更新日05/09/11
 円丈持ちネタ現状分析リスト2005


 

  しかし、ネタは作っても出来なくなるネタもあるし、しばらく置いて、少しリメイクしたら受けたネタとか様々だね。
  ここには、2005年秋現在、円丈がやるネタ、及び、リメイクしてやりたいネタをピックアップしてみた。
 
  果たしてどんなネタがやるのか?そのネタのホント簡単なあらすじ、そのネタの問題点と将来性とか、今後、どうするかを書いてみた。 
  これが円丈の今現在の持ちネタなのだ。もちろん、ここに書かなかった今はやらないネタが、10倍あるね。  円 丈



 
円丈持ちネタ現状分析リスト

 
(1)普段寄席でよくやるネタ
 作  品
  こんな噺だよ   問 題 点   今後の方針
『金さん銀さん 』
 初演 1992
 作三遊亭円丈
合わせて214歳の金さん銀さん。このふたりの姉妹のちょっとしたライバル意識をテーマにした。10分もない短い噺。もう亡くなって3〜4年経つが、今も寄席でやって結構受ける。 もうそろそろこのネタも古くなったのでやめようかと思うけど、結構受けるのでついやってしまう。それにこのネタは、芸の遊びが出来るのでやっていて楽しい。ただラスト部分を少し変えたい。  やってて楽しいので受けなく鳴りまでやる!
『新寿限無 』
 初演 1979
 作三遊亭円丈
 古典の「寿限無」お寺に和尚さんに名前を付けてもらうが「新寿限無」は、遺伝子工学の先生に付けてもらうので「酸素酸素クローンのすり切れ、細胞壁原形質幕・・」と違う。しかもおばあさんは、難し過ぎて名前を覚えない・・。  これはホント作者孝行のネタ。もう作って30年近くになるが、いまもいける。
  多少、当時から変ったとこがあるが、ほぼこのまま、もっと別バージョンを作ろうと思うが、やっぱこのままだね。
多分、死ぬまでやる!
『ランゴランゴ 』
 初演 1993
 作三遊亭円丈
寄席の支配人と同級生だった友達が、予算が少ないけど、誰か噺家を紹介してくれと言われ、それがあったのは、アフガニスタン人で噺家になった前座だけだった。その前座は、ターバンを巻いて着物をしてた。果たして・・それでどうなるのか? かなり仕上がった噺、結構受ける。しかし仕上がったと言うのは、マンネリとも言える。
  しばらくはこのままで行くが、じつはも少しアレンジして見たい気がする。
受けるので当分続ける!
『いたちの留吉 』
 初演 1993
 作三遊亭円丈
 もう発表して10年以上たつ。昔、会った事がある「説教する元ヤクザのおじさん」(留吉 )は、36年ぶりにム所から出所して・・マクドナルドに入る。留吉 は、36年の時間のブランクを埋められのか?  これはネタ下し当時は寄席ではバンバン受けたが、さすがにその頃のウケはないが、もう安定した噺。逆に言えばもう登り目も期待できない。マクドナルド以外に行かせる手もあるが、果たしてどんな今風の店に行けばいいのか?わからない。 現状維持で続ける予定

『落語アンケート』
 初演1988作
 三遊亭円丈

これはお客さんにアンケートをとるネタ。「今日寄席に来た理由は?1・落語を聞きながら寝るのが好きだから・2・魔が差してきてしまった・なんてネタ。ストーリーではない。アンケート落語なのだ。  これもそこそこ受ける。それに実際どんなお客さんなのか?分らない時にこのアンケートをやると中身を少しリメイクしたいがまだしていない。 スキを見てやるぞ!

『リクエスト・ブックス』
 初演1985作
 三遊亭円丈

 ノートにページ番号があり、1〜20ページまである。そのページごとに違うギャグが書いてあり、読み上げる。
  これで外れることはない。気楽に笑ってもらうためのネタ。普通こう言うネタは、あらかじめやるとこを決めておくが、円丈はホントにやるので読むページによっては、多少の当たり外れがでる。
 これもそろそろ20年近くやってるネタ。確実にウケを狙う時にやる。何度かウケないページは、差し替えのリメイクを繰り返してきた。
また少しリメイクをしようと思う。多分、リメイクを繰り返すので死ぬまd使えるネタだと思う。ただ最近、お客さんは、筋モノを好むようで多少やる回数は減ってる。
死ぬまでやるよ!

