〜思い出のパソコンシリーズ第一弾〜
そう今は昔、日本のパソコンNEC98の天下の頃、それはWindows95の前のWindows3.1の更に前!時は1992年暮れ!NECの天下を崩さんとアメリカからDOS/Vマシ-ン(日本語表示できるDOSマシ-ン)が、日本に上陸した。
その一番乗りンの尖兵としてCOMPAQが殴りこんで来た。そこでそれに飛びついたが、それは思わぬ落とし穴が待ち構えていた。これは、その悪戦苦闘したユ−ザ−の思い出の記録である。
三遊亭 円 丈
〜運命の時は近づいていた〜
パソコンの機種選びの鉄則がある。それが勝ち馬に乗れだ。だから正直、MACユ−ザ−は、勇気があるなあと尊敬する。パソコンの勝ち馬原則から行っても私が、死んでもMACを買わない。
ところが私は、ズ〜〜〜ッと負け馬に掛けてきた。その負け馬とは富士通だ。パソコンで常にNECの戦いに破れてきた。FM-7を始めとするFMシリ-ズの全ては敗退して姿を消した。後継機種が出なくなったパソコンは悲惨だ。ソフトもでなくなり、やがてただの箱になり下がる。そこでそれ以上パソコンを続けるためにやむなくNECに移り、PC-88、そしてPC-98へと移行した。その後、富士通は,FM-TOWNSを発売した。
だがもう買わなかった。メ−カ−の裏切られたユ−ザ−は、2度とそこのパソコンは買わない。そしてDOS/Vだ出るとやはりFM-TOWNSを富士通は切り捨てた。思った通りだ。そして私は、NECのPC-98を越えるものの出現を待っていた。そしてついに世界標準のDOS/Vが出現し、これぞ。最強の勝ち馬とDOS/V機に乗り換えた。だがそれは、果てしなく続く悪戦苦闘のはじまりであった。
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こ【これが悪夢のCOMPAQ!】
キーボードもOSも全て英語!く〜〜う、そんなのありかよ!わしゃ日本人だああ!今もコノマシーンは記念に取ってある。 |
〜悲劇の幕は切って落とされた〜
グエッCOMPAQはDOS/VじゃなくタダのDOS?んな、馬鹿な! |
DOS/Vは、どこも品切れ状態でSOFMAPだけが、電話したらあると言うのでCOMPAQ DESKPRO/i-33と17インチモニタ−をつけてこれで60万円。しかもハ-ドディスクの容量がたったの20メガ。とほほほほ、情けない。
当時のパソコンは、高かったねえ。ところが届いたのを見たら。キ−ボ−ドが、英語のキ-ボ-ド!日本語キ−ボ−ドがついてない。いやな予感がした。そしてマニュアルを見たらなんとゼ−ンブ英語だ。!
インスト-ルしてみたらWindows3.0がみ-んな英語。DOSをインストしたらこれも英語!日本語の日の字もない! これはDOS/Vじゃない。DOSは英語表示だけなのだが「/V」は日本語表示をすると言う意味なのだ。
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(なんとマニュアルが英語) |
これは正直ひどい。60万円もだしたのに。SOFMAPにクレ-ムの電話をした。ただ取り変えろとは要求しなかった。それにしても少しひどい話だ。天下のSOFMAPさんが、DOSとDOS/V違いが分からない筈がない。どうも国内のDOS/Vが底をついたので香港あたりからDOSマシ-ンを持って来たようだ。
〜果てしなき英語地獄〜
とにかく突然、マニュアルもキ−ボードも画面も全て英語。100%DOSの世界に迷い込んでしまった。どうすんだよ?60万円もだして!しかも英語なんてまったくダメで分らない。そこでとりあえずIBMで出ていた日本語DOSを2万円で購入して。なんとかDOS/Vにした。
なんと日本語のDOS!これぞ。ほんとのDOS/Vになった。SOFMAPさん、なんでDOS/V機をかってユ-ザ-がDOS/Vにしなきゃいけないの。このぐらいの嫌味は言わして欲しい。
しかし音がでない。COMPAQのこのマシ-ンは、Windows3.1にUPした時にサウンドがでると言う。でもまだ発売されない。
アメリカのDOSゲ-ムをする時に音が欲しい。そこで音を出す、サウンドブラスタ−と言うカ−ドを買ってきてパソコン.カ−ドにさす。生まれて初めてパソコンの中を開ける作業をした。
(IBMのDOSのあとに買ったWindows3.02!Win3.1の前だよ!ホント苦労したね)
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〜今度はジャンパーピン地獄〜
サウンドブラスタ−のマニュアルがもちろん英語で。このカードを有効にするためには、ジャンパ-ピンの設定を変更しなくてはいけない。どうすればいいのかは、COMPAQの英語のマニュアルに書いてある!もう全て全部、英語だよ。
そこで高校時代使っていた英語の辞書と首っ引きで訳すがなにしろ高校の頃、辞書にパソコン用語ないてある訳ない。もう訳すと言うより連想ゲ−ムだね!丸1日掛かってやっと音がでた。
〜こうなりゃあ、英語DOSゲーム〜
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毎日、COMPAQのマニュアルとにらめっこしながら読むんだけど何回読んでもサッパリ分らない。とにかくDOSゲ-ムが、と秋葉に買いに行く。PC-98のゲ-ムより、アメリカ直輸入で安い。
ところがゲ−ムがなんせアメリカ直輸入なのでこのマニュアルもゲ−ムぜ〜〜〜んぶ英語!もう参った。
(ゲームをする時、乱数表を使う。答が合わないとゲーム出来ない!アメリカのDOSゲームには結構あった)
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なんせ当時はワ-プロにも使っていなかったので。完全にDOSゲ−ム機になってしまった。
しかも日本語のDOSからゲ-ムをロ-ドするとバグがでるのでDOSから直接ゲ-ムをやるから。その内に日本語DOSすら要らなくなった。もう全て英語表示だけでDOSもゲ−ムをしていた。しかも本人は英語が全然分らないのに!RPGも英語のだ!だから直ぐ行き詰まる!
〜一念発起して英語のお勉強〜
ゲ−ムでアクション系ならなんとかなるが、ウィザ−ドリ−なんて会話の中から謎解きするのは、もうさっぱり先に進まない。そこで英語を勉強しないと駄目だとなり、そこで一番分り安い日本語訳のついた昔話(Once upon a time)を読んだ。
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『Bamboo hat for
Jizo』(傘地蔵)とか、この手の本を何冊か読んだ。 すると努力は報われるね。なんとこの本が、分るようになった。偉いもんだ。そこでよ〜〜〜し、マニュアルも読めるだろうとおもったら相変わらず読めない。考えるとそうなんだ。
むかしばなしなんてスト−リ−を知ってるし、しかも絵がついてるからなのとなく分るんだ。つまり分った気になったただけなんだ。
(もうこれはスラスラ読める。でも他はサッパリ!意味がないよなあ) |
◎こうしてDOSゲ−ムで遊んでるうちに時代が進み、Windows3.1からWindows95の時代に突入し、95に乗り換えたと言う訳だ。
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