円丈おなじみトリ.シリ−ズその10
〜2010年・一体、円丈はどうなるのか?
・・・・・・はたして円丈はどうなるのか?〜

 円丈トリ日記&イベント日記2010年度版

 【2010年・・・・円丈の明日はどうなるの?】
 
円丈も・・・この先、このまま円丈なのか?円生になるかもしれない。そしてならないかもしれない。だがいずれにしろ、そう言う名前以外にも円丈自体の替わり目の一年になる。全てにおいて今まで通りにいかないだろう。すべてが変わざるをえないし、集中力、記憶力が落ちる。
 
  それをどう補っていくのか?いやいや、そんなことじゃない!最近、やや落ち込んでいるのだ。それは円丈は全くいろんなことに楽しんでいない。だから一番、大切なことは円丈はもっといろんなことで楽しめばいいのだ。

 そう、一番円丈の足りない部分は、この楽しむと言うことなんだ。円丈が円生になろうと円丈のままでいようと・・それ自身を楽しめばいい!
  いやいや、ホントに一番大切なことは高座を楽しむことだ。実はいつも何とか笑わせようとして必死に高座に上がっている。だから楽しめないんだ。

  もっとはっきり言えば「芸を楽しむ」・・これだ!すると芸の好きなこの日本では、その瞬間から円丈の芸の評価が上がるのだ。


                                   三遊亭  円 丈


 【メニュ−:2010年】
   ◎「円丈の『双蝶々』を聴く会」:国立演芸場:12月23日 昼13:00開演
   ◎「蔵出し円丈独演会」:日本橋社会教育福祉会館:11月12日:6時45分開演
   ◎新宿末広亭:7月中席(11〜20日)昼トリ
   ◎円丈百栄二人会:横浜にぎわい座:10年6月10日:190:開演
   ◎「円丈白鳥親子会」:国立演芸場:10年5月19日:18:45開演
   ◎円丈最後の独演会?・日本橋社会教育会館:10年5月8日:18:45開演
   ◎名古屋・大須独演会:毎日1日ネタを間違えた:10年5月2日3日午後13:00開演!
   ◎飯田落語会:10年4月17日:14:00開演・なんと倒木で特急あずさ運休に・・えっ?
   ◎「ぽけかる倶楽部」狛犬と落語の会:10年3月30日10:00開始
   ◎「円生争奪杯」:浅草東洋館:10年3月17日:18:30開演
  

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12月23日:13:00開演:国立演芸場:「円丈の『双蝶々スカイツリー』を聴く会」
    芝居仕立て 「双蝶々スカイツリー」は、大好評だった。

【画像:双蝶々スマイツリー」のリハの時、太鼓玉々丈、ツケたん丈、舞台監督ぬう生】

  【今年度、一番の緊張!!】

  今回の「双蝶々」は、とにかく「双蝶々」で雪を降らそう・・・と言う単純な発想で・・。あまり深く考えないで・・。〜〜んかよかったみたいな・・。あまりふかくは考えていなかった。とにかく決めていたことは、「双蝶々上・中・下」全編2時間あるが、それを一席にまとめ時間的には4〜50分にしてやる。

この「双蝶々スカイツリー」の高座は、今年一番緊張したね。1時間近くある芝居仕立て「双蝶々スカイツリー」の円丈の書いた台本に従って、照明が変わり、雪が降り、三味線が入り、拍子木もツケも太鼓が入るのだ。
  しかも雪も国立劇場で使う本格的な雪。降らせ方も斜めにひらひらとか、真直ぐひらひらとか、出来る。しかも国立の照明が、実に微妙な変化のさせ方をする。プロの技なんだ。他の寄席では、ここまで細かくは無理だろうね。
  これらが、円丈のセリフで動くのだ。円丈のセリフで動くのだ。

  だから、円丈が、セリフを忘れると、その照明や、雪や・・キッカケなんか全てがパーァにある。その落語を1週間足らずで覚えて演る。66のジジイがだよ。いやいや、これはプレッシャーがかかる。さあ、どうなった。



【円丈の『双蝶々スカイツリー』を聴く会・国立演芸場12月23日:13:00開演】

 このお客さん

 この日のお客さんは、中年が多く、札止め状態で・・。とにかく好意的なお客さんで、良かった。

オープニング・トーク・・・
  白鳥司会で賑やかに
白鳥の司会で次に上がる丈ニ以外の出演者総出演で。円丈が出て冗談で「7代目円窓です」といったら、わっとウケた。でもあれは、お客さんが、笑ったのは、「7代目圓生」と聞き間違えた人が大半で!しかし聴き間違えでウケたというのは・・。どう言うもんだろ。
三遊亭丈ニ・・・・
 「1パミールの恋人」

 うちの弟子は、マクラで良く自分の芸名をネタする。丈ニだと前座名が「小田原丈ですよ・川崎生れなのに・」ととにかくヘンな名前を付けられたと言うマクラ。師匠の円丈は、正直面白くない。師円生から私は、「ぬう生」と付けられたが、一度もイヤだと思ったことがない。真打ちになる時も師匠に「このままずう〜とぬう生で」「いや、ぬう生では駄目だ」と言われて、今の円丈になった。
  彼が良くやる血液型の噺が「1パミールの恋人」、医師の娘と結婚したい男が・・父に了解を取るために・・。てな噺。それなりにうけていたが、白鳥の直ぐ下の弟子が丈ニ。もっと頑張って白鳥を脅かして欲しい。現実はかなり離された。もっと頑張って欲しい。

林家彦いち ・・・・
    「知ったか重さん」

 昔そう、もう十数年も前の話だろうか?彦いちくんとウソをつくとそのウソをつくろうために更に大きなウソをい付いて・・これが、何時15年ほど前に話合ったことがある。その辺のトコこを膨らませて今回のネタになったのだろうと思う。ウソをつくろうと思って・・・。とんでもないことになってしまうと言う噺・・・。

柳家小ゑん ・・・・・
    「下町せんべい」

 小ゑんさんのマクラは良くウケる。この日のマクラもよく受けていたね。作菊池1040「下町せんべい」は、これを元に大胆に円丈が改作して現在、「下町せんべい」になったと言われている。このネタはかなりの部分、円丈が作ったとも言われている噺だ。でもやはり元の台本のテーマが良かったと思う。
  この日の「下町せんべい」もかなり受けていた。円丈が、昔作ったギャグに小ゑんさんが作ったギャグをのせて、うけていた。しかし、30年以上前にすでにあった噺っていうのもすごいっちゃスゴイねえ。

  仲入り

 
三遊亭白鳥・・・・・
「流れの豚次 ベルサイユ編」
 白鳥噺の一作!上野動物園に・・・。とにかく今、白鳥は、良く受ける!彼は、自分の高座を録音して、それを聴いて、その時お客さんお反応を元に、更に手直して、仕上げていく、だから同じ噺をその後やるときっちりウケル噺にしてる。
  エライ!師匠の円丈も見習わないといけない。見習おうと思うけど・・まだしてない。
今年一番の緊張!!
三遊亭円丈 ・・・
   「双蝶々スカイツリー」
   

 この噺の稽古をするけど、覚えたような覚えてないような・・。一回噺を浚ってもつかえながらだから2時間ぐらいかかってしまう、約1時間の台本を66才の円丈に果たして覚えられるか?とにかく寸暇を惜しんでひたすら稽古した。そこで忘れそうな言葉を紙書いてそれを手拭に貼った。それで本番・・いやいや、ドキドキする・・しかし、円丈は、上がる前にドキドキしてても、高座に一歩足を出た瞬間、もうドキドキは、収まってる。心は静まりかえってる。
  それで噺を始めるけど、噺の中のギャグがウケない!ホントにウケない。これは毎年、この傾向がある。この会は円丈がやる時、どうもギャグを聞くより、ストーリーに入ってしまってるようなんだ。それにしてもう少し受けさせたい。
  インド人に化けた長吉が、スカイツリーの近くで寒さに震える義理の母お光に再会するシーン、雪が降って・・、なかなかイイ。そして長吉が、お光を背負って・・最初の山場・・。客席から何人かの鼻の啜り泣く声が聞こえた。
  そして歌舞伎調に見得を着るトコも決まった。「円丈日本一!」とか、もちろんサクラだけど・・。
そしてサゲも「あいつ もチョウだけにミツに(チョーン!)弱かった〜〜っ」チョンチョンチョンチョ〜〜〜ン!木で終わり・・。
  なんかかなりよかったみたいだね。本人はもう少し笑わせたかったけど・・。

 


【大好評みたいで・・来年の12月23日も円丈の噺を聴く会」決定!】

  とにかく終わったら、なんかイ〜イみたいな反応だったね。 現代版「双蝶々スカイツリー」は成功した。長吉が、お光を背負って、会話するシーンも決まっていたし、それに父親の長治のボロ・アパートから「うちの室から見るスカイツリーが、絶景だから見て行け」とこのあと、親子3人が、歌舞伎セリフになるトコも決まっていた。

  それにスカイツリーが見える場所でメインストリ−は展開していく、警察に追われてスカイツリーへ逃げ、ツリーの巨大クレーンがワイヤーで資材を引き上げるその資材の上に長吉が飛び乗り、それを時計の振子のように振って、アサヒビールのウンコモニュメントに飛び移るとか、まあ、結構良かったと思う。
 
  でもウケが少なかったのが、理由はどうあれ良くない。原因を究明して、基本的なストーリーの今もう一度、アレンジを考えてる。次はもっと感動出来て笑える
ストリーにしたい。

【画像:リハーサル風景:本番5日ほど前にやる









11月12日:夜: 日本橋社会教育委員会館:
     〜〜円丈蔵出し
まぼろし独演会〜〜

【画像:「稲葉さんの大冒険」を演ずる円丈】

  【ウソ!25年ぶりのあの「稲葉さんの大冒険」がバカ受けになった?】

 今回から始まった「円丈蔵出しまぼろし名作シリーズ独演会」
約束してた 3席の内から、あの池袋の三題噺で生れた涙が止まらない不朽の名作「インドの落日」と「稲葉さんの大冒険」の二席をやった。

 ご存知の方も多いと思うが、この「稲葉さんの大冒険」は、そもそもさん喬さんのために円丈が、30年ほど前に書き下ろした落語、そう、ここに出てくる主人公の稲葉ミノルさんと言うのはさん喬さんの本名だ。
  そしてさん喬さんはそれほど、やらなかったがお弟子さんの喬太郎くんが、そこそこ掛けてかなりウケているとか?

