稽古しよう。やることは多いが、時間がそれほどはない。とにかく頑張ろう!

【2月24 日四日目(火曜日)・・・どうもここんとこ落語運が悪くって!!】
 【高座に上がるまで・・・・・「今日は古典がダメです!「じゃして見ようか?」】

 今日は、朝から最終的な28日無限落語でやる新ネタ「カレー屋ジョニー」の最終アレンジをして、その後古典落語「茶金」を稽古をした。それでその後「狛犬研究会」へ行って、狛犬の話をする代わりに「カレー屋ジョニー」の台本を読んでみました。ただ世代的に結構、中高年が多いので、カレー専門店で黙々と女は一人で激辛を食うのはなぜか?みたいな噺は結構むずかしいのかなと思ったら、案の定どうも芳しくない。でも少し欠点持見えたので、少し手直しをしようと思う。
   それで末広亭に来たら弟子の玉々丈が、今日は古典が駄目だと言う。でも「茶金」ノ稽古をしたし、今まで「茶金」3回やって外したことがないので、まあ、いいか、やってみる。

 【実際やって見て・・・・・・いや、お客さん、ごめんなさい!「茶金」】

 それでマクラは昨日と同じのでそれなりにうける、その後「古典をやります」てなこと言ったら、お客さんが引き気味。や、やばいぞ!そして「茶金」に入るが、古典の部分はホント反応が悪いと言うより、ない!ただ円丈があとで入れた新作っぽいギャグ部分は、チャンと受ける。しかし古典の部分では全くうけない!いやいやいや、まったく、いやいや、まいった!
 しかしここまで古典部分が受けないと言うのは珍しい。いやいや、やっぱ、新作をやるべきだったね。

 【終わってからの感想・・・・・ネタを逆にすべきだったね】

 ホント、狛研で「茶金」をすれば世代的に受けたいと思うし、狛研でやった「カレー屋ジョニー」は、この新宿でやれば受けたね。アベコベなんだね。しかし、ホントここんところ、落語運が悪いな、どうもネタが逆になったりいろいろしてる。
  そてで昔からのことわざを思い出した。
   
     芸人にうまいも下手もなかりけり
                行く先々の水に会わねば
 
   これだね!お客さんの合わせとなあ、いやあ、うん、反省は反省!



【2月25 日中日(水曜日)・・・休みです。ごめんなさい】




【2月26
日六日目(木曜日)・・・連続休みで、ごめんなさい】


【2月27 日七日目(金曜日)・・・花も嵐も乗り越えてフ〜〜ッ・・疲れる】
 【高座に上がるまで・・・・・ありとあらゆるお客さんと遭遇した】

 とにかく忙しい、何でこんなトリの時に結構仕事が入って・・、しかも行く先々でお客さんのタイプが全部違う。昔は標準のお客さんがいたが、今はない!これはストレスが相当溜まる。今日は午前、午後と学校の仕事、全く寄席とは違うマクラ、違うネタをする。しかもその間に明日、無限落語でやる新作ネタ下ろしをアレンジと覚えもする。
  それでもトリのネタも少しは稽古を!64のジジイには結構キツイ!この日、夜席は結構入っていた。夜ロケット団くんが、深夜寄席をするので9時バネ。でも正楽師は早く終わってくれた。ありがとう。正楽師匠!今日は割と一般度は高そう。
  ネタは「一ツ家ラブ・ストーリー」をする。

 【実際やって見て・・・・・・「一ツ家早朝ラブ・ストーリー」】

 最初の拍手は力良かった。マクラを振って感じのは、円丈マニアは確実にいるが、割と一般度も高いと言う感じがする。ただマクラで少し過激なギャグはややそれる。
  少しなんかいつもと調子が違う。それでも噺に入って、途中からグンと手応えが出た・・・ただささいなことが決まらなかった。疲れているのと、もっと稽古したかったけど・・。残念!芸は砂の山!!ラストでも少しピシッと決めたかった。

 【終わってからの感想・・・・・明日明日、ねたねたねた、】

 もうとにかく明日のネタ下ろしの稽古稽古!それでも明日の午前中に締切の原稿あるんだ。明日は無限落語を少し早く上がって、末広のトリに上がる予定。とにかく、稽古稽古。覚えられないぞ!とにかく稽古するから。ここまで!!

【2月28 日楽日(土曜日)・・・とにかく「ランゴランゴ」】
 【高座に上がるまで・・・・・無限落語から掛け持ち、トリへ!】

 今日は日本橋亭で「無限落語」でネタ下ろしをしてから新宿のトリへ。ネタ下ろしのあとの、トリは正直キツイ!もう少しゆとりを持ってトリに上がりたかった。ネタは「夢一夜」か、「ランゴランゴ」か、「遥かなるたぬきうどん」あたりか、よく分からない。今日は客席は良く入ってる。ほぼ満席状態。

 【実際やって見て・・・・・・とにかく「ランゴランゴ」】

 高座に上がると凄い拍手、しかもながく続く・・。「みんな俺のファン?」・・なことないよね。しかし、それでマクラを振るが、どうもピタッとはまらないんだ。基本的には円丈ファンって多少いそうだが、殆どは普通のお客さんと言う感じ。
  このところ少しブラック系のギャグがそれる!理由?分からん?そこで「ランゴランゴ」に入る。しかし正直、いま一つノリが悪い。もちろん受けることは受けるが、いま一つ、だった。理由それが、分からない。

 【終わってからの感想・・・・・お客さんといまひとつ合わなかった】

 この芝居、2日休んで6日間やったが、どうも・・。どうも・・・、ネタ!ネタがどうってことのないネタが、良いように思う?そう割と今のごく日常的な軽いマクラに軽いネタが良さそうだね。どうも円丈のネタが、全体的に重すぎるのかも知れない。
  この今の現実が重すぎる人にとっては、チョー軽いネタがいいんだろうね。それともう少しトリを取る時、ヒマな方がいい。もっつと稽古して・・・。カル〜イネタでカル〜ク笑えるネタだ。しかしそれも場所が違うとまたガラッと客層が違う。今は凄い多様化してるから、これがまた・・。大変!


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