『なくなったモノベスト100』
 初演1982
 作三遊亭円丈

 これも書いてあるものを読み上げるネタ。昔あって今はないもの。赤チン、自動巻き腕時計、足の付いたテレビ、とかドンドン読み上げて、時間が来たら逃げる。と言う安直なネタ。  この3.4年あまりやっていない。少し内容的になんとなく古くなって来たようで。それでもやってるとアナクロっぽくなるのでやっていない。
 またネタの性格上もリメイクするのが、少し難しいようなのでアレンジも考えていない。
リメイクなしの捨てネタ!
『東京23区』
 初演 1983
 作三遊亭円丈
 23区の地図を出して、足立のこと貶してから23区を次々に非難罵倒したおす。23区総罵倒ネタ。最後にどこの区が一番せこかったかと拍手で決定する。  今、落語ブームとかでこう言うネタをやるとお客さんの一部に「この野郎!ちゃんとしたネタをやれよ」みたいな顔をされる場合がある。
なんとなくやりにくい。それに中身は少しアレンジしてあるが、やはり昔ほどのウケはない。
あらかじめ23区の地図がいる。ごくたまにやるかも・・。
『エステ湯屋番』
 初演 2004
 作三遊亭円丈
 去年の落語協会の台本募集に応募して、落ちた作品。古典落語「湯屋番」の現代バージョン。勘当になった若旦那が、知り合いのエステに就職すると言う噺。
  ギャグは、結構入ってて2階ほどやる。それなりには受ける。
それなりにウケても他の新作のネタから見るとやはりかなりウケは落ちる。
このネタを積極的にやる理由が見つからない。もう少し直せばもう少し受けそうだが、果たしてそれほどの価値のあるはなしかどうか?自分でも疑問だ。
捨てネタではないがやらない!

『魚介類に愛の手を』
 初演1981作
 三遊亭円丈

 ここ数年やってない。魚介類が可愛そうだと言う漫談ネタ。タタミイワシは、イワシの稚魚。「ボクちゃん、もっと大きくなりたいなあ」「やかましい」とそれをローラーで引いてタタミにする。気の毒だ、そんなネタを連発する短い漫談ネタ。  この発想自体も古くなって・・どうも今これをやる必要性を感じない。また、リメイクも考えてない。
  もしやれば少し落語のマクラに入れる程度だろうね。
99%捨てネタ!



(2)トリで出来る一席ネタ
 作  品
  こんな噺だよ   問 題 点   今後の方針
『稲穂のじゅうたん』
 初演 1992
 作三遊亭円丈
 一部でとても評価が高いが、一般的に受け方が悪い。あるセールスマンは、仕事がうまく行かず、ビジネス旅館で夜遅く一人で食ってる時にこのおじさんは幻覚を見た。
  頭蓋骨がパカッと開き、お皿のハンペンと竹輪が、ケンカをはじめ、やがて大宇宙の真ん中でごはんを食べてると稲穂のジュウタン上に今までおじさんの食べた野菜、豚、鶏、が行進して近づいてきた・・食べるとは、そもそもなにか?・・その幻想とナンセンス・ギャグの噺。
この噺はネタ下しの時に爆笑して、それ以来受けてない。しかし、ネタとしては間違っていない筈、受けない原因は、出だしが、暗すぎる。
  そこで今、リメイクを考えている。主人公をおばちゃんにして、その旅行の宴会で幻覚を見ると言う風に・・おじさんからおばさんにして、出だしを明るくしよう。噺の導入部でドンと笑いを取ってから、その勢いで本題に突入しようと言う作戦。近々、リメイクするよ。
 捨てネタではない。リメイクして再登場させるよ!
『悲しみは埼玉に向けて』
 初演 1980
 作三遊亭円丈
 少しずつリメイクしながらやってるけど、相変わらずウケル!「階段を上ってホームに出る。発車のベルはまだ鳴っていた・・」と言う一人語りの落語。北千住の東武線のホームでこの電車が、発車するまでの短い時間を一席にした埼玉ネタを中心にした噺。  これは少しずつリメイクしている。基本的にはもう変えようがない。これからも折に触れてやり続けるネタ。笑いながら何処かに悲しみがある噺。  受けてる間はやり続ける予定!
『悲しみの大須』
 初演 1998
 作三遊亭円丈