  しかし円丈は、制作当時、2.3回ほどやったが、殆ど受けたことがない。何時も「結構面白い噺だと思うけどなあ」と思っていた。
 だから多少は笑うかも知れないと思っていたが、それが、ドカウケしてしまった。そんな、なんで笑うの?ウソ!と思ってしまった。
 今回のゲストはつい最近、結婚して張り切ってる滝川鯉朝くん。「大回転反対車」を演じた。



【円丈蔵出し独演会・日本橋社会教育委員会館11月12日:18:45開演】

 このお客さん

 お客さんは、やや薄い感じだが、万偏なく散らばってる感じ。このぐらいのキャパは、せめて満員に出来る芸人になりたいなあ。  ただ良く笑い、良く聞く、とてもいいお客さんだった。

オープニング・トーク・・・円丈、鯉朝 鯉朝くんとトークをしてると楽屋噺をしてるみたいでダラダラと好きなことを話しだしちゃう感じ。でもリハの時に話した「うちの金魚の背中が曲がって死にそうで今年の冬は越せないだろう」と言う暗い話はしなかった・・でも円丈本人は大して暗い話題とは思ってないんだけどね。
前座代わり三遊亭円丈・・・・・ 「強情灸 」

 あまり落語を話すのがそんなに好きじゃないけど、この「強情灸」を演ずるのは好き。とにかく大声できゃきゃいったり、大騒ぎするような噺が好き。マクラの名古屋の銭湯と東京の銭湯の比較から、良く「江戸ッ子が強情」と言うけど昔は日本人が、強情だったなんてマクラを振る。大体、ここは、いつそこそこうける。五右衛門が、サラダオイルで揚げられて「さっくり五右衛門唐揚げ」になるとか、とにかく、わあわあ大騒ぎする。熱がるトコはウケナイのであっさり演じて・・。結構うけた!!

滝川鯉朝
・・・・「大回転・反対車」

 独演会三席だと、人の噺を聴く余裕がない。鯉朝くんのは、殆ど聞けなかった。「大回転・反対車」をやったが、後で鯉朝くんに聞いたら「円丈師匠に勝つには、もう体力勝負しかありません」と言ってたが、そうかな〜あ。
  彼が、ちょいオタク・ネタなんかやると面白いけどなあ。この「大回転・反対車」。180度回転と360度回転とある。どちらも拍手があったね。結構受けていた。

三遊亭円丈
・・・・・「インドの落日」

 このネタは先日の無限落語で十数年ぶりにやって悲しみ噺「藪椿の陰で」と双璧の傑作だと言われた噺。池袋演芸場の三題噺で出来たネタ、その三題は「あまよの品定め、死体、インドの落日」の三題。親子愛がテーマ。三題噺で出来たのはスゴイ。
  この日は、前回やった時、わかりにくいと言われたトコを直してやった。頭の中では、ストーリー自体が重いので、もう少し明るくチョイ軽めに演じようと思って上がったが、前回より、演じ過ぎたしまったのかも・・・。それともうひとつ、ちび助のさおりが、どうもちゃんとなってなかったのが気になった。でもこう言う噺は、100%はないだろうからね。でも次はもっと上を目指そう。

  仲入り

 
三遊亭円丈
・・・「稲葉さんの大冒険」
   

 正直、上がる前まで、クスクスぐらいの笑いはあるだろうけど、それ以上ウケるなんて、全く予想だにしなかった。だって、作った当時、何度かやったが殆ど受けなかった。その記憶は鮮明にある。
 駅前で「ピンク・サロン」のマッチを貰って、そのたったひとつのマッチを奥さんに見つかるとまずいから捨てようとして・・・思いも掛けない方に進んで・・ラストで松の木をしょわされてしまうと言う噺だが、いやあ、ドッカン、ドッカンうけたね。不思議だ!!

 


【それでまあ結論・・・・・】
 【やっと時代が新作に追いついたのか?】

 正直、なんでこんなに受けるんだ?そう思った。もちろん、この作品は、おもしろいし、良く出来た噺だと思うけど、うけるとか思うわなかった。だって昔やって実際、受けなかったんだから。。
 作った30年前は、まだこの噺が、一般のお客さんに難しかったんだと思う。それが今、やっと分かるようなった。そうそう、やっと時代が、円丈の落語に追いついたんだと思う。
  そして30年経って今、ウケると言うのは、この瞬間、円丈は古典に勝ったと思った。早い話、30年前受けてた古典で今も同じぐらいウケル古典があるのか?ない!時代はもう完全に新作の時代なのだ・・と思う。
 しかし、最近、昔の新作が今ウケルと言うのが、結構あるからね。




     

新宿末広亭:7月中席(11〜20日)
  〜〜円丈・・久々のトリ!17日だけ休み・ごめん!!〜〜

  【もし1年間トリがとれれば、円丈は名人になってる?】

  円丈はトリをとると結構一生懸命稽古する。・・・もし、もしだよ。1年中トリをとるようなことになったらすんげえ!芸が上達して、名人の域に達するんじゃないかねえ。でもその前に稽古疲れでバテバテになっちゃうから、そうは腕は上がらないかも知れないねえ。

 
【これからソフトランデイングか?ハードランデイングか?】

  しかし、どうもここんとこ、ネタを下ろししてもアレンジしても、自分が思ったような出来に反応にならないことが多い。
  円丈も65歳!ここんとこ頑張っても・・作品を作る時の集中力、覚える時の集中力、演じる時の集中力が足りない。その他諸々の能力が落ちているから・・。

そろそろ芸人の芸やネタのソフトランデイングをそろそろ考えないと・・と思うけど。しかし、ソフトランデイングなら、ハードランデイングでクラッシュした方が、せいせいするかも知れない。とにりあえず新宿のトリは、とにかくこの芝居は昼席なので、まず外さないように頑張りま〜〜〜す。



 


【7月11日初日・日曜日・・・・・・日曜日、参議院選挙、トリ・・さて何をするのか?】
 【高座に上がるまで・・・二階も開いて満員で・・なんと「寿限無」が3回も出たヘンな昼席】

 今日は日曜日で参議院選挙、漢字で「レンホウ」って書けなかった。それに、今日は、前座は「寿限無」をやって、その後たん丈は「新寿限無」をやって、それから仲入り少し前の白鳥が、今度は「スーパー寿限無」をやった。なんと昼席だけで「寿限無」が3席も聞けたのだ。
  そして 今日はお客さんが、かなり入ってる。最近の寄席は、新しい客層が、多い。だから正直、最近のお客さんは、面白くて笑っているのか?あるいは、ここはギャグだから一応笑っておこうとなっているのか、良くわからない。
  今日は初日なので得意ネタ「悲しみは埼玉に向けて」 をやろうと思って2回ほど稽古はした。なにせ、歳だから少し稽古しないとすぐ忘れてしまう。自分の記憶力に責任持てないからね。

【実際やって見て・・・結構、うけた「悲しみは埼玉に向けて」】
 マクラで「えんじょうの点々を取ると圓生になる円丈です」・・とやったが、その後が大してうけないので、次のマクラ、生れ名古屋のネタから、今住んでる、足立のネタをふって「悲しみは埼玉・・」に入る。しかし、2回サラってもまだ「17時43分発」を途中で「15時43分発」と2時間も間違えてしまった。それからもう一か所間違えたとこあった。
  でもまあ、そんなに大きなミスじゃないから目立たなかった。最初、ややとっつきにくいお客さんの感じがしたが、途中から完全に手の中に入れた感じだ。ただ最近の高座の中では、かなり大きな声をだしていた。なんとかウケさせようと言う危機感からだね。でもまあまあの高座だった。
【終わってからの感想・・・うち上げに270円均一の居酒屋を予約!】
 とにかく、終わってから軽く打ち上げした。弟子のたん丈が、近くの270円均一の居酒屋を予約した。しかしあまりに安い店は考えもんだね。掘りごたつみたいなとこに座布団はなし、注文は店員に言うのではなく、備え付けの注文ボードのみ。その注文ボードをキチンと置かないとブザーがなって「所定の位置にボードを置いて下さい」なんて文句を言われる。しかも出て来た料理が、キャベツにケチャップだけとか、客と言うか居酒屋の居候みたいんもんだ。勢朝くん、たん丈、他計7人。みんなで真剣に芸論を交わした。・・・マジかよ。



【7月12日二日目・月曜日・・・・・「マクラは今日一番ウケたけど・・」】
 【高座に上がるまで・・・・・・・丈ニ「難しいお客さんです!」】

  昨日は、深夜まで選挙番組を見てから、更にW杯の決勝戦を見て・・もう睡眠不足で頭がボケっとしてる。少しは稽古をしなきゃと思うがぼっとしてて殆ど稽古にならない。まあ、なんとかなるかと楽屋入りして、客席を覗くと今日は男性のお客さんが圧倒的気に多く、しかも年代層もいつもより、結構高めだ。それで弟子の丈ニが「少し受けたからと言って、油断すると直ぐに離れて行くお客さんです。白鳥兄さんが、なかなか手ごわいお客さんだと言ってましたから」と言う。「ふ〜ん、手ごわいお客さんか?なにをやろう?しばらくやっていない『いたちの留吉』」はどうだろう?まあ、とにかくやって見よう」と『イタチの留吉 』をやることにする。

【実際やって見て・・・・・マクラはうけたけど・「イタチの留吉 」は??】
 高座に上がって昨日の参議院のマクラから割と新しいマクラをフリ倒す!いや、ドッカ〜〜ンとうけた。全体的には最近、寄席にきだした新しいお客さんだが、その中に新作好き、円丈好きのお客さんが1〜2割いて、そのお客さんが笑って、全体を引っ張って行くと言う感じだ。いやいや、バンバンうける。
  それでこれは普通に新作をやって充分ウケそうだが、年代層もやや高めだったら、刑務所に36年も入っていて浦島太郎になってしまった「イタチの留吉 」をやることにした。本筋に入るが、やや受けが悪い・・、マクラの3分の1ぐらいしかうけない。やっていて、このネタにギャグが微妙も古いような気がする。まあ、それなりの出来!!正直、このネタなら他の噺の方が良かったようなきがする。
【終わってからの感想・・・・・・マクラの勢いで他のネタするべきだったねえ】
 降りたら丈ニが「マクラは今日の中では一番うけました」・・いやマクラだけ一番うけたって面白くないよ。マクラの感じのウケ方、本ネタも行けたと思ったけどなあ。残念だなあ。とにかく明日、明日!


