更新日06/09/20

狛犬好きで全国の神社を4千社まわった円丈。いろんな神社を見ている。

そこで新企画「あんな神社こんな神社」を毎回テーマを決めて紹介しようと言うコーナーだよ〜っ。   三遊亭 円 丈

第2回・たまりかねて箒を持って掃いちゃった神社・こんなのあり?
第一回こんなご利益、あんなご利益
1・外れクジ供養なら宝禄稲荷 ・・東京都新宿区原町 3-19-
2・当りクジ祈願なら皆中稲荷・・東京都新宿区百人町 1-11-
3・高尾太夫を祭る神社・・ご利益は?・・東京都中央区日本橋箱崎町10-


第2回

これっておかしくない?
 あまり汚れているので思わず境内を掃いてしまった神社

 さて今回は神社名は秘す!・・わりと良く行く神社なのだ。これだけでも2〜30社はあるけど・・・。
しかし、境内は2ヶ月以上掃除をした形跡がない。
そこで円丈は思わず箒を持っていって掃いてしまったと言う話。でも少し酷いよねえ。(円丈)


 境内の蛍光灯が切れたのに・・1ヶ月以上そのまんま

【ある神社の場合】
 これは何区にあるとか、どの辺の神社とかは書かない。とにかく月に2.3度は行くとある神社の話。
この神社、夜になると自動的に電気が灯る神社、それが7月頃、夜行ったら社務所の電気は付いているのに境内の蛍光灯が切れていて真っ暗。その後何度か行ったが1ヶ月以上ズ〜〜ッと蛍光灯が切れっぱなしなんだ。・・・しかし、それだけじゃない。社殿周りの境内が、木の枝、枯れ葉が、落ちてとにかく汚い!
  しかしその後、なんど行っても。。いや、行く度に境内が汚くなってる!ここの神社はどうなってるんだ?氏子さんだって何十人といる筈なのに・・・。誰一人、こんなに汚くなった境内を掃除しようともしない。う〜〜ん、正直、なんかだんだんムカついてきた。


 思うわず、境内を掃いてしまった!・・・しかも3回も!

 しかし、ここまで境内が汚くなって、誰ひとり掃除もしようとしない。それはいくらなんでも・・お祭りしてる神さまに失礼だろう!そこでたまりかねて・・箒を持って行って神殿の周りをきれいに掃いた・・・・と言いたいところだけど・・参道の敷石には、枯れ葉が、こびり付いて落ちない。掃くんだけど、おもったようにきれいにならない。
  ◎1回目・・そこで境内の水道で敷石を洗おうと思ったけど、回す蛇口が、ついてないので水を掛けられない。ほんとにもうこんなとこだけキッチリしてる。それでも多少はきれいになった。
 ◎2回目・・数日後、再び掃除に行く! この日は、前回気レインミよりはきれいになったが、一度、敷石を水道で洗い流さないとチャンときれいにはならない。でも水道は使えない。くやしいなあ。この日は袋を持って行って、境内に落ちてるゴミや枯れ葉を拾う!
 ◎3回目・・それでも少しずつきれいになった。それに少し前に雨が降って・・敷石の汚れを洗い流してくれたので3回目は大分きれいになった。でも境内の木が、毛虫で荒らされて、木が一本丸坊主!でも誰もなにもしない。
  それからまだ掃除はしていない。でもまた行って汚れていたら掃除をしようと思う。



 唐松さん曰く「そう言う役を神さまから仰せつかったんですよ!」

 しかし、ここまで境内が汚くなって、誰ひとり掃除もしようとしない。それはいくらなんでも・・お祭りしてる神さまに失礼だろう!そこでたまりかねて・・箒を持って行って神殿の周りをきれいに掃いた・・・・と言いたいところだけど・・参道の敷石には、枯れ葉が、こびり付いて落ちない。掃くんだけど、おもったようにきれいにならない。
  ◎1回目・・そこで境内の水道で敷石を洗おうと思ったけど、回す蛇口が、ついてないので水を掛けられない。ほんとにもうこんなとこだけキッチリしてる。それでも多少はきれいになった。
 ◎2回目・・数日後、再び掃除に行く! この日は、前回気レインミよりはきれいになったが、一度、敷石を水道で洗い流さないとチャンときれいにはならない。でも水道は使えない。くやしいなあ。この日は袋を持って行って、境内に落ちてるゴミや枯れ葉を拾う!
 ◎3回目・・それでも少しずつきれいになった。それに少し前に雨が降って・・敷石の汚れを洗い流してくれたので3回目は大分きれいになった。
 正直、一日掛けて掃除したい気もするね。