 これも少し落語好きなファンには、外さない噺。名古屋にある大須演芸場のドキュメントタリー落語。登場人物は全て実名。
 
しかし実際お客さんは、この芸人を知らなくても、いや仮に実在しなくてもおもしろいようだ。ラストの一輪車東英二さんのマリリンとの下りあたりはわけの分らない感動があると言う。

 それほどリメイクはしていない。ただこれをやる時は、少し台本を読み直して、もう一度頭に全体の進行を頭に入れないと本番でつっかたリ、トチッたりして、どうものれなくて、ウケ方が悪い。
  このネタもその内に円丈CDに収めたい1本。いかにも円丈らしい作品と言える。

これもやり続けるよ。
『金融道イブ』
 初演2003冬
  作三遊亭円丈
『月のじゃがりこ』の元になった噺。イブの日に取り立てをする葛飾の闇金となにわ田島の対決・・そして家庭内暴力の末・親権を奪われた田島とその子供の悲しい別れ・・ラスト・・二人の闇金はイブの夜、シャリシャリとジャガリコを齧る音はまるでサンタのトナカイの鈴のように街に響いた。
 これも2回ほど書き直して仕上がった噺。「月のじゃがりこ」が、ラブ・ストリーなら、こちらは親子の別れ、しかし、読み返すと「月のじゃがりこ」の方が上だね。
 今後、この噺をどうするのか?目下、考慮中!!
 やるチャンスはさほど多くないが、たまにはやる予定。
『グリコ少年 』
 初演 1980
 作三遊亭円丈
 円丈の全作品中で一番ウケた噺。1980年、グリコの創始者江崎利一氏の死を悼んだ追悼落語。それが、思いがけずに受けて一席にした一人語りの落語。
  しかし年と共に受けなくなり、さらにアレンジしてやっている。最初の頃のウケは到底望めないが、結構、共感のあるそれなりにいい噺になっている。
 アレンジしてそれなりに良くなった。甘味の飢えていた世代の「グリコ少年」とそのあとに登場したチップス・エイジ、更にその下に登場した水小僧たちを対比させながらいく。

