世ここは、過去の今月の一枚を集めたもの。だからず〜〜〜っと今月の1枚のまま。そういうこと。 円 丈


    【狛犬ニュース・・04/03/22】

【今回のお勧め狛犬・・99才で建立した狛犬】
    
・・・発見者山田氏・・(文)阿由葉郁夫氏





 【 99 歳で作った狛犬】
白寿記念に狛犬を建立 … というのは無いことも無いだろうが、何と自分で作ってしまった人がいる。それがこれ。作者は西望先生こと北村西望。知る人ぞ知る長崎の平和祈念像の作者。また、武蔵御岳神社のブロンズ狛犬の作者でもある。

  これもブロンズの大作で、大きさは百七十センチを超す。そして立て札には
「昭和五十七年十月、西望塑人謹作『大きく目立って軒昂の気に溢れ、人間的表情をもち、首部をややかしげた上体と強固な胸から下部への構想 … 中略 … この狛犬はまさに激動の昭和期が生んだ傑作である』」
と書かれている。

  99歳にして自らの白寿記念に作った狛犬。そんなのは日本広しとは言え、これだけ!

【諏訪神社】昭和57年10月建立・・千葉県流山市駒木 6,555



【今回のお勧め狛犬・・報告者上地美也子さん

【ゲッ、前足4本狛犬?んな。アホな!】
【門獅】蘇州(上海から100kほど内陸に入った町)のとある店の前  獅子タイプ 造立年不明

 知り合いの上地さんが蘇州に行き、そこの写真を送ってくれた。その一枚がコレ!
  なんかしかし変な獅子なんだ。玉を前足2本で持って。しかも同時に前足を下ろしてる。なんだなんだ?前足が4本もあるじゃないか?ウソ!
  だけどなんど見ても前足は4本だ。中国じゃ探せば前足が8本なんてタコみたいな獅子も見つかるかも知れない。ヘンな獅子だなあ。
しかしこの町には獅子林なんてとこには獅子がワンサカいるようだ。あと獅子山なんて地名もある。ここには江戸獅子山のメッカかも知れない。一度行って見る必要があるかもしれない。(円丈)
 



【今回のお勧め狛犬・・報告者三遊亭円丈

【いつも玉割りして鍛えてま〜〜す!・・狛犬】

【鹿島神社】富山市鹿島町2-8-
なにわタイプ 昭和4年4月2日改築 建立年不明


 狛犬の玉は普通、前足で軽く押さえてるものだが、この狛犬は、手刀を作ってエイッと玉を叩いてる。だからこれは玉割り狛犬なんだ。実に珍しい。
  えっ、玉に見えない、お手玉だろ?
いや、これは玉だ。玉に見えなくても玉のはず、なにしろ私の彫った狛犬ではないからね。しかし玉割り狛犬。なにかストレスでもたまってるんじゃないかね。


【今回のお勧め狛犬・・報告者杉岡忠氏

【謎の渡来系狛犬】
【辛科神社(からしな)】群馬県多野郡吉井町
 建立年??・・
報告者杉岡忠氏 

 狛犬マニアの杉岡忠さんという人から実
に不思議な狛犬の写真が送られて来た。そこで今回その狛犬を紹介しよう。手紙には
「なんでも渡来系の人々と関係があるらしいのですが、そのダイナミックな表現にはちょっと驚かされました」と書いてあった。..でこの狛犬が陶器製なのか?ブロンズなのか?建立年度は何時なのかは、手紙に書かれていなかったので不明。ゴメン!!


【今回のお勧め狛犬】
【珍品、セメントしょうわ】

【岩泉大神宮】岩手県岩泉町岩泉
セメントしょうわ 昭和53年8月建立 氏子中

 しょうわ狛犬と言えば日本全国どこに行ってもあり、金太郎飴のような狛犬。狛犬愛好者の嫌われ者。この写真の狛犬もホントどこにであるしょうわ!しかし普通しょうわは白ミカゲと決まっているが、これは珍しい。なんとセメント製なんだ。
  小型しょうわでは見たことがあるが、この通常サイズは神社を4000社回った円丈も初めて!もうびっくりだ。
 
 こちらが部分拡大写真でミカゲに見えるかも知れないが、セメントに黒い砂が混ぜて固めてある。元々このセメントの上から塗装してあったが、建立20年を越して、塗装が剥げてセメントが剥き出しになったようだ。
  しかし、しかし、どうも今までにも何対かは、このセメントしょうわを見ていたけど気が付かなかっただけかも知れない。これからはしょうわもホントにミカゲ石かどうか良く確かめよう。  【報告者 三遊亭 円丈】

【お勧め狛犬その1】 00/9/1
 【考える狛犬】
 群馬県沼田市は古い町で江戸中期あたり狛犬も何対かあるようだが、どう言う訳か、殆どの狛犬には銘がない。残念だ。この狛犬。首をひねってる。阿吽両方ならわかるが、この吽だけ首をひねってる。なぜ片方だけ?こっちが首をひねる。
 【熊野神社】
群馬県沼田市岩本町
銘ナシ(1700年代後半〜1800年前半?)
     (阿の方は正面を向いてる)    

 

【お勧め狛犬その2】 00/10/1
 【絶品!!仙台セメント狛犬】
 仙台狛犬は、蹲踞タイプで首を曲げなけて。その多くは前脚をややずらして立つと言うのが一般的だが、これはそのセメント製狛犬。珍品だ。最初はセメントと気がつかなかった。2人の女性が奉納している。
  しかしこの神社のホントの珍品は、ここに鳥居だろう。良く碑文の石で良く見かける。仙台産稲井石の鳥居が建ってる。稲井石」の鳥居は、初めてみた。写真で撮ると地味だけどね。
 【賀茂皇大神社】 宮城県仙台市宮城野区岡田 1
 仙台センメント 阿-70m 吽-65cm 昭和12年旧正月20日(1937)奉納 鈴木ワカヨ 菅野フジ
    


【お勧め狛犬その3】 00/11/1
 【これが松江キツネだ】
 群松江市に行くとこの首輪をした大型のキツネを良くみかける。キツネは全国どこでも見かけるが、あまり地域の差がない。分類できるとすればこの松江キツネぐらいなもん。
  しかもこれが、新潟にあったと言うのが、珍しいとこだ。

 【開運稲荷】
新潟市四ッ谷町2-  松江キツネ
(来待石1m)明治39年6月(1906)
          


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