【7月13日三日目・火曜日・・・・・「いかん!!『ぐつぐつ』がそれた!」】
 【高座に上がるまで・・・・・マクラは良くウケるけど・・】

 今日は、昼間、ろっきぃとミッキーの予防注射に行く・・・。ろっきぃが今月10日で10歳の誕生日!いやいやそんなことより、今日のネタどうしよう?今日は小ゑん作おでん落語「ぐつぐつ」をやって見ようと思ってる。まあ、何とか、「ぐつぐつ」ならそれなりにと思った。
  この日、お客さんは7〜8割の入り。弟子の丈ニに聞くと「昨日と似たお客さんです」と言う。それで前に上がった白鳥くんは、何をやったのか?ネタ帳を見ると白鳥無敵ネタ「おばさん部隊」をやってる。う〜〜〜ん、これは、今日のお客さんは手ごわいぞ!どうしよう?まあ、でも「ぐつぐつ」をやってみよう?

【実際やって見て・・・・・いけない!またマクラだけで本ネタがそれた】
 高座に上がってマクラをふる。その反応の仕方はなんとなく昨日より、もう少し一般度の高いお客さんと言う感じだ。でもマクラはかなり笑う。かなりうける!これなら「ぐつぐつ」OKだろ?と思ったら・・「ぐつぐつ」のマクラに入ると急にお客さんがひく!突然静かになる。おい、静かになるな〜あ、そしてネタに入って笑いが少ない低空飛行が続いて、そしてこの噺のサゲで「ウ〜〜ッ、ガッガッ、ガツガツ!」になってなんとなくお客さんはそれなりに納得した感じで終わった!うん、終わって見たら、昨日の「いたちの留吉」の方が、もっとうけた。こりゃいかん。いやいや、くやしいなあ。もっと笑わしたかったなあ。う〜〜〜ん!

【終わってからの感想・・・・・打ち上げは豪華に「さくら水産」で?!】

 落語協会の楽屋には珍しく芸協の噺家竹丸くんが来てたので勢朝くんや、丈ニ、天どんなどと打ち上げ!初日が、座敷牢みたいな「金の蔵」に入った。確かに安いが・・どうも今一つ、そこできょうは豪華に「さくら水産」に!どこが豪華?
 寄席から数十mで「さくら水産」がある。
 この店には「さくら水産」地下の法則と言うのがある。なぜかさくら水産は、地下にある。階段を上がって上にあるさくら水産はない。殆どが地下にあって、これを「さくら水産」地下の法則 と言うんだ。みんな楽しそうに楽屋話をしてたけど、 でも私は、今日のネタでうけなかったのが、悔しかった。ホントにもう、う〜〜ん、悔しいなあ!
  明日こそ、ウケさせるぞ。もうウケなかったら、客席に降りてって客の足の裏くすぐるぞ〜〜っ!!さあ、、うけさせてやる〜〜っ!!



【7月14日四日目・水曜日・・・・・・・学校の観賞会では馬鹿ウケだった・・けど!!】
 【高座に上がるまで・・・午前中高校の観賞会でそれから新宿昼トリ!】

 今日は朝5時起きで6時出発、高校で午前中の落語観賞会。午前11時に終了の仕事。早い仕事だね。しかし高校ではドカーンとうけた。それから、稽古をして寄席に入る。今日は一階が満席!
 楽屋入りすると丈ニがいて「今日のお客さんは、ここ3日では一番明るい!何をやっても大丈夫です」おい、マジかよ。どうもこのところあまりお客さんと相性が良くない。今日は、「ランボー怒りの脱出」と「一ツ家ラブストーリー」の二つ浚った!なんせ65になると念のために浚っておかないとドーンと忘れることがあるから安心できないのだ。今日もどうなるか分からないけど、まあ「一ツ家ラブストーリー」でもやってみるか? 

【実際やって見て・・・・・「一ッ家ラブ・ストーリー」をやるが・・】

 まあ、上がって、マクラを振る、いつものようにうける。しかし安心はできない。そこで「一ツ家ラブ・ストーリー」の導入部のマクラ、朝の公園でおじいちゃん、おばあちゃんのはなしをする。ここまではうける。
  よし、この勢いで、「一ツ家ラブ・ストーリー」へ突入だ。しかし、主人公の爺さんを出した瞬間、なぜかスス〜ッとお客さんが引く感じが伝わってくる。お客さんのかなりの部分、落語を初めて聞くような新しいお客さん!円丈のような新作のストーリ−展開になれていない。戸惑いがある。それでもやってる内にだんだん噺に慣れて来て少しずつ笑いだした。最後は何とか形にはなったが、正直、納得できる高座ではなかった。くやし〜〜〜〜〜〜〜〜い!

【終わってからの感想・・・・・帰ると「えっ、ミッキーが血便?」大丈夫】
 この芝居は寄席に初めて来るようなお客さんが多く、それで円丈新作のような少し変わった展開になるとお客さんが戸惑い気感じてしまうようだ。この問題解決はそんなに難しい問題ではない。
 
  早い話が、もう少し、噺の導入部を分かり易い感じにアレンジすれば、大丈夫だと思う。それで帰ったら、うちのミッキーが、昨日から血便が出てかみさんが、獣医さんのとこへ見てもらいに行った!ミッキーは元気で食欲もあるけど・・血を採取して調べたけど原因が分からないと言う。
  ミッキーは、散歩でも少しで目を放すと元ノラノミッキーは、直ぐ拾い食いをするから、へんなものを食って、腸を傷つけたんじゃないかね。ミッキーも心配だし、明日のネタも心配だよ。

【画像:これが血便をした病院でのミッキー・・いや、こりゃ、トリ日記だからミッキーはいいんだよ】
 



【7月15日中日・木曜日・・・・・今日も午前中学校の仕事・・】
 【高座に上がるまで・・・結構入ってる、やや年代層が上】

 今日も午前中に学校の仕事・やや疲れる。どうも昨日までが、流れが良くない。そこで今日は少し気分を変えて、マクラで「お笑い小噺ツボ体操」をお客さんといっしょにやって、その後、短めの「ランゴランゴ」をやる。たぶんこれならなんとか行けるだろう。
  と思って楽屋入り。客席を見ると二階は開いてないが下は一杯の入り。やや年代層が高めにお客さんが多い。結構ようきなお客さんと言う。そこで考える。末期がん患者が主人公の「夢一夜」は、割と高齢者がいるとウケる。それなら今日は、「夢一夜」で行こう。本当はそろそろ古典をやってもいいんだけど・・。

【実際やって見て・・・・・結構ウケた「夢一夜」!!】
 マクラを振ってから、「高座で死ねたら本望だ」と言う気取った芸人のマクラ、末期ガンで死んだオヤジの話をして「夢一夜」に入る。このマクラではウケそうもないが、しかし実際やって見るとうける。 噺に入ってからも良くウケる。うんいいねえ。それでその勢いでズ〜〜ッ行って、フィニッシュ!まあ、いいねえ。今日は決まった。
【終わってからの感想・・・明日は、紙芝居をやる!】
 明日は白金寄席で紙芝居をやる。それでその紙芝居をよせでやろうか?どうか考えている。まあ、いいか、それはその時考えよう。とにかく疲れてるし、少し眠くなってきた。



【7月16日六日目・金曜日・・・・・・・今日はガツンといった!】
 【高座に上がるまで・・・今日は、とににかく笑ってもらおう】

 今日の夜は白金寄席で「円丈の恩返し」で円丈オリジナル紙芝居を30年ぶりに復活!一番弟子のらん丈は、円丈が貸し与えた紙芝居の枠を捨ててしまった。こら、らん丈!おこるど!!ホントに・・。
  まあ、それはとにかく、夜の紙芝居のチューニングに時間を取られる。それでもすこしは稽古する。ホントはそろそろ古典をやりたいんだよな。
  それで楽屋入りして、客席を覗く、2階こそ空いてないが、ほぼ満席だ。今日が一番年代層で高め!明るいお客さんだが、感度が特に良いって訳ではない。とにかく、今日は笑わってもらおう!勿論このトリで今までやってないネタだね。少し古典の「茶金」も稽古したが、今日は、このネタじゃない。

【実際やって見て・・・・・マクラで韓国ドラマ「天国の階段」と本ネタ「シンデレラ伝説」で・・】
 いつものマクラから「天国の階段」をふる。このマクラはパワーがあって外さない。ドーンと笑いをとって、噺は、白鳥作の「シンデレラ伝説」をやる。この噺はとても噺の構成がシンプル。今の時代、こういうシンプルの噺がいい。
  「シンデレラ伝説」もピタッとはまる。それで終わってからお客さんの拍手がこの芝居一番喜んでいた感じだった。終わってから弟子と寄席楽屋口の並びにある「らあ麺」を食べる。
【ついでに・・恩返し寄席も」・・・・・白金寄席は、落語50分、紙芝居50分・・恩返ししすぎ】
 

 夜、白金寄席で恩返し落語会。この地域寄席の白金と民族芸能を守る会で円丈の紙芝居が出来上がったと言っても過言ではない。

 今度、今の世話人守田さんのお世話で紙芝居の枠、小沢さんそして、「地球最後のたぬき」の一部分きり絵作家の岡田さんに描いてもらった。
  さて今回、30年ぶりに再開した「地球最後のたぬき」、子供向きだったが、大人しかいなかったが結構うけた。少し「となりのトトロ」に似てるとこがあるが、しかし、ギャクが、トトロより、この「地球の最後のたぬき」の方が先に出来たんだ。どうこの円丈の先見性!!すごい。誰もほめないから自分がほめる。しかし落語、紙芝居合わせて1時間40分、もう独演会より長講だった。ホント〜〜あ、くたびれた・・。

【画像:白金寄席でローテク3Dで機関車を走らせる円丈】






【7月17日七日目・土曜日・・・・・休みです。ゴメン!!】

【7月18日・水曜日・・・・・・・「ランボー怒りの脱出」でドカーン!!】
 【高座に上がるまで・・・1.2階とも満員で立ち見が出る

 なんか疲れてる。仕事疲れとそれから「石川遼疲れ」だね。全英オープンで予選が通るか?予選が通ると今度、本戦がどうだろうとそれを毎日、つい深夜まで中継を見てしまう・・。ああ、疲れる!
  いやいや、それでも頑張ろう。・・・でも疲れてる。円丈は疲れてるけど、末広亭のお客さんは、1.2階とも立ち見がでる超満員だ。とにかく円丈は疲れてるけど、客は来てる!!だからやるか?今日は「ランボー怒りの脱出」をやろう。「今日のお客さんは、とても陽気だ」と言う。うん、じゃ、やるか?

