更新日08/09/18
“膝だけは治らない”と言われたその膝が完治した!?マジ、ホント?

膝がイテエ〜ッ!正座出来ない、
        歩けない、こりゃもう、大騒ぎ

 

         

膝がイテテテッ!こりゃ変形性膝関節症だぞ

 円丈は今年の 4 月、膝を痛め、寄席で正座するのが、日に日に痛くなってきた。いや、それより、楽屋の座布団で痛くて胡坐も正座もできない。仕方ないので楽屋では立っていた。しかも膝を痛めた時一番しちゃいけないこと正座!!それじゃ落語が出来ないよ。それでも高座だけは無理して正座してた。降りる時、足を引きずりながら降りてくる。

とにかく膝が悪くなって、とうとう正座補助器具を使うことにした。もうこの補助器具を使わないと正座は到底できない。
  しかも最初は正座が出来ないだけだったのが、そのうちに階段を下るのが辛い!イテテテッとなる。更にそのうちに悪い左足を庇って歩くから普通に歩いていてもイテテテッとなる。少し長めに歩くだけでもイテテ〜エ!こりゃ、なんとかしないとだめだ。

 

2軒目は“完全に変形性膝関節症の初期です”

 しかし、いい加減な病院だよね。そこで今度はリハビリ科もある近くの整形外科病院に行った。レントゲン2枚撮ってそれを見て、そこの先生は、
「もう完全に変形性膝関節症の初期の状態です」

 
畜生!あの近くの病院はなんなんだ?もう完全に誤診じゃねえか。全く腹立つなあ!そこの先生は治療として膝にヒアルロン酸の注射を数回に分けてすることを勧めた。これは初期状況では劇的に改善されると言う・。しかし効果は一時的でまた1.2年すると痛くなると言う。そこで少し考えます!と言って帰って来た。

 しかし、もう膝の状態は日に日に悪くなってくる。少し歩くだけでもイテテテッと痛くなった。更に膝がドンドン熱を持ってきた。しかも膝を痛めたことのある人にいろいろ聞いてみると声を揃えて言うね。“いやあ、膝だけは治らないね!”と言う。もういやんなった。

【画像:膝が痛い時はズ〜ッと正座補助器具を置いてお行く・・】

 

         

百栄くんがイイ整骨院に通ってる?

もう膝にはズ〜ツとシップを貼り、痛み止めの薬をずっと飲んでいる状態。そして高座は正座補助器具をがないと落語が出来ない。ホント情けない状態だね。

とにかくこれは、専門の整形外科か、整骨院かのどっちかだろう? どっかにいいトコはないだろうか?と思っていたらこの秋真打になった春風亭百栄くん(旧栄助)かかった整骨院が良いと落語の枕で言ってましたとぬう生が言う。そこで聞いてもらったら三ノ輪にある・みづほ整骨院・東京都荒川区東日暮里 1-2-3 と言うのでそこへ行った。

 えっ、オステオパシーって何だ?

 百栄くんは肉離れを起こした時、ここで「少し痛いですよ」と言われて、2本の指でまるでチャクでも閉めるように肉の筋をなぞったら、その瞬間に治ったと言うんだね。そりゃ効きそうだと言うので円丈がそこへ行ったらその整骨院はオステオパシーだった!入口の待合室には「みづほれたー」と言う小冊子にこのオステオパシーのことが書いてあった。

 このオテスオパシーとは、1874年アメリカのミズーリ州、医師アンドリュー・テーラー・スティルによって、身体は自己治癒力を備えている。 その安全性と効果が理論的に裏付けられ、アメリカなど多くの国で医療行為として法制化されている療法です。カイロプラクチックの元がオステオパシー。

 本来人間の体はお互いの器官がそれぞれに影響し合い、元々人間には自然治癒力があり、基本的には薬を使わない。本来持ってる器官の関係を元に戻してやれば自然に病気は治ると言う考え方がオステオパシー!へ〜っ、そうなんだ。

 

 いよいよ治療へ・・・・。

みづほ整骨院へ行くと割と細かい問いに答える形の問診アンケートがあり、そこで各問に答え、治したいところに「膝が痛い」と書く。

すると呼ばれて、行くとまず寝かされて、患部の膝に電気マッサージ、痛くなく、心地よいほどの電流がいいんだとか・・。

そして治療が始まる。普通のマッサ−ジは随分受けたことがあるけど、この接骨院はなんか違うんだ。背中の下に手のひらを入れて、この手のひらで内臓の位置の調整するらしい。両脚の付け根の筋に沿って押さえていたり、とにかく、あまり今まで体験したマッサージとはかなり違う。初めてと言うこともあってかやや長め目に治療が終わった時、な〜んかかなり楽になった。

【画像:膝を悪くして、食事も座れないので小さなイスと食べ物をくれるのを待つミッキー】

 

 

         

 えっ、薬もシップも必要ありません?

終わってから先生に「この膝はなおりますかね?」と聞いたら「ええ治ります」とあっさり言った。ホントに?だって誰に聞いても治らないっていうのに、それが治る?そうかなあ。ここのオステオパシーと言うのは基本的には薬を使わないらしい。そこで

「お医者さんから痛み止めとシップ薬があるんですが」
「それはいりません。もし患部に熱が出たら氷で 30 秒から 1 分冷やして下さい。患部をず〜っとシップしてるとそれに慣れてしまい何の効果もなくなりますから」
「そうですか?」

「それでもし、やるんなら夜ほっかほかカイロで洋服の上から暖めた方が、効果がありますから」なんか、治療が終わった時、シャキツとして、もうかなり治ったような気がしてきた。うん、よしよし!!

