最終更新日05/08/18

〜河北先生による〜
    片言隻辞珠玉集


  お饅頭 お饅頭は中味のあんこが大事だと菓子司は云います。 よく厳選吟味された小豆でもって作られたお饅は、銘菓となります。 人間も同じです。上辺を飾るより、中身である自身の人格を高めることです。 おいしい銘菓は、遠方よりわざわざ買い求めにやっています。 人間も同じです。人格を磨けば、自然としあわせがより来たるのです。 人とは悩むもの。
     そんな時、この
片言隻辞がお役に立つことでしょう。
       〜 河北先生の言葉 〜 
◎片言隻辞集はここ

この「片言隻辞集」についてのお問い合わせ、ご相談などは綾瀬稲荷神社・唐松宮司まで
   連絡先:綾瀬稲荷神社・社務所TEL03-3606-2512
其の言の葉
◎上達の道標
◎待つ者は
◎技芸の奥は新
◎人の努力
◎お饅頭
巳・寅・申(みとらざる)

◎人の進む道
◎人は長く生き・・
◎天より降るものは・・
◎感謝について・・五言
◎「神社の神々」
◎「勇気は逆境の光」  

◎「いつまで・・・・」
◎「・・・・妙・・・・」 
◎「カゴの鳥は、既に鳥ではない・・」
◎「本当の名人とは?」
◎「金の力」
   

(右は稲荷神社の紋だよ)


片言隻辞 其の21

 上達の道標

  人はみな、向上の志を抱くといえども成り難し。ここにその一助を与えたいと思う。人には得手不得手があるように、性格的にも如才の無い人、一つを聞いて活かせる、いわゆる気が利く人も多い。
  しかし、向上の道には、それらは単に遅速に影響するということのみであり、人格というポイントにおいては、微小の差も無いことである。

  人は模倣に始まり、
   真似から脱皮し、
    新境地を拓くのである。

 その道程、自分を磨く為にも、練磨修行を積み重ねていく、その功が新しい発見につながる原動力になるのである。人はそれを蓄積すると、臨機応変、当意即妙、応用無尽を自得するのである。ついには、活殺自在の境地に進み、変化無極の蘊奥(うんおう)をも感得できるのである。
  何事も、修練の繰り返しであり、「心気を鎮静して」極致を目指すのである。この志を保持して進めば、自身のみが気付くであろう目に見えない冥助を感受して、感謝の心が連動してくるのである。

  これを古の賢人は、「如神即妙の御霊験」が発揮されたと称したのである。拝。

 


片言隻辞 其の20

   待つ者は。

 天言ありき、「人は待つ 待つ身は辛(つら)い 何事も」 拝。

 お店の開店時のお客さん待ち、講演会の入場者待ち、恋人を待つ時、
 連絡待ち、合否発表待ち、入院患者のお見舞い待ちの心境などなど、

   思えばしかり、まこと也。



片言隻辞 其の19

   技芸の奥は新。

 師曰く、「技術は備わっても、創作は難しい。」と。

 何事も生み出すは困難、続けるは難儀。
 しかれども、必ず苦難相応の迎喜あり。


片言隻辞 其の18

  人の努力

 努力する時は、自己満足すること無く、
 「まだ足りない、まだ足りない」と思いながら進んで下さい。

 万事、そう思うくらいがちょうど良いものです。 努力は必ず報われます。
 生きている間に報われなければ、 この世から離れた後に、報われます。

 努力は決して無駄にはなりません。
 努力には、未来永劫に渡っていく、重みがあるのです。



片言隻辞 其の17

  お饅頭

 お饅頭は中味のあんこが大事だと菓子司は云います。
よく厳選吟味された小豆でもって作られたお饅は、銘菓となります。
人間も同じです。上辺を飾るより、中身である自身の人格を高めることです。

 おいしい銘菓は、遠方よりわざわざ買い求めにやっています。
人間も同じです。人格を磨けば、自然としあわせがより来たるのです。


片言隻辞 其の16

 巳・寅・申(みとらざる)

 暦をなさる方々が、よく云われます。
巳・寅・申の年回りに生まれた者は、親の死に目に会えないと。
 そんなことはありません。それは、迷信です。

 信ずるに値しません。心配するだけ損です。他の事を考えて下さい。
損なことは、何事においてもしない方が良いのです。


 片言隻辞 其の15

  人の進む道

 人は皆、自身の好きな道を進むことが出来る。
好きな道を選べることは幸せである。
その歩みの 中で、努力を重ねると、 新たな発見があるのである。

 その発見の喜びがあるからこそ、更に進む力が出るのである。
進むに際しては、必ず苦しみが生じるものだが、それを歯を
食いしばり頑張って進めば、倍の喜びを得られるのである。 

