最終更新日 02/05/07

しかし不思議なのは、狛犬は江戸時代に本格的に建立されだしたのに。なぜ浮世絵に狛犬はないのか?なぜ狛犬の抽象画はないのか?ここでは狛犬の絵を集めて見た。気楽に見てちょうだい。円 丈

 


 
 【これが賭け軸の狛犬の絵
         ・・画:富田渓仙[とみた・けいせん]】

 
ある人から円丈が頂いたもの。掛け軸になっていて元は短冊の絵だったと思う。狛犬の絵は実に珍しい。キチンと照明をせずにデジカメで撮り、縮小したのでどうも実物の迫力がない。渓仙さん。ごめん!冨田渓仙の経歴を下に載せたので見て!       

冨田渓仙[とみた・けいせん]1879−1936(狛犬掛け軸作者)
 明治12年12月9日、福岡県博多に生まれる。本名鎮五郎(しげごろう)  早くに狩野派を学び、30年(29年とも)京都に出、日本絵画協会・日本美術院連合共進会展、日本美術協会展などに歴史画を出品、入選を重ね、各地を旅行して写生や古仏画の模写に打ち込み、横山大観に認められる。
 大観のすすめで3年に再興なった第1回院展に《鼎峠行人》を出品、日本美術院同人となる。10年には日本美術院米国巡回展に《祀園夜桜》を出品、15年にクローデルの懇請によりリュクサンプール美術館に寄贈すべく《神庫》を制作する。9年第21回院展に《伝書鳩》を出品、反骨の画家、自由な画家として、西欧の新傾向をも摂取しつつ、個性ある画風を展開する。
 また個展を3年に京橋・高島屋、5年に京都・梅軒画廊、7年に土井撰美堂で開催する。10年帝国美術院会員となり、11年春の改組帝展に審査員として《万葉春秋》を出品するが、帝国美術院会員を辞任する。同じ昭和11年7月6日、京都市で歿。享年56。


【これが狛犬凧の絵だ・・遠山賢治画伯】
【果たしてどのぐらい上がるのか?】

 
,私も初めて狛犬デザインの凧を見た。なんとなく面白げだ。阿吽で上がる狛犬!
  大体狛犬は台石の上にあがるけど、あまり空には上がらないのだ。ことによると狛犬は高所恐怖症なのかも知れない。
  でも狛犬ファンとすると一度は大空に上がった狛犬を見てみたいものだ。  (円 丈)
当山賢治[とうやまけんじ]
 
神戸に住み、狛犬の魅力に取り憑かれ、狛犬スケッチを始め、既に千社を超え、現在2千社に挑戦中。2年前には、狛犬画の個展を開いた狛犬界の有名人。

 

【これが狛犬はがき絵・・ナギカツオ】

    【絶品!!仙台セメント狛犬】

 
ナギ・カツオ氏とは30年以上のお付き合い。その昔『円丈18ラウンド・デスマッチ』立風書房を出した時、本のイラストや、また数年前にも円丈の手拭デザインで狛犬建立の絵を描いて頂いた。
  すばらしい才能の持ち主だ。今回やった狛犬写真展を見て。その感想と絵をはがきに描いて送ってくれた。

  円丈似の狛犬だがそのボリューム、動き、存在感、いいなあ。正面から書いて良く分からないが、どうもこれは獅子山タイプの狛犬のようだね。
 


【これが照明のカサ狛犬絵だ・・遠山賢治氏作】
 【ホンモノの狛犬マニアはこれで寝る】
 
本当の狛犬好きになるとこうして寝る時も電気カサも狛犬画になる。 そして
「明日はどこの狛犬を見てやろうか?」
  と考えながら眠りにつく、もうここまで行くとテーブルは、狛犬型をした狛犬テーブルに窓もステンドガラスの名工飯島吉六の狛犬が良い。

  でもあのどこにでもあるしょうわタイプだけはやめようね。しかし遠山氏はホントに狛犬好きなんだね。エライ!!  
 



【これが色紙狛犬・・遠山賢治画】
   【色紙絵で狛犬の遠山氏が最初】

 大体、狛犬って絵として登場することはほとんどない。だから色紙に描いた狛犬の絵も実に珍しい。
  というより、遠山氏が最初なんだね。この絵の狛犬は、石造じゃなく実は木彫り利の狛犬なんだ。絵を良く見ると薄く縦にヒビ割れが描いてあって木彫りと分かる。

 神戸市北区の丹生神社、そこの日吉山権現社に祀られている由緒正しい木彫りの狛犬だそうだ。

◎と言う訳で果たして2回目があるかどうか、分からないけどでは!


 

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