祝詞における、石工関連の言葉 |
石工(いしだくみ)の技術(わざ)の奥処(おくが)を極める
石膚色(はだえのいろ)・性質(さが)の良い巌石(いわお)を購入(あがないいれ)(す)る
石材(いししろ)として珍石(うずいし)を注文(あつらえ)(す)る
基礎(いしずえ)を作り、台石(うてな)を置く工事(たくみのこと)をする
石匠を率(あとも)い、只管(ひたぶる)に(一途に)働く
名工の鑿の手に委ねる
珍石(いしうず)を手彫(てえ)りで精巧(たぐは)に彫刻(えりきざ)(む)する
関係(かかずら)(ふ)する諸人(もろびと)が参集(まいつど)(う)する
狛犬を目前(まなかい)にする
紅白幕(こうはくのとばり)を取る
由緒(いわれ)を記念石碑(しるしのいしぶみ)に刻む
揮毫してもらうこと→水茎(みずくき)の跡も鮮やかに
君はこの祝詞が読めるか? |
狛犬建立の時の祝詞の始まりは漢字ではこうだった。
果たしてこれがキチンと読めるだろうか?
掛巻も畏き天神地祇八百万神等 その従え給う千五百万神の神達 ・・・・・・・・・ |
【・・で読みの正解はコレ!】
かけまくも かしこき あまつかみ くにつかみ やおよろずのかみたち その従え給う ちいほよろずのかみたち |
これを間違いなく全部読めた人は尊敬する。私は、半分も読めなかった。しかし実に柔らかなうつくしい言葉だ。やまと言葉は素晴らしい!
私の住んでる足立区六町の表現 |
狛祝詞の美しさは、住んでるところにも及ぶ。
一体私の住む足立区をなんて表現しているのか?
大神達(おおかみたち)の大稜威(おおみいず)朝緑澄み渡りたる大空に伊照(いて)り輝く中に東の都は足立なる六町に住居(すまい)いなせる願主(ねがいぬし) |
これも素晴らしい表現!もう足立区じゃないみたい。うつくしい。
円丈はどんな人間なのかと言う表現は? |
そしてその足立区六町に住む円丈はどんな人間なのかと言う表現が、これまたとても文学的な素晴らしい言葉を使っている。
・・・空蝉(うつせみ)の人の現世(うつしよ)の蒼生(あおひとくさ)なれども・・・ |
正直この言葉を聞いた時、「そうだよ。おれなんか、空蝉の人の現世のあおひとくさだよな゛」なぜか涙が出そうになった。しみじみと美しい言葉だ。
全国狛犬巡りしている表現は? |
私は、狛犬の趣味で日本全国の神社を巡っていることをなんと表現しているのだろうか?
それを見てみよう。
伝え来ませる狛犬を尋ね求める心を振り起こしてより以来(このかた)大八州(おおやしま)の天が下 国の国々始め八十嶋(やそしま)の島々の土地(ところ)に至るまで祭祀(いつき)奉れる諸々の神社(かみやしろ)を普(あまね)く伊行(いゆ)き巡りて |
これも素晴らしい表現だね。
そして締めの祝詞 |
この後に、祝詞の神様へのお願い部分になるが、シロウトの私の触れることではないので省略する。そして締めの祝詞がまた素晴らしい。
三遊亭の一門の人々に至る迄 愛(め)で賜えと鹿自物膝折(ししじものひざおり)伏せ宇自物頚根突(うじものうなねつきぬきて)抜きて恐(かしこ)み恐みも曰す |
これは正確な意味は伺っていないが。きっと「私は鹿のように膝を折り曲げ、首が折れるほど頭を下げ、これほど真剣に申し上げてる訳ですから神様、どうかその願いをお聞き届け下さい」と言う意味ではないかと思う。しかしそれにしても゛ししじものひざおりうじものうなねつきぬきて゛は絶妙の表現!!
ホントに祝詞は素晴らしい。
大和言葉に戻そう! |
これからはもっとうつくしい日本語を守るために音読み(昔の中国の漢字の読み方)から訓読み(やまとことばの読み方)に戻そう!
この言葉をこう直そう!
従来の言葉 | これからはこう言う | コメント |
社長 | やしろおさ | この方が偉そう! |
乗車券 | のりものふだ | 分かり易くて良い |
大学 | おおまなびや | 思わず勉学したくなる |
予備校 | ぶらぶらまなびや | これも良い!! |
エレベ−タ− | のぼったりおりたり | 見たさまだね |
◎君もなにか美しい大和言葉を作ったら私円丈に送ってくれ給え。