【実際やって見て・・・・・いやいや、良く笑ってくれるありがたいお客さんだ。ありがとう】

 出囃子がなって高座に上がろうと思ったら、弟子のはら生が、「円丈」の名札を必死に探してる。バカタレ!トリで上がる自分の師匠の名札を今頃探してる奴があるか?ホントにもう、破門だぞ!!
  やっと名札が、見つかって高座上がる。この芝居はよく客席から「待ってました」と声が掛ったけど、今日は2.3人から「待ってました」と声が掛った。今日のお客さんは、とても好意的に笑ってくれるし、笑い声もとても元気がいい。マクラで「圓生」「円窓」「鳳楽」なんて名前を挙げてもかなり反応してくれる。結構落語のことを知ってるお客さんだ

  本題の「ランボー怒りの脱出」に入ってもよく笑ってくれる。最後まで盛り上がって終わったが、半分はお客さんがやらしてくれたようなもんだ。終わった時の拍手も力強かった。

【終わってからの感想・・・終わってからカレーをくう!!なんだ?】
 いや、終わってから毎日、どっかで打ち上げしてた、実は休んだ昨日は、大阪の松福亭たまくんと二人で銀座のさくら水産で打ち上げしてた。なんじゃそりゃ?そこで今日は末広亭の近くに「猫カフェ」があって一度行きたいと思ってたけど、なんとなく一人じゃ行きにくい。それで弟子たちと一緒に行こうと思ったけど、その猫カフェは、撫でるのはいいけど、抱っこは駄目で、しかも1時間1000円、そんなんで千円じゃ高すぎだよ。それで猫をやめて、カレーにする。
  さあ、いよいよ、あと二日だ。この芝居、古典をやってないけど、やりたいね。時間がやや長くなるんだよね。あと落語と紙芝居の二本立てをやる手もある。ネタそのものは、あと十日トリ続いてもネタは充分、変えられる。



【7月19日九日目・日曜日・・・・・「ツボ体操」と「ランゴランゴ」でサクセス!】
 【高座に上がるまで・・・古典をやりたいけど、昼席だと・・どうなのか?】

 この新宿の昼トリで2席ぐらいは歯ごたえのある古典落語をやりたいけど、昼席は割と新しいお客さんが多いから、その古典をミッチリやって・・・う〜〜ん、少し難しそうなんだよね。中でも「死神」をやってみたいけど、どうなんだろうか? 今日は連休最後、立ち見こそないけど、今日も1.2階とも満員。
  古典の「茶金」は候補の一本だけど・・・、今日はかなり静か目のお客さんと言うから古典はヤバイね。マクラで「お笑いツボ体操」をこれをやって、お客さんをドッと笑わせてから、新作の「ランゴランゴ」に突入するのが、円丈の目論見だ。

【実際やって見て・・・・・ツボ体操でドカーン、その勢いで『ランゴランゴ』なだれ込む】

 少し重いお客さんだと思ったが、「ツボ体操」でお客さんを一緒にやると途端に笑顔で元気になってドカーンと笑いだしてお客さんと一体化した。
  それから「そう言うんのって白鳥くんもやってるじゃん」なんて思う人がいるかもしれないけど、しかしハッキリ書いておくけど。この体操の元祖は円丈!それを見て白鳥くんが、少し違う「体操」を作ったの。あくまでも円丈がこれのクリエーターなんだ。
  でもうけたね。 ドカンドカンと笑いを取って、それから落語「ランゴランゴ」に突入!その「ランゴランゴ』のマクラをふるが、ややウケが悪い。こりゃ油断が出来ないぞ。それからなんとかウケさせて・・後半に波を作ってフィニッシュ!!いやなかなか強いお客さんだったけど、幕が降りる時の拍手は力強かったから何とかなった。まあ、・・・。まあ、良いか!!

【終わってからの感想・・・明日やるネタどうしよう?】
 大体、この芝居のお客さんの特徴は分かったが、しかしそのお客さんに会うネタがなくなってきた。なにをしよう。でも古典を一席やりたいけど・・・。果たして古典でうまく行くのか?う〜〜〜〜ん、どうしよう!!とにかく、明日は千秋楽だ。とにかく頑張ろう。

【7月20日千秋楽・月曜日・・・・・・楽で古典「茶金」】
 【高座に上がるまで・・・毎日、良く入ってる】

 やっと今日、千秋楽。でも今日は二階に入ってないけど、1階はほぼ満員。毎日、良く入ってる。「今日はやや静か目のお客さんだ」と言う。10日間のトリ取ったら1日は古典をやらなきゃ。しかし、古典もかなりアレンジした古典か、本格的な古典かだね。本当は「百年目」なんかやりたいけど40分以上あるし、「死神」もややヘビーなネタだから、まあ「茶金」あたりにしょうか?今日のお客さんにはどうなんだろう?でもやるしかない。

【実際やって見て・・・・・古典「茶金」!うん、まあまあの反応と出来だった】
 あがって「ぬう生とヌードショーと間違えた」なんて、いつものマクラのふり、少し笑わせてから「茶金』に入る。茶店のおやじ、茶金、番頭などの関西弁アクセントに気を使いながら、噺が進んでいく、結構メリハリをつけながら、演じていくと「この円丈って、古典もチャンとできるんだ」てな顔でお客さんは「茶金ワールド」に入って来る。
  途中の新作的なギャグで笑いをとりながら引っ張っていく。そしてサゲの「蓋をはっと取ると大きな水瓶の漏るの!」ややサゲが決まらなかったが、それは少し間が狂ったか?それとも意外に常連客が多くて、このサゲを知ってた。でもお客さんの反応は結構よかった。
【終わってからの感想・・・・・10日間、平均すれば、まあまあかねえ?】
 

 この芝居。2日3日あたりが、少しあまり良くなかったけど、あれは円丈が、自信をなくしてるようなとこともっとちゃんと説明してから本筋に入ると言うことをすれば、よかったんじゃないかね。 
  それに新作によっては少しウケの悪くなってるのもあるから、それとおでの落語「ぐつぐつ」なんか寒い季節の方がいいんじゃないだろうかね。まあ、とにかくなんとかトリの責任は果たしたようなきがする。

  そのあと打ち上げに行ったが、この席で出たのは噺家ゴシップ!内容がアレとアレが出来てる。えっ、そうなの?すごいゴシップの連続。えっ、それを書け?できるか!そんなこと。面白かった。円丈もしらないゴシップが一杯聞けた。落語の世界も奥が深いねえ。





◎10日間お疲れさま〜〜っ!!



円丈百恵二人会
  〜〜円丈・・いやあ、どうも疲れて・・糖尿らしい・・〜〜
   
      ・・・横浜にぎわい座:2010年6」月10日:19:00開演

 【風邪?疲労?それとも糖尿病?全部みたい!】
  もう、5月に入ってから、独演会、二人会、それに円生問題とスンゴイ疲れてる。軽い風邪と疲労、しかも糖尿病のボーダーライン・すれすれであんまりつかれたから見てもらったら血糖値が、145でアウト!見事糖尿病の仲間入り!!おめでとう。全然めでたくない。でも今回は百栄くんとの二人会、考えると今回初めてだ、がんばろろう。

  【「死神」やりたかったなあ・・】
  ・・とまあ、言い訳しながら、しかし、今回のにぎわい座百栄くんとの二人会、古典と新作一席ずつ、それで去年の暮に国立でやった「死神」!この時は少しミスった。
  それで主人公のキャラクターを元に戻して、全体にシャキッとアレンジし直して、再チャレンジの機会を狙っていたら、つい先日、巣鴨の西方寺さんと言うお寺でやったら結構うけた。
 
  そこで今回は「死神」と稽古をしてチラシを見たら「百年目」グエッ!そうか「百年目」のネタ出しをしたのか?それともう一席の新作は「円丈白鳥親子会」でやった白鳥作の「腹ペコ奇談」を「ペコペコハウス」と直して、後半さらにアレンジして、丸3日掛けて覚えなおした。しかし、やってみたら意外と苦戦した。やっぱ、歳か、疲れか?くやしいなあ・・・・・・。




【円丈白鳥親子会・横浜にぎわい座・6月10日:19:00開演】

 このお客さん

 一階席の6割、ややさみしい入り。なんか、男性がほとんどだったような感じだった。古典、新作どっちでも笑うお客さんだが、年代層は、やや高め、百栄くんとの二人会だから、もう少し若いお客さんがいるかと思ったらそうでもなかった。しかし感度は良いお客さんだ

オープニング・トーク
   ・・・円丈、百栄
オープニングは・・・まあ、「円生問題」のことなど。「えっ、円窓さんはトリプル襲名?なんだそりゃ????」てな話を10分ほど。
「前座」

 ごめん、自分のネタで手いっぱい、だれが上がったか?ネタはなんだったか?忘れた!!ただ15分ミッチリやってたね。

三遊亭円丈
・・白鳥作「ペコペコハウス」

 しかし、このネタ一度やってる。それを更にアレンジして、丸3日掛けて覚えた。しかし、しかし、しかし、どうもシャキッと覚えられない!どうも漠然と覚えている。
  ホントこれが65歳って歳だ。集中力がない。頑張るんだけど、その頑張る成果が、笑いとして現れない。どうもシャキッとしない。しかもまた今度もピンクのストッキングを楽屋に忘れた。
終わったら35分あった。あまり受けなかった。くやしい!固有名詞が多い噺は駄目だ。

春風亭百栄
・・「茶金」

 百栄くんが、得意で割と良くやってるネタ。「茶金」。円丈もやるが、むずかしいのが、関西弁の言葉と八五郎の使い分け。関西弁と江戸弁がなかなかチャンと切り替わらない。
  結構、いい「茶金」だ。でも円丈は百栄くんの芸の潜在能力をとても高く評価していて彼の潜在能力なら、もうあと2段階、古典の技量を上がる筈だ、古典だけでもメシが食えるレベルになれると思う。

  仲入り

 
春風亭百栄
 ・・・・・「愛について?」
 
 今日のネタでは、彼のこのネタが一番、笑いを取っていた。タイトルの「愛について?」は、この題じゃなかった。聞いたけど忘れてしまった。とにかくある恋人同士が、お互い「私はあなたより、こんな沢山愛してる」「いや僕の方がこんなに・競馬で例えたら・・」と恋人同士が、いろんな表現を使って、どれほど愛しているを比べ合う・・。まさに百栄ワールドだね。良く受けていた。
三遊亭円丈
 ・・・「百年目」
   

 今日は、かなり押してしまって最初の予定では21時15分ハネる予定が、上がったのが、21時!しかも40分はあるネタだ。少し急ぎ気味にやった。
  この「百年目」に関しては、そんなに外したことはない。予想通り大体の壺ではハマって、最後にぐっと締まった。終わった時の拍手も悪くない。まあまあのような気がする。割と覚え込んでる噺だが、それでも3.4回はネタを浚わないと65歳は危険だから、稽古はチャンとした。



【疲れと歳と年齢と・・・あ〜あ〜】

 二人会が終わって・・・・「百年目」がなんとかなったから形にはなったが、正直、疲れた、なんか65歳と言う年齢を強烈に感じてしまう。マジで糖尿入りしちゃったし、ああ、気が重い。

  そう思っていたら楽屋で面会希望・・通してもらったら・・弟子入り!29歳30歳寸前ギリギリ!しかも某師匠を破門されてきたという。
  イヤだよ。しかし考えたらその破門した師匠自身が、前座時代に波紋されている。もう堪忍して・・。
  そしてもう1件の面会が、「円生問題」についてのインタビュー希望。もうホントくたくたなんだあ・・勘弁して・・あ〜あ〜疲れた!!
 
