綾瀬稲荷コレクション第2回狛犬編
今回は第2回で狛犬コレクション!実は綾瀬稲荷神社の狛犬は、ツネより、数が多く、充実している。残念なことに何点かは拝殿内にあり、もしどうしても見たい人は、社務所に申し出て欲しい。それでは見て行こう! 三遊亭 円丈
第2回
狛犬コレクション |
(吽:招き猫のような前足もいい) |
平成13年春奉納 この綾瀬で代々瓦屋さんを営んできたお宅。明治初期に自作したもの 以前綾瀬稲荷ニュースにも登場した。この瓦製狛犬。招ききタイプと構え獅子系で1対もとても珍しい。 製作年は不明だが、明治頃ではないか?とても狛犬を研究して、しかも美しい。 |
(阿:この構え獅子タイプもいい) |
平成12年春建立 そして阿吽ではなく「え〜吽」になってる。阿の耳が開いてるのは、お客さんの反応に注目するためのもの。まだ見ていないなら一度綾瀬稲荷にお出かけを! |
(吽:性格は円丈に似て内気と言われる)
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(阿:性格は陽気で石工八柳氏に似てると言われる) |
先代しょうわもどき(白ミカゲ)建立年不明 この三峰神社は、昭和46年に当綾瀬稲荷神社に遷座。それまでは、同町4丁目綾瀬川岸にあり、この狛犬もそこから一緒に越してきた。その時からこの1体のみ。建立年、奉納者も不明。 しかし形から見て大正末期〜昭和初期のモノと見てほぼ間違いない。この当時関西から入ってきた「しょうわ」と言うタイプを模して作られている。 しかし1体だけのせいか、いつもポツリといて何か淋しげだ。ややヒョウキンでしかも淋しげ。それがこの狛犬に独特の雰囲気を与えている。今度綾瀬稲荷に参拝する折りはぜひ見て頭のひとつも撫でてやって欲しい。 |
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(拝殿内)素江戸タイプ(小松石)高さ23cm
昔から拝殿の中に置かれ、何時のものか分からない。東京の狛犬は江戸唐獅子のタイプ。これも江戸。これは元々、拝殿に台石なしでおくために作られたようだ。この狛犬、写真では細部が良く分かりにくいが、なかなか丹念に彫ってあり、流れるようなタテガミ、マユ、顎の下の毛はまっすぐ縦方向に生え、出来は素晴らしい。 しかしどの位の年代のものか?尾が下がり、かなりの様式化が進んでいるところから見て天保以降〜明治中期あたりか?残念なことに現在はこの一体のみ。こうしたものを私は「先代」と呼んでいる。 |
【番外編】
【招魂社系狛犬】 製作年昭和43年 石工八柳恭次 これは氏子総代をなさってる大室氏の屋敷内の狛犬。綾瀬稲荷の参道のキツネを彫った八柳氏に依頼し同年に完成したもの。実は大室氏は無類の石好きで屋敷内に様々な石がある。 この台石代わりの丸い石も多宝塔の一部を譲り受け、そこに狛犬を建てた次第。この八柳恭次氏は、落語狛犬を彫った八柳伸五郎氏のおじさんにあたる。 基本的に八柳系はこの狛犬のようないかめしい招魂社系狛犬を得意にしてる。実は最初からこの一体のみ。多宝塔がもうひとつあれば1対になったのに。残念! |
・・・・てなことで今回はコレまで!!
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