【画像:ここだその三ノ輪のみずほ接骨院さん。ここは保険も利く・・】

        

 少し歩き出したらズキーン!イテ〜〜〜エよ〜〜う!

 

 接骨院を颯爽と出て歩き出した。来る時は足を引きずりながらやって来たのに帰る時は颯爽と力強く歩きだす。もう治ったんじゃないのかね?そこでよしこの三ノ輪から南千住までのひと駅を歩いちゃおう!

 それから南千住に向けて2.3分歩いたら、ズキーン、イテテッ、アッ、イテテテッ!急にまた痛くなってきた。普通は南千住まで歩くのやめて、近くの三ノ輪から地下鉄に乗るんだけど、そこが強情だね。

「いや、絶対、南千住まで歩くぞ!」と歩きだした。
ところがまた50歩ぐらい歩くとイテテテッ、その場で1分休憩して!30歩、歩いちゃ、イテテッテッ! 20 歩、歩いちゃイテテテッ!しかも膝はドンドン熱をもって熱くなってくる。だから休憩する時間が1分、3分、5分とどんどん長くなる。

もう南千住まで2日ぐらい掛かるかと思ったほどだ。普通なら三ノ輪〜南千住は20分程で行ける距離を、 2 時間ほどかかった!もう膝は燃え出すほど熱かった。まいった、まいった

 

 ・・そして・・患部の熱が急に下がって楽になった!

とにかく必死で自宅まで辿りついて、熱い膝を氷で冷やしていたら、患部の熱も自然に下がり、なんか急に膝が楽になった。熱が引いたんだね。

 よく風邪をひいて熱がドンと出た後にス〜ッと楽になることがあるけど、あれと同じだね。この日の膝の熱が一番のピークだった。それから快方に向かった。いやいや、これって自然治癒力ってやつじゃないかね。

 言われる通り、シップも痛め止めも止め・・そして治りだした!

とにかくこの日を境に膝は解放に向かった。しかも痛み止めもシップも一切やめたけど、逆に使ってる時より、やめてからの方が良くなった。不思議なもんだね。

  とにかくオステオパシーって言うのは人間の持ってる自然治癒力を高めて、それで病気を治して行こうと言う治療法なのだ。

とにかく「しばらく週2回ほどペースで通ってきてください」と言われて週2回で通った。それが2か月ぐらいで大分良くなったら「週に1回にしましょう!」とドンドン良くなってきた。


【画像:名古屋大須独演会の時は、わざとずって舞台に登場して・・笑いをとる!!】

 

 

 通院の他にしたことは、軽い筋トレとコンドロイチン

その接骨院への通院の他にしたことがふたつ。
  まず一つは関節にいいと言われる薬「コンドロイチン錠」を毎日 3 か月飲み続け、現在はコンドロイチンはやめてる。実際どの位効いたのかどうかは分からない。もし再び膝は痛くなれば、薬を再開するつもりだ。
それともうひとつ、あの少し前からしてた軽い筋トレを続けている。膝に負担にならないような軽いジョギングしながら上半身、下半身の軽い筋トレ。膝のまわりの筋肉も膝に負担にならないように筋トレをしてる。筋トレもそろそろ半年以上になり、結構筋トレ効果も出てきている。

 8月ついに正座補助器具が取れた!

 そのみづほ整骨院に通い出して2か月ほどした頃にはかなりの効果が出てきた。今まで歩く時はどうしても膝を庇ってぎくしゃくしながら歩いていたのが普通に歩けるようになった。

 
接骨院の先生は、正座は、風呂に浸かりながら正座の練習すると膝に負担を掛けなくていいと教わった。それで毎晩風呂で正座してるとついに風呂で正座が出来るようにようなんった。
この頃から、下りの階段が辛かったのが二百段以上降りても全く平気になった。

 それと歩くのはいくら歩いても平気になった。万歩計で3万歩近く歩いた時も平気だった。もう正座も補助器具なしで出来る筈だが、高座で座っていて急にいたくなると困るので用心のため少し先延ばししていた。

 そして8月から完全に正座補助器具をやめた。それ以後、全く大丈夫になった。そして9月、筋トレはあれからも続いていて更に筋トレ効果は出てる。膝を痛める前より、今の方が体力が付いた。歩くのも正座も階段を下るのも全て膝を痛める前より、更に丈夫になった。

 

         

 本当に治ったのか?・・う〜〜ん

 

 しかし、ホントに膝は完治したのか?う〜〜ん、良く分からん。これからも正座が痛くて出来ないと言うようなことになるのか?

 分からないが、もうそれほど痛くはならない気がする。筋トレもして、それが鎧の役目もしてるだろうから。多分、もう大丈夫だかね?

  するとみんなが言ってた「膝だけは治らない」と言っていたあの言葉はウソだったと言うことになる。


【画像:8月の無限落語では、畳の上に正座しれ平気・・。彦いちくんも円丈もそれより、ネタの最終チェック!】


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