  まあ、これでしばらくやってうけなくなったらまた考えようと思う。
しばらくは今のバージョンで行く予定!
『肥辰一代記』
 初演1988
  作三遊亭円丈
 昭和3年の頃、肥桶担ぎに命を懸けた十三代目肥辰の一代記。テーマはうんこ!円丈三題うんこ噺のひとつで「可愛そうなウンコに香典を」とナンバー1を争う名作うんこ噺。    あまりきれいな噺ではない。大体、ウケるネタだが、時にお客さんが引いてダメな時もあるから気をつけないといけない。それにみんなが笑っていても必ず「こんなクソの噺をしやがって・・」と言う人がいる。結構やるのに勇気がいる噺。  2年に一度ぐらいはやるんじゃないかね。ホントは少しリメイクもしたい。
『月のじゃがりこ』
 初演2004冬
  作三遊亭円丈
 『金融道イブ』の姉妹編、電話の中ででのみ登場するホステス京子と闇金田島との円丈初のラズ・ストーリー。
 悲しく美しい仕上がりになっている。
 ストーリーは完成していたが、ウケナイ!そこで少し手直しして、いつもの強い調子の話し方を控え、京子は少し昔のうつくしい関西弁を話すことを意識してやり、それなりにウケルようになった。良いと思う。聴くべし!!  田島も京子も関西弁なので難しいが、楽しくもある。これからも演る。
『遥かなるたぬきうどん』
 初演 1998
 作三遊亭円丈
 今現在の持ちネタの中では、かなり評判のいい作品。長寿庵の常連で「毎年マッターホルンへ昇るけど山頂にたぬきどんに届けてくれる?」そこで6年後、ガシッ、ガシッと山頂に出前を届ける・・。
  これだけ読むとバカみたいな噺に聞こえるが、聴いた人は、とても妙な感動に襲われるようだ。
 これはラストの方と途中の無駄を取り、少しギャグを入れ、大体完成したはなし。ただ演ずる時の問題点として、マッターホルンの山頂なのにやる度に顔に汗を掻くコト。まずい。
  それからうどんをすする時、どうも毎回、ズルズル〜ッと言う太い音が出ない。くやしいなあ。なんとかこのふたつはクリアしたい。
 アト何度かやって完全に自分の芸にし、メインの作品の1本にしたい。
『夢一夜』
  初演2004秋
 三遊亭円丈
 畳の上で死にたいと病院の集中治療室から抜け出してタクシーにのったおじさんが死ぬまでの噺。
 もうスンゴイ暗そうな噺だが、さにあらず死をテーマにしながら、カラッと仕上がり、寄席でやるとドカンドカンと受ける。
 どうも後半が、受けなくて3回ほど手直しした結果、結構、それなりに後半もウケ、今現在は問題はない。更に稽古して、ギャグと芸のアップをすれば・・しかしなかなか稽古をしない。う〜ん、これが問題だね。  やっと持ちネタになってきた。更なるレベル・アップを目指す!
『一ツ家公園ラブ・ストーリー 』
 初演 1993
 作稲田和浩
 アレンジ三遊亭円丈
 色んな公園でばあさんハントをして追放された大田区に住む山口亀蔵86才は、足立の一ツ家公園にポコンツ・バイクでやってきてきた。
  72のおせんさんにアタックして口説き落とし、一ツ家の老人会の会長のおせんさんに対する密かな想いを振り切り、バイクの後ろにおせんを乗せて東京都心に消えていった・・。
 元々それほど好きって訳ではない。もちろん嫌いでもないが、そこそこ受けるからやっていたが、どうも今年に入ってウケが悪い。ラブストーリーと言うほどのラブでもないし、ややギャグが古くなってる。
  しかもメイン・ストーリーと絡んでいるので、その簡単には直せない。しかもそれほど好きでもない。
・・当分、お蔵入りだね!
『振り返れば 』
 初演 1993
 作三遊亭円丈
 円丈CDにも収録した噺。利根川の舗装した土手を歩いていると数字が書いてあり、60で足が止まった。「60!俺の年だ、振り返ると自分過去が見えたりして・・」ヒョイと振り返ると45数字に45歳の円丈がいた。
  そこで45歳と円丈と還暦円丈が、お互い罵りあう、更に見ると27歳の円丈になる前のぬう生がいた・・・。
 これは若い人の方は面白がるようだ。噺自体は出来上がってるが、しかし45の円丈と60才円丈をどう演じ分けるのか?実に難しいのだ。
 台本の大枠は出来上がってるけど、細部でもう少しきめ細かくしたい。噺として芸として仕上げるのは、とても難しい噺だ。
 何とかしたいネタだけど、実際やらないだろうね。
『ぺたりこん 』
 初演 1978
 作三遊亭円丈
 ダメなサラリーマンが、机にてが張り付いた。そこで会社はなんとか、リストラに追い込もうとあの手この手・・。そしてこの男の悲しいラストが・・。円丈初期の傑作と言われる作品。  作って25年以上経って、どこか古ぼけて来たので今年リメイクして、社則も名古屋弁にして。それなりにウケタ。
 導入部分を少し変え、このままやっていくつもり。
『藪ツバキの陰で 』
 初演 1993
 作三遊亭円丈
 ある建売住宅の家の前に突然、超大型犬がドデーンと出現し、その犬は、図々しく家に入ってきて、家中大騒ぎになると言う初の愛犬落語。そしてラストがなかなか美しい終わり方だと思っている。  おおよその物語は出来上がっていたが、ダラダラとしているのでリメイクを3回ほどしてやっとシャキッとしてきた。
  それに以前はあまり受けなかったが、やっと受けてきた。
シナリオはこのままでキチンと犬を演じたい!
『横松和平』
 初演 1992
 作三遊亭円丈
10年間コンビを組んで売れずやめてしまった夫婦漫才の物語。漫才を廃業して栃木弁で喋る立松和平のようなレポーターになろうと夫婦で街に飛び出した。
  寄席へ行き、「こんな汚い楽屋にも芸人たちは生きているんだな〜あ」とか、あるいは回転寿司に行ったりする。ラスト、ふたりでレポートしながら納豆巻きを食べるとこでなぜかジーンと着て終わる。
 きたろうのオカリナの曲に合わせて、立松和平ばりのトツトツとした語りは、とても雰囲気があって2.3年前までは、円丈の十八番だった。しかしこれがウケナイ。
  もう立松圧和平さんのレポーターを見なくなって久しい。
 捨てネタではないが、当分は冷凍保存だね!
『ランボー怒りの脱出 』
 初演 1993
 作三遊亭円丈
 アクション映画「ランボー怒りの脱出」のアクションを全て落語のアクションに置き換えて演ずる。史上初のナンセンスなアクション落語。アクションに次ぐアクションで手に汗握る。ホントか?マジです。  ネタ下しの時はお客さんが引き捲くったネタ。そこでテーマを映画のアクションを落語のアクションに置き換えることだけに絞ってからはドーンと受けるようになった。ただ女性にはさほど評判がよくないようだね。  さらにアクション・ネタを増やしてもっと長持ちさせたい!
『わたし犬 』
 初演 1993
 作三遊亭円丈
 居酒屋で他の客にからんで店を追い出だされ男が、ビルの隙間で見つけた野良犬が自分サイフも持って逃げたので蹴飛ばして大怪我させる。
  しかしそのいやらしい犬は、まるで自分の性格と同じと気が付いて、男は冷え込む夜の商店街を瀕死の犬を抱え、獣医を探して走り回る。悲しく深い噺。
これも2.3回リメイクして、やっと最初の居酒屋のシーンもその後も少し受けてきて、なんとかなるようようになった。
  円丈としては個人的にとても好きな1本。でもテーマ自体が暗いのでやる時はかなりお客さんの質をみてしまう。
 かなりスムーズに流れが行くようになった。さらに稽古してカンペキにしたい。