 唐松さん曰く「そう言う役を神さまから仰せつかったんですよ!」

 それで唐松さんにこの話をしたら「きっと“きれいにせよ”と言う役を神さまから仰せつかったんじゃないですかね」と言う。そう言われるとなんとなくそんな気もして来た。やはり、さすが唐松さんは、言うことが違うなあ。
  それにしても参拝好き円丈は、行った先に神社があると大体、参拝する。それで駄目な神社の特徴って!
 

  【氏子さんが来ても参拝しない・・駄目な神社】
 氏子さんの集まりがあってもそのまま。社務所に直行!こう言うのは駄目な神社だね。やはり良い神社は大体、例外なく氏子さんが参拝する神社の雰囲気は落ち着いてとても良い。
やはり、神社の雰囲気って、結局、その神社を管理する宮司さんや、氏子さんの気持ちが伝わって来る。例えきれいでも、気持ちの入ってない神社ってガラーンとした空き家のような感じがする。
  この掃除した神社は駄目!例外なく氏子さんが参拝しない。一体、氏子さん自身が参拝しない神社を一体、だれが参拝するのだろうか?正直、情けない。まあ、今後も行った時に、汚かったら、少しは掃除をするつもりだ。



第1回

 こんなご利益、あんなご利益

 さて第1回はご利益!えっ、こんなご利益がある。こんなご利益があるの?と言う神社を紹介しよう。もちろん、ご利益は綾瀬稲荷神社が一番だけど・・。(円丈)


NO・1
 外れクジ供養でクジ運UPの宝禄稲荷と
            ・・・【宝禄稲荷神社】 東京都新宿区原町 3-19-大久保通り

【なんと外れクジ供養の神社】
23区は1050社ほど廻っているが、今年になって知った神社。この神社は、なんと「外れくじ供養」をしている。その説明版には昔話風にこんな由緒が書いてあった。
「昔、 いつも富くじに外れてせっかく貯めた小銭をつぎ込んでは、すっらかんになっていた男が、住んでいたそうだ。ある日、おっかあが、せっせと夜なべをして貯めた小銭を見つけ、早速江戸の町に富みくじを山を下りて買いに行ったが、案の定、
スッテンテンになって山道を帰ってきた。その当時、今の牛込の深い谷を越えて山道をちょうど登りつめたこの辺りに小さな祠があった。

 
百姓は、ほこらの前で一休みし、財布には外れクジが捨てられずに入っていたので、これが見つかったらおっかあに半殺しの目に遭うと思い、ほこらに外れクジを置き、自分の運といつかおっかあに楽をさせてあげたいと願ったそうだ。それ以来、この男は、クジ運のとても強い男になり、百姓は祠にお礼を言い、ここに立派な社を建てたそうだ」(新宿区原町三丁目町会)
  この宝禄稲荷は、金銀融通、一陽来復で有名ま穴八幡宮の東社ともなっているようだ。

【これが、その外れクジ供養箱だよ】

 【外れクジに感謝もしない人間には当らない!】
  まあ、良く考えたら外れた宝クジを
「なんだ、こんなもの!ビリビリ」
  と平然と破り捨てるような人間には宝クジなんて当らないよね。
「ありがとうございました。次は必ず当りますように」とお願いすれば、次は当るかも知れない。

  オリンピックで
「金以外は要らない」
  なんて選手は、大抵予選で敗退する。そんな傲慢な人間には、運の方からソッポを向く。それと同じだね。宝クジを当てようと思ったらまず外れクジ供養だね。