  【画像:落語やるのもなかなかタイヘン!】






円丈白鳥親子会
  〜〜円丈・・強敵白鳥に迫る・・マジで?〜〜
   
      ・・・国立演芸場:2010年5月19日:18:45開演

 【キャ〜ア、落語が追いかけてくる〜〜っ!】
  ここんとこそれなりに一生懸命稽古をして終わるとまた次の落語会。どうもそんなことの繰り返しで疲れるねえ。しかしそう思うのは歳のせいだ。仕事がはかどらなくなって、休みなくダラダラ仕事が続くような気がしてしまう。
  この親子会は、お互いのネタの交換をするのだ。そこで白鳥くんが私の「イタチの留吉 」をやり、円丈が白鳥作の「腹ペコ奇談」をやることになった。白鳥が出した落語集をOCRで読みとらせ台本にし、それを何度も読んでからアレンジした。基本的には全体的なストーリーを残して細部をかなり変えた。そのままやってもうけそうな白鳥流ギャグもあったが、それも変えた。それが同じじゃスモール白鳥になっちゃうからね。

  そのアレンジが完成したのは本番前日、65の爺さんが、ほぼ1日半で覚えるのは、正直すんごいキツイ!円丈のいつもの癖で間際までアレンジしてしまう。それで台本完成が遅れてします。
  一方、白鳥くんは作円丈「イタチの留吉」をやるが、それを2.3日まえ、天どんの会で30人ぐらいの場所でテスト!それがあまり反応が良くなかったとか、それをもう一度、練り直して本番、いやあ、さすがプロだねえ。「強力イタチの留吉」になってるぞ。
  その師匠の円丈は、いつも台本がまぎわになってガチンコのネタおろし。いやいや、今の白鳥くんは、強いぞ。ほんじゃ、やってみっか?

【円丈白鳥親子会・国立演芸場・5月19日:18:45開演:】

 このお客さん

 切符を売り出した当日ソールドアウトした。このお客さんは30代〜50代で割と最近に落語ファンになったって感じのお客さん、落語は知っているけど、そんなに詳しい訳じゃない。でもこのお客さんに最近の円丈は、割と苦戦することが多い。

「7代目円生はどうなる?」オープニング
  ・・・・・円丈、白鳥

  白鳥が、聞き役で円丈が、答える方式。当初、10分の予定が伸びて20分、そこそこ7代目円生に伏兵の円窓兄が・・と言う話。この話は本当に実現するのか?しかし、結局、全ての襲名話がそうであるように闇の中で襲名披露が、決まってしまうような感じがしてしまう。

三遊亭白鳥
 ・・・・「ナースコール」

 時間が延びてるからとこの「ナースコール」をやる。もう、このネタは、白鳥落語の古典だね。良く受けていた。古今亭ちよりんが、この噺を習いに来てた。  

三遊亭円丈
・・「ランゴランゴ」

 いやいや、正直、今の円丈は自分のネタにまくらに自信がない。一体、何をやったらいいのか?悩む。しかも今の円丈は、その持ちネタをチャンと覚えているのか?それにも自信がない。記憶力、集中力、ギャグ力ともにない。噺家の三重苦みたいなもんだね。
  その中で直ぐなんとか出来るネタ。外人の落語家が主人公の「ランゴランゴ」。これで行く、まあ、それなりにうけたけど・・。ホントにうけてるのか?・・・なんか、良くわからん。

  仲入り

 
三遊亭白鳥
 ・・・・・「イタチの留吉」
   (作三遊亭円丈)
 いやいや、良く受けていた。白鳥は、まず『イタチの留吉 』のあらすじを説明してから、 留吉を小言の多い落語家にキャラを変えて、マックに行ったり、寄席に行ったり、とにかく小言を言いまくる。いやあ、うけていた。円丈よりはるかにうけた。
三遊亭円丈
 「ペコペコハウス」
  (旧「腹ペコ奇談」)
  ・・作三遊亭白鳥

 いやいや、随分苦労してアレンジした割には、うけが弱い、自分の頭の中では30分と思ったのが、終わってみたら40分あった。つまり10分長い分だけ、テンポが悪くだらっとしたと言うことだ。
  忘れた時のために高座に原稿用紙を並べて、カンペを堂々と置いたり、途中で妖怪のベロの代りに手にピンクの靴下を嵌めてやるんだけど、それを高座に持たずに出た、そこで途中で楽屋に「チョっとピンクの靴下持ってきて!」と言って取って来てもらった。しかし全体には、ウケは白鳥に完全に負けていた。くやしい!
 くやしくても負けたことは事実だ。きちっと認識しなければいけない。40代と60代の新作落語家、正直、60代が勝つことは、かなりきつい。でも「ペコペコハウス」はかなり使えるネタになりそうな目途がついた。





【終わった後、気持ちが・・・重かった・・・・あ〜あ〜】

 正直、円丈は「ペコペコハウス」をなんかごまかして笑いを取った感じがした。 だから終わって、気持ちが重かった・・。新作落語家は、ストレスが溜まる。65歳は、更に高座に上がる時にホントに覚えてるかどうかというストレスが、追加される。

  ホントなら50代当たりでガンかなんかで死んでいても全然おかしくないのに、今も生きている。円丈は想像以上にストレスには強いみたいだ。

  正直、ここ2カ月いろんな落語を結構稽古してる。しかしその成果は今のところ大して現れてない。でもまあ、そのうちになんらかの成果が、出てくる。いや、高座で大恥を掻かないだけでも、効果があるのかもしれない。








円丈最後の独演会?
  〜〜ドーンと3席独演会だーーーよ〜〜
   
      ・・・日本橋社会教育会館:2010年5月8日:18:45開演

 

 【「燃えよ!ジジババ」を稽古してたら、えっ去年やったの?げっ、どうすう?】

  去年もやった日本橋社会教育会館の独演会は、円丈が出してるワザオギCD録音用なのだ。だからウロ覚えじゃダメなんだ。とにかく無限でもやってそこそこ評判の良かった。「燃えよ、ジジババ」のカンパケ・バージョンを演じてみようと2日前から稽古を始めたが、65歳!全然覚えない。

  そこでこのままじゃ、ウロ覚えの「燃えよ、ジジババ」になってしまう。どうしよう。去年もこの日本橋社会教育会館でなにをやったのかと思って調べたら「燃えよ、ジジババ」!
げっ、ウソ!!去年もうろ覚えでバタバタになったんじゃないか?これはまずい。もう1本ぜひ録りたいのは「藪椿の陰で」だが、これも去年やって、「モズ」と言う単語が出てこなくて、え〜〜と“あのトリが”になってしまった。この2本のネタは出来ない。

こりゃいかん!!どうする。当日の午後3時過ぎになってネタを変えた。「燃えよ、ジジババ」を「夢一夜」に変更。当日になってこの日のマクラを考え出



【円丈最後の独演会?・日本橋社会教育会館・5月8日:18:45開演:】

 このお客さん

 8分の入り!いや、入りより、自分のネタの方が、心配だ!!

とにかくごあいさつ
  ・・・・・三遊亭円丈

 最初のプログラムでは、弟子のはら生が、開口一番で一席やって、それから円丈がやることになっていたが、もういきなり円丈が行って「ごあいさつ」、その後一度引っ込んで、直ぐ羽織を着て出直しをする。とにかく「円丈最後の独演会ではありません」とか、なんか3.4分喋って引っ込む。はら生はなし!

三遊亭円丈
 ・・・・「強情灸」

 今回は、3席やるので羽織を3枚用意し。一席ずつ羽織を変えた。この「強情灸」は好きな噺。これからは少し好きな噺をもっとやろうと思う。いつもお客さんに合わせてばかりじゃ落語やるのが、ドンドン嫌いになる。だから好きになるようにやりたい落語をやることにした。川柳さんの軍歌は、別に客のために歌っているじゃない。自分が好きでうたってるだけ!だからあんなにもって。あんなにうける。円丈も川柳方式を少し採用しようと思う。
  この日は、この「強情灸」のマクラは新しく考えた「あなたはいつ江戸っ子に出会いましたか?」 なんて世代間ギャップ、情報ギャップのマクラをふって、いつもの銭湯のマクラ、それなりに受ける。まあ、良いんじゃない。サゲが「おれは熱くねえが、五右衛門はさぞホットだったろう」と言うのを間違って「五右衛門はさぞクールだったろう!」と言ったが、みんなこのサゲに納得してたみたいだから、しばらくこのサゲで行こうと思う。・・・マジで!