 次のような天言がある。
「くじけずに、乗り越えよ。」と。怠りなく頑張ってください。



片言隻辞 其の14

 人は長く生き、極めてこそ、初めてわかることがある。
それは、けっして若い頃にはわからないものである。
  師に付き従い、早く教えて頂くことこそ、幸いなり。



其の13

 天より降るものは、皆ありがたいものと心得るべし。
     風雨も恐れず、逃げず逆らわず。
  皆、素直に受け止めて、 己の鍛錬の用と為すべし。


其の12

 感謝について

【感謝その1】
感謝とは、謙遜することである。
 物をもらった時には、物を頂いた、授かったとすれば、良いのです。
言葉自体に、感謝の意味が自然と込められるのです。



【感謝その2】
感謝とは、細切れ(こまぎれ)にするものである。
 さすれば、感謝を連続にする道が拓かれます。
小さなこと1つずつにも、ありがたいと思えれば、
いつか自然に 常にありがたいなぁという、感謝の心に包まれていくものです。


【感謝その3】
感謝とは、すべての事、あらゆる物に対してするものである。
 自分にとって、良いことがあったら喜ぶというのでは、まだまだです。
それは、自身にとって都合の良い、自分勝手な感謝という域を出ていません。
 苦しいときにどれだけありがたいと思えるかによって、 人間の幸福は左右されます。
すべてに感謝することが、本当の感謝です。


【感謝その4】
享けた感謝は、忘れてはいけないものである。
人は、ありがたいと感謝することが出来ても、時間が経つにつれ、
その気持ちが、薄れていってしまいがちです。忘れてはいけません。
「初心、忘るべからず」と世阿弥も言っています。


【感謝その5】
すべての基本は感謝である。
先ず、物に対するありがたさを身に付けることです。 人に盗られることはありません。一生の宝となります。


其の11

神社の神々

 各地に奉斎されている神社の神々は、人間の俗眼には映じない。
しかれども、次のような天言がある。
「神(しん)は信に現じ、眞(しん)は徳に供わる」

 人の代の人生は短く、浮瀬に沈みがちな者も多い。
その者たちを救い上げる 言葉も、また、ここに存す。
「俗貧に遊び、受苦を楽しみて、眞富を享けよ」
 
深くお考え願いたい。
 

 
其の10

勇気は逆境の

 人間には、天賦の才として、勇気というものが授けられている。
この勇気を奮い起こす時は、 苦しい困難にある場合である。
使うべき時に使い、使わざる時には使わない。
という言葉のこりは、この勇気である。人が困っている時には、助けてあげる。
  その行動を起こすときに この勇気のかけらを使うのです。


其の9

いつまでも、あると思うな親と金
いつまでも 、ないと思うな運と災難
 

  前段の言葉を格言として、知る者は多い。
 しかし、後段を知る者は決して多くはない。
 不思議なもので、天災や凶運は忘れた頃にやって来る。
日頃の要慎にこしたことはない。
 また、人間、不幸のどん底にあっても、希望は決して棄ててはいけない。
幸運が転がり 込むこともあるのです。
 それに、災いが転じて幸いともなります。
あきらめてはいけません。

其の10

妙(みょう)

 不思議なことは、あるものです。
 人間には、びっくりした時や、
ハッとした時に
いろいろな悩み事や病いが突然治ったり、
解決の妙案や良い知恵が浮かんだりします。
これが、「落とし穴の妙」というものです。


其の11

人は、バタバタしていると沈む

夏のプールを思いおこして下さい。
一事が万事です。何事にも動じない、
しっかりとした自分を 形成して下さい。

其の12

カゴの鳥は、既に鳥では無く
水槽の魚は、魚にあらず

 鳥と称される生き物は、その心のおもむくまま、
自由の翼で空を飛び回りてこその動物である。
魚においても、海や川の流れなどに自然とその身をまかせて、
泳ぎまわれてこそ本来の姿である。
 人間たるものの、自由と自然という命題に対する答えであり、
諸々万事を判断する時の ひとつのたとえにもなる。

深慮されたし。


其の13
金の力

 お金とは、人間だれしもほしいと思うものです。
また、ありがたいものであることも確かです。
しかし、お金の持つ、一番おそろしいところは、
人の心を動かしてしまう力を持っているところ です。


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