〜河北先生による〜 |
お饅頭 お饅頭は中味のあんこが大事だと菓子司は云います。 よく厳選吟味された小豆でもって作られたお饅は、銘菓となります。
人間も同じです。上辺を飾るより、中身である自身の人格を高めることです。 おいしい銘菓は、遠方よりわざわざ買い求めにやっています。 人間も同じです。人格を磨けば、自然としあわせがより来たるのです。
人とは悩むもの。
そんな時、この片言隻辞がお役に立つことでしょう。
〜 河北先生の言葉 〜 ◎片言隻辞集はここ
この「片言隻辞集」についてのお問い合わせ、ご相談などは綾瀬稲荷神社・唐松宮司まで 連絡先:綾瀬稲荷神社・社務所TEL03-3606-2512 |
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【其の言の葉】 ◎上達の道標 ◎待つ者は ◎技芸の奥は新 ◎人の努力 ◎お饅頭 ◎巳・寅・申(みとらざる) ◎人の進む道 ◎人は長く生き・・ ◎天より降るものは・・ ◎感謝について・・五言 ◎「神社の神々」 ◎「勇気は逆境の光」 ◎「いつまで・・・・」 ◎「・・・・妙・・・・」 ◎「カゴの鳥は、既に鳥ではない・・」 ◎「本当の名人とは?」 ◎「金の力」 |
![]() (右は稲荷神社の紋だよ) |
片言隻辞 其の21
上達の道標 人はみな、向上の志を抱くといえども成り難し。ここにその一助を与えたいと思う。人には得手不得手があるように、性格的にも如才の無い人、一つを聞いて活かせる、いわゆる気が利く人も多い。 しかし、向上の道には、それらは単に遅速に影響するということのみであり、人格というポイントにおいては、微小の差も無いことである。 人は模倣に始まり、 真似から脱皮し、 新境地を拓くのである。 その道程、自分を磨く為にも、練磨修行を積み重ねていく、その功が新しい発見につながる原動力になるのである。人はそれを蓄積すると、臨機応変、当意即妙、応用無尽を自得するのである。ついには、活殺自在の境地に進み、変化無極の蘊奥(うんおう)をも感得できるのである。 何事も、修練の繰り返しであり、「心気を鎮静して」極致を目指すのである。この志を保持して進めば、自身のみが気付くであろう目に見えない冥助を感受して、感謝の心が連動してくるのである。 これを古の賢人は、「如神即妙の御霊験」が発揮されたと称したのである。拝。 |
片言隻辞 其の20
待つ者は。 天言ありき、「人は待つ 待つ身は辛(つら)い 何事も」 拝。 お店の開店時のお客さん待ち、講演会の入場者待ち、恋人を待つ時、 連絡待ち、合否発表待ち、入院患者のお見舞い待ちの心境などなど、 思えばしかり、まこと也。 |
片言隻辞 其の19
技芸の奥は新。 師曰く、「技術は備わっても、創作は難しい。」と。 何事も生み出すは困難、続けるは難儀。 しかれども、必ず苦難相応の迎喜あり。 |
片言隻辞 其の18
人の努力 努力する時は、自己満足すること無く、 「まだ足りない、まだ足りない」と思いながら進んで下さい。 万事、そう思うくらいがちょうど良いものです。 努力は必ず報われます。 生きている間に報われなければ、 この世から離れた後に、報われます。 努力は決して無駄にはなりません。 努力には、未来永劫に渡っていく、重みがあるのです。 |
片言隻辞 其の17
お饅頭 お饅頭は中味のあんこが大事だと菓子司は云います。 よく厳選吟味された小豆でもって作られたお饅は、銘菓となります。 人間も同じです。上辺を飾るより、中身である自身の人格を高めることです。 おいしい銘菓は、遠方よりわざわざ買い求めにやっています。 人間も同じです。人格を磨けば、自然としあわせがより来たるのです。 |
片言隻辞 其の16
巳・寅・申(みとらざる) 暦をなさる方々が、よく云われます。 巳・寅・申の年回りに生まれた者は、親の死に目に会えないと。 そんなことはありません。それは、迷信です。 信ずるに値しません。心配するだけ損です。他の事を考えて下さい。 損なことは、何事においてもしない方が良いのです。 |
片言隻辞 其の15
人の進む道 人は皆、自身の好きな道を進むことが出来る。 好きな道を選べることは幸せである。 その歩みの 中で、努力を重ねると、 新たな発見があるのである。 その発見の喜びがあるからこそ、更に進む力が出るのである。 進むに際しては、必ず苦しみが生じるものだが、それを歯を 食いしばり頑張って進めば、倍の喜びを得られるのである。 次のような天言がある。 「くじけずに、乗り越えよ。」と。怠りなく頑張ってください。 |