【この大久保通りにはもう一社、クジに関する神社がある】
 この神社は、大久保通りの都営大江戸線の牛込柳町駅から、大久保方向に200mほど行ったところにある。ところがクジと言えば、大久保通りにもう一社、JR大久保駅から新大久保方面に歩いて3分ほどの皆中稲荷がある。こちらの方は知ってる人も多いと思うが・・。本当に当てたいと思うなら、この宝禄稲荷と皆中稲荷の二つをセットに供養と祈願をすることお勧めしたいね。

【社の屋根には、耳の長いうさぎのようなキツネもいるよ】

no.2
 もうひとつ、クジ的中の皆中稲荷とセット祈願
        ・・・【皆中稲荷神社】東京都新宿区百人町 1-11- JR山手線大久保から山手通りに徒歩3分
 

【2社セットでお参りしよう・・すると的中率がグーンとUP】
 ここは知る人ぞ、知る皆中稲荷。クジや勝負事で当るようになると言うお稲荷さん。競馬好きや、宝くじファンが、やってくる。この皆中稲荷と宝禄稲荷の2社を行けば、もう大当たり間違いなし・・かも知れない。お前はセットで祈願したのか?イエ、円丈は宝くじを買いません。

【由緒】
 
寛永年間,鉄砲組与力が、射撃に精魂を傾けたがなかなか思うに行かず、その夜夢枕に稲荷の大神が立たれ霊符を示された。翌朝、社頭にお参りを済ませ,大矢場にて射撃を試みたところ百発百中。
 これを目の当たりした旗本の士が競って霊符を受け射撃をしたところことごとく的中したと言う。人々はこの神社を「皆中(みなあたる)の稲荷」と言うようになり,それ以後「皆中稲荷神社」と言う名で呼ばれるようになったとのこと。境内の的中絵馬は、いつも一杯だね。

【昭和34年建立の皆中稲荷の狛犬・・下の玉は籠彫りで中がくり抜いてある】





no.3
 えっ、頭蓋骨が御祭神!の高尾稲荷・・でご利益は?
                       ・・・東京都中央区日本橋箱崎町10-

【えっ、落語に出てくる高尾太夫をお祭りしてるお稲荷さん】
 落語に「紺屋高尾」と言うのがあるが、万治2年12月( 1659)江戸の花街新吉原、京町1丁目三浦屋四郎左衛門お抱えの遊女で二代目高尾太夫。傾城と言う娼妓の最高位にあり、容姿端麗で、和歌俳諧に長じ、書は抜群、諸芸に通じ、全盛を誇ったといわれる。
その高尾が仙台藩主伊達綱宗候に寵愛され、大金を積んで身請けされたが、候に従わなかったため怒りを買い、隅田川の船上で吊るし斬りにされ、川中に捨てられた。

 高尾太夫時世の句
   「寒風にもろくも朽つる紅葉かな」


 
その遺体が数日後、当地大川端の北新地河岸に漂着し、そこに庵を構え居合わせた僧が、引き上げ手厚く葬ったと言われる。高尾の哀れな末路に人々の同情が集まり、やがてそこに社を建て彼女の神霊高尾大明神を祀ったのが高尾稲荷社の縁起。なんとこの神社は、実体の神霊(実物の頭蓋骨)を祭神だそうだ。


【戦前までは、縁日には露天が出るほど賑わったが・・】

【懸願とご利益】
 頭蓋骨がご神体なので・・頭にまつわる悩み事すべて(頭痛、ノイローゼ、薄髪など)商売繁盛、縁結び、学業成就!
【懸願の方法】
 この社から櫛一枚を借り、朝夕高尾稲荷大明神と祈り、懸願成就ののち、他に櫛一枚をそえて奉納する。・・・しかし実際この神社に櫛はなかった。今は行われていないようだ。

【ホントにそれは高尾太夫なの?】
 残念ながら伊達綱宗と二代目高尾は時代が違うので綱宗が、高尾を身請けして、吊るし斬りにした史実がないようだし、この地に流れ着いたのも首だけ。斬られた事実がない訳だから高尾ではないようだ。それが何時の間にやら、噂で斬り殺された二代目高尾だと言うことになり、やがて高尾稲荷神社の誕生となったのが真相のようだ。ただ綱宗には、この話のモデルになったような女性が存在したようだ。しかしここに首が首が祀られている訳だから、もし高尾稲荷に出かけたら静かに手を合わせよう!!



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