三遊亭玉々丈
・・「大安売りもどき」

 どうも玉々丈がウケが弱い。この日、やったのが、古典の「大安売り」の改作みたいな噺。それは改作でもなんでもいいけど、あまりウケナイ!とにかくもう少しウケさせろよ。
  玉々丈!俺は前座の頃から師匠の円生独演会で前座で上がってチャンとウケてたぞ。ホント、もっとシャキッとして欲しいな。どんなことをしてもウケさせてやると言う気迫が伝わってこない。

三遊亭円丈
 ・・・・・「夢一夜」

 この「夢一夜」は、「畳の上で死にたい」と言うのをテーマにした噺。人間どう言う死に方をしたいかと言う主に男性向きのテ−マで、女性はどう死ぬかと言うことに興味がないみたいだ。だからどうも男性向きの噺なんだ・・・と言うことにごく最近気がついた。
 どうもギャグの突っ込みが、弱い感じがあったんで少しいつもよりやや笑いが少ない。それでもサゲでは、きっちり笑いを取ってドン!おわった感じは悪くなかった。
  仲 入 り   
三遊亭円丈

 「ベンチャーズ寝床」
 ・・アレンジ・モロ師岡

 マイクのない時代のオペラ、狂言をマクラにふって「ベンチャーズ寝床」に入る。導入部あたりではそこそこウケルが、少しずつウケが弱くなる。サゲは自分の耳を指して「ここが悲しいです」と言うのでピンセッで抜くとまだ「悲しい」、もうひとつ耳詮をしてる。
  そこで 「お前は社長の私が、演奏してるのにダブルで耳詮をしてたのか?それも取ってやる」とピンセットでウ〜〜ンと抜くとすると後から新しい耳詮がぞろぞろ!
  と言う・・サゲが古典「ぞろぞろ」になってしまった。サゲはウケたけど・・・。どうなんだろ?


 

  【クリエーターだから、これからもクリエートしよう】

  あまり言い出来の独演会とは言えないが、まあ、今回はしゃあないか?それに10日以上ハナ風邪だったかたね。
 
  最近、どうもなにかお客さんとのギャップを感じる。一体なんでだろう?といろいろ考えてる。ひとえにギャップ、円丈とお客さんのギャップだね。ジェネレーション・ギャップが一番大きい。
  しかもこのところ、微妙にウケ方が落ちている。それは落語の中のギャグがあまり変わってなくてマクラも変えてない。

  まくらが変わらないのは、固有名詞が覚えらないので、下手に新しいマクラで、固有名刺でつかえるより、今までやっていたマクラをふった方が・・とそれで古いマクラをふる。

  「落語は今が必要だ」と円丈自身が言ったのだ。その円丈自身の「今」が古くなっている。円丈はとにかくクリエーターなのだ。だからこれからも死ぬまで新しいネタと新しいマクラを作り続けようと思う。だから円丈なんだと思う。

 


円丈独演会・・大須演芸場:5月2日3日
  〜毎日1回ネタを間違えたよ!ごめんね〜〜え!
   
      2010年5月2日3日:13:00開演

【4年目の独演会!やるネタをどうしよう?】
  この独演会も今年で4回目!今まで遣ったネタが
  07年が「金明竹」「悲しみの大須」「遥かなるたぬきうどん」「居残り佐平次」08年が「手紙無筆USA」「名古屋弁横松和平」「ぐつぐつ」「新ガマの油」 09年が「ランボー怒りの脱出」「大晦日文七元結」「肥辰一代記」「百年目」
  そして今年が、10年でどうする?そろそろ同じネタが出てくるかもしれないね。しかも風夏風邪で薬お医者さんから薬を貰ってる。
  【弟子を叱る!!「玉々丈、少しは戦力になれ!!】
 しかし、今回、連れてった玉々丈がウケナイ!シーンとしてる。二日目、マジになって小言を言ってしまった。「こら、玉々丈、ウケル、ウケナイじゃない。ウケさせろ!お前がうけない分だけおれの肩にプレッシャーとしてのしかかるんだ。バカたれ!そりゃドッカンドッカンうけるなんて思っちゃいないが、少しは戦力になれ!」とマジになって怒った。来年は、もう超強力助っ人の噺家を連れていこう!

  【画像:円丈独演会:開演前の大須演芸場、いやあ、すごい賑わい】



【大須独演会・5月2日13:00開演:アレレ!場所を言い間違えちゃった!】

 このお客さん
・やや若返り・二日間で500人

 やや円丈独演会のお客さんは、他の会から見ると結構年齢的にやや高年齢と言う感じがあったが、今年はやや若返り、結構若いお客さんがいた。その若返った分だけ新作の方がウケルがした。、
  結構入ってくれて今年は、2日間で500人。去年より多い入場者数!いやいや、ありがたい。それから幼友達の本屋のハッちゃんとか、三笠寿司の平山くんとか、10年来のメール友達の「大須赤門」さんとか、来てくれる。いやいやありがたいねえ。

オープニング
 ・・・・円丈、玉々丈、獅篭

 オープニングで玉々丈に「円生争奪杯」新聞などの切り抜きを見せながら司会させて、少し説明しようと思ったが、司会は殆どやったことがない玉々丈。もう空前前後の下手さ!!まいった。円丈が横にいて司会の補佐役になっちゃった。

三遊亭玉々丈
・・「幇間腹」

 玉々丈のマクラが、あんまりウケナイと思ったら、本筋の古典の「幇間腹」に入ったら、更にウケなくなった。この日は古典落語は駄目だった。新作のお客さんなんだ。こら、玉々丈、少しはウケさせろ!

雷門獅篭(シカゴ)・・
・・「大事なはなし」
桂三枝作

 立川流から雷門にトレードした獅篭くん。ネタは新作で「大事な話」をした。前半のウケは仕込みのせいか静かだったが、後半からサゲ際にかけてウケ出した。この噺は三枝さんの作だそうで、最近、この三枝作の落語が、大阪でも東京でも解禁になったと言うか、やって結構ウケてる。

三遊亭円丈
・・「名古屋弁金明竹」

 とにかく名古屋の独演会なので、一日は名古屋ネタをしよう。それでネタが、この「名古屋版金明竹」考えると亡き師円生が、「おい、ぬう生(円丈の前名)、お前は名古屋の人間だから、名古屋弁でやった方がよかろう!」と行って、大阪弁のところを先代の円蔵師匠になおしてもらったと言う。由緒ある「名古屋弁金明竹」これを前座の時、これをやって、ドーンと受けた。名古屋のマクラを振って「金明竹」をやる。
  ウケる・・かなりウケる・・・しかし完全にドッカンと来ない感じがする?若いお客さんと上のお客さんが、どうも一体化してないのでは?
  仲 入 り   
奇術
   マジック天魔
 前半は、曲をかけて黙って奇術で後半からおしゃべりまじっくになる。なかなかスマート!
三遊亭円丈
 ・「名古屋版藪椿の陰で」

 この噺の普段の設定は「東京足立区」でやっているのを「名古屋守山区」と言う設定にし直してやりますと宣言してから噺に入った。
  まあ、噺に入って、これもケッコー笑いを取っていい雰囲気になってラスト近くで「モリヤマ」と言うところを足立区の「アダ」とつい言ってしまい、「まずい!場所を間違えた・・・・」と3.4秒沈黙したら、お客さんが「あつ、こいつ、間違えた!」とクスクス笑いが起こって、
  そこで「今間違えたので、もう一度やります!と言って、テイク1も間違えて、テイク2まで行った。テレビじゃねえ。いや、いや、結構いい雰囲気でス〜〜ッ行ったんで、残念だな  



【大須独演会二日目:5月3日:13:00開演・・・アレレ!良い感じだっいたのが・・サゲを言い間違える】

 このお客さん
・昨日、より5人少ない!マジかよ?

 3日は、昨日より、やや数は、5人ぐらい少なかったかんじだ。しかし、良く入ってる。二日で約500人だから、まあ大したもんだよ。年代層的にも昨日と同じぐらい感じだ。最初の噺家が二人が、笑いが低かったけど、上がった時、少しお客さんが疲れているのかなと言う感じがした。  

オープニング
 ・・・・円丈、玉々丈、福三

 オープニングは昨日と同じで玉々丈に司会させたが、今日は2回目なので昨日よりは、ほんの少しだけ、慣れた感じ。それと福三くんの三人でオープニング!

雷門福三・・
・・「商売根問」

 二つ目になった玉々丈のほうが、福三くんより、キャリアが、上だと思ったら、実は福三クンの方が、一年古い!出番が逆になってしまってごめん!
  しかし、なかなか芸人だねえ。マクラもそれなりに笑いを取ってたけど、本ネタの「商売根問」のところで笑いがガクッと減った。昨日と同じで古典落語より、完全に新作のお客さんと言う感じ。

三遊亭玉々丈・・・
・・「ポンド」

 上がる前に「もっと笑いをとれ、戦力になれ!少しはウケさせろ」と叱咤激励した。とにかく玉々丈が、あまり受けない。だからお客さんが、全然温まらない状態で高座に上がる。つらい!!昨日、少しつらかった。
  それで玉々丈は、自作の新作で外人騎手の出てくる「ボンド」をやる。今日は、昨日の古典よりは受けていたが、しかし段々、笑いがなくなって・・シーーン!舞台袖で聴いてて冷や汗が出て来た。そこで終わった時に怒った。「ラストで受けなかったら、途中で切れ!“おなじみの競馬落語『ポンド』でございます”と言っておりれば、良いんだ!!」と怒った。一門でどんな客でもウケさせようとする意思を持ったのは、円丈、白鳥の二人だけ、他はまだ足りない。

サゲ間違える!!
三遊亭円丈
・・「はてなの茶碗」

 高座に上がって新作の『ランゴランゴ』と古典の「はてなの茶碗」のどちらを聴きたいかを拍手の数で決めたら古典の「はてな・・。しかし今日のお客さんは絶対新作があってる。でもやるのは古典の方・・。始めたら案の定、わらいが少ない!
  それで古典「はてな」でも新作っぽいギャグのとこではウケル。いやいや、結構、つらいが、辛抱しながらはなしていたら、後半から、サゲ際にかけてかなり盛り返した。いやいや、いい感じになって来た。そそしてフィニッシュのサゲ。「ぱっと開けると“大きな水がめの漏るの”」と言うところ間違えて「大きな漏ると壺!」!これじゃサゲらない!そこで・・2回言いなおした。正直、この噺でサゲで間違えたのは初めてだけど、これはサゲがピタッときまれば、いい高座だったけど・・・いや、悔しいなあ。そしてお客さん、申し訳ないっす。
  仲 入 り   
奇術
   マジック天魔
 前半は、曲をかけて黙って奇術で後半からおしゃべりまじっくになる。なかなかスマート!
三遊亭円丈
 ・「一ツ家ラブ・ストリー」

 正直、今、風邪気味なんだ!それにつれて行った玉々丈は、殆どウケナイし、もう疲れてな。とにかく最後のネタをどうするか?候補は「夢一夜」か、「一ツ家ラブ・ストーリー」!
  そこであまり外したのことない「一ツ家ラブ・ストーリー」で行く。これは、計算通りウケた。しかし、完全にドッカーンと言う笑いのならないのは、若い世代と中高年世代の笑いの亀裂か、それともそれまでの全体の笑いのレベルが低かったので、笑いの沸点が低くなってしまったのか?でもなんとか、無事終わった。いやいや、今までやった4回の大須独演会の中で一番。疲れた!!  