片言隻辞 其の14
人は長く生き、極めてこそ、初めてわかることがある。
それは、けっして若い頃にはわからないものである。 師に付き従い、早く教えて頂くことこそ、幸いなり。 |
其の13
天より降るものは、皆ありがたいものと心得るべし。 風雨も恐れず、逃げず逆らわず。 皆、素直に受け止めて、 己の鍛錬の用と為すべし。 |
其の12
感謝について |
【感謝その1】
感謝とは、謙遜することである。
物をもらった時には、物を頂いた、授かったとすれば、良いのです。 言葉自体に、感謝の意味が自然と込められるのです。 |
【感謝その2】
感謝とは、細切れ(こまぎれ)にするものである。
さすれば、感謝を連続にする道が拓かれます。 小さなこと1つずつにも、ありがたいと思えれば、 いつか自然に 常にありがたいなぁという、感謝の心に包まれていくものです。 |
【感謝その3】
感謝とは、すべての事、あらゆる物に対してするものである。
自分にとって、良いことがあったら喜ぶというのでは、まだまだです。 それは、自身にとって都合の良い、自分勝手な感謝という域を出ていません。 苦しいときにどれだけありがたいと思えるかによって、 人間の幸福は左右されます。 すべてに感謝することが、本当の感謝です。 |
【感謝その4】
享けた感謝は、忘れてはいけないものである。
人は、ありがたいと感謝することが出来ても、時間が経つにつれ、 その気持ちが、薄れていってしまいがちです。忘れてはいけません。 「初心、忘るべからず」と世阿弥も言っています。 |
【感謝その5】
すべての基本は感謝である。
先ず、物に対するありがたさを身に付けることです。 人に盗られることはありません。一生の宝となります。 |
其の11
神社の神々 |
各地に奉斎されている神社の神々は、人間の俗眼には映じない。
しかれども、次のような天言がある。
「神(しん)は信に現じ、眞(しん)は徳に供わる」
人の代の人生は短く、浮瀬に沈みがちな者も多い。
その者たちを救い上げる 言葉も、また、ここに存す。
「俗貧に遊び、受苦を楽しみて、眞富を享けよ」
深くお考え願いたい。
其の10
勇気は逆境の光 |
人間には、天賦の才として、勇気というものが授けられている。
この勇気を奮い起こす時は、 苦しい困難にある場合である。
使うべき時に使い、使わざる時には使わない。
という言葉のこりは、この勇気である。人が困っている時には、助けてあげる。
その行動を起こすときに この勇気のかけらを使うのです。
其の9
いつまでも、あると思うな親と金 いつまでも 、ないと思うな運と災難 |
前段の言葉を格言として、知る者は多い。
しかし、後段を知る者は決して多くはない。
不思議なもので、天災や凶運は忘れた頃にやって来る。
日頃の要慎にこしたことはない。
また、人間、不幸のどん底にあっても、希望は決して棄ててはいけない。
幸運が転がり 込むこともあるのです。
それに、災いが転じて幸いともなります。
あきらめてはいけません。
其の10
妙(みょう) |
不思議なことは、あるものです。
人間には、びっくりした時や、
ハッとした時に
いろいろな悩み事や病いが突然治ったり、
解決の妙案や良い知恵が浮かんだりします。
これが、「落とし穴の妙」というものです。
其の11
人は、バタバタしていると沈む |
夏のプールを思いおこして下さい。
一事が万事です。何事にも動じない、
しっかりとした自分を 形成して下さい。
其の12
カゴの鳥は、既に鳥では無く 水槽の魚は、魚にあらず |
鳥と称される生き物は、その心のおもむくまま、
自由の翼で空を飛び回りてこその動物である。
魚においても、海や川の流れなどに自然とその身をまかせて、
泳ぎまわれてこそ本来の姿である。
人間たるものの、自由と自然という命題に対する答えであり、
諸々万事を判断する時の ひとつのたとえにもなる。
深慮されたし。
其の13
金の力 |
お金とは、人間だれしもほしいと思うものです。
また、ありがたいものであることも確かです。
しかし、お金の持つ、一番おそろしいところは、
人の心を動かしてしまう力を持っているところ です。