〜見よ!これがこころだ 第1回〜

  ついに始まった「心見せます」のページ。さあ、さあ、見て、これが心だ!バカ、どうやって心を見んだよ?実は心にあるものを絵に描いてそれを見せようと言う企画。とりあえず円丈とお弟子さんにかいてもらった。それがコレ! 【注】本人が描いたものをスキャンして色をあっさりとつけたもの。    三遊亭 円丈



 月にぶら下がる円丈
              ...三遊亭円丈(56)の心
         
【絵についての本人の説明】
 まず目を閉じたら真っ先に丸と三ケ月型がくっついたものにぶら下がってるイメージが頭に浮かんできた。太陽と月が、くっついたものと思われろ。その下に大地がある。私は母なる大地が好きで月日(宇宙)は、好きではない。降りたいが降りられないと言うのが心のイメージ。右の木は、後で付け足したのであまり心の風景とは関係ない。
【円丈の分析】
  どうもこのところ、1〜2ヶ月イライラが続いている。原因は男の更年期だと思う。その直接原因は、本当にしたいことをしていないせいではないだろうか?それがイライラの原因。それがこの宙ぶらりんの絵になったと思う。日と月は、この宇宙と共に時間も意味しているような気がします。



風吹きすさぶ彼方に実のなる木が...
              ...三遊亭小田原(28)の心
       
【絵についての本人の説明】
  荒野のはるか彼方にとてつもなく大きな実のなる木があるが、風が吹いててとても辿り着けそうもない。木はりんごのような実のなる木とのこと
【円丈の分析】
 
馬風師匠の落語で「会長への道」と言うのがある。
「落語協会の会長になりたいのがだ、あいつが生きてて、こいつがいて..なかなか会長への道は遠い..」と言う内容だが、この絵はもうひとつの小田原丈版「会長への道」ではないのか?
  会長になりたい訳ではないが、「小田原丈メジャーへの道」のような気がする。向こうにメジャ−の木があるが、遠いなあと言う心の景色か?
  しかしその遥か彼方のメジャーの木を小田原丈が、ターゲットにしはじめた。これが大切なこと。小田原丈の心の中に静かな闘志のようなものが、芽生え、大変だとは思いつつもその木を目指しだした。小田原丈、嵐の荒野に旅立て...。
  なんて言って全然違ったりして。


海に大きな太陽
              ...三遊亭らん丈(42)の心
      
【絵についての本人の説明】
  太平洋の真中でそう高くはない波が押し寄せている中でゴムボートに寝て大きな太陽をじっと眺めている。波はゴムゴートが揺れない程度の波。
【円丈の分析】
  ズバリ!この大きな太陽は、母なるものの象徴で彼の永遠なる憧れの対象。そしてゴムボートの中のらん丈は、胎児を連想させる。海は現実の社会の意味している。彼は小さく揺れながらも憬れの母なる太陽を見ている。
  しかし太陽には絶対手が届くことがない。それが分かっていても尚、彼は母なるものを見つめつづける。満たされないものと多少の不安。その絵がこれ!
  ....... かねええ?????


埼玉の山野に戻りたい..
              ...三遊亭天どん(28)の心
【絵についての本人の説明】
 
山と空。これは埼玉の山で湖は狭山湖。そして遊園地の観覧車。今、その途中にいて。狭山湖に行くか、それとも 遊園地に行くはまだ決めていない状態。静かな場所に行きたい。なお湖にあるのは流木!
【円丈の分析】
 これはひとつの幼児退行とも言える。心の中にある原風景。彼が小学校の時に行って楽しかった狭山湖や、遊園地に行きたい。やはり幼児退行願望がここにはある。
  しかしもうひとつの狭山湖に行きたいと心の底には、湖を見つめることは同時に自分を見つめると言う暗示である。今、彼は二ツ目になり、現実の厳しさを認識しつつある。一度、幼児の時代に戻りつつ、自己を再認識したい。そんな暗示!
  .....だと思うけど..。ホント、そうかね??????

 


しばしば見るイメージ.!
              ...三遊亭新潟(36)の心
    
【絵についての本人の説明】
  真心の絵と言ったらなんのためらいもなくスラスラと書き出した。いつも心にこのイメージがるそうだ。しかし何の意味なのか、本人の言葉からはわからない。
【円丈の分析】
 山の麓に町がり、山のテッペンに洞窟。その上にドラゴン?!な、なんだ?こりゃあ。わからんねえ。彼は少し天邪鬼のところがある。それで町に住んでるけど。こころは離れていて。....なんてことがあるのかねえ。
  分からない..。教えて!




大きな太い木!
              ...三遊亭あろう(37)の心
    
【絵についての本人の説明】
  彼もこの絵を瞬間に書き出した。心の中にはいつも地球と同じ広がった根と太い幹。そしてさんさんと降り注ぐ太陽。これが彼の心の絵。
【円丈の分析】
  もういかにもあろうらしいね。いつも明るいあろうには、とてもふさわしい絵のように思う。太い木と明るい太陽!なるほどねえ。しかし光があれば陰がある。どうもこの絵は陰がない。一番、彼に必要なのは陰かもしれない。そう彼の高座は明るすぎる!それが欠点かも知れない。あろうにもう少し陰ができると逆にもっとドッシリとしたさらに素晴らしい高座になるのではないだろうか?


脳がある...!
              ...三遊亭かぬう(29)の心
    
【絵についての本人の説明】
  真中にあるのは自分の脳!点々としてるのは脳の中身が詰まっている部分。ないとことろはカラ!しかし脳は小さくてもどんな大きなことも考えることが出来る...。
【円丈の分析】
  非常に論理的な絵でそれ自体、かぬう高い知性を物語っている。しかしこれはそのまま心の絵なのか?正直あまりにも理論的過ぎて正直にわかには信じがたい。どうも知性によって1回屈折してから出てきた絵のような気がする。この絵には脳があるが、心がない!心の絵良くなる心象的なものがない。理論的過ぎる。それにかぬうは、まだ3月なので良くまだ性格を把握してないので。
  正直、この絵は分からない..。教えて!

次回は新潟、あろーに描いてもらう。あとうちの愛犬ろっきぃの心の絵を発表するぞ!どうやって犬に絵をかかせるのか?それを今、考えてるところ。う〜〜ん、どうする?

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