二日間の総評
・・来年は強力助っ人を頼むぞ!


 今まではネタを全部変えたが、今回は4回目、正直そろそろネタをどうしようと思うが、でもまだまだネタはある。それに今回一番不安だったのが、一緒に出た噺家だ。他の噺家がうけないとその分、円丈の肩にズシッと掛ってくる。ストレスがグンとかかる。
  もう来年の独演会で一緒に出る噺家は、腕の立つプロの噺家を連れてくぞ!!もう、連れった噺家が、シーンされるのを脇」から見るのはホントつらい。第一、落語って笑うもんだもんね。

 


 

飯田ドラゴンズ優勝祈願円丈独演会
   当日、朝、「特急あずさ」が、倒木で運休。ゲッ・・・・・・・・どうする!

 
    2010年4月16日:14:00開演:飯田市

【えっ、あずさ号が倒木のため運休?えっ、ウソ!!】
  いやいや、参ったね。9時のあずさ号に乗ろうと新宿駅に早めの8時半に着いたら、一緒に行くたん丈からメールが来て、「9時のあずさが、線路上の倒木のため運休になりました」と言う。へえ、何時もぼんやりしてるたん丈にしてはなかなか手際がいいじゃないか?
  おい、しかし予定通りに行っても開場の1時間前に着くと言うのに・・。おい、どうするんだ?
  そこで世話人の木下さんに連絡した。すると
「10時近くまで、見てて、次の10:00発のあずさが出れば、あずさで行き!もし出ないとなるとハイウエーバスの予約だけは取っておくのでバスで行く。これだと4時間掛るので出来ればJRで行く。

【えっ、「新幹線で名古屋まで行け?なに、それ!」】
 するとしばらくするとまた木下さんから電話があった。
「これから新宿から東京駅へ行って新幹線名古屋まで行く。その名古屋まで車で迎えに行きますから・・」「あっ、そう、じゃあ急げ!!」
  それから大急ぎで東京駅からのぞみで名古屋にするとそこに迎えに来てた車で、高速で飯田へ!
 【なんとあずさで来たのと同じ時刻に飯田着】
 それで飯田に着いたら、最初のあずさで乗って岡谷で降りて、来るまで飯田に来るのと同じ時間に飯田着!!
  ホント、しかし新幹線は早いねえ。10時頃の新幹線に乗って、それで名古屋まで行ってもほぼ同じ時間に飯田に着いちゃうんだからね。

【画像:プログラムには長野県の古い順の狛犬番付け、最古この飯田にある。中村八幡社の延宝6年(1676)の狛犬】


【独演会でやったのが「居残り佐平次」と『遥かなるたぬきうどん』】
  本当は長野県最古の狛犬のいる中村八幡社でやろうと言う話だったが、このところの異常低温で神社では寒いと言うことで、近くの会館でやることになった。
  お客さんの数は150人程度でやや年代層が高め。でもここは年に3日ほど落語会をやっているので、なかなかいいおきゃくさんだ。
  まず弟子のたん丈が上がって『本膳』!しかし、妙に今時の感じを出したのが、逆になにか笑いにくくしているようだ。たん丈には、もうひとつウケさせて欲しかった。
 
 【円丈の2席・・『遥かなるたぬきうどん』『居残り佐平次』】
  それから円丈が、上がってまずマクラを結構ふってから「遥かなるたぬきうどん」、うん、結構良い反応だった。合格じゃないかね。休憩の後、『居残り佐平次』をやる。うん、これも合格!!2席で1時間半近く・・。まあ、まあ、だと思う。打ち上げでもネタのはなしが出たが、まあまあ評判良かった。

 【終演後、中村八幡社でドラゴンズ必勝祈願!!】
  それから終演後、会館から歩いて3分のとこにある中村八幡社で、ドラゴンズ優勝必勝祈願!を行って、翌日、中日新聞のローカル版にこの必勝祈願が、紹介された!!


【画像:まずマクラで、お客さんをつかむために熱演中】

【翌日は第二次狛犬調査!出発〜〜〜〜ッ】
  そして翌日は、狛犬調査行った!だが残念だが、今回は外れだった。長野県には高遠と言う町があって、ここは江戸時代、ここの侍が、農閑期には、石工となって、関東全域に派遣されて、出稼ぎで渡り石工となって、稼ぎにいった。

  その高遠は行ってないので、どうだろうと行ったが、外れだった。昔の神社の格で県社だった鉾持神社のあったのは、昭和12年の安山岩で彫ったしょうわ!がっくり、しかも石段だけは、400段近くあって、上には狛犬もなかった。がっくり!!
 
 【城址公園の神社を見に二千円払ったのに狛犬なし】
  そして高遠城址公園に昔お城に神社があった。ここにいい狛犬がなきゃ、この高遠は殆ど大した狛犬はない!すると桜まつりで入場料を取る。しかも500円。5人で行ったので、二千円かかった。なかに入ったら、狛犬がいない!!
  もう二千円損しちゃった。今回はまるで狛犬巡りが外れたねえ。
でもなかなか落語に狛犬にドラゴンズ!なかなか楽しい落語会だった。

【画像:これは高遠ではなく飯田市の隣の下伊那郡高森町大島山瑠璃寺の仁王像とチーズ!】

ドラゴンズ優勝祈願で中村八幡神社で万歳を三唱する円丈とドラ・ファンたち 翌日の中日新聞、ローカル版にちゃんと載ったよ。それがこの記事!!






狛犬解説に長演落語で計2時間・・・・いやあ、独演会よりも喋ったね!
 
    2010年3月30日:10:00朝牛島神社〜三囲神社〜てんぷら屋さん〜食事の後、落語〜

【第1回は31名!「えっ、31名も・・ああ、ありがたい」と思ったね】
  このぽけかる倶楽部はお金を持ってる中高年がターゲットだとか、そこで平日の昼間にイベントをするらしいのだ。

  しかし、正直 「狛犬と落語と食事の会」で値段8960円、正直、この不景気に高い!う〜〜ん、こりゃ、どうかなと思っていたら、2週間前になってもまだ第一回が、十数人!2回目は7〜8名!おい、大丈夫かよ?心配したねえ。

  そうしたら3月17日「円生争奪杯」が結構マスコミで取り上げられて、これが良い宣伝になって、パタパタッと間際に参加者が増えて当日はなんと31人!いやいや、立派なもんだねえ。いやいや、ホントありがたい!
 
  もちろん、中高年が主だけと中に二十代のカップルもいた。最初は若いので別のイベントだろうと思ったてたらうちのカップルだったんだ。


【画像:円丈が、喋ると会員のレシーバから妙なる声が聞こえてくる新兵器だね】

  【もう狛犬の説明もベラベラベラベラ・・と喋ってたねえ】
  それでまず牛島神社でみんなと集合して、早速、狛犬の説明!もうとにかく知ってることをなんでもベラベラ喋ったねえ。

  自分でも「なんでオレこんなに喋っているんだろう」と思ったけど、なにか話が途切れると不安になるから、それでベラベラと喋り続けた。
 
  正直、観光地のガイドだって、そんなに喋っちゃいないけど、なんか不安なんだ。それで喋った。牛島神社だけで3〜40分話していたね。
 
  それから狛犬と一緒に記念写真をと言いながらお客さんと円丈と狛犬で記念写真をとりながらまたベラベラ喋ってた。基本的にそんなにおしゃべりじゃないだけどねえ。
 
【画像:もう狛犬を見るチョー接近して説明してしまう円丈。牛島神社、青山石勝の狛犬】

【狛犬?落語?どっちのお客さん?・・やっぱ、落語のお客さん】
  最初の時、今日のお客さんは、一体、狛犬が好きできてるのか?落語が好きで来てるのか?どっちだろうと思ったが、正直、狛犬はそれほど詳しいと言う感じはしなかった。
  するとやはり落語の方がメインで来てるんだろうか?そんな気がした。
  天ぷら屋さんのお座敷で食事の後、いよいよ落語だ。今回のこの「狛犬と落語シリーズ」は3回ともチラシの宣伝では、古典長演になっていたので古典をやることになった。

  四月の綾瀬稲荷の時は、つい先日の「円生争奪杯」でやった「居残り佐平次」をやることになっている。今回は円丈古典の得意ネタ「百年目」師円生も得意にし、円丈も得意にしてる。ここ4回ほど外したことがない。

  まず自分の修行時代の話しながら前座の頃の寄席の想い出とか・・そしてお客さんは、結構笑いなんがら聞いていた。
  そして終わったら、なんと1時間10分あったとか?えっ、1時間10分?そんなにやったの?しかし、お客さんは、やや静かだったけど、どうだったんだろう?


【画像:どうかなと思って1時間10分も喋ってしまった円丈・・でも評判は良かった・・そうだ】

  すると着替えを終わったら、ぽけかる倶楽部の人が入って来て
「いやあ、今回、みんな良かったって・・」 「ホントに〜ッ」
「ええ、ですから来月の来たいって方がいて、5名の方の申し込みがありました」
「へえ、そう?」いやいや。なんか良かったみたいです!
 
