世ここは、過去の今月の一枚を集めたもの。だからず〜〜〜っと今月の1枚のまま。そういうこと。 円 丈

【ツーはここを見る〜享保狛犬の足の指】
    
・・・発見者山田氏・・(文)阿由葉郁夫氏





 
【今回のお勧め狛犬】
神田明神の裏へまわると末社稲荷がある。なんだキツネかぁ…と思いつつも、ブロンズだから目を向ける狛犬ファンも少なくはない。ところが、それだけで通り過ぎてしまうとキツネにだまされたことになる?!さて、その秘密は?(阿由葉)

【ブロンズ擬き狐】
末廣稲荷 享和二壬戌歳正月吉日建立 昭和四拾一年二月吉日再建
千代田区神田鍛冶町 神統御剱教会 安井やす

日本参道狛犬研究会の会長三遊亭円丈師匠の目も欺いたブロンズ擬き(もどき)狐。私もだまされていました。ちなみに参拝に来られた方に「これは何で出来
ているか分かりますか?」と聞いたところブロンズと答えてくれました。
この狐の作り方は、まず番線と呼ばれる針金で狐の形を作りそこにモルタルを塗って、小さな専用の鏝を使い完成させます。これは左官屋の仕事で「モルタル彫刻」と云います。足の細さは石彫では出来ない見事な仕事と云えます。その後十分に乾燥させ青黒い塗料を塗ってブロンズ擬き狐の仕上がりです。 (写真・文;山田敏春)

写真/発見者:山田敏春   文:山田敏春/阿由葉



【今回のお勧め狛犬・・報告者遠山賢治氏

【年賀状代わりの狛犬スケッチ】

 神戸市在住の遠山賢治氏は、狛犬を写真ではなく、スケッチし続けている。人で2000年4月にはスケッチした狛犬個展を開いている。現在スケッチした狛犬は1269対!スゴイ。今は2000対を目標に頑張っている。

 この度、年賀状代わりにこのスケッチ画と今年の干支、見事な馬の色紙を贈って頂いた。
見たい人はこちら。馬の色紙の方は、ゴメン!!尚3年前の円丈の手拭デザインは、この当山氏のデザインの手拭。このぐらい絵が描けると楽しいだろうね。


【今回のお勧め狛犬・・報告者杉岡忠氏

【謎の渡来系狛犬】
【辛科神社(からしな)】群馬県多野郡吉井町
 建立年??・・
報告者杉岡忠氏 

 狛犬マニアの杉岡忠さんという人から実
に不思議な狛犬の写真が送られて来た。そこで今回その狛犬を紹介しよう。手紙には
「なんでも渡来系の人々と関係があるらしいのですが、そのダイナミックな表現にはちょっと驚かされました」と書いてあった。..でこの狛犬が陶器製なのか?ブロンズなのか?建立年度は何時なのかは、手紙に書かれていなかったので不明。ゴメン!!


【今回のお勧め狛犬】
【珍品、セメントしょうわ】

【岩泉大神宮】岩手県岩泉町岩泉
セメントしょうわ 昭和53年8月建立 氏子中

 しょうわ狛犬と言えば日本全国どこに行ってもあり、金太郎飴のような狛犬。狛犬愛好者の嫌われ者。この写真の狛犬もホントどこにであるしょうわ!しかし普通しょうわは白ミカゲと決まっているが、これは珍しい。なんとセメント製なんだ。
  小型しょうわでは見たことがあるが、この通常サイズは神社を4000社回った円丈も初めて!もうびっくりだ。
 
 こちらが部分拡大写真でミカゲに見えるかも知れないが、セメントに黒い砂が混ぜて固めてある。元々このセメントの上から塗装してあったが、建立20年を越して、塗装が剥げてセメントが剥き出しになったようだ。
  しかし、しかし、どうも今までにも何対かは、このセメントしょうわを見ていたけど気が付かなかっただけかも知れない。これからはしょうわもホントにミカゲ石かどうか良く確かめよう。  【報告者 三遊亭 円丈】

【お勧め狛犬その1】 00/9/1
 【考える狛犬】
 群馬県沼田市は古い町で江戸中期あたり狛犬も何対かあるようだが、どう言う訳か、殆どの狛犬には銘がない。残念だ。この狛犬。首をひねってる。阿吽両方ならわかるが、この吽だけ首をひねってる。なぜ片方だけ?こっちが首をひねる。
 【熊野神社】
群馬県沼田市岩本町
銘ナシ(1700年代後半〜1800年前半?)
     (阿の方は正面を向いてる)    

 

【お勧め狛犬その2】 00/10/1
 【絶品!!仙台セメント狛犬】
 仙台狛犬は、蹲踞タイプで首を曲げなけて。その多くは前脚をややずらして立つと言うのが一般的だが、これはそのセメント製狛犬。珍品だ。最初はセメントと気がつかなかった。2人の女性が奉納している。
  しかしこの神社のホントの珍品は、ここに鳥居だろう。良く碑文の石で良く見かける。仙台産稲井石の鳥居が建ってる。稲井石」の鳥居は、初めてみた。写真で撮ると地味だけどね。
 【賀茂皇大神社】 宮城県仙台市宮城野区岡田 1
 仙台センメント 阿-70m 吽-65cm 昭和12年旧正月20日(1937)奉納 鈴木ワカヨ 菅野フジ
     


【お勧め狛犬その3】 00/11/1
 【これが松江キツネだ】
 群松江市に行くとこの首輪をした大型のキツネを良くみかける。キツネは全国どこでも見かけるが、あまり地域の差がない。分類できるとすればこの松江キツネぐらいなもん。
  しかもこれが、新潟にあったと言うのが、珍しいとこだ。

 【開運稲荷】
新潟市四ッ谷町2-  松江キツネ
(来待石1m)明治39年6月(1906)
          


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