アンクル及川狛犬写真集
ここは及川写真館。ごゆっくり,どうぞ。
作品NO 1 東水元熊野神社「阿」と「吽」
熊野神社 葛飾区東水元4-20 昭和10年(1935)石工 林定吉
狛犬について関心を持ち、初めて撮った一対で私の生まれた翌年の作だと言うことで
"親しみ”があり、逆光を生かしてまとめてみた。
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作品NO.2 品川神社備前焼「阿」と「吽」
品川神社 東京都品川区北品川 文政13年(1830)作 木村長十郎
私が,初めて“岩石”でない素材の狛犬があることを知った初期の頃のもの。大陸風の表情と
鉄錆びがかった「ブリックレッド」の色調は、日本六古窯の窯場の雰囲気が感じられ、自ら
「御細工人」と刻んだこの陶工の誇りが伝わってくる。
作品NO.3 成田山清滝権現社前 正徳元年一対
成田不動尊 成田市成田 犬 正徳元年(1711)
この犬たちは、またなんとシンプルな尾の巻き方をしていることだろう。「狛犬研究」では尾部表現の重要性について皆さんそれぞれ一家言あるところと思っているが、私「渦状紋テ−ル」と親しみを込めて呼んでいる。
様式としては、写実的な誇張もなく全体に清潔感があり、前脚と腹部のライン。そして台座石とが作っている三角形の空間が心地よく、ほどよい苔の付き方もまた悪くない。「時間の堆積」を思わせる一対である。
作品NO.4 日暮里諏訪神社先代の「阿」
諏訪神社 荒川区西日暮里3-5 文化年間(1804−18)
みこし庫の前にひっそりと置かれ、境内樹の葉越しに陽光を浴びていた。なんとも愛嬌のある、それでいて堂々たる造型力から生まれた一対のうちの「阿」である。宮司さんの話では、東京大空襲で損壊いたものを補修して大切にしているとのこと。体全体の渦巻模様が、江戸石工の華麗なデザイン力を感じさせる。
作品NO.5 日暮里諏訪神社「阿吽」
諏訪神社 荒川区西日暮里 文化年間(1804−18)
「阿吽ザ.ワ−ルド」的な表現でタイトルバックを作るとしたらこんな合成写真のバックを使いたいなと撮影現場でふと感じたのでちょと二重合成技法を使ってみた一例。現場の光線状態とみこし庫の暗部が好条件だったのが幸いしている。一発写真で後からの加工はしていない。
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