(3)あまり・やってないがリメイクして再登場させたいネタ
 作  品
  こんな噺だよ   問 題 点   今後の方針
『秋葉キッド・ハンダ系』
 初演 1999
  作三遊亭円丈
 パソコン・オタク、ゲーム・オタクに円丈は秋葉には実に良く行く。すると秋葉に元々ハンダ付けの得意なハンダ系の男がいる。
  そのハンダ系の男の落語!実はあらすじを忘れたが、まあ、そこそこは受けたネタ。
少し直せば何とかなると思っていたが、しkし直してもそれほど受ける訳ではないと分っていたので、しなかった。
  そうしたら台本書く時に相談する山岸さんから「今は『電車男』が受けてるのでハンダ系はりメイクするばうけるのでは?」とメールを貰った。そうだね。
リメイクしようと思うけど、半年後だともう「電車男」のブームは終わってるよね。どうしよう?悩むね。
『アンタの聖家族』
 初演2000冬
  作三遊亭円丈
 お互いが「アンタのせいよ」と責任を擦り付ける家族の噺。一人息子でわがままな健太君が、父親のサイフから金を抜くと心臓がチクチクする。「「なんだ、こんなトコに良心のかけらが残ってやんの!捨てちゃえ」ポイ!捨てる。実はこの家族は色んな心を捨てて来た。そして再び家族は、捨てた心を取り戻す・・。  このネタはやった年は良く受けたが、その後パタッと受けなくなった。その原因が良くわからないから、直しようがないのだ。
  これは落語だから「家族を愛する心」が、玉として見える。これがリアリテイがなさ過ぎるのか?でもそれが受けてる時もあったんだから・・。分らん!
ぜひもう一度やりたいが受けない原因が分らないのでどうしていいやら・・、それが分らん。
『お笑い遺伝子診断』
 初演 2004
 作三遊亭円丈
 あるお笑い好きの夫婦が自分の子が遺伝子による病気がないか、遺伝子診断を頼んだ。その結果、全てはOKだったが、ギャグを理解する10228番遺伝子の欠損が見つかり、更にダジャレに関する三倍体遺伝子がみつかった。
  つまり普通のギャグは、理解できないが、ダジャレは異常に笑う子なるのがわかった。そして・・。
 プークのこらくごちゃんでやった5分間落語のネタ。これはやった時、かなりウケたので少し延ばしてキチンとした一席にしようと考えている。
  今の時代にとても会ってるネタのような気がする。ホントはもっと早くやりたかったが、まだ現在はやっていない。
 寄席でやって軽くウケる噺になる筈。リメイクしてからやるぞ〜〜ッ!
『国際噺家戦略』
 初演1988
  作三遊亭円丈
 1980年代、フジTVの「花王名人劇場」でもやったネタ。金の稀少性と噺家の稀少性を比較すると、噺家は金の100倍稀少。そこでオイル・ダラーが、投機の対象として落語協会の前座を買い占めると・・。東京の寄席には世界中の投機筋が集まって来てもう・・大騒ぎ。  ナンセンスな荒唐無稽噺そして、最後は東京の寄席が、最後世界の強国の支配下に置かれ、寄席を拠点に一触即発となる。
  ストーリーは出来上がっているが、もう少し筋の簡略化をして、さらに今のギャグを入れてやりたい。100人全員が面白がる訳でないが、それゆえに面白いとも言える。
リメイクして必ずやるよ!
『パパラギ 』
 初演 1981
 原作ツイアビ
  作三遊亭円丈