  えっ、オレ?オレは、もう夢中でやってたから、いいのか、悪いのか、分からなかったねえ。そして少なかった4月綾瀬稲荷神社の参加者も約30名になった。いやいや、ありがたいねえ.ことによったら狛犬が応援していてくれてるのかも知れないねえ。


【次回4月綾瀬稲荷神社は、「落語ブーム」発祥の地と言われる神社なんだ!】

  この綾瀬稲荷こそ、今日の落語ブームの元になったと言われているんだ。ほんとか?もちろん、今の落語ブームは、西暦2000年に綾瀬稲荷神社に落語狛犬を建立する時に「落語繁栄祈願」のために狛犬を建立した。だから落語ブームがきたんだ!だれが言ってるんだ?主に円丈が、言ってるんだけどね。

  マジか?もちろん、しかも綾瀬稲荷の唐松宮司さんが、毎日、その「落語繁栄祈願」をした。だから当然ブームがきたんだ。
  だから落語関係書は、綾瀬稲荷と円丈に一億円ぐらいくれてもいいぐらいだ。なんなら半分の五千万円でもいい!
  まあまあ、冗談はさておき、四月はパソコンで画像を表示しながらの「狛犬講座」と落語、「円生争奪杯」の時、円丈圧勝と言われた時にやった。「居残り佐平次」をやることになっている。頑張るよ。  







東洋館なのにまるでアウェーでやってるような!
 「円生争奪杯」・・・夢現のような日々だった。

              2010年3月17日:東洋館:18:30開演

【もう完全な超満員立ち見状態・・・・すごい入りだ】
  とにかくチケットは発売開始一日で売れ切れ、あとは当日売りを少し残して完売!6時少し前から、入場を開始したが、どうもスムーズに入場がうまくいかない。
  それに数十人のマスコミ関係者がいて更に更にすごいのは、楽屋には仲間が、大勢つめかけた。20人はいたね。これだけ仲間が来た落語界って言うのは、多分なかったと思う。仲間の関心の高さを物語っている。
  弟子の亜郎くんは、リアルタイムで「円生争奪杯」を伝えるブログをやったら、なんと2000ヒットあった。すごいねえ。ブログで2000なんてなかなかないよね。

【テレビ局で来たのはテレビ朝日とNHK】
 この日のお客さんの層はかなり年代層が高い。やはり円生がなくなって30年!その円生を覚えている世代が、中高年世代になってしまった。そして、この日、新聞社は、殆ど来てた。

 そしてテレビはNHKとテレビ朝日の2局。フジテレビなんかが、入ってこなかった理由は、円生を知ってる年代層が高いというのが、テレビが入ってこなかった理由だと言う。そう言う意味で確かに客の高齢化が目立った。普段の寄席の年代層より、かなり10歳近く高いね。
  それと後、開演が、18:30だとなかなか働いている年代層は、この時間では難しいかもしれない。


【画像:立ち見なしで300の筈が、随分立ち見がいるね】


【画像:東洋館の前になんと「鳳楽」のハンテンを着たおじさんがチラホラ・・まいるよなあ】

【東洋館は、ホームだと思ったら、完全アウエーだった】
 しかし、この東洋館、客の半分以上は、鳳楽サイド!4時半ごろ、東洋館の前に来たら、なんと、鳳楽と染め抜いたハンテン。えらいねえ!スゴイ組織動員だね。円丈もそう言う組織動員を仮にしても「円丈」と染め抜いたハンテンがない!

  そして開演のオープニングで鳳楽くんの拍手がすごい。円丈はその半分ぐらい。しかし中には熱狂的な鳳楽客が、何人かいて中に野次った客もいたけど「あんたらにあの三遊協会の何が分かっているんだ?」と思ったけどね。

 しかし、円丈ファンがやはり少なかった。多分、円丈ファンのかなりは、円生になってほしくない。円丈で充分と思ってるんだろうね。一方鳳楽くんのファンは、もう元気だね。激論の時に一言には客席からヤジが飛んだ。「円楽党だけが、円生の意思を継いだんだ。なぜ戻ったんだ」と言う・・。

  それに対して円丈は「大切なのは、心だ!円生の心は私の血になって、今も心の中を駆け巡っているのだ」と言い切った。そしてトリでやった円丈の「居残り佐平次」を聞けば、それが分かるだろう。芸とは、芸の血!聞けばわかる。ただ似てるだけじゃしょうがない。

          三遊亭 円 丈


【これが当日のプログラム・・・・】
 このお客さん・・ホームとアウェー

 この日のお客さん,完全に鳳楽サイド、円丈サイドとお客さんが分かれてる。これは新鮮でやっていてお面白かった。ただ野球のように三塁側、一塁側と座席が分かれていないだけ、もし、これをチャンと円丈サイド、鳳楽サイドと作ったらこれはおもしろかった。

オープニング・ジャンケンでトリを決める
 ・・・・円丈、鳳楽、丈ニ、きつつき

 しかし、上がっ時、円丈より、鳳楽の方が倍、拍手があった。かなり観客動員したね。
このオープニングでジャンケンで勝った方がトリ。そしてジャンケンしたら勝っちゃった。
  でも最初の拍手は、小さかったけど、落語の終わった時の円丈の拍手は大きかった。
これがうれしかった!!

三遊亭きつつき
・・「酒のカス」

 いろいろ忙しくって彼の噺は聞けなかった。でも細かい笑いを取っていたね。。ただ川柳さんが乱入するって言うんで・・。短めにと言ったから、与太郎小噺の「酒のカス」になってしまったのは悪かった。

三遊亭丈 ニ・・
・・「極道のバイトたちト」

 続いて丈ニが、やくざネタの「極道のバイトたち」をやった。マクラでやくざを振ったが、今日のお客さんの年代層、テーマが「円生争奪杯」、ちょっとネタが違うような気がしたら。いつもの受けはなかったというか、駄目だったね。客を読み間違えたね。

「緊急討論、どうなる円生!」
・・・塚越孝、高信太郎、
大友浩、円丈、鳳楽

 この緊急討論・鳳楽くんが、最初、難色を示していた。それで・・どうしようか?しかし、この討論のコーナーはやめる訳に行かない。なぜ、この会をやるのか?そしてこの「円生問題」の簡単な経緯も説明しないといけない。それでも最終的になんとか形になった。
  しかし驚いたのはお客さんの中にスゴイ円楽党の人がいて「円楽だけが、円生を継いだんだ、なぜ、寄席に戻った!」と絶叫!
  もう「アンタは出演者か?」と叫びたくなった。
   仲 入 り   
川柳つくし
・・・「ウクレレ漫談」

仲入り後につくしが4〜5分、上がった。なんであがるの?いや、これが良くわからない。川柳さんが乱入するその付き人としてつくしが付いてきたから、高座に上がる!これは川柳、つくしの決まりごとらしい。
  正直、時間も押していたしつくしが上がる意味が良くわからない。できれば断りたかったけど押し切られてしまった。「川柳乱入」は分かるけど「つくし乱入」は良くわからない。そして終わってみれば、やはり彼女の高座は要らなかったというのが、殆どの意見だった。

三遊亭鳳楽
   ・・・・「妾馬」 
 マクラから、大名小噺をやり、フルセットの「妾馬」だったね。笑いはそんなにはなかった。正直もっとウケテ欲しかったと言う感じはする。頑張ってはいたが、やや笑いが薄かった。
川柳川柳
・・・・「涙の連絡船」
 川柳さんは、この日、興奮して飲んでしまった。もう酔ったら止められない。「連絡船」と「円楽船」を引っかけた「涙の連絡船」。昔、円楽さんが、良く涙を流した時期があって、その頃、ヒットした演歌で「涙の連絡船」でもじった。ネタをミッチリ20分やった。
  正直、伸びていたんだからもう少し短くやって欲しかった。しかし酔って上がったから、完全ノン・ストップだ。でも元兄弟子だからねえ。お疲れ様!!
三遊亭円丈
 ・・・「居残り佐平次」
 正直この日は朝からいろいろあって、ホントは「居残り佐平次」のケイコをしたかったが、全く稽古出来ない。疲れてるし、かなり最悪の状態。でも上がる時はかなり拍手があった。もっとこの日話すマクラも考えていたんだけど、もう時間も押していたし、疲れていたので、カット!
  「ぬう生とヌードショー」のマクラを振ってから女郎買いの世界の説明をしながら「居残り佐平次」に入る。しかしいつもウケてる部分が今日はウケナイ。やはりかなり全体的に高齢層がいるせいだと思う。しかしそんなことより、オーバーワークにならないように確実に噺込んで行く。 中盤あたりからやっとお客さんが、乗って来て!終わった時の拍手、最初に出て言った時の何倍もの拍手だった。
鳳楽クンと握手!  最後、鳳楽くんが、出てきて円丈と拍手してエンデイング!!次回は夏!!・・とか・・。


 【盛り上がった原因は?・・最近の】
 今回の企画は予想以上に、いや、はるかに盛り上がったのは最近の落語界の血縁で襲名したり、蔭でこそこそとする襲名披露が、何かいかがわしいからだ。そして一体、名跡とは一体だれのものか?真打ちとはそもそもなんなのか?
  そう言う落語界に関するいかがわしい疑問みたいなものがあった。そしてそういう名跡問題をきっちり高座で決着をつけようと言うのがこの「」円生争奪杯」だ。実際にはいろいろあって高座で決着つけれなかったが、そう言う気持ちはあったし、出来れば高座で決着付けたいと思った。


 【師匠の長男輝一郎氏、ほめられた】
  この日は、亡き師円生の長男の耀一郎氏が、来て、鳳楽、円丈の高座を聞いた。しかし、この耀一郎氏は、師匠そっくり、現在88才の高齢ではあるけど、まだカクシャクとしている。しかも師匠ソックリ、師匠のように背はスラリと高く、しかも師匠譲りのなかなか端正なマスクだ。円生は、誰も子供を噺家にしなかったが、晩年になって「一人ぐらい噺家にしてもよかったか」と言ったことがある。
  しかし、その耀一郎氏に「キミの噺はおもしろかったよ」といってくれた。「鳳楽は、手を抜いたんじゃないのか?」 「いや、そんことはないでしょう?」
でも師匠の息子さんいほめられると亡き円生からほめられているようでうれしかった。

 【それで・・円生は一体どうなるのか?】
  それで円生は一体どうなるのか?ただ、どうも、かなりの部分で思われていることは
「円丈には本気で円生を継ぐ気がない」って、思っている人がかなりいるね。
  更に「円丈は、鳳楽に円生を譲るのじゃないだろうか?結局円丈は円生にならない」と思っていると言う雰囲気がある。

 でもそんなことはない。円生と言う名前は、円生に一番ふさわし人が継げばいいと思う。ただ正直、今現在、それにふさわしい人は円丈だと思っている。タダ兄弟子の円窓兄さんが、継ぐ」と言えば譲るだろう。
  それはそうすることが、噺家の仁義だから、円楽さんが元気な頃、その円楽師に「おれがなるが文句があるか?」と言われたら昔から好きではないが「はい、どうぞ、どうぞ!」と譲ったろう。落語界はそう言う世界なのだ。

でも円楽師が「この鳳楽に円生を付けさせたいが?」と言えば反対したろう?なぜ、円生は鳳楽なのか?その意味がわからないからだ。この円生はどうなるのか?わからない。、
  【画像:円丈、鳳楽のツーショット、前座時代は良く二人で遊んだ・・・】







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