 80年代に一時ブームになった本がこの「パパラギ」。1900年代初頭に西サモアの酋長ツイアビが、ヨーロッパを見てきて、島の島民を集めて、あのパパラギ(文明人)たち教えに染まってはいけない。あれは悪魔の教えだと演説した演説集。
  その「パパラギ」を現代の日本を見てきたと言う設定変え、円丈が着物を脱ぎ捨て、酋長になって演説する。

 この円丈が、酋長を演じながらやる「パパラギ」はかなりの文明批判。途中から身につまされるとこがあるのか、お客さんが、ラストの方は、シーンとしてしまう。
  もう少し笑わせたい。しかしラストの方にややつらい部分に円丈のメッセージがあるのだ。それをやらないのなら・・。円丈はこの噺をやる意味がない。
 年に一度は「パパラギの日」とか作ってやりたい。
『星を掴んで 』
 初演 2003
 作三遊亭円丈
 天国でこれから生まれる時に「三角クジ」のような箱から星をひとつ掴んでその通りの人生を送ることになる。
  ある男は「嫌われる男」の星を掴んでしまい、そして一生見事に嫌われる男をまっとうして再び天国に戻ってきたが、怒りが収まらないので神さまにクレークをつけにいくと・・。

 1.2度リメイクして4.5回やった。ある程度は受けるけど、それ以上はウケないので。なんとなく、やめてしまった。
  しかし最初にプリティな天使が出てくるけど、これの感情移入が上手く行かないんだよね。後のギャグも弱いしね。

 少しキャラとギャグを変えて、もう一度リトライしよう。
『幽霊物件』
 初演 2004
 作三遊亭円丈
 埼玉のある町で古くからやってる不動産屋に「いわく付く物件」探しに来た男がいた。実はイギリスでは、幽霊の出る屋敷は、それだけ付加価値があって不動産の価値が上がるという。
  そう言う幽霊も妖艶な32の女で凶器が柳葉包丁で殺されたの最高とか言う・・。
 後半がどうも上手く行かないが、それなりに受けた。後半を変え、前半をさらにアレンジするば、結構おもしろい噺になるような気がする。
  このまま捨てネタにするのは勿体無いのような気がする。
 もう一度、リメイクしてやって見る。



【ネタ下し】
 今後のネタ下しをドンドンして行きたい、ネタのアイデイア自体は結構何本も候補もある。しかしどうも今現在落ち着いてなかなか作れない、一日も早く落ち着いてネタを作れる環境整備をしたねえ。今年中に5.6本作りたいけど